《悲嘆の先導者》フォー・トゥーナ Lv 41 女性 ヒューマン / 墓守


司令部は、国民から寄せられた依頼や、教団からの命令を、指令として発令してるよ。
基本的には、エクソシストの自由に指令を選んで問題無いから、好きな指令を受けると良いかな。
けど、選んだからには、戦闘はもちろん遊びでも真剣に。良い報告を待ってる。
時々、緊急指令が発令されることもあるから、教団の情報は見逃さないようにね。


【友好】洞への手紙と黒い影
普通|すべて

出発 2019-06-20

参加人数 2/8人 駒米たも GM
 寝静まった林道に水気を帯びた靴音が続く。  夜露に濡れた落ち葉は柔らかく、豊かな土の柔らかさを足の腹に伝えていた。  燐光のような蛍の一群が浮かんでは消える。誰も口を開く者はいない。道すがら、絶え間なく流れ続ける小川のせせらぎを傍らを歩く片割れと共に聞いていた。  ややあって振り子提灯の行列が歩みを止めた。  藍を垂れ流した闇の中、茂った緑の羊歯が風に揺れている。  雲と葉影の切れ間から三日月が顔を出した。  林地に寂しげな乳白が射しこみ、苔むした石灯篭と石段を朧気に照らす。  下段の石灯篭に朱色の火が灯った。 「昇っておいで」  幽かに聞こえた緑の声には喜色の色が混じっている。  一段、そしてまた一段と、導くように薄墨の灯篭に朱が灯った。  段差を踏みしめるごとに足元に潜んだ影法師たちの数が増えていく。楽し気で虚ろ気な囁き声。好奇の視線が闇の中から浄化師たちを見つめている。  長い長い石段の終点で、燃える篝火が焚かれていた。  白い紙垂のついた注連縄。古びた社。そして、社に寄り添うように長い枝葉を伸ばした一本の巨木。 「よう来てくれた」  人の声がした。  否、人に非ず。  枝葉のような髪。千草と朽葉の色を重ねた大袖の着物。  フクシマ藩に住まう八百万が一柱、ミズナラである。  外界に対し無関心を貫く神もいれば好奇心を隠さない神もいる。  ミズナラは、どちらかと言えば後者よりの神と言えた。  海を越えてきた浄化師なる者たちに会ってみたいという彼、または彼女の願いは速やかに叶えられた。  満ちた腹に満足するかのような笑みを浮かべ、楽し気に海の外の話をねだっている。  しかし二刻ほど言の葉を重ねた頃であろうか。その表情に陰りが見えはじめたのは。  目端に留めたのは誰であったろうか。何にせよ、木器に注がれた甘い水と浮かれた気持ちがミズナラの口を軽くした。 「浄化師なる者たちが真に友誼に厚いと言うならば、その心を見込んで頼みがある。聞いてはもらえぬだろうか」  柳眉を少しばかり下げたミズナラが唇を湿らせた。 「我(わ)には古い友がいる。台地の地下に広がる洞穴を住処にし、奉納された村祭りの道具たちと共に暮らしている一匹の鬼だ。  そやつが気になることを文に書いておったのだ。最近、洞窟を訪れる人間がやけに多い、と。  大雑把な奴が言う事だ。何事もなければよいのだが、どうにも気になって仕方がない。先日、手紙を届けた雨降小僧がその者たちの姿を見たというのだが……」  ミズナラの言葉を遮るように傘をかぶった小さな鬼が一匹、浄化師たちの前へ飛び出した。  浄化師のコートをしげしげと見つめると頭にかぶった傘を目元の方へひっぱり、左手の甲に十字を書いては掲げて見せる。  数度一人芝居を繰り返すと、満足したのか出て来た時と同じようにミズナラの背中に隠れてしまった。  せっかちな部下に溜息を吐いたミズナラが話を続ける。 「そなたらに似た装束を纏った気風怪しげなる者どもらしい。そなたらの同志か、ただの迷い人であれば良いのだが悪意を持った人間であるとも限らぬ。どうか友に手紙を渡すついでに、さりげなく近くの様子を見てきてはくれぬだろうか?」  さて、どうしたものかと浄化師たちは顔を見合わせた。八百万の神に恩を売っておいて損は無いだろうが……。
【友好】オイラン? ニホンの文化を楽しもう
簡単|すべて

出発 2019-06-24

参加人数 0/8人 鞠りん GM
 東方島国ニホン。その中のアキ藩という領内のとある町には、こんな変わった催しごとがあります。  『あなたも一日オイラン体験をしませんか? 勿論オイラン衣装は完全レンタル式です。美麗で豪華な衣装をお好きにお選び、束の間のオイラン気分を楽しみましょう』  ここはかつて『遊郭(ユウカク)』と呼ばれた、絢爛ですが人の欲が渦巻く深く暗い場所でした。  見る物、触れる物、全てが艶やかで一目を惹くように作られた町だったのですが、藩が遊郭禁止令などというものを出してからは、遊郭は衰退の一途を辿っていたのです。  そんな中、このままでは本当に遊郭が無くなってしまうことを危惧した町の人々は、知恵を出し合って出した結論こそ、この豪華な施設を使用した、観光客向けのアミューズメントパークなのです!  観光地として生まれ変わった遊郭は、見どころが沢山あります。  普通の町人では着ることも出来ない、華々しいオイラン衣装。  金銀や高級木材をふんだんに使用された、こだわりの建築物の数々。  室内も、調度品の一つ一つにまで選び抜かれた、絵に描いたような雅なる世界。  スタッフがオイランや付き人に扮し、町を練り歩くオイラン道中。  一夜の夢を模した、目が眩むようなイルミネーション。  そんな夢の詰まったような、遊郭という不思議な空間を、手軽に疑似体験が出来るのです。  それはそれは魅力的なアミューズメント施設になっております。  オイラン衣装は、男女共にありますのでご安心下さい。  女性には、最高の品質の着物に、金糸や銀糸を惜しげもなく使われた、引きずるほどに長い煌びやかな打掛を多数ご用意。  ご希望により、髪を結い髪風に整え、繊細な装飾を施したカンザシやクシなどで、華やかさを更に演出することも出来ます。  男性には、粋なオイランを演出するために、裾の長い豪壮な着流しをご用意。  ご希望により、女性のような打掛から、軽くカンザシを付けるプランもご用意しております。  中でも一番の特徴は、男女問わず前に結んだ帯です。  着物が見えなくなるほどの、太く派手やかな帯は、オイランの気高き象徴。  ですが、この帯には他にも意味があり『今だけはあなたのもの』とも『心はしっかり結んで、簡単には開かない』など、ここに居たオイランたちの心の表れとも言われています。  ニホンでは、このような催しは珍しく『一度はアキ藩に行き、オイラン気分を味わって見たい』と言う人々が、連日このアミューズメントパークに押し寄せるほどの盛況ぶり。  ――もし、パートナーと一緒にオイラン体験をしたら?  普通にオイラン遊びというものを、遊郭のスタッフが丁寧に教えてくれますし、着飾ったパートナーと二人でお話するのも良いかも知れません。  または、当時出されていた、豪華和懐石に舌鼓を打つなど、ニホンでしか出来ないことは沢山あります。  そして、窓辺に座り夜の華やかさとオイラン道中を、二人で楽しむことも出来るのです。  ――普段とは一味違った、パートナーの姿を見たくはありませんか?  もしかしたら、いつもとは全く違うパートナーの一面を見られるかも知れません。  アキ藩遊郭アミューズメントスタッフ一同、心より浄化師様のご来店をお待ちしています。  これも友好の一環です、あなたたちも遊郭に行ってみませんか?
【友好】狸囃子でぽんぽこぽん
普通|すべて

出発 2019-06-22

参加人数 0/8人 春夏秋冬 GM
 その青年は、こともなげに言った。 「反政府軍の活動を探って欲しいんです」  それに対する応えは簡潔だった。 「良いけど、どうすんの?」  応えを返したのは、魔女セパル。  同伴する浄化師のウボーとセレナと共に、平然としていた。 「安請け合いしますね」 「いえ、これは渡りに船というヤツですよ。薔薇十字教団ニホン支部長、安倍清明殿」  ウボーの言葉に、安倍清明は、にこやかな笑みを浮かべていた。  いま彼らが居るのは、薔薇十字教団ニホン支部の本拠地である。  状況は、本部の特使としてニホンにやって来ているウボー達を、支部長が招き歓待している――  訳ではない。むしろ傍から見れば、ウボー達のような教団本部の人間が余計なことをしないよう釘を刺すために呼び出した、という状況だ。  そういう風に見られるのは、もちろん理由がある。  簡単に言えば、過去の教団のやらかしだ。  ニホンは、ラグナロクの影響で疲弊した際に、教団から支部を置くよう提案され今に到っている。  のではあるが、その当時の教団は無茶をしていた頃なので、かなり強引に支部を設置。  その際に反発があったのだが、記録には残さず、粛清に近いことをしている。  しかし現在では、ニホン人である安倍清明が支部長に就けるまでになっていた。  ニホンに来たウボー達としては、この状況からニホン支部に協力を得られるかが悩ましい所だったが、蓋を開けてみれば、支部長である安倍清明直々の要請である。  これを逃して堪るか、といった所であった。  たとえ、その内容が厳しい物だったとしても。 「反政府軍のことは、知っていますね?」  清明の問い掛けにウボーは返した。 「幕府に反感を持ち、討幕を行うことで、新政府を立ち上げようとしている集団だと聞いています」 「ええ、その通りです。と言っても、その実態は、小規模な集団が幾つも乱立している状態です」 「西ニホン方面と東ニホン方面で別れてるんだっけ?」  セパルの言葉に声明は応える。 「良く調べてますね。西ニホンは、チュウゴクやシコク地方の藩やキュウシュウ地方の藩に属している侍が中心です。こちらの伝手を、貴女はお持ちですね?」  清明に問い掛けられ、セパルは返した。 「あるって言えばあるけど、100年ぐらい前の伝手だから、当てにできるか分からないよ」  セパルは数百年の人生の中で、武術を納めるため世界中を回っていたのだが、100年ほど前にニホンにも訪れている。  その時に、さまざまな武芸者と知り合っていたのだ。  とはいえ、それも時間が経っているので、自信がないセパルである。  そんなセパルに、清明は言った。 「大丈夫でしょう。貴女の知り合いで、存命の方も居られます。コクラ藩の宮本伊織(みやもと・いおり)殿は、家老として辣腕を振るわれていますよ」 「えっ、伊織くん、家老になっちゃったの!? うわ~、すごいっ。お祝い送らなきゃ!」  喜ぶセパルに、ウボーとセレナも、祝うように嬉しそうな表情をしている。  そんな3人を見詰めながら、清明は言った。 「貴方達には、セパル殿の伝手を活かしながら、西ニホンにおける反政府軍の動向を探って欲しいのです。出来ますか?」 「良いよ。だったら、まずは刑部おじさんに会いに行くかな」 「刑部……化け狸の総帥、隠神刑部(いぬがみ・ぎょうぶ)のことですか?」  清明の問い掛けにセパルは頷く。 「そうそう。刑部おじさん、マツヤマ藩のお家騒動の解決をしたりして、あの辺りだと顔役だし。それに化け狸は変化の術が使えるから、協力して貰えれば大きな力になるよ」 「なるほど。では、頼めますか?」 「任せてよ!」  力強く請け負うセパルだった。  それから数日後。  浄化師である皆さんも同行して隠神刑部に会いに行くと、野原で大宴会が始まりました。 「踊れや踊れ!」 「ぽんほこぽんの、ぽんぽんぽん!」  獣人型のライカンスロープにも似た、狸の妖怪たちが大騒ぎです。  ぬいぐるみのように、ころっとした小さな豆狸に、人間サイズの化け狸。  ひときわ大きく立派な姿をしているのは、隠神刑部です。  いつもは威厳のある彼も、今はお酒を飲んで、ご機嫌です。 「はっはっはっ! 久方ぶりの再会じゃ! 今宵は飲んで楽しむぞ、セパル嬢ちゃん!」 「うんうん、楽しもう!」  すっかり出来あがってます。  そんな中、浄化師の皆さんも大宴会に参加することになりました。  狸の妖怪たちは、見知らぬ浄化師達と仲良く出来るか試すために宴会を開いていると言ってますが、楽しむのが目的なのは丸わかりです。  なので、この場に参加している皆さんに求められているのは、宴会を楽しむことです。  狸の妖怪達が用意した料理を美味しく食べるも良し。  変化の術で美男美女になった化け狸達に、お酌をされて歓待されるも良し。  豆狸を、もふるも良し。  歌に踊りに、芸を披露して楽しむも良し。  宴会を楽しみましょう!