【魔女決闘】未来の兆しはこの一戦に
難しい | すべて
7/8名
【魔女決闘】未来の兆しはこの一戦に 情報
担当 春夏秋冬 GM
タイプ EX
ジャンル イベント
条件 すべて
難易度 難しい
報酬 多い
相談期間 5 日
公開日 2018-11-09 00:00:00
出発日 2018-11-17 00:00:00
帰還日 2018-11-25



~ プロローグ ~

 とある廃村。
 打ち捨てられたそこに、魔女達が集まっていた。
 魔女決闘(フェーデ)を行うためだ。

 フェーデとは、元々は自力救済を意味する言葉だ。
 法がまともに機能しない時代。
 何か揉め事があった際に、実力行使で問題の解決を図ることをフェーデと呼んでいた。

 実力行使といっても、ルールがない訳ではない。
 お互いの自滅を避けるために、時間と場所を示し、あらかじめ約束事をする。
 それが決闘の作法として洗練され、魔女達の間では残っているのだ。 
 これから、この廃村で行われるのは、そうした決闘であった。

 ◆  ◆  ◆

「約束の刻限までには、まだ時間があるな」
 廃村の入り口に1人の男性が立っている。
 ウボーという人物だ。
 彼の傍には女性が2人。
 ウボーの相棒であるセレナと、魔女セパルだ。
 この3人は、ハロウィンに合わせテロを行おうとした魔女の過激派である怨讐派を防ぐために奔走していた。

 薔薇十字教団室長ヨセフ・アークライトとの密会を行い、彼の協力により浄化師達が抑止力として動いてくれたお蔭もあり、当初考えていた被害は出ていない。
 怨讐派としても、今の状況で下手に動けば、ただでは済まないことは理解しているのだ。

 しかも、今回の騒動で教団に保護を求める魔女が出ていることが怨讐派の動揺にも繋がっている。
 中には、自分達の子供が友達を求めて出奔するなど、怨讐派の中でも心が揺らいでいる者も少なくない。

 教団が、保護を求めた魔女を危害を加えることなく扱っているのも理由としては大きい。
 怨讐派から逃げ出した子供を浄化師達が保護するなど、そうした結果も大きく影響していた。

 だが一度振り上げた拳は、早々簡単に下ろすことはできない。
 怨讐派の魔女達としても、落としどころもなく止まることはできなかった。

 だからこそ、落としどころとして提案されたのが、魔女決闘だ。
 廃村を舞台に、世俗派と怨讐派の魔女達が戦い、勝者の要求を聞くことになっている。

 怨讐派の戦力は、魔女が30人。
 その上で、悪霊達を従えて戦いを挑むことになっていた。

 対する世俗派は、魔女は同じく30人。
 悪霊を使役しない代わりに、魔女以外の助っ人を得ることを承諾させていた。

 つまりは、浄化師達の協力である。

「来てくれると良いんだけど」

 廃村の入り口で、浄化師達を待っているセレナは言った。
 これにウボーが返す。

「戦力としてもだが、大義名分のためにも来て貰えないと困るな。
 浄化師が、戦いの見届け人としている。
 それなら対外的には教団のコントロール下にあると言い訳ができるからな」
「最悪、私たちが見届け人として動くしかないんじゃない?」

 セレナの言葉に、ウボーは返す。

「最悪そうするしかないが、その時は室長に動いて貰わないといけなくなる。
 それだと、今までのように隠れて動くことはできなくなるのが問題だ」

 セレナとウボーの2人は、魔女であるセパルに協力するため、死亡を装って秘密裏に動いている浄化師だ。
 それが生きていることになれば、教団の命令を無視する訳にはいかなくなる。
 無視すれば、抹殺指令すら出かねない。
 悩むウボーとセレナに、セパルは言った。

「その辺りは、室長くんに何とかして貰うしかないんじゃない?」
「……室長に借りが出来るぞ」

 ウボーの言葉に、セパルは肩をすくめるようにして返す。

「それは覚悟の上だよ。どのみち浄化師の子達には、いずれボクは魔女として知らせた上で関わるつもりだったし。
 だからこそ、今まで浄化師の子達と関われそうな時は、幻惑系の魔法使わずにいたんだから」

 これまでセパルは、ウボー達と一緒に冒険者として浄化師達と関わることが何度かあった。
 それは浄化師達と協力できるかどうかの見極めも兼ねていた。

「ま、とにかく。最悪になったら、その時はその時で考えよう。
 それよりも今は、決闘に勝つことを考えなきゃ」

 セパルの言葉に、ウボーは気持ちを切り替え返す。

「勝つためには、まずは相手の戦力を知らないとな。
 細かい戦力は分かるか?」

 ウボーの問い掛けに、セパルは返す。
 その内容は、次のようなものだった。

 決闘の相手となる魔女30人の内、リーダーは爆炎の魔女アルケー。
 ただし、今回の怨讐派の動きには賛同していないので、本気で来ることはない。
 よほど致命的に怒らせるなどしない限りは、自らが魔法を使って攻撃してくることはないだろう。
 10体程度の悪霊を使役するぐらいしかしてこない。
 悪霊を全て倒せば、負けを認めるだろう。

 残りの魔女も、半数近くは戦意が低い。
 1人当たり1体から数体の悪霊を従えており、悪霊が倒されれば戦意を喪失するだろう。

 残りの10数名の魔女は戦意が高いので、使役している悪霊を倒しても戦う可能性は高い。
 それぞれ悪霊達とは別に、遠距離系の攻撃魔法を使う可能性もある。
 ただし、悪霊を操りながらでは、攻撃魔法の狙いは著しく落ちるだろう。
 悪霊を倒せば倒すほど体力を消耗するので、拘束する場合は、最初に悪霊を倒してからが良い。

 これに対してセパル達、世俗派の魔女の戦力は次の通りだった。

 リーダーは幻惑の魔女セパル。
 決闘の勝利による事態の鎮静化が目的なので、戦う相手となる魔女の抹殺は積極的には行わない。
 どうしても止むを得ない限り、抹殺では動かない。
 近接戦闘と幻惑系の魔法を使う。
 幻惑系の魔法の効果範囲は、最大で数10m。セパルから離れれば離れるほど効果は薄くなる。
 効果が及ぶ範囲では、相手は幻惑をみせられ命中力が落ちる。

 残りの魔女達は、指示次第で様々な行動がとれる。
 味方の防御や回復、あるいは動きを速くするなどの援護もできるし、直接戦うこともできる。
 遠距離攻撃の魔法を使う者が多いが、数名は接近戦もできる。
 全員、直接触れた相手の体力を奪い、気絶させる魔法が使える。
 ただし、気絶させるほど体力を奪うには時間がかかるので、相手が弱ってからでないと使えない。

 残りのウボーとセレナは近接戦闘系である。

「戦う場になる廃村の地形は、相手は詳しいのか?」

 ウボーは背後の廃村を見ながら問い掛ける。
 これにセパルは返した。

「怨讐派の子達を率いているアルケーが、旦那さんと娘さんと一緒に暮らしていた村だからね。
 彼女が伝えてる筈だから、ある程度は分かってる筈だよ」
「住んでたの? ここに?」

 人気のない廃村を見詰めながら、悲しそうにセレナは言った。
 これにセパルが返す。

「林業で栄えた活気のある村だったよ。それを商売敵の他所の奴らが妬んでね。
 魔女を匿ってる村だって決めつけた挙句に、アルケーの旦那さんと娘さんを人質に取ってね。
 逆らえないアルケーを動けなくなるまで乱暴した挙句に、石を投げながら旦那さんと娘さんを殺したことを笑ったそうだよ。
 そのあとに、村人の財産を奪っていったみたいだ」

 淡々とセパルは言う。
 抑揚のないその声は、感情を奥底に隠しているようだった。 

 けれど、セパルは今までと変わらぬ明るい表情を見せながら言った。

「ま、昔話はこれぐらいにして。今は、やるべき事をしなきゃね。
 浄化師の子達が来てくれたら状況を話して、指示を仰ごう。
 うちの魔女の子達にもそう説明してるし、それでやっていこう」

 かくしてセパル達は、アナタ達を廃村の入り口で待っています。
 決闘の勝敗と、その先の結果は、アナタ達次第です。
 この指令に、アナタ達は――?


~ 解説 ~

●状況
廃村に訪れ、魔女セパルに状況を聞いたあと、30分ほど味方の魔女達に指示をする時間があります。

その後、決闘相手となる魔女がやって来て、お互い決闘の誓いを口にしてから戦闘が開始されます。

魔女達が決闘の誓いを口にする前に、相手の魔女に向けて何か言うこともできますし、言わなくても構いません。


●目的
魔女決闘に参加して勝利する。

どのように戦い、戦う相手となる魔女をどうするか。

プランにて自由にお書きください。


●戦場
100人ほどが戦える広さがある廃村。打ち捨てられた廃屋が20軒ほどあります。廃屋は、それぞれ距離が離れています。

戦闘に支障が出る足場ではありません。


●決闘相手
魔女30人と悪霊。魔女については、プロローグに書かれた通り。

悪霊は、近接系の武器と射撃武器を持つ者が半々。

悪霊から受けた攻撃は傷がつきませんが、ダメージに応じて体力を削られます。

属性は悪霊ごとに様々です。

総数は100体近く出てきますが、一度には出て来ません。

一定のダメージを与えると消えます。

戦闘の状況を見て、魔女が使役してきます。

魔女の指示を前提に、半ば自律的に動きます。


●味方
セパルを含めた世俗派の魔女30人とウボーとセレナ。

浄化師の指示に沿って動きます。

詳細はプロローグに書かれた通り。

どういう指示を出すかで、戦いの優劣に影響が出ます。


●戦闘後
戦いが終わった後に、どういう行動を取るかもプランで書けます。


●成功度
どのように戦うのか?

味方の魔女達にどう指示を出すのか?

相手の魔女に対し、戦闘中、そして戦闘後にどういう行動を取るのか?

この3つの要素で判定します。

ですので、仮にご参加いただいた人数が少なかったとしても、大成功になり得ます。

逆に、人数が多くてもプラン次第で失敗になる可能性もあります。


●その他
今回に限り、本エピソードについては、掲示板の内容も参照します。


~ ゲームマスターより ~

おはようございます。もしくはこんばんは。春夏秋冬と申します。

今回のエピソードは、今まで公開された【魔女】関連のエピソード内容と結果から発生したエピソードになります。

魔女関連のエピソード結果次第では、割と凄惨な方向に行く可能性もあったんですが、その辺りは回避されてます。

今回は、プランだけだと書く内容が足らないかと思い、今回に限って掲示板の内容も参照できるようにさせていただいています。

あくまでも今回のみですので、ご了承ください。

それでは、少しでも楽しんでいただけるよう、判定にリザルトに頑張ります。





◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇

リチェルカーレ・リモージュ シリウス・セイアッド
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / ヴァンピール / 断罪者
戦うのは好きじゃないけど 
この戦いが終われば 傷つけあわずにすむのなら
精一杯 お手伝いをしないと

戦闘前には よろしくお願いします、と
どうか誰も悔やむことの無いように
魔術真名詠唱

魔女さんたちを背後に 中衛に布陣
鬼門封印で相手回避力を下げる
前衛の壁を抜けてくる悪霊を攻撃
基本九字 抜けてくる悪霊の数が多ければ小咒
仲間の魔女さんへ攻撃がいきそうなら庇う
セパルさんはリーダー 特に怪我のないよう気を付けて

悲しみの連鎖は終わりにしたい
優しい魔女がいることも 友だち想いの魔女がいることも
今のわたし達は知っています
いわれのない差別が終わるよう 浄化師として力を尽くします
ヨセフ室長にも掛け合います
わたし達を信じてもらえませんか?
アリシア・ムーンライト クリストフ・フォンシラー
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / アンデッド / 断罪者
アルケーさんの身の上話に目を伏せ

怨讐派の方達は、多かれ少なかれ、そのような目に遭ってるのかも、しれませんね…

魔女さん達には支援と回復、援護射撃をお願い
クリスの少し後ろに陣取って鬼門封印と小咒による悪霊への攻撃を
なるべく魔女さん達の方へは近づけないように、頑張ります

戦意の高い方が近づいてきたら、そちらへ鬼門封印を
悪霊が片付くまで、待って下さい…
できれば魔女さんには攻撃したくない、です

敵方へ捕縛に乗り込む時は後ろから援護射撃をするようにします

捕縛だけで済ませたい、です
酷い事されたのは忘れられないと思います、けど
このままだと、皆さん不幸になってしまう…
手を取りあい、幸せになる事、できないでしょうか…
杜郷・唯月 泉世・瞬
女性 / 人間 / 占星術師 男性 / アンデッド / 狂信者
◆目的達成に向けて
・恩讐派魔女の対処は捕縛等で無力化。
降参した際は受け入れ、追撃は行わない
・味方魔女への基本指示は後方からの支援・回復・魔法攻撃での援護
※他、矛盾点含め他の参加者さんに従います。
唯「同じ魔女同士なのに…」
瞬「そうだね…でも戦いたくない魔女もいるみたいだから
俺達が全力で止めてあげよう!」

◆戦闘
・主に悪霊へ攻撃、魔女は気絶を狙う
・スペル詠唱後別れて行動
・二人とも通常攻撃を織り交ぜながら
唯月はMG8、MG3等を駆使して仲間のサポートへ。攻撃はMG2
瞬は悪霊の属性毎にFN6、FN7、FN11を使い分け対応
・味方魔女含め仲間とは積極的に共闘
・敵との距離感に気をつけ、重症の場合は回復を待つ
リコリス・ラディアータ トール・フォルクス
女性 / エレメンツ / 魔性憑き 男性 / 人間 / 悪魔祓い
決闘、ね…
魔女達の決めたことに口を出すつもりはないけど、指令を受けた以上は全力でやらなきゃね
それにこういう分かりやすいのは好きよ

魔術真名唱え
前衛でまずは悪霊を減らす
スキルで回避を上げてカウンター主体
魔力感知で特に激しい攻撃を仕掛けてくる悪霊をどの魔女が使役しているかを探っておく
もし探せたら、その魔女が戦意高い魔女だと推定して、だいたいの位置を覚えておく

悪霊をだいたい倒せたら、再び魔力感知
敵魔女が隠れて何か仕掛けてこないかを警戒
近くにいるなら担当の味方魔女と一緒に突っ込んで捕縛を試みる
戦意が低い魔女なら降伏勧告して
まだ抵抗しそうなら短剣の柄で殴る

魔女達にはあえて何も言わない
半端に立ち入るのも、ね
ショーン・ハイド レオノル・ペリエ
男性 / アンデッド / 悪魔祓い 女性 / エレメンツ / 狂信者
アルケーの話か…酷い話だ
戦闘前の御託はいらんだろう
こんな場所じゃどんな正論を言っても陳腐に聞こえる

ドクターの魔力探知と観察で戦意の高い魔女が使役する悪霊を優先的に狙う
魔女にも援護の攻撃と回復を頼む
俺は悪霊相手にDE5で攻撃して仲間が狙いやすようにしつつDE3で攻撃
戦意の高い魔女が悪霊を失って消耗したようなら仲間の魔女が気絶させように攻撃して隙を作る

戦闘後
こちらはテロさえ起こさなければ手出しをするつもりは一切ない
弾圧の歴史は恥ずべきものだ。だからこそ明るみにされるべきものだと思う
歴史はいい事も悪い事も伝えられてのものだろう?
魔女達には証人になってもらいたい。その為に室長達にも掛け合う
ルーノ・クロード ナツキ・ヤクト
男性 / ヴァンピール / 陰陽師 男性 / ライカンスロープ / 断罪者
■目的
決闘に勝利し怨讐派を止める

■交戦方法、事前指示
1R目魔術真名使用
ルーノは味方魔女とおさえた敵の対応
ナツキは突出に注意し前で敵をおさえる
敵多数ならSH8、劣勢時はスキルを惜しまず押し返す

ルーノは戦場全体を見て状況把握に努める
劣勢の味方には加勢、前衛を抜けた敵は位置を魔女含む味方へ伝え共に対処

またセパルへの奇襲、側面・後方からの挟撃を警戒
あれば二人で加勢、味方魔女にも援護要請

味方魔女へ決闘前に行動指示
指示内容は掲示板[36]参照
追加指示への適時の対応も併せて要請

■対怨讐派
悪霊の撃破優先

魔女は討伐せず、降参は受け入れる
悪霊を倒しても戦うなら攻撃して弱らせ、味方魔女に要請し魔法で気絶させて無力化
ヨナ・ミューエ ベルトルド・レーヴェ
女性 / エレメンツ / 狂信者 男性 / ライカンスロープ / 断罪者
前後に別れる陣形

ヨナと魔女 後衛
魔力感知で戦意の高い魔女orアルケーの悪霊かを見極め 優先して攻撃
戦線突破する悪霊がいればそちらを先に
極力属性を仲間に伝え弱点突く

ベ 前衛
壁となり間近の悪霊倒す 前に出すぎず陣形を保ち守り寄り


担当魔女への指示
防御の魔法と被弾時の回復を それ以外は遠距離攻撃 対象はヨナに合わせる

悪霊が減れば 体力少ない魔女を捕縛or気絶
向かって来る戦意の高い魔女の攻撃は敢えて受けてもいい
恨み言もあるなら耳傾け甘受
多少泥臭くなっても 心残りはしてほしくない

心情
ヨナ
魔女の力はとても強いものですが 力はただの力であって使う者次第
それは魔術も同じです
なのにどうして人間は、魔女達を人と思わずにいられたのか…


~ リザルトノベル ~

●戦いに想う

「決闘、ね……」
 魔女決闘への協力指令のため、廃村へと赴く道すがら『リコリス・ラディアータ』は呟いた。
「リコ?」
 リコリスの言葉に、何かを感じ取った『トール・フォルクス』が声を掛ける。
 これにリコリスは返した。
「魔女達の決めたことに口を出すつもりはないけど、指令を受けた以上は全力でやらなきゃねって、思っただけ。それに――」
 覚悟を決めた声で続ける。
「分かりやすいのは好きよ。やるからには、全力で行くわ」
 リコリスの言葉に、トールは決意する。
(リコがやる気だ……それに、この決闘で魔女達がけじめをつけられるなら、俺も協力したい)

 そうした決意を持っているのは、他の浄化師達も同じように見えた。
 そして廃村へと辿り着く。
 セパル達が迎え入れ、廃村の中に。
 戦う相手となる魔女の戦力や、地の利の有る無しを訊く。
 その話の中で、アルケーの過去が語られた。

(怨讐派の方達は、多かれ少なかれ、そのような目に遭ってるのかも、しれませんね……)
 アルケーの話を聞いて『アリシア・ムーンライト』は目を伏せながら思う。
(酷い事をされたのは忘れられないと思います、けど……このままだと、皆さん不幸になってしまう……手を取りあい、幸せになる事は、できないでしょうか……)
 彼女の様子に気づいた『クリストフ・フォンシラー』は優しく声を掛けた。
「恨みだけで生きてたって楽しいことはないと思うよ。でも、そこから逃れるためにも、区切りが必要なのかもしれない」
「……そうかもしれません。時には、戦う必要があるのかも……それでも、捕縛だけで済ませたい、です」
 アリシアの言葉に、クリストフは彼女の想いを受けとめるように返す。
「うん、分かった。アリシアがそう思うなら、俺はそうする。ま、これで発散して拳を降ろしてくれる事を願うよ」

 そう思っているのは、他の浄化師達も同様だった。

(……酷い話だ)
 アルケーの話を聞いて『ショーン・ハイド』は思う。
 彼の気持ちに気付いた『レオノル・ペリエ』は、彼の思いに返すように言った。
「同情してる?」
「……しているかもしれません。彼女達を弾圧した者達が、彼女達の身に起ったことを知るべきだと思っています」
「……そうだね。でも、それは難しいだろうね。魔女を弾圧した人達が理屈で分かってくれたなら、怨讐派なんて存在してない筈だから。それを思うと同情するよ」
 レオノルの言葉に、ショーンは決意するように返す。
「この場で、出来ることをしましょう。俺には、この場で口にできる正論なんて思いつきません。だから行動で示します」
「うん、分かった……出来れば、大人しそうな人は拘束したくないな。魔女のみんなは守りたいよ」
 以前の指令で、魔女の子供を保護したことのあるレオノルは続けて言った。
「怨讐派の子を保護した案件に携わったけどさ、あの子のご家族や周りの人に危害加えたくないしね」
「はい」
 レオノルの言葉に賛同するように返すショーンだった。

(どうして人間は、魔女達を人と思わずにいられたのか……)
 自らの気持ちを整理するように『ヨナ・ミューエ』は思う。
(魔女の力はとても強いものですが、力はただの力であって使う者次第。それは魔術も同じ。だというのに……)
 悩むように考え込むヨナに、共に考えるように『ベルトルド・レーヴェ』が声を掛ける。
「教団が魔女にしたことは、間違っていたと思うか?」
 これにヨナは確かな口調で返す。
「はい」
「そうか……なら、出来る限りのことをしよう。心残りをしないためにもな」
 少し前の指令で、魔女狩りの過去を追体験することがあったベルトルドは、決意を込めるように返した。

「リチェ」
 アルケーの話を聞き終わった『リチェルカーレ・リモージュ』に、『シリウス・セイアッド』は静かに声を掛ける。
 これにリチェルカーレは、確かな意志を込め返した。
「戦うのは好きじゃないけど。この戦いが終われば、傷つけあわずにすむのなら。精一杯、お手伝いをしないと」
 リチェルカーレの決意を込めた言葉に、シリウスは彼女の強さを感じ取る。
(心配する必要は無かったな)
 そして思う。リチェルカーレの決意を守るためにも、全力を尽くすと。
「リチェ。自分が最善だと思うことをしろ。お前は、俺が守る」
「ありがとう。シリウス」
 シリウスの言葉に、リチェルカーレは笑顔を浮かべ返した。

 浄化師達が決意をする中、具体的な戦術を話し合う。
 それぞれ有効な意見を出し合ったが、特にクリストフとレオノルの意見は有効だった。
 そこから自分の意見も加え、まとめていったのは『ルーノ・クロード』だ。

「これで、良いだろうか?」
 ルーノの呼び掛けに、皆は賛同する。
 この時決まったことは、大きく分けると3つ。 

 悪霊を優先して倒すこと。
 怨讐派の魔女は基本捕縛。降伏時は受け入れ追撃は無し。
 味方魔女は組み分けをし浄化師ごとに支援する。

 これに加えて怨讐派の魔女に対しては、好戦的な相手を先にし、ある程度押さえてから降伏勧告などをすることに。
 考え得る限り、最善の戦術だった。
 実に巧い。
 だからこそ、アルケーはある決意をすることになるのだが、この時点の浄化師達には知る由もなかった。
 代わりに、浄化師達は可能な限りの最善を目指す。

 味方の魔女達は、ウボーとセレナを合わせ32名。
 これを4人1組に分け8チームに。
 セパルにウボーとセレナを付け、遊撃役に。
 残りの7チームが、それぞれ浄化師ペアの支援に当たる。
 その中には、浄化師達と以前会ったことのある魔女達が。

「よろしくね。綺麗な尻尾のおにぃさん」
「今日は、私たちがサポートするわ」
 ルーノと『ナツキ・ヤクト』に声を掛けたのは、以前合コン指令でダブルデートをしたエレナとリリィ。
「なるほど、そういうことか」
 ルーノは2人に微笑みを浮かべたあと、真剣な表情になり返す。
「よろしく頼むよ。2人とも」
 一方、ナツキは驚いたのか、耳と尻尾をぴんっと立てるが、すぐに真剣な表情になり言った。
「よろしくな! とことんやって終わらせよう!」
 2人の真剣な表情に、エレナとリリィの2人は一瞬だけ泣き出しそうな表情になるが、すぐに明るい笑顔を浮かべ返した。
「任せて。おにぃさんの綺麗な尻尾に傷一つ付けないぐらい守るから」
「2人とも、ありがとう。嬉しいわ」

 そうして合コン指令で浄化師に関わった残りの魔女達も、それぞれ支援につく。
 振られることすらなく失恋したハーケンは、リチェルカーレを護衛するようにつき。
 人ごみで離れたレオノルとショーンを再会させるように動いていたテトとキラは、援護攻撃と回復に。
 アリシアに声を掛けたザザは、クリストフとアリシアの2人を心地好さげに見詰めたあと、何があってもすぐサポートできる距離に。
 他の魔女達も、それぞれ担当する浄化師達の支援についた。

 そんな中、魔女達の様子を見詰めながら、『杜郷・唯月(もりさと・いづき)』は思う。

(戦いが怖くて、足が竦んでる魔女さんもいるかもしれません)
 唯月は、決意するように思う。
(戦いたくない魔女さんを無理やり戦わせるのは……個人的には……せ、せめて……その分わたしが頑張れたなら……!)
「いづ?」
 確かな意志を瞳に宿した唯月に『泉世・瞬(みなせ・まどか)』が声を掛ける。
「気になることでもあるの?」
 心配そうに声を掛けてくれる瞬に、唯月は返した。
「同じ魔女同士なのに……」
 心の中の思いを、どう言葉にするべきか迷っている唯月に、瞬は元気付けるように言った。
「そうだね……でも戦いたくない魔女もいるみたいだから、俺達が全力で止めてあげよう!」
 この応えに、唯月の心は軽くなる。
(瞬さんも、私と同じ気持ちでいてくれるんですね……)
 それが嬉しい。喜びを胸に抱きながら、出来る限りの最善を目指し、唯月は提案する。
「魔女さん達に戦わせないためにも……瞬さんは悪霊を倒すことに集中してください。私は、大丈夫ですから」
 唯月の提案は、瞬のためでもある。
 瞬は唯月を想うあまり、一時期はアウェイクニング・ベリアルに近づき過ぎたことがある。
 それを避けるためにも、あえて唯月のことを戦いの最中は気に掛けず、戦いに集中する必要があるのだ。
「うん……分かった。お互い頑張ろうね! いづ!」
 苦しさを感じながらも、瞬は唯月の提案を受け入れる。
 それは唯月のことを信じているから。
 そして、以前よりも彼女の事を知っているから。
 今では恋人同士になった2人なら、離れることも受け入れられる。

 こうして戦いの準備が整う。
 待つことしばし。
 怨讐派の魔女達はやって来た。

●遺恨なく戦いを

 セパルとアルケー。
 2人の魔女の誓いの言葉が朗々と響く。
 それは決闘の誓い。
 決闘の結果を尊重し、遺恨を残さないという誓約。
 誓いを終わらせ、戦いを始めようとする、その寸前に。
 リチェルカーレが、怨讐派の魔女達に向け声を掛けた。

「よろしくお願いします」

 毒気が抜けるような言葉に、怨讐派の魔女達の何人かは、刺すような視線を向ける。
 だが、リチェルカーレは真っ直ぐに受け止めるように視線を返し、祈るように言った。

「どうか誰も悔やむことの無いように」

 リチェルカーレの言葉の真剣さと、覚悟を込めた眼差しに、彼女に刺すような視線を向けていた魔女達は、戸惑うような表情を見せる。
 けれど魔女達は、それを振り払うように戦いに身を投じ、浄化師達は応えた。

(傍からみたら無駄に思えても、けじめが必要な場合もあるんだろう)
 シリウスは、向かって来る魔女達に視線を向けながら戦いの意志を心に灯す。
「シリウス」
 リチェルカーレの呼び掛けに応え魔術真名を詠唱する。
「黄昏と黎明 明日を紡ぐ光をここに」
 魔女が使役する悪霊に向かって、シリウスは走る。
 同時に、リチェルカーレは支援に動いた。

 戦いの火蓋は落とされ、浄化師達は悪霊との戦火を交える。
 怨讐派の魔女の布陣は、最前列に数十の悪霊達が。
 そのすぐ後ろに十数人の魔女。
 あとをついてくる形で残りの魔女達が追随し、リーダーであるアルケーは最後尾にいた。
 浄化師達の内、エレメンツの皆は、魔力探知を使い好戦的な相手かどうかを探る。
 魔力の流れは悪霊に繋がっており、最前列の魔女達が一番繋がりが多かった。
 すぐにそれを皆に伝え、まず最初に制圧すべき好戦的な魔女達に目星を付け戦っていく。
 それは楽な戦いでは無かった。

「数が多いね」
 レオノルは属性の違うアライブスキルを立て続けに使う。 
 それは悪霊の属性を探るため。
 浄化師達の内、異なる属性の攻撃手段が豊富な狂信者は、悪霊の属性を探るための攻撃をしていた。
 属性が分かれば、すぐに知らせていく。
 それは有効な方法だ。
 属性が分かれば、有利に戦いを進められる。
 だが、悪霊の数は多い。
「これじゃ、すぐに魔力が尽きちゃいそうだよ。魔女の魔法で、魔力の回復とか出来ないのかな?」
「出来るわよ」
 レオノルの傍で炎の塊を打ち出していた魔女のキラが返す。
「使う度に、お互い体力が削れちゃうけどね。削れた体力は、一日ゆっくり休まないと回復しないから気を付けて」
「リスクはあるんだ。火力を維持したいから、魔力がなくなっちゃったら頼むよ」
「その前に、出来るだけ倒しましょう。ドクター」
 ショーンはレオノルと連携し、悪霊を一体ずつ確実に倒していった。

「月と太陽の合わさる時に」
 アリシアとクリストフは魔術真名を唱え、すぐさま最適な配置に動く。
 前衛としてクリストフが悪霊達を迎え撃ち、少し後ろにアリシアが就き援護攻撃。
 クリストフは悪霊の攻撃を避け、あるいは弾き。
 次々に悪霊に斬撃を叩き込む。
 そこに死角から、新たに1体が近付く。
「クリス、陰属性の悪霊が来ます」
 いち早くアリシアが気づき、声を掛ける。
「分かった。そっちを先に叩くよ」
 死角から襲い掛かろうとした悪霊に、クリストフは即座に反応。
 悪霊が振り抜いた鈍器をサイドステップで避け、一瞬で踏み込む。
 エッジスラストの一撃が、悪霊の胴を横なぎに切り裂いた。
 そこに新手の悪霊が襲い掛かろうとするが、アリシアが小咒で牽制。
 サポートについた魔女達が攻撃魔法を叩き込み倒していく。
 それに気付いた怨讐派の魔女が、攻撃をしようと距離を詰めてくる。
 気付いたアリシアが鬼門封印を使い、機動力を一時的に削った。
「悪霊が片付くまで、待って下さい……できれば魔女さんには攻撃したくない、です」
 アリシアは祈るように、悲痛な声を上げた。

「ペリドットアイリス」
 魔術真名を唱えると同時に、別々に唯月と瞬は悪霊に攻撃を重ねていく。
 瞬は遊撃手として動き、仲間の支援に。
「させないよ」
 仲間の死角から襲い掛かろうとした悪霊に、エアースラストを放ち切り刻む。
 瞬を手強いと判断したのか、数体の悪霊が集中攻撃。
 それを瞬は避けていく。
 どうしても避け切れない一撃は、サポートの魔女が防御魔法で威力を削る。
 しかしダメージはゼロではない。
 けれど瞬は怯むことなく、属性の異なるアライブスキルを駆使し、次々に撃破していった。
 戦いに集中する瞬。
 それだけに唯月に意識を向ける余裕などない。
 だが唯月は、瞬と離れていても、浄化師として立派に戦っていた。
(守らないと)
 悪霊の攻撃にさらされそうになった魔女を守るため、唯月はペンタクルシールドを発動させ庇うように前に立つ。
 タロットカードのシールドが威力を削るも、ダメージを受ける。
 けれど唯月は即座に反撃。
 ソードのタロットカードを投擲し悪霊を切り裂いた。
「怪我はないですかっ」
 慌てて駈け寄る世俗派の魔女は悔やむように言う。
「……私たちが、もっと前に出て戦わないといけないのに」
「大丈夫、です」
 唯月は、魔女を安心させるように返した。
「あなた方の……戦いたくない方の気持ちは……大切にしたいんです。でもわたしは……皆さんに力になりたいから……だから、出来ることをしないと」
「……っ」
 唯月の言葉に、庇われた魔女は決意するように返す。
「貴女が私たちの力になってくれるなら、私達も力になります」
 言うと積極的に魔法を展開。
 魔女の支援を受け、唯月は悪霊達を倒していった。

「闇の森に歌よ響け」
 魔術真名を唱え、リコリスは戦場に踏み込む。
 魔力感知で、複数の悪霊と繋がりがある魔女達を確認。
(戦意が高い魔女ね、きっと。なら、まずは最初に悪霊を倒さないと)
 魔女を穏便に拘束するために、悪霊へと向かう。
 狙いはカウンター。
 悪霊の攻撃を躱し、即座に反撃する。
 その動きは舞うような軽やかさで、悪霊達を翻弄していった。
(体が軽いわ)
 魔女の支援魔法により、リコリスの動きはいつもより更に素早い。
 縦横無尽に駆け回り、次々に悪霊を切り裂いていった。
 だが、悪霊の数は多い。
 素早い動きで捉えきれないリコリスより先に、支援を行う魔女達を攻撃するべく、怨讐派の魔女は前に出て来ようとする。
 そこにトールの牽制の一矢が入る。
(動きを止める)
 トールはワーニングショットを使い威嚇射撃。
 足元に突き刺さった矢に、怨讐派の魔女の足が止まる。
 それは悪霊達への指示が一時的に途切れることにも繋がった。
 魔女の制御から一時的に逃れ、集団で襲い掛かろうとする。
 だがそれは、絶好の的だ。
 トールのスウィーピングファイアが放たれ、まとめて悪霊の心臓を貫いた。

 戦いは苛烈さを増していく。
 悪霊を次々倒していくが、同じぐらいのスピードで新たな悪霊が発生する。
 疲労が少しずつ溜まり、戦況は一歩間違えれば混戦へと向かいそうになっていた。
 それを避けるため、ルーノは戦況を見極め指示を出していく。

「右翼側が押されている! ここは大丈夫だから2人支援に動いてくれ!」
 戦局の全体把握により、ルーノは不利な箇所を見極め指示を飛ばす。
 それは効果を発揮し、少しずつだが浄化師達が押し始めていた。
「余計なことを!」
 ルーノを脅威と見たのか、怨讐派の魔女は悪霊に指示を出し襲撃させようとした。
 だが、ナツキが前に立ちはだかる。
 突進してきた悪霊を真正面から迎え撃つ。
 恐れなどなく、前へ踏み抜く。
 悪霊が攻撃する余裕さえ与えず、心臓を貫いた。
 倒され消え失せる悪霊。
 しかし次々やって来る。
 それをルーノとナツキは、一歩も退くことなく全力で応じる。
「恨みも怒りも全てぶつけるといい、受けて立とう」
 ルーノは、自分達に刺すような視線を向ける怨讐派の魔女達に、誠意をもって断言する。
 それは教団に属する自分達と戦う事で、魔女達の積怨が少しでも晴れる事を願ってのこと。
「とことんやらなきゃ終われない事ってあるもんな。いいぜ、かかって来いよ!」
 ナツキは、魔女達の怒りと恨みを真正面から受け止めるように宣言する。
 その意志に返すように、怨讐派の魔女達はぶつかって来る。
 苛烈な攻撃に、ルーノとナツキの2人は攻撃を受ける。
 しかし世俗派の魔女達が即座に回復。
 魔女の恨みを受け止めるルーノとナツキの意志の応えるように、世俗派の魔女達は防御魔法を重ね守っていた。

 戦いは留まることなく続き、ある時点から一気に浄化師達の優位に傾いた。
 次々現れた悪霊達の大半を倒し、その影響で怨讐派の魔女達は疲労していったからだ。
 その隙を逃さず、一気に攻勢をかける。
 悪霊達に止めを刺し、世俗派の魔女達の協力を得ながら、怨讐派の魔女達を気絶させ拘束していった。

(こんなこと、早く終わらせないと)
 歯を食いしばるような懸命さで、ヨナは戦っている。
 魔力感知を使い見極めながら、世俗派の魔女の支援を受け悪霊を倒していった。
 それは効果をみせ、怨讐派の魔女達の拘束に繋がる。
(恨み言のひとつも、言わないのですね)
 なにを言われても受け止める覚悟だったヨナだが、魔女は何も言わなかった。
 恨み言を言う余裕すら、無いように見えた。
「もう、やめましょう。これ以上、貴方達を傷つけたくありません」
 ヨナは残りの、アルケーと10人ほどの魔女達に呼び掛ける。
「教団が魔女にしたことは間違っていたと思います」
 ヨナは偽らざる思いを口にする。
「魔女狩りの事実や失われた命は取り戻せません。
 けれどその全てを、覚えておくことはできます。
 人を憎んだままでも、忘れなくてもいい。
 ですがせめて『敵』であることはやめにしませんか。
 今日ここで、戦いが終わったら、区切りをつけませんか。
 魔女の未来に向けて」
 祈るような言葉。
 それを引き継ぐように、ベルトルドは言った。
「以前、魔女の呪いが満ちる場所に行き、そこで魔女達の歴史の一部を垣間見た」
 自らの血肉を紡ぐような想いを込め、ベルトルドは続ける。
「人のように生きたいと言う魔女もいた。
 逃げ隠れするのに疲れたという魔女もいた。
 元々の被害者は誰かと思わずにはいられなかった」
 凄惨な過去ではなく未来を望み、ベルトルドは提案する。
「決着が着いたなら、魔女達が一つになり、次の世代に悲しみを受け継がせないよう、出来ることを協力させて欲しい。
 そのためには自治権も要るだろう。叶うものなら、力になりたい」

 未来を紡ぐように語るのは、他の浄化師達も同じだ。

「教団は君達の命と今後の生活を保証する」
 クリストフは、魔女の身の安全を口にする。
「聞いてると思うけど、魔女への待遇悪くないと思うよ。こっち側へ来ないかい?」
 それは今までの指令の実績があったからこそ、魔女に届く言葉。
 アルケー達、怨讐派の魔女達も知らされている事実に、静かに耳を傾けていた。

 伝える言葉は続く。

「俺ももちろん、魔女達の人権については最大限協力は惜しまないよ」
 トールは仲間の浄化師の言葉に賛同しながら、リコリスに視線を向ける。
 彼女はアルケー達から視線をそらさず、真っ直ぐに見つめていた。
 けれど、何かを口にしようとする気配はない。
(リコは……力にはなりたい、けどどうしていいか分からない……ってとこかな)
「デリケートな問題だから仕方ないけど、気持ちだけでも伝えてみたら?」
 トールの言葉に、リコリスは静かに返す。
「半端に立ち入るのも、ね」
 それも一つの選択。
 無意味という訳では、決してない。
 リコリスは悪霊達との戦いの中、全力を尽くし行動で示している。
 怨讐派の魔女達に真正面からぶつかった彼女の真剣さを、魔女達は肌で感じ取っていた。

 静かに耳を傾ける魔女達に、願うような言葉は続く。

「悲しみの連鎖は終わりにしたいんです」
 リチェルカーレはアルケー達に視線を合わせ言った。
「優しい魔女がいることも、友だち想いの魔女がいることも、今のわたし達は知っています。
 いわれのない差別が終わるよう、浄化師として力を尽くします。ヨセフ室長にも掛け合います。
 わたし達を信じてもらえませんか?」
 リチェルカーレの言葉に、僅かな揺らぎを魔女達は見せる。
 そこにシリウスは言葉を続けた。
「――教団を信用するのは難しいかもしれない。
 それでも同じ魔女のアルケーやセパルなら信じられるだろう」
 シリウスの言葉に、魔女達はアルケーやセパルに視線を向ける。
 この2人は、方向は異なっていたとしても、魔女達のために尽力してきた実績がある。
 だからこそ迷いの中、すがるような視線を向けていた。

 これにセパルは何も返さない。
 ただ、アルケーの言葉を待つように、視線を向けていた。
 アルケーは過去と今の想いの全てと向き合うように、目を閉じる。
 そして短くない時間が流れたあと、応えを返した。

「降伏は、出来ないわ」
 アルケーの言葉と同時に、周囲を覆う巨大な炎の壁が発生する。
 アルケーの魔法で生み出されたそれは、熱を感じさせず燃え広がることもない。
 だが、内に居る者達を決して逃さぬという強固さと、外からは誰にも、これからここで行われることを覗かせないという意志を感じさせた。

「どうしても、戦わないといけないんですか」
 悲痛な響きを滲ませ呼び掛けるヨナに、アルケーは穏やかな眼差しで返す。
「私達は、怨讐派の魔女、全ての想いを背負ってここにきているの。
 負けるなら、それは仕方ないわ。でも、降伏は出来ない。
 それは、皆を裏切ることになるから」

 この言葉に浄化師達は返そうとする。

 だがそれより早く、アルケーは言った。
「決着をつけましょう。これから先を、生きるために」
 その言葉には怒りも憎しみもなく、願いだけが込められていた。
「貴方達の戦いを見ていたわ。ありがとう。魔女を出来るだけ傷付けずに戦ってくれたわね」
 浄化師達の行動が、アルケーの言葉を導いていた。
「貴方達の言葉に意志を感じ取れた。行動も示してくれた。だから後は、決着をつけるだけ」

 アルケーはセパルに視線を向け言った。

「貴女達は手を出さないで。その代り、私達も悪霊しか使わない」
「……分かったよ。でも、浄化師の子達は戦い続けて疲れてるから、回復と加護をあげるのはいいよね」
 静かにアルケーは頷く。
 そして世俗派の魔女達は、浄化師達の回復と加護を。
 怪我と体力を回復させる。
 そして一晩寝て休まなければ癒せない疲労と引き換えに、魔力を全て回復させた。
 そこに守りと加速の加護が掛けられる。
 浄化師達は、魔力を回復する際の僅かに減った体力を除けば、万全よりも良い条件が整う。
 引き換えに、戦い続けて疲労の溜まっていた世俗派の魔女達は、セパルを除いて、その場で倒れてしまいそうなほどの疲労を見せた。

「準備は良いみたいね。なら、始めましょうか」
 アルケーの言葉に、ヨナは誓うように言葉を返す。
「魔女の未来のために、戦います」
 これにアルケーは、失ってしまった誰かを思い出すようにヨナを見詰める。
 そして他の浄化師達、特にエレメンツであるリコリスやレオノルを見詰め言った。
「魔女の未来のために、戦いましょう。それはきっと、貴方達の未来にも繋がっているわ」
 事実をアルケーは告げる。
「魔女はエレメンツから生まれた者。
 原因が分からない以上、これからも生まれないとは限らない。
 今でも、極稀にだけれど、エレメンツから魔女は生まれるわ。
 エレメンツでない者も、先祖を辿ればエレメンツと契りを結んだ者も居る筈よ。
 これから生まれてくる子供達から、魔女が生まれて来ないとは限らないの」

 それはアルケー達、怨讐派の魔女達が、自分達が受けた迫害の記憶を耐えてでも守りたい事実。
「怒りも恨みも、決して消すことはできないわ。
 けれど、これから生まれてくる魔女達のためなら、それを飲み込むことができるかもしれない。
 でも、それが分かっていても、何かがなければ私達は止まれないの。
 だから、お願い……決着をつけましょう。
 これから生まれてくる子達の、未来のために」
 
 それは凄惨な過去から、一歩踏み出そうとする願い。
 ここからの戦いは、そこへと至るための儀式でもある。
 未来を望む戦いが、始まった。

●未来の兆しはこの一戦に!
 怨讐派の魔女達が使役する最後の悪霊は20体。
 アルケーの使役する悪霊を中心に、精強な気配を感じさせる。
 だが、浄化師達は果敢に戦っていく。

 リチェルカーレはシリウスと共に、悪霊達と対峙する。
 一気に距離を詰め、戦闘の間合いに近付くと同時に、シリウスは更に加速。
 向かう先は、大剣使いの悪霊。
 悪霊は、シリウスの踏み込みに合わせ迎撃をするべく、大剣を構える。
 そこにリチェルカーレの鬼門封印が発動。
 機動力を一時的に削られた悪霊は、回避を捨てる。
 攻撃のみに特化した振り降ろし。
 それをシリウスは辛うじて避けるも、振り降ろしから立て続けに放たれた横なぎの斬撃を受ける。
 だが、それはシリウスの狙いのひとつ。
 浅く受け、制裁を発動。
 カウンターの一撃を叩き込んだ。
 切り裂かれ体勢の崩れる悪霊。
 その隙を逃さず、シリウスは追撃を放つ。
 渾身のエッジスラスト。
 鋭い踏み込みと同時に放たれた一撃は、悪霊の腕を斬り飛ばした。
 しかし、悪霊の動きは止まらない。
 精妙さを捨てた無数の斬撃を放つ。
 それはシリウスの動きを止めるため。
 その隙に死角から、新たな悪霊が襲い掛かろうとするも、リチェルカーレが防ぐ。
(させない)
 小咒を放ち牽制。
 リチェルカーレの援護を受けている間にシリウスは眼前の悪霊を倒し、そこから2人で協力して新たな悪霊を倒していった。

 アリシアとクリストフも、連携を見せ悪霊を倒していく。
(魔女さん達の未来のためにも、絶対に、勝たないと)
 アリシアの想いに応えるように、クリストフは果敢に攻めていく。
(こいつは、陰属性だな)
 槍使いの悪霊と剣を交え、クリストフは確信する。
 悪霊の一撃一撃が、打ち込みの鋭さよりも更に強い。
 属性の影響が出ているのは明らかだ。
 一歩間違えれば、大きなダメージを受ける。
 だがそれは逆に、クリストフの一撃も悪霊にとっては致命傷ということ。
(こいつは相性的に、俺が倒した方が良い。なら――)
「アリシア! 少しの間で良い! 他の悪霊を近づけさせないでくれ!」
「はい!」
 クリストフに目の前の悪霊に集中させるため、アリシアは小咒を放ち他の悪霊を牽制。
 その好機を、クリストフは全力で活かす。
 槍使いの悪霊の一撃を、紙一重で避けると剣撃の間合いに踏み込む。
 その瞬間、悪霊は突き出した槍の柄をくるりと反転。
 横なぎの一撃を放つ。
 それをクリストフはあえて受ける。
 受けた瞬間、制裁が発動。
 カウンターで放たれた鋭い剣撃が、悪霊の手首を切り裂く。
 切り裂かれ、手にした槍を落とす悪霊。
 そこに渾身のエッジスラスト。
 踏み込みと同時に放った一撃が、悪霊を真っ二つに切り裂いた。
 クリストフは悪霊の消滅を確認するとすぐに、アリシアの援護に回り戦いを続けていった。

 唯月は、積極的に前に出て戦う瞬をサポートするように戦っていた。
(魔女さん達のためにも……戦わないと……)
 唯月は自らを奮い立たせ、アライブスキルを駆使していく。
 近付く悪霊にルーナープロテクションを掛け、弱った隙にアルカナソードを使い積極的に攻撃。
 勇敢に戦うのは、前に1人で出て戦う瞬も同様だ。
「遅い。こっちだよ!」
 悪霊を牽制するように挑発しながら、最適の間合いを保つ。
 距離を取って戦える瞬は、常に優位な間合いで戦いを進めていた。
 だがそれは、唯月が他の悪霊と戦い、抑えているからこその優位。
 それを分かっている瞬は、今すぐにでも唯月を守るために駈け寄りたい。
 しかしそれは、瞬のために1人で戦っている唯月の思いを無視することに繋がる。
 だからこそ、唯月の信頼に応えるために戦いに集中する。
 ロックバーンを使い効果が薄いと見るや、即座にリーフスラッシュを叩き込み、確実に倒す。
(瞬さん……わたしも、頑張らないと……)
 悪霊を倒した瞬の勇姿に、唯月は離れていても戦う勇気を貰う。
 ペンタクルシールドで守りを固め、アルカナソードを叩き込み倒していく。
 それは瞬を支えることもできるのだと、証明するような戦いだった。

「決闘らしくなってきたわね」
(リコがすごい悪い顔してる……楽しそうだな……)
 生き生きとしているリコリスに、トールもやる気をみせる。
「リコ、全力でやろう!」
「ええ。行きましょう、トール」
 気力を漲らせ、2人は前に出る。
 先行して突出するのはリコリス。
 魔性憑きの軽やかな動きを活かし、瞬く間に悪霊に接敵する。
 悪霊は2体。
 1体はボウガンを持ち、後方から狙いを付ける。
 だが、トールが防ぐ。
「させるか!」
 ワーニングショットを使い、牽制の一撃を放つ。
 悪霊は避けようとするも、肩を削るようにかすめる。
 動きが鈍った所で、息もつかせぬ連続射撃。
 リコリスを狙わせる余裕など与えない。
 その隙にリコリスは、刀使いの悪霊に踏み込む。
「どうしたの? 来なさい」
 誘うように、わざと敵の間合いに踏み込む。
 それに乗る悪霊。
 雄たけびと共に刀を振るい、リコリスはギリギリを見極める。
 薄皮1枚を、かするような攻撃を受ける。
 その瞬間、スイッチヒッターが発動。
 カウンターの斬撃が、悪霊の手首を切り裂いた。
 動きが鈍る悪霊。
 その隙を逃さず、リコリスは連続で攻撃を叩き込む。
 軽やかな動きを駆使しながら、悪霊を倒していった。

「ショーン。右手の悪霊は陽属性だ。先にあちらを集中して叩こう」
「分かりました、ドクター」
 ダークボールを打ち込み手応えから属性確認をしたレオノルは、ショーンと協力して悪霊に挑む。
 向かって来る悪霊は2体。
 大剣使いと銃使い。
 先行してショーンがトリックショットを使い、銃使いの悪霊の足を止める。
 そこに追撃でレオノルはダークボールを叩き込み、間髪入れずショーンの連撃。
 1体を倒す。
 しかしそこで、大剣使いの悪霊が間合いを詰めてくる。
 そこでショーンが動いた。
「ドクター! 奴を引き付けます!」
 ショーンは、悪霊の注意を引きつけるために前に。
「無茶しちゃダメだよ!」
「大丈夫です! 出来ることをするだけです!」
 ショーンは悪霊と距離を詰め、攻撃を誘う。
 即座に反応する悪霊は、大剣を振り抜く。
 ショーンは掠るように攻撃を受けながら、悪霊を少しずつ誘導。
 そこにレオノルの攻撃が入る。
 ショーンに集中していた悪霊は避け切れず命中。
 一瞬動きを止めた隙にショーンは距離を取り、レオノルと共に十字射撃。
 悪霊を倒していった。

 ナツキとルーノは、全力を出し切って戦う。
「かかって来い!」
 ナツキは受け止めるように真っ直ぐに、正面から悪霊を迎え撃つ。
 出し惜しみなど一切なく、初手からアライブスキルを叩き込む。
 大剣使いが振りかぶった瞬間、一気に懐に飛び込む。
 磔刺を発動。
 悪霊の心臓を一突きにし、突進の勢いも利用して地面に串刺しにする。
 だが、その状態でも悪霊は足掻く。
 地面に串刺しにされたまま、大剣を横に振る。
 瞬間、ナツキは剣から手を離しバックステップ。
 危なげなく回避する。
 しかしそこに、横から新手の悪霊が。
 そこにルーノの小咒が叩き込まれる。
 炎の蛇が、悪霊の喉元に食いつくようにして命中。
 動きが鈍る悪霊。
 その隙に、地面に串刺しにした悪霊から剣を引き抜き、ナツキは止めを刺す。
「ありがとな! ルーノ!」
「どういたしまして。それよりも、残りを仕留めるぞ、ナツキ」
「おう!」
 2人は連携して悪霊を倒していった。

 次々に悪霊は倒されていく。
 最後の2体を仕留めたのは、ヨナとベルトルド。

「まずは俺が前に出る」
「分かりました。倒すなら、早めに。でないと、2体とも私が仕留めてしまいますよ」
 いつもの調子をみせるヨナに、ベルトルドは苦笑する。
(この戦いが魔女の未来に繋がるものと分かって、気を持ち直したか)
 最初の頃の鎮痛で沈んだ様子はない。
 今なすべき事をしようとする、晴れやかな覚悟が見れた。
(良いことだ。まぁ、気持ちを切り替えられたのは、俺も同じだが)
 望むべき未来を掴むために。
 ベルトルドは一気に踏み出す。
 重心を落とし、一気に加速。
 ネコ科の獣のような柔軟さと、習い覚えた武術の卓越した動き。
 間合いを詰めるは一瞬。
 その瞬間、刀使いの悪霊は振り降ろしの斬撃を。
 後に続く攻防は、まさに刹那の瞬き。
 振り降ろしの斬撃を、ベルトルドは右の拳で払い落とす。
 刀の側面を叩く、逸らしの技巧。
 だが衝撃はダメージとしてベルトルドに伝わり、それゆえに反射魔術である制裁が発動。
 カウンターとして左掌底を悪霊の脇腹に。
 悪霊の体勢が崩れる。
 逸らしと崩し。2つの技巧の繋がりが、止めの一撃を導く。
 魂洗い発動。
 踏み込みと共に放たれた拳が叩き込まれ、悪霊を粉砕した。
 その瞬間、死角から残りの悪霊が。
 しかしそれはヨナの攻撃へと繋げるベルトルドの誘い。
 ベルトルドに集中し生まれた隙を突いて、ヨナのファイヤーボールが叩き込まれる。
 会心の一撃となって、悪霊を焼きつくした。

 かくして、全ての悪霊は倒される。
 それは、兆しとはいえ、新たな未来が切り開かれた瞬間だった。

●未来を目指して
「ケガしてんだからほっとけないだろ!」
 戦い終わり、傷付いた怨讐派の魔女達をナツキは手当しようとする。
 要らないと断る魔女達に、それでもナツキは諦めない。
「……こういう時の彼は梃子でも動かない。手当させてやってはもらえないだろうか」
 真摯な眼差しで語り掛けるルーノと、自分の意思で手当てをしようとするナツキに、最後には魔女達は受け入れる。
「簡易救急箱を持って来ています。私も、お手伝いをさせて下さい」
「怪我をされた方は、多いですから、私も手伝います」
 簡易救急箱を持って来ていたリチェルカーレとアリシアが手伝いを申し入れ、同じように唯月と瞬も手伝う。
「痛いところは、ありませんか?」
「無理をしないで言って。出来るだけのことはするから」
 唯月と瞬の申し出に、静かに返す魔女達だった。

 そうして怪我人の介抱をしながら、セパルとアルケーの2人と今後を話し合う。

「こちらはテロさえ起こさなければ手出しをするつもりは一切ない。
 弾圧の歴史は恥ずべきものだ。だからこそ明るみにされるべきものだと思う。
 歴史はいい事も悪い事も伝えられてのものだろう?
 魔女達には証人になってもらいたい。その為に室長達にも掛け合う」

 皆を代表して意見を言うショーンに、セパルとアルケーの2人は返した。

「ありがとう。魔女に起ったことは、いずれ歴史として公にしたいけど、今はまだ、無理だろうね」
 セパルは続けて言った。
「明るみにするってことは、教団がしたことを公にするってことだよ。
 そうなれば、責任だとかの話も出かねない。
 場合によっては教皇にも飛び火しかねないことを教団が許すとは思わないよ」

 これにシリウスは返す。
「教団は、信じられないか?」
 この問い掛けに、セパルは息を抜くような間を開けて返した。
「室長くんの居る教団なら、信じるよ。でも、教団そのものは無理」
「……教団が保護している魔女も居るけれど、それでもかい?」
 魔女の子供の保護に関わった事のあるクリストフの言葉に、セパルは返した。
「それは室長くんと、彼の周りの子達の頑張りのお蔭だよ。
 気を付けて。室長くんは、今の流れの要のひとつだ。
 彼が居るからこそ、キミ達の今もあると思う。
 だから――」
 セパルはアルケーと視線を合わせたあと言った。
「ボクたち魔女は、室長くんの居る教団なら信じる。
 もちろん、キミたち浄化師もね。
 たがら、キミ達の力になるよ。
 アルケー達も、そうだよね?」
 これにアルケーは返す。
「……ええ。今日の決闘の結果で、説得する材料になると思うわ。
 それでも、貴方達のことを不審に思う子達は居ると思う。
 だから、貴方達を知るためにも、協力するわ」

 それは今後の指令で、魔女達の支援が得られる場合もあるということ。
 浄化師達が、魔女決闘で行動と意志を示し、勝利したからこその申し出だった。

「良いんじゃない? 味方が増えるのは、良いことだし」
 リコリスの言葉に、トールは賛同する。
「だよな。こっちも、魔女の人権獲得のために、協力するよ」
「それ以外にも、自治権が必要なら手助けをしよう」
 ベルトルドの言葉に、セパルは返す。
「ありがとう。実を言うと、こっちも魔女のみんなで住める場所とか探してるんだ。
 ほら、前にダンジョン探索で協力して貰った所があるでしょ? 虚栄の孤島。
 あそこ、いま誰も住んでないし。自治権が得られるなら、あそこを本拠地に出来ないかなって思って」
「そうなの? そういえば、あそこのダンジョンって魔法使いが作ったものらしいけど、ひょっとすると魔女が作ったのかな?」
 好奇心を浮かべ尋ねるレオノルに、セパルは返す。
「うん。もっとも作ったヤツ、隠遁派で今どこに居るのかも分かんないから。あそこを制覇するためには、こっちも正攻法で行くしかないんだよね」
 ダンジョン『試練の塔』を作った魔女を思い出しているのか、ため息をつくように言うセパルだった。
 一連の話し合いで、和やかな空気が流れる。
 その穏やかさに背中を押されるようにして、ヨナは言った。
「魔女の皆さんと、私達の未来を、これから作っていきましょう」
 この言葉に、アルケーは穏やかな微笑を浮かべ返した。
「ありがとう。嬉しいわ」

 かくして魔女決闘は終わりをみせる。
 浄化師達の見事な活躍により、新たな未来へと繋がった指令であった。


【魔女決闘】未来の兆しはこの一戦に
(執筆:春夏秋冬 GM)



*** 活躍者 ***

  • ルーノ・クロード
    まぁ、ほどほどに頑張ろうか。
  • ナツキ・ヤクト
    よーし、やるか!

ルーノ・クロード
男性 / ヴァンピール / 陰陽師
ナツキ・ヤクト
男性 / ライカンスロープ / 断罪者




作戦掲示板

[1] エノク・アゼル 2018/11/08-00:00

ここは、本指令の作戦会議などを行う場だ。
まずは、参加する仲間へ挨拶し、コミュニケーションを取るのが良いだろう。  
 

[37] 杜郷・唯月 2018/11/16-21:49

先程纏めの件に関してお礼が抜けていました……
ルーノさん、ありがとうございます!

プランは全部埋めましたがもう時間が……!
あまりお役に立てなくて申し訳なくです……。
わたしの動きとしてはサポート
瞬さんの動きとしては後衛からの攻撃をと書いています。

それではわたし達はこの辺りで……(本当に本当にごめんなさい!)
当日、よろしくお願いします……っ!  
 

[36] ルーノ・クロード 2018/11/16-21:39

【味方への事前指示】
決闘前に味方へ行う指示は以下の通り

●リーダー・セパル
ウボー、セレナと行動してもらい、前衛~中衛で幻惑魔法使用

●ウボー、セレナ
セパルの護衛を主に頼む
味方の被害が著しく立て直しが必要な場合はセパルと共に救援に向かってもらう

●世俗派魔女30人
主に後方からの支援・回復、遠距離魔法での援護を頼む

どの浄化師ペアを支援するか事前に決め、偏りが無いよう振り分けておく
振り分ける際は気絶魔法の使用に備え、接近戦が可能な者は偏らないようにする
担当する浄化師へ回復・支援を行い、支援が不要な場合は遠距離魔法での援護等を行ってもらう  
 

[35] ルーノ・クロード 2018/11/16-21:39

確認ありがとう。
味方への指示はこのまま参照するようプランを整えるよ。
少し発言を流してしまうが、参照の為、次の発言に味方への指示を改めて上げさせてもらう。

それと、こちらは声かけを行う余裕が無い可能性が高い。そのあたりは任せるよ。  
 

[34] レオノル・ペリエ 2018/11/16-21:36

わぁ、まとめられてる!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
んじゃ私はショーンと一緒に前衛の後ろに下がってるね!
でもって魔女の前に陣取る。つまり前衛と魔女の間だね。

魔女さんにはちょっと悪霊への攻撃手伝ってもらおうかな。あと支援?MP回復とかしてもらえるのかな……?
あれだけ悪霊いるのに、火力が足りないとちょっと辛いしね(´・ω・`)
私は先に言った通り光と闇攻撃持ってくからどっちかの効きが悪かったら皆に伝えるよ!
ショーンにはトリックショット(回避率低下)とチェインショット(連続攻撃でダメージが増えるスキル)を持っていかせるよ!

魔女の人権は同感。ショーンがやりたがってるみたいだから、私は応援するよ。  
 

[33] クリストフ・フォンシラー 2018/11/16-21:18

ルーノは纏めを有難う。分かりやすくなって助かる。
内容はそれで問題無いと思う。

それじゃ俺は前で他の前衛のみんなと一緒に壁を、
アリシアは俺の少し後ろで攻撃と補助スキルの使用。
魔女への指示は、支援と回復を頼んで、向こうの魔女を気絶させられそうな状況になったら
一緒に前へ向かって貰うように頼もうかなと思う。

呼び掛けは、そうだね。
月並みなことしか言えそうにないけど、何か入れてみるよ。
 
 

[32] リチェルカーレ・リモージュ 2018/11/16-21:15

ルーノさん、まとめをありがとうございます。
味方魔女さんへの指示もそれで良いと思います。

リーダーが倒れると士気に関わるのはこちらの魔女さんたちも同じだと思いますので…
セパルさんの護衛はウボーさんセレナさんにお任せするにしても、お怪我のないように気をつけたいと思います。

あと、わたしも魔女さんたちが悲しい目に合わないように…教団として力になれるよう、もう一度室長にもお願いしたいです。  
 

[31] リコリス・ラディアータ 2018/11/16-21:04

ルーノはまとめありがとう。
魔女達への指示については、これを基本にして、
私達の担当には、主に前衛の私の回復と支援をやってもらうつもりよ。
余裕がありそうなら悪霊への攻撃もしてもらうわ。

私の行動は、前衛で壁の構築。
接敵した悪霊に魔力感知を使ってみて、戦意高い魔女のものが分かれば皆に周知と攻撃。
ある程度悪霊を倒したら…私、相手を煽らない自信がないから、呼び掛けるのは他の人にお願いね。
戦意高い魔女が潜んで何か仕掛けてこないか、魔力感知も使って警戒してるわ。
居場所が分かればそこへ行って、担当魔女と一緒に捕縛を試みるわね、剣の柄で殴るとかして。

トールは後衛で、前衛を抜けてきた悪霊を攻撃していく感じね。
スウィーピングファイアでまとめて攻撃する予定。  
 

[30] ヨナ・ミューエ 2018/11/16-17:49

味方への指示はルーノさんにまとめて頂いたもので了解しました。
分かりやすいまとめありがとうございます。

私達の担当魔女への細かい指示は、私のターゲットに合わせて攻撃をして貰う事にします。
私が狙うのは魔力感知を使っての戦意の高い魔女の悪霊とアルケーの悪霊です。
ベルトルドさんが前衛に入りライン維持優先、突破してくる悪霊がいればそちらを優先します。

あとは悪霊の数が目に見えて減ってくれば、魔女の捕縛や気絶の為に向かうつもりです。
何かしら声をかけたりするのはこの辺りから、ですね。

少々気が早いですが決闘が終わった後は、魔女の人権の獲得を強く要求したいです。
これは教団の意向として国に向けて、になるのでしょうか。
世俗派は元々その為に動いてると思いますが教団の後押しもあれば現実味も出てくるのではと。  
 

[29] 泉世・瞬 2018/11/16-17:22

戦法とか諸々了解だよー。

あ、でね
今日はちょっと仕事の都合で早めの切り上げになるかも……ごめんね……。
皆の発言を元にプランは締め切り前には何とか書けるように頑張るよー!
あと一回発言出来ればとは思うんだけど……それが最後になるかな。

もし何かあったら
見るチャンスはあるからアドバイス貰えると有難い!
よろしくねー!  
 

[28] ルーノ・クロード 2018/11/15-23:25

…すまない、先ほどの発言に間違いがあった。
味方の魔女は穏健派ではなく「世俗派」だ。訂正させてもらうよ。  
 

[27] ルーノ・クロード 2018/11/15-22:34

発言を見落としていたらすまない。

>味方魔女の行動
意見も出揃ってきたので、一度確認を。
味方の魔女達への指示としてはこれで間違いないだろうか?
抜けや間違いがあれば指摘して欲しい。問題なければ魔女への指示はこれを参照してもらうようプランに組み込みたい。

●リーダー・セパル
ウボー、セレナと行動してもらい、前衛~中衛で幻惑魔法使用

●ウボー、セレナ
セパルの護衛を主に頼む
味方の被害が著しく立て直しが必要な場合はセパルと共に救援に向かってもらう

●穏健派魔女30人
主に後方からの支援・回復、遠距離魔法での援護を頼む

どの浄化師ペアを支援するか事前に決め、偏りが無いよう振り分けておく
振り分ける際は気絶魔法の使用に備え、接近戦が可能な者は偏らないようにする
担当する浄化師へ回復・支援を行い、支援が不要な場合は遠距離魔法での援護等を行ってもらう

>担当
担当については味方魔女の支援・回復を行う対象を決めておくという程度のものだから、
ここでの指示としては「担当する浄化師へ回復・支援を行い、支援が不要な場合は遠距離魔法での援護等を行う」に留める。
気絶魔法のタイミング、攻撃対象、攻撃方法等、細かい指示があれば各自で行う事になると思うよ。
もうあまり時間がないが、提案次第では魔女全体への指示も有りではないかな。

人数が割り切れなくてもおそらく大丈夫だろう。
どこかに加わるなり、それなりに動いてもらえるはずだ。

>個人行動
全体の陣形についてはクリスの案に賛成だ。
陣形を組むと考えるより、普段通り前衛は前へ出て敵をおさえ後衛はその後ろから攻撃を行う、とすれば齟齬はないと思う。

となると…こちらの行動は、基本はナツキが前衛として敵の抑えに回り私は悪霊への攻撃に徹するよ。
その上で不意打ち等に備え、必要ならそちらの立て直しに向かおうかと考えている。  
 

[26] ヨナ・ミューエ 2018/11/15-21:17

リロードしないまま発言して内容が少しまぜこぜになってしまいました。

クリストフさんやレオノルさんが言うような戦法でいくならば完全に分散もせず、
集中もしすぎずでバランスが良いのではと思います。  
 

[25] リチェルカーレ・リモージュ 2018/11/15-21:14

>魔女の割り振り
担当を決めてもらうと、魔女さんたちにある程度均等に支援して頂けそうですものね。いいと思います。
>悪霊の倒し方
前衛で壁、抜けた悪霊を中衛・後衛が攻撃、それも抜けたものを魔女さんたちが攻撃というのはいいと思います。悪霊がどの程度一度にくるかわかりませんが、三段構えだともれがなさそうですものね。
あ、でも、それをするのだとある程度陣形を組む必要があるのかしら?  
 

[24] ヨナ・ミューエ 2018/11/15-21:03

セパル、ウボー、セレナの動きは出ている意見で異存有りません。

ええと、ルーノさんの言っている魔女への指示は、担当を予め決めておくこと自体は賛成ですが
私達ペアごとの担当(一組に対して4人)を決めて、細かい指示は各々で決定しても良いという認識でいいでしょうか?
それとも全体としての指示は統一させておいて担当を決めておく、でしょうか?

>対悪霊
なにぶん数が多いですし、集中することで狂信者同士で属性をばらけさせた意味が薄くなってきてしまうので
ある程度分散…というか目に付いた悪霊を倒していくことになるのではと思います。
でも各ペア+魔女4人の小さな班での集中攻撃ならある程度合わせて攻撃出来るのでは。
そこで魔力感知もうまく組み込められればいいと思うのですが。

>降伏勧告
全体に向けての勧告タイミングは戦意の高い魔女優先である程度(半数程?)捕縛しアルケーの悪霊を倒し切ったあたりでしょうか。  
 

[23] レオノル・ペリエ 2018/11/15-20:58

リコリスちゃんも手伝ってくれるの!ありがとー!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

>集中させるかどうか
どこまで確実性を取ればいいか迷ってたから敢えて集中攻撃すべきかどうか尋ねた(´・ω・`)
まあ、私達狂信者の属性をばらけさせた時点でクロスファイアは難しいよね(´・ω・`)さっき気づいて恥ずかしい。
そもそも100体、しかも一気には出てこないってことだけど、逆にどれだけのペースでどれだけの悪霊が出てくるかは分からないよね……。

>戦意の有無の判別法
攻撃頻度で判別できるかなって考えたんだけど。
ある程度魔女を戦闘不能、及び戦意喪失に追い込んだら、敢えてアルケーに勧告してあぶりだすって手はないかな?
戦意があるならその勧告に反駁すると思うんだ。
まあこれは賭けだよね。それこそ炎上したらまずい。だから没にしてくれてもいいよ。

個人的にはさー。戦術の求められる依頼でしょ?そうなると単純にばっさばっさ斬るだけじゃ絶対上手くいかないと思うんだよねぇ?
だから、火力を1、2体の悪霊に集中して各個撃破してくのも無理だって分かったし、前衛さんが壁作って悪霊を通さない様にして、確実に撃破すればいいんじゃないかな?  
 

[22] クリストフ・フォンシラー 2018/11/15-20:57

三連投とか、ごめん。
プロローグ読み直して、情報整理してて思いついたんだけど。

まず前衛職が前方で壁を作って、向かってきた悪霊を叩き斬る。
そこを抜けて後ろに行った悪霊は、中衛職・後衛職が撃ち落とす。
そこも抜けられたら、後ろにいる魔女達に撃ち落として貰う、と言う布陣はどうだろうか。
みんなバラバラに動くよりも効率がいいんじゃないかなと思ったんだけど。  
 

[21] クリストフ・フォンシラー 2018/11/15-20:49

ああ、ごめん、書き漏れた。
魔女達にどの浄化師を担当するか決めて貰うと言うの、俺もいいんじゃないかなと思うよ。
30人のうち、1人はセパルだから残り29人。
4人ずつ分かれて貰うとして、前衛に出る事のできる魔女が各組一人か二人入って貰うようにしておくと、
後で敵の魔女を気絶させに出て行っても残った魔女に支援して貰えて安心かなと思う。

1人余る魔女さんが出るけど……それこそ、遊撃で動いて貰ったらいいだろうか。  
 

[20] クリストフ・フォンシラー 2018/11/15-20:34

それじゃあ、とにかくエレメンツの人達の魔力探知で戦意の高い魔女の悪霊が分かり、
且つ、その悪霊を集中砲火で倒せそうな状況なら集中砲火でもいいんじゃないかな。
ただ、悪霊の強さがどれくらいか分からないから、あまり集中させすぎても困りそうな気もするんだよな……。
混雑しすぎると身動きが取れなくなりそうで。特に近接職はね。
あと判別が付いてもそこへまっすぐ辿り着けるのかと言う問題もありそうかなあ。

探知できなかった場合、あまりバラけるよりは混雑しすぎない近い位置で、数人がかりで一体に向かうのはいいかもしれないね。

>個人的な動き
断罪者のスキルって物理攻撃ばかりだから悪霊に効きが悪いとかないといいなと思いつつ、
パッシブと攻撃力の高いのと、属性攻撃ができるのを持って行こうかと思ってる。
俺への攻撃がよく効くのがいたらそれは陰属性だから、属性攻撃しようかなと。

アリシアは回復は今回なくても大丈夫そうだし、攻撃スキルどれかと鬼門封印…あとはパッシブかな。  
 

[19] リコリス・ラディアータ 2018/11/15-00:26

>勧告
うーん、そっか、そうよね。勧告しても聞かない可能性高いわよね…
戦意高い魔女無力化の後に一言って感じなら、言えるかしら?
戦意低い魔女は悪霊がやられた時点でやる気無くして、一言だけで降伏してくれそうな気もするわ。

>魔力感知
一応私も使えるから、やるならお手伝いするわ。 
けど、判別はできない可能性もあるし、判別できたとしても、それを狙いにいくよりは
クリストフの言う、片っ端から倒していく方が面倒がなくていいと思うわ。
私はこっち推奨。

味方魔女への指示も、今出ているのに賛成よ。  
 

[18] 泉世・瞬 2018/11/14-23:48

あんまり顔出しできなくてごめんね……。
諸々の件は了解だよー。

取り急ぎ狂人者の件について
ヨナが「炎」「水」、レオノルが「光」「闇」だから……
じゃあ俺は残りの「木」「土」になるかな~?
俺は3つセット出来るし、ついでにエアースラストもセットしてみるよー!
それとも捧身賢術のが良いかなー?  
 

[17] レオノル・ペリエ 2018/11/14-21:33

これさー。エレメンツの魔力探知でゴーストと術者が誰か分かればさ、戦意の高い魔女のゴーストにターゲット絞って集中攻撃した方が楽だよねー。それでさ、魔女さんにも集中砲火してもらえば簡単に落ちるんじゃないかな?
……上手くいくかはともかくとして。
まあ探知できれば、でいいよね……(ため息)

あれ、ところでショーン。MPいくつだっけ。
ショーン「72です」
えーっと。ヘルタゲの消費MPは……22!?
3人までしかタゲれないじゃん!!
……ごめん。前言撤回。産廃のヘルタゲは使わない方がいいみたいだね(´・ω・`)
ショーン「……すいません」
ショーンはわるくないよ(天を仰ぐ

担当ってつまり、1組の浄化師ペアに……30÷7=4余り2……つまり約4人の魔女がつく、ってことだよね?
いいんじゃないかな?

所でさ、悪霊には全員で集中攻撃するとか、ある程度分散して攻撃するとか決める?
私的には集中攻撃一択かなって思うんだけど。

>属性
んじゃ私早い物順で光と闇ー!!
 
 

[16] ヨナ・ミューエ 2018/11/14-17:09

投降の呼びかけ自体は「する」方向で固めて良さそうとしてもタイミングは言われてみれば確かによく考えないといけないですね…。
戦意の高い魔女ほど、悪霊を出し尽くして尚武器を手に向かって来る可能性が高くと思いますし、
追い詰めてしまう方が不安要素が増えるなら優先順位はレオノルさんの言う方が良さそうですね。

個人的には降伏勧告とは別で、戦意の高い魔女達には説得というか…むしろあちら側の「思い」があるなら耳を傾けてみたいです。
これは戦略とはベクトルが違いますし、可能かも分からないので何とも言えないですが、意見として一応。

>狂信者
的確に弱点を付けられるので被らないようにセットいていくんですね。了解です。
一応早めに宣言して決めておいたほうがいいなら私は「炎」「水」を希望してみます。
ぱっと思いついただけの希望なので言って頂ければ変更可能です。

>魔力感知
悪霊を通じて戦意の高い魔女の位置を把握する、ですよね?
試さないよりは試してみる方がいいと思います。気になるのは「やる気」と「魔力量」が比例するのかどうか。
あ、でも魔女とゴーストを繋ぐ魔力の流れみたいなものを感知出来れば或いは。

言及出来ていない項目もありますが取り急ぎ本日はこれで。すみません。  
 

[15] ルーノ・クロード 2018/11/14-01:06

現状で意見が一致しているのは以下の三点だろうか。
●悪霊を優先して倒す
●恩讐派魔女の対処は捕縛等で無力化。降参した際は受け入れ、追撃は行わない
●味方魔女への基本指示は後方からの支援・回復・魔法攻撃での援護

幻惑を使う為にセパルを前に出すなら、ウボーとセレナには彼女の護衛を優先して頼んでも良いと思う。
味方が崩れてカバーに向かう際はセパルも一緒に動いてもらえば面倒もないだろう。

それと、ヘル・ターゲットで距離通達してターゲットを絞るというのは、味方の魔女の援護射撃のターゲットを指定して攻撃を集中させたいという事であっているだろうか?
それなら魔女達への伝達が適時行えるのであればありかもしれない。
ただ、この人数での戦闘では混戦が予想される。混戦状態だと情報伝達が上手く行かない可能性も出てくるが…

>降伏勧告
アルケーは恩讐派のリーダーだ、味方が残っていて自身もまだ戦える状況で降参するというのは立場上難しい可能性もある。
彼女に降伏と魔女達への制止を求めるなら、可能であれば彼女の使役する悪霊を倒して負けを認めさせてからの方が応じてもらいやすいかもしれない。

ただ、既に意見が出ているようにどの魔女がどの悪霊を使役しているか判別できなかったり、
できたとしても混戦の中で継続して把握できない可能性も出てくる。
その場合はクリスの言うように目についた悪霊から倒していくしかないだろうね。

>魔女への指示
後方からの支援・回復を担当してもらう魔女達だが、最初にペアごとの「担当」としてざっくり振り分けてしまっても問題はないだろうか?

担当を決めた上で「担当する浄化師への回復・支援の必要がなければ遠距離魔法での援護を行う」事を頼んでおけば、
戦闘中に細かい指示ができなくても素早く支援対象を選択できて、更に支援と援護射撃の切り替えもスムーズに行えるのでは、と思ってね。  
 

[14] クリストフ・フォンシラー 2018/11/13-22:52

>指示
魔女への指示はみんなだいたい同じ認識かな。
基本的に支援・回復魔法を使って貰うのと、後方からの援護射撃。
前衛ができる魔女には前に出てきて貰い、戦闘意欲の高い敵方の魔女が弱った時に気絶させるようにして貰う
と言うのはいいね。
ある程度悪霊の数が減ってきたら出てきて貰うようにすれば良さそうだね。

こちらのリーダーのセパルには、少しだけ前に出て貰って幻惑の魔法を使って貰えると助かるかなと思ったよ。
そしてウボーとセレナは近接系だから、セレナの護衛をしつつ悪霊の相手をして貰えないかなとも思ったんだけど……
そうだね、遊撃で動くようにして貰えれば、その行動範囲に魔女達の護衛も含まれるかな。

>降伏勧告
やるだけやってみてもいいかなとは思うけど……そうだね、やるなら戦意の高いを先に倒してからかな、と俺も思う。
戦意の高いのがいなくなった→リーダーが降伏したって流れだと、戦意が低かった者は一気にやる気無くなるだろうし。
まあ、戦意の高い魔女の出した悪霊がどれか判別できるかどうかにもよるんだけどね。

もし判別できなかった場合は、とにかく出てきた悪霊を倒していって、
弱体化した魔女がいないか注意して見て、その魔女から捕縛していく、しかないかもしれない。

それで半数くらい捕縛できたら、降伏勧告してみてもいいんじゃないかと思うよ。
掛ける言葉は、少し考えてみるよ。  
 

[13] リチェルカーレ・リモージュ 2018/11/13-22:49

>戦法
悪霊を先に減らす…という辺りは、今出ていることで共通でしょうか?
戦意のある無しに関わらず、悪霊の数を減らすことがこちらを有利にしそうですものね。
「戦意の高い>低い」の狙い方でわたしも良いと思います。
というか、悪霊を減らしていく過程で、戦意の低い魔女さんの幾らかは自然と戦いから外れるかも?
ええと「悪霊>魔女」のイメージですね。

>声かけ、投降の呼びかけ
タイミング等はまだ良いものが思いつきませんが、言葉をかけるのはいいと思います。
今は昔と違う、魔女のひとたちが傷つかないようにわたしたちも一緒に頑張るって…まとまりませんがそう伝えられたらなと。  
 

[12] レオノル・ペリエ 2018/11/13-19:58

あ、でさでさ。
自分で言っておいて何だけど、悪霊って使役者が誰なのか分かるのかな?
戦意の有無は攻撃の苛烈さとかで分かると思うんだ。だから激しい攻撃をしてくる悪霊の使役者が誰か分かればまあ、戦意の高い魔女はタゲれると思うんだけど……。
一応、私が魔力探知で悪霊と魔女の霊的なパスを探ろうと思う。
ヨナちゃんも手伝ってくれないかな?(´・ω・`)

でも、それで無理だった時の為にBプランを考えておいた方がいいね。  
 

[11] レオノル・ペリエ 2018/11/13-19:44

今の案におおむね賛成ー。あ、でもさ。
戦意の高い魔女は降伏勧告してもそう簡単に投降しないと思うよ?
むしろさ、こういうのって戦意の無い人が降伏すると、「あいつらはやる気がないから自分達がやる」って思うだろうから、むしろ逆効果だと思うんだよね。
リーダーが先に投降しても同じだと思う。
どっちにせよ戦意の高い魔女の戦意を燃やす結果になるよ。
だから優先順位的には
戦意の高い魔女

アルケー

戦意の低い魔女
じゃない?
で、さ、戦意の高い魔女は体力削いだら味方の魔女に気絶させてもらえばいいんじゃないかな?
そうすれば「やけっぱちになって突撃してくる」って不安要素は減るよ?

あ、それとそれとー!
私提案があるんだけど、このパーティー、狂信者が3人いるじゃん。
悪霊の属性は結構ばらばらみたいだからさ、一人2種類ずつ別の属性攻撃魔法持ったらいいかなって思うんだけど、どうだろう?

あとね、ショーンがね、ヘル・ターゲットっていう産廃同然の「敵一体の距離を把握することができる」スキルを持ってるから、これで距離通達してターゲット絞らせることできるかなって思ったんだけど、どうだろ?
ショーン「産廃同然……?」  
 

[10] リコリス・ラディアータ 2018/11/13-15:39

戦闘の方針と味方魔女への指示、今出ている案に私も賛成よ。
支援に動いてもらって、私達はとにかくまずは悪霊をへらすのが第一よね。

>戦意の高い魔女
降伏勧告するのはいいと思うわ。
それでちょっとやってみたいんだけど、
悪霊を倒して戦意の低い魔女の戦意喪失させた後、アルケーに降伏勧告してみたいなと思うの。
敵側のヤる気は、たぶん
戦意高い魔女>アルケー>戦意低い魔女
の順だろうと予測してて。
さすがにリーダーが降伏したら、戦意が高くても戦意喪失してくれるかもだし、
そこまでいかなくても動揺は誘えるだろうし、その隙をついて捕縛できるかなと。
どうかしら?

アルケーに勧告する内容は、
・既に大勢は決した、これ以上の戦闘はそちらの戦意の高い魔女が捨て鉢で向かってくる可能性もある
・そうなると双方無事ではすまないかもしれない
・アルケーに降伏した上で魔女達に戦闘をやめるように言って欲しい

こんな感じ?…うーん、これだとプライドを刺激して怒らせてしまうかしら?
もっといい文言があれば遠慮なく言ってね。  
 

[9] ヨナ・ミューエ 2018/11/13-04:00

狂信者ヨナ・ミューエおよび断罪者ベルトルド・レーヴェ。宜しくお願いします。

決闘に勝つのは第1目標として、双方の被害が少なく済めばより良い結果に繋がるのではと思います。
ですので今出ている戦闘方針で異論ありません。
暫らくは悪霊を倒して魔女の戦意や体力を奪うのが良さそうです。

世俗派の魔女達も決闘とは言え同じ魔女同士ですしあまり矢面に立たせたくないですね。
となると補助回復メインで動いて貰う案に賛成です。

気になるのは10数名の戦意の高い怨讐派の魔女。
徹底抗戦の構えで地形の利まであると…。
捨て身の行動に出る前に投降を呼びかけるなど出来れば…、と考えています。  
 

[8] 泉世・瞬 2018/11/13-00:21

遅くなってごめーん!
俺は狂人者の泉世・瞬!
隣の子は占星術師の杜郷・唯月……いづだよ!
よろしくねー!

俺達も今出てる意見に賛成だよ。
味方魔女の皆には回復や支援に回ってもらった方がいいねぇ。
敵に対しても条件が怨讐派の魔女全員の戦闘不能及び無力化、もしくは戦意喪失による降参なら
比較的平和的に収められそうなその方法で良いと思うよー。  
 

[7] リチェルカーレ・リモージュ 2018/11/12-23:35

何度もごめんなさい。
明日以降、どれだけ相談に出られるかわからないので、もう一度書き込みますね。

ええと、戦闘方針は今出ている感じでわたしも賛成です。
可能な限り、魔女さんたちを傷つけず戦意を奪って…これで戦いをやめようと皆が思える方向に。
なので、味方の魔女さんたちには回復や支援を。
わたしたちはまず、悪霊の数を減らして相手の戦意と戦力を削るように動くといいのかなと思いました。  
 

[6] ルーノ・クロード 2018/11/12-22:27

陰陽師のルーノ・クロードと断罪者のナツキ・ヤクトだ。よろしく頼むよ。
殴り合いでの決闘とは意外だな。
まぁ、確かに分かりやすいのは良い事だが。

勝利条件は怨讐派の魔女全員の戦闘不能及び無力化、もしくは戦意喪失による降参という事になるか。
…そうだね、相手の魔女は戦闘を止めてもらえるなら倒す必要はないと私も思う。
戦意を失わせて戦いを止めさせるか、拘束や気絶させて無力化する方向で問題は無いよ。

それにしても、一度に出てこないにしろこの数の悪霊は厄介だな。
状況を見ても魔女より悪霊を優先して倒すのが得策だろうか?
魔女の拘束を狙うならまず悪霊を倒すのが良いようだし、リーダーのアルケー含め半数近くは使役する悪霊を倒せばそれ以上戦おうとはしないようだ。

>味方魔女への指示
基本的に遠距離攻撃や支援・回復を頼むという形でいいと思う。
加えて、近接戦闘が可能な魔女に支援として動く魔女を守ってもらえるなら、私達は心置きなく攻撃に専念できる。

悪霊をある程度倒してアルケーや戦意の低い魔女が攻撃を止めた後は、数名は私達と一緒に前に出てもらうのもいいかもしれない。
攻撃の為というよりは、私達が体力を削った魔女をその場で気絶させてもらう為にね。
弱った魔女をその場で気絶させる事ができれば、手間が少なく済む。

ウボーとセレナは…できる事が多すぎて迷うが、攻撃に加わってもらうよりは守備寄りに動いてもらうのがいいだろうか。
セパルや魔女達の守備、もしくは非常時の遊撃に動いてもらう、とか。
近接戦闘が可能な二人がある程度自由に動けると、相手の地の利を活かした奇襲等で味方が崩れた際の立て直しが楽になる。  
 

[5] クリストフ・フォンシラー 2018/11/12-21:08

陰陽師のアリシアと断罪者のクリストフだよ。よろしくどうぞ。

数が多くて面倒そうだけど、まあ一体ずつやっていけばいつかは終わるだろう。
悪霊が減ればあちら側の魔女達は弱体化するらしいし、頑張って減らすよ。
リコリスちゃん、期待してるよ(笑いつつ)

どのように戦うのかは方針決めつつの方がいいかなと思うので、
とりあえず味方の魔女達に何をして貰うか決めた方がいいのかな?
俺個人としては、後方から援護射撃と支援や回復を頼めればと思っているんだけど。
回復の心配が無ければ、陰陽師も攻勢に出られるしね。

あとは、できれば敵側の魔女を捉えたらそれで終わりにしたい、とアリシアが。
向こうにはやる気満々な者は少なそうだし、俺もそれでいいかなと。
弱った魔女を連れてきて、こちら側の魔女に気絶させて貰うのがいいのかな。

と、ひとまずこんな所で。  
 

[4] ショーン・ハイド 2018/11/12-21:01

狂信者のドクター・レオノル・ペリエと悪魔祓いのショーン・ハイドだ。

単純な殴り合い、とはいかんだろうな…(ため息
1対1なら純粋に筋力や身体能力や魔力が物を言うが、集団戦だとどう固めてどう撃破するか……悩ましいな。
ま、そこは今から詰めていけばいい話だしな。よろしく頼む。  
 

[3] リチェルカーレ・リモージュ 2018/11/12-20:51

リチェルカーレです。パートナーはシリウス。
アライブは陰陽師と断罪者です。
皆さん、どうぞよろしくお願いします。

戦うのはちょっと怖いけれど、関係のない人が巻き込まれたり、悲しみが悲しみを生む方法より、ずっといいとわたしも思います。
ふふ、リコちゃんやる気ね。わたしも頑張らなくちゃ。  
 

[2] リコリス・ラディアータ 2018/11/12-11:59

魔性憑きのリコリスと、悪魔祓いのトールよ、よろしくね。

魔女たちの過去に深く立ち入るつもりはないけど、ふむ。決闘ね…
決着というか、けじめって感じなのかしら?河原で殴り合うみたいな。
そういう分かりやすいのは好きよ。
とりあえずは、悪霊を片付けて、恩讐派の魔女を戦意喪失させればいいのよね。

トール(リコがすごい悪い顔してる…楽しそうだな…)