運命のアストラガルス
普通 | すべて
4/8名
運命のアストラガルス 情報
担当 鞠りん GM
タイプ ショート
ジャンル 戦闘
条件 すべて
難易度 普通
報酬 通常
相談期間 5 日
公開日 2019-04-08 00:00:00
出発日 2019-04-16 00:00:00
帰還日 2019-04-22



~ プロローグ ~


 シャドウ・ガルデン、カーミラ郊外にある、とある古く小さな洋館。
 その中で、終焉の夜明け団の元信者『セリオ・アロ』は、長年追い求めていた『あるもの』の入手の為に、禁忌魔術である口寄魔方陣を発動した。
「これで、これが――」
 黒く輝きを放つ魔方陣に身を乗り出して、その中心から現れるものを、不気味に口角を上げながら今か今かと待ち続ける。
 この研究は終焉の夜明け団でも異質であり、その危険性を指摘され追放処分を受けながらも好奇心を止めることが出来ず、身を隠しつつ入手法を模索し現在に至る異端の男。
「とうとう……とうとう手に入れた。運命の『アストラガルス』を!!」
 口寄魔方陣は成功し、魔方陣から出てきたのは、手のひらに簡単に乗ってしまうほど小さい四角形の塊。
 それを見つめセリオ・アロは、声を高々にして笑う。
「運命だ、俺は運命を手に入れたのだ。これで俺を見下した世界に復讐できるぞ」
 『アストラガルス』とは、遠くニホンの国に存在する宝の1つ。終焉の夜明け団が奪取したが、その性質上ゆえに危険な物として、信者にも悟られないよう地下深くに保管を決めた。
 だがセリオ・アロは諦めず、終焉の夜明け団を追放される直前に、信者たちを騙して保管庫に忍び込み、誰にも分らないように口寄魔方陣を設置した。
 すぐに奪わなかったのは、終焉の夜明け団に追われないため。
 それから数年が経ち、1人になりながらも多大な手間と時間をかけ、こちら側の口寄魔方陣を準備した結果、今こうして『アストラガルス』はセリオ・アロの手の内に収まった。
 『アストラガルス』を転がし出た面によって運命が変わる。その運命を左右する危険性が、終焉の夜明け団でも問題とされたわけだ。
 そしてもう一つの特徴は、持ち主に強大な力をもたらすとも言われており、セリオ・アロは口寄魔方陣を使い、何重にもなる厳重な管理下にあった『アストラガルス』を召喚し、運命と力を得たことになる。


 それを外から偵察していたのは、レヴェナントの構成員である『エイス』と呼ばれている男である。
 エイスとは、レヴェナントで活動するうえでのコードネームであり、その意味は第8の男という。
 エイスは長年にわたりセリオ・アロを追い続けて来た。
 彼が終焉の夜明け団を追放になった後も。シャドウ・ガルデンに流れ着いた後も。
 そして協力者を見つけ出し、資材調達をしながら、この小さな洋館に籠り研究に執念を燃やす姿を遠目で監視しつつ、セリオ・アロが禁忌に触れるのを、ただひたすらに待った。
 元々危険視されていたセリオ・アロが本格的に動き出す。それだけを信じて。
(これで決定的な証拠にはなるが……。だがなんだ?まだ動きがある)
 遠眼鏡で室内を確認すれば、セリオ・アロが発動させた口寄魔方陣はまだ起動したままの状態であり、あの小さな物体以外にもなにかを呼び寄せるつもりなのだろう。
「――もの……じゃない、あれはスケルトン。生物を口寄魔方陣で召喚しているのか!?」
 複数のスケルトンを確認。でも生物を召喚するとは……。やはりセリオ・アロが入手したものは本物なのだろうか?
「ここからでも高い魔力は感じられる。しかし、あの男にこんな魔力は……ない」
 終焉の夜明け団に認められる程度の魔力とエイスは認識していた。
 だが、こんな高魔力をセリオ・アロから一度として感じたことはないというのに、今のセリオ・アロに感じるのは異質なる魔力。
「早急にセリオ・アロの拘束と、あの物体……『アストラガルス』の奪還をしなければならない」
 偽物にしろ、本物にしろ、力があるものなのは確からしい。
 それにセリオ・アロがいまだに終焉の夜明け団のローブを身に着け、左手の甲に十字架を埋め込んだままというのが気になる。
 ――あの男は諦めていないのではないか?『アストラガルス』を持ち、その力をもって終焉の夜明け団信者に返り咲こうとしているのではないかと。

 エイスは少しでも多くの情報を得ようと、洋館周りをくまなく捜索する。
 それで得たのは、スケルトンは6体存在し、内2体は洋館の中。残り4体は外に配置し、多分ノワールバインドで動きを拘束して、侵入者が近づけば拘束は解かれ動き出す。
 これはエイス自身が試しに近づいた結果論。倒せはしないが逃げるように一定の距離を取ったら止まったので分かったことだ。
「これ以上は俺には出来ない。後は司令部に連絡し浄化師たちの到着を待つしかあるまい」
 長年追いかけたセリオ・アロをこの手でしとめたい意思は確かにあるが、自分では力不足なのも重々承知しているエイスは、今一度洋館を見上げ、思いを振り切るかのごとく足早にその場から立ち去ることにした。


 エイスからの報告を受けた教団本部は、この一件を重要案件とみなし、ただちに浄化師派遣の指令を下す。
 セリオ・アロの捕縛。それが不可能であれば確実な抹殺。ならびに、いわくつきの品である『アストラガルス』の回収か破壊。そして召喚されたスケルトンの処分と、課せられた指令は重い。
 あなたたちは指令を受け、転移方舟でシャドウ・ガルデンへ。そして馬車に乗り換え、セリオ・アロとスケルトンが待ち受けるカーミラ郊外の古く小さな洋館へと向かう。
 スケルトンを退治し、狂信者セリオ・アロを拘束して『アストラガルス』を見事に回収出来るのか? 


~ 解説 ~

●目的
 洋館内外に配置されているスケルトンを倒し、終焉の夜明け団元信者セリオ・アロの捕縛か抹殺。
 セリオ・アロが召喚したアストラガルスの回収か破壊すること。

●行動
 セリオ・アロを捕縛しつつ、アストラガルスを回収する。
 最悪でもセリオ・アロを抹殺しアストラガルスを破壊する。

 スケルトンは洋館外に4体・洋館内に2体配置されています。
 外のスケルトンにはノワールバインド(拘束魔術)がかけられており、洋館に近づこうとすると魔術が解け、動く物体に対して攻撃を開始します。
 中のスケルトンは洋館内を定期的に動いているようです。
 1階の2部屋、2階に上り1部屋の順番で行動。


 スケルトン
 召喚された数は6体。
 攻撃方法は、「骨で殴る」「骨で蹴る」などの単的な肉弾戦しかありませんので、訓練を受けたあなたたちならば簡単に倒せてしまう程度。
 ただし洋館内は狭く、1階は6メートル四方の部屋が2つ。2階は8メートル四方の部屋が1つ。(1マス2メートル設定)。
 部屋は階段がある程度で、家具のような障害物は殆どありません。
 属性・陰気 最大射程1 体長1メートルほど

 セリオ・アロ
 終焉の夜明け団元信者であることは、エイスによって確認は取れています。
 禁忌魔術の連続使用により、魔力が低下しているかも知れません。
 本来は生物を拘束する「ノワールバインド」や、ダークボールによく似た中距離の「闇の光弾」を生み出し敵に投げつけることが出来ます。
 魔術は脅威ですが、魔術師なので肉弾戦にはかなり弱い。
 属性・陰気 攻撃・両魔術とも射程2

 アストラガルス
 遠いニホンに存在すると言われる宝の1つ。
 ダイスのような形をしており、転がし出た面により運命が変わると言われています。
 だが、そのような貴重な品が禁忌魔術とはいえども簡単に手に入るものだろうか?それには疑問が残る。
 本物か偽物か、真偽のほどを確かめなければなりません。


~ ゲームマスターより ~

 またまたの鞠りんです。
 アストラガルス……この意味は「古代のサイコロ」のことを指します。
 要するに「サイコロに振り回されてちゃってください」的な意味合いにも取れます。
 戦闘ですからサイコロ必須、鞠りんもブンブン振りまくり(いや、まくりはダメでしょう)
 サイコロとアストラガルスをかけた(あくどい?)、純粋な戦闘をお楽しみくださいね。





◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇

ベルロック・シックザール リントヴルム・ガラクシア
男性 / ライカンスロープ / 断罪者 男性 / 生成 / 占星術師
だ、誰が妬くか!
いいから行くぞ、セリオを捕らえて情報を引き出すためにも!

まず館の外から見える範囲で出入口の場所や数、スケルトンの位置等を確認
スケルトン排除担当として、スケルトンに接近し攻撃
館突入組の方に行かせないよう注意して、そちらに向かう敵がいれば優先して狙う
全部倒したら、突入組を追って中へ

館の内部では、戦闘の音がすればそちらに
しなければ突入組の足跡等がないか探してたどる
スケルトンがまだ残っていたら倒してから合流を目指す

合流後は前衛に混ざりセリオの無力化に努める
リントが何か企んでるようなので、後ろに隠し注意が行かないようにする
リントの企みが成功しアストラガルスを落としたら、蹴り飛ばして遠くへ
エリシャ・ヘス イグナシオ・ヴァルデス
女性 / マドールチェ / 魔性憑き 男性 / アンデッド / 狂信者
アストラガルスは魔導研究は勿論、外交にも重要だ。確保せねば。

戦闘前に望遠鏡で館の全周を見て回り、出入り口がいくつあるかを確認。
クロード、シックザール組が交戦したら館に突入。出入り口が複数あれば、セリオの逃げ道を塞ぐためにミューエ組とは別の入り口から突入。
セリオと連携されないために、中のスケルトンは見つけ次第撃破。
ノワールバインドに備え、セリオには少なくとも二人以上で当たる事。
エリシャはBD1で回避を重視してセリオに接近。脇を抜けて後ろを取り、ジャブや足払い、又はスライディングで転ばせ、寝技をかけて無力化。
イグナシオはエリシャの接近と同時に魔力弾攻撃。どちらか一方にしか対応させないようにする。
ヨナ・ミューエ ベルトルド・レーヴェ
女性 / エレメンツ / 狂信者 男性 / ライカンスロープ / 断罪者
目的 セリオの捕縛 アストラガルスの回収

視覚の他、魔力感知で敵のおおよその位置を調べ伝え
外のスケルトンは任せ自分達は先行して正面玄関から館へ
扉は鍵ごとFN8で飛ばし乗り込む
ベ 少し乱暴すぎないか
ヨ 注意を引けばあちらの二人が敵の背後を取れるかもしれません
  それから 一度こういうのやってみたかったんです(真顔

ヨナ
屋内のスケルトンは引き受ける
私もすぐ向かいます 行って
部屋の狭さに注意しながらFN10をぶつける
倒した後は急ぎセリオの元へ


セリオの元へ向かう
肉弾戦には弱いという情報から極力行動されないよう体当たりしJM11など
運命を左右するらしいサイコロが悪さをしなければいいのだが…
大人しくなったら捕縛
ルーノ・クロード ナツキ・ヤクト
男性 / ヴァンピール / 陰陽師 男性 / ライカンスロープ / 断罪者
◆スケルトン
ベルロック組と協力して館外のスケルトンを排除
ナツキが拘束を解除して注意を引き、ルーノも加勢し一体ずつ片付ける

攻撃スキル温存
回復は出し惜しみせず体力半分以下でSH11
特に陽気属性はダメージが大きい、早めに回復

外の4体を倒したら館内へ移動
ナツキがトランス、嗅覚や聴覚で先行する仲間を探し合流する

◆セリオ
捕縛する
まずアストラガルス奪還を試みる
SH8で支援、SH10で攻撃して隙を作りナツキが接近、
急所は外しJM3を叩き込んでアストラガルスから注意を逸らし、奪還
シャインマリッジで属性を陽に変化、弱点を突く

ルーノは逃走経路を塞ぐが拘束を受けた仲間は最優先で解除
回復は体力半分以下、陽気属性は早めに


~ リザルトノベル ~

●深遠なる作戦会議
 今回依頼を受けた浄化師たちが、セリオ・アロが潜む小さな洋館の近くに集合した。
「まずは俺から。あの後、スケルトンもセリオも動きはなく、ずっと館に閉じ籠ったまま。なにをしているのかは、完全に把握できなかった。後は浄化師に任せ、俺は後方支援に回る」
 エイスの端的な説明の後、『リンドヴルム・ガラクシア』は、館回りのスケルトンの様子と位置を窺う。
「正面に二体、これは入り口を守る為だね。残りの二体は、館の端と端に配置。お手本のような位置だと思わないかい、ベル君?」
 リンドヴルムの言葉に『ベルロック・シックザール』は一度だけ頷いた。
「ということは、外は二手に分かれたほうがいいんだろ」
「私もリンドヴルムさんの判断に同意です。正面と両端、それと」
 エレメンツの特性である、魔力を関知出来る能力で、『ヨナ・ミューエ』は、エイスでは分からなかった館の奥の奥まで探る。
「……今は一階の手前の部屋に、スケルトンらしき魔力を感じます。そして、二階からは強大な魔力が一つ」
「手前となれば入り口付近。今のうちに入り口から入り、さっさとスケルトンを片付けるか、裏口……もしくは窓から侵入して、背後から狙うかだろう」
 冷静に状況を見定めるのは『ベルトルド・レーヴェ』。長い戦闘経験を生かし、一番最善の戦略を立てる。
「じゃ僕たちは、外のスケルトンの担当だね」
「俺たちに任せろ!」
 リンドヴルムとベルロックは、外のスケルトンを選んだよう。
「では私たちも君と一緒に外を選ぶよ。いいねナツキ?」
 両端のスケルトンを再確認して『ルーノ・クロード』も外を選んだ。
「別に構わねえけど、セリオを捕まえるのには参加したいぜ」
 拳を鳴らして、やる気満々の『ナツキ・ヤクト』に、やれやれというジャスチャーをしながらも、ルーノもナツキと同じくセリオは捕まえたいとは思う。
 せっかく手に入れたアストラガスルを易々とは諦めるとは思えなく、この中の誰でもいい、誰かの手に渡れば、セリオは逃走より奪還を選ぶはず。
 その為にも、外は全て押さえておきたい。
「……貴方がたが外でしたら、私は中でいいですかね?アストラガスルという魔術道具に、私は非常に興味があります」
 『イグナシオ・ヴァルデス』は、アストラガスルという物に惹かれ、この指令を受けた。
 いや、受けなければならないと、イグナシオらしからぬだが、直感的にそう思った。それがなぜなのかは分からないが。
「お兄様がそうするのであれば、エリーもお兄様について行きますわ」
 『エリシャ・ヘス』が、イグナシオの腕を取り、ニコニコと自己アピールを醸し出しているのを、横目でちらりと見ながらも、イグナシオの中は貴重な研究対象になりえる、アストラガスルのことで頭が一杯で、『戦闘なのに』という周りの目にすら気づかない様子。
 それをいいことに、エリシャのアピールが更に白熱するのは、いつものことである。
「んっ。それぞれ分担が決まったな。四人が外のスケルトンと対峙した時に、こちらも館内に突入を開始する」
 最後にベルトルドが話を纏め、それぞれパートナーを連れ、目的の場所へと移動を開始した。

●深渕での戦い
「左右一体ずつ片付けよう」
「それだと遅くならないか?」
 右側のスケルトンに向かって距離を保ちつつ歩きながら、ルーノは自分の考えをナツキに語る。
「私とナツキが二手に別れてしまうと、不利になるかも知れないよ」
「なにかがあるかも知れん。それはそうだかなあ」
 ナツキの方は、別れて倒してしまうほうが早いと思ってはいるのだが。
 ルーノもナツキも、そこまで弱いとは思ってはいない。だがアストラガスルスという使用用途が不明な物があるので、下手にスケルトンに手を出すと危ないのでは?そんな考えも存在する。
「安全策でいこうナツキ。もしかしたら正面組が早く片付いて、加勢が来る可能性だってあるんだよ」
 杖をしっかりと握り、いつでも回復魔術を発動させる準備を整えてから、ルーノは更にナツキに言う。
「ということで、ナツキがスケルトンの可動範囲に入ってよ」
「はあー!?」
 なぜ、どうして、そうなると言いたいナツキに、ルーノの度重なる追い討ち。
「私は回復優先。それはナツキの加勢はするけど、雑魚相手にいちいち怪我なんてしていられないと思うけどね」
「ち、俺は接近戦型だからな。どのみち敵の懐に入らなければ倒せないぜ」
「そういうこと。頼んだよナツキ」
 エイスが示した、スケルトンの拘束解放区域まで後一歩という場所でルーノは立ち止まり、ナツキだけが、その先へと進む。
 カタ……カタカタと、スケルトンが動き出す音が、ナツキの耳にも聞こえて来る。
(本当ーに、怪我をしたら後は頼むぞルーノ)
 その手に大剣であるイレイスを出現させ、ナツキを生物と見なしたスケルトンが襲いかかって来るのを見極め、身構える。
「こんな喧嘩は先手必勝なんだぜ?」
 ナツキの大剣が空を切り、スケルトンの骨が砕ける音がする。
「ナツキ!その砕けた中心の心臓のような塊が核だよ!」
「ああ、分かってる!」
 振り切った大剣の体勢を立て直すために、ナツキは砕けてもなお、攻撃をするスケルトンを飛び引いてかわし、取った距離を利用して、ルーノが言った塊に向かって大剣を一突き!
「……普通のスケルトンだったな」
 パラパラと朽果てるスケルトンを見て、ナツキは物足りなささえ感じてしまう。……あまりにも、あっけなさ過ぎると。
「この勢いで、もう一体に行くぞルーノ!」
「楽勝だったね。それとも、外のスケルトンにはなにもしていなかったのか……。あ、置いて行かないでよ」
 次へと走るナツキに、ルーノも慌てて追いかけ出した。

 ルーノとナツキが両端のスケルトンに向かった頃、ベルロックとリンドヴルムは突入組を背にして、スケルトン二体の前で各々のイレイスを構え、戦闘体勢に入っていた。
「サクリファイスも済んだし、次は彼らの番だよね。あ、元信者か。でもマリーはカルト集団なんかより、僕との愛に生きるべきだし。……おっと、妬いちゃったかな?」
「だ、誰が妬くか!」
 敵を前にして、いつもと変わらないリンドヴルムに力が抜けそうになるが、それはそれ、ベルロックだって戦う前のリラックスのための軽口だと知っている。
「いいから行くぞ。セリオを捕まえて情報を引き出すためにも!」
 頷き合い、正面の二体のスケルトンを手分けして倒すつもりのベルロックとリンドヴルム。
 まずはリンドヴルムがタロットを広げて、防御シールドを展開。そのままの勢いで、残るタロットをスケルトンに向かって放つ。
「ベル君と違って、僕は一撃とはいかないんだよね」
 スケルトンを切り刻んだタロットが、カーブを描いてリンドヴルムの手に戻るのを待ちながら、スケルトンが手に持つ骨で殴りかかるのを、シールドを使って完全防御。
 その間に舞い戻ったタロットで、再び攻撃の一撃を繰り出す。
「スケルトンって、弱点が丸見えだから、やりやすいよ」
 タロットは骨と骨の隙間をぬい、一枚が塊に突き刺されば、核を失ったスケルトンは崩れるように消えていく。
「ベル君は?」
「……こっちも終ってるぞ。そして先発が館の中に入った」
 大剣を肩に担ぎ、悠々とした姿でリンドヴルムの元にやって来るベルロックは格好いい。
 突入組が扉をぶり破り侵入したのは、リンドヴルムも横目で見てはいた。
「俺は一撃だったぜ?」
「他の仲間に向かうスケルトンを阻止していたよね」
「惚れなおしたか?」
「さあね。それにしても派手に破壊したね」
 正面の扉は木端微塵。セリオが二階に居ると分かっているのに、これはやり過ぎではないのか?
「通るのは楽だけどな」
 どうやらナツキたちが、もう一体のスケルトンを追ったようなので、ベルロックは粉々になった扉を通り、館の中に入ってみた。
「……跡形もなし」
 後を追って来たリンドヴルムともども周りを見回しても、既にスケルトンの姿も気配すらなく、倒してしまったのか、二階に集まってしまったのか、判別がつきにくい。
「足跡とかないか?」
 ベルロックの言葉に床を細かく見るも、スケルトンは常時回っていたのだろう、積もった埃の上の足跡は無数で、これだという足跡と言われたら確信は持てず。
「……どうしたの?」
 残りの一体を倒した、ルーノとナツキも合流。理由を話せば、ナツキがトランスで嗅覚や聴覚を使い、二階の様子と仲間を探すらしい。
 狼犬にトランスしたナツキは探す。なにがあったのか、今どこに居るのかを。
「スケルトンの嫌な臭いが、この場所が一番強いんだ。臭いからして、この辺りで戦闘しているぜ。そして今は……二階に全員集まっている」
 上に沢山の臭いを嗅ぎ分けたナツキだが、なん十倍も鋭くなっている聴覚が、二階に異変があることを聞きつけてしまった。
「……ナツキ」
「不味いな……。微かに話し声が聞こえるんだが、俺たちの誰の声でもない」
「ということはセリオの声」
 そう言ってリンドヴルムはゾッとする。
 先発組がアストラガスルスの回収に失敗し、窮地に陥っていると。
「早く二階に行こう。今は仲間を助けるのが最優先だろ」
 それに頷くリンドヴルム、ルーノ、ナツキ。
 四人は急いで二階へとかけ上がった。

●深淵の闇
「ライトブラスト!」
 交戦状態に入った四人を確認し、ヨナとベルトルドは正面入り口へと走るが、ヨナが突然の魔術発動!
「お前、少し乱暴過ぎないか」
 扉は跡形もなく吹き飛び、扉の近くに居たスケルトンが見える。
「注意を引けば、あちらの二人が敵の背後を取れるかも知れません。それから、一度こういうのを、やってみたかったんです」
 真顔でそう言われ、奔放過ぎるとは思うものの、今は丁度よく扉の前に居るスケルトンを倒すほうが先だと、ベルトルドはスケルトンに向かおうとするが、またもやヨナに止められてしまった。
「中のスケルトンは、私が引き受けます。ベルトルドさんは、先にセリオの元に向かって下さい」
「だがな」
 魔道書を開き、戦闘体勢を整えてあるヨナは、ベルトルドに向かって、にっこりと笑う。
「私も直ぐに向かいます。行って」
「……分かった。だが、くれぐれも無茶はするな」
「はい」
 ベルトルドはスケルトンに斬りかかると見せかけ、その脇を通り抜け奥へと向かう。
 残ったヨナは、再び魔術を発動し、予想以上の部屋の狭さに注意しつつも、スケルトンにファイアーボールをぶつけてみることにしてみたが。
「あ、あれ?」
 ヨナの魔術はスケルトンだけに当たり、塊を焼かれたスケルトンは、あっけなく瓦解してゆく。
「こんなに簡単でいいんですか?」
 もっと強いと思い込んでいたヨナだけに、まさか一撃で倒れてしまうとは思ってもいないと、なんだか拍子抜けした気分。
「倒したのはいいです。問題は二階ですよね」
 ベルトルドに、すぐに向かうと言ったのだ。ヨナが瓦解し灰となっていくスケルトンを潜り抜け、階段をかけ登り二階にある唯一の部屋に侵入。
 それと共に、魔術の縄に拘束されているベルトルドを発見してしまう。
「ベルトルドさん!」
「ヨナ!あまり近づくな!!」
 ベルトルドの制止に、戸口で止まったヨナだが、ベルトルドを助けなければという思いも大きい。そんな中。
「浄化師が何人来ようとも、アストラガルスを手に入れた俺に敵う者は居ない」
 最奥で黒いフードを被り、口角を上げて不気味に笑うのがセリオ。
 そう判断した瞬間に、風の刃を発動させながら、体当りでもしてアストラガスルスを奪おうと、ベルトルドの代わりにセリオに向かって、ヨナは無意識の内に部屋の中を走っていた。
「無駄、ムダ、むだぁー!」
 確かに風はセリオに命中したのに、セリオは顔色一つ変えずアストラガルスを高々と上げ、ノワールバインドをヨナに向かって繰り出す。
「こんなもの!……えっ?きゃああ!?」
 本来人間以外の生物を拘束するために使う魔術ノワールバインド。
 人間には効果は薄い、そう思ったのに、ヨナははい回る魔術の蛇から逃げ切ることが出来なく、セリオの思惑通りに、その縄に捕まってしまった。
「だから言っただろう」
「すみませんベルトルドさん」
 ベルトルドさえ捕らわれてしまったのだ、ヨナが捕まるのは当たり前。
 それを見て笑うセリオに、ヨナは苛立ちと哀れみを伴う心が、一緒に混ざり合うのを感じる。
「……運命とやらを手に入れるために、一体どれだけの物を奪い手放して来たのでしょう。それで、あなたの望む運命は手に入りましたか?」
「貴様などになにが分かる。アストラガルスこそ、現在、過去、未来全てを支配出来る物。運命も力も……そう全て」
 果敢にセリオに語るヨナだが、セリオはヨナをちらりと見て笑うだけ。
「過去の運命まで変わるなら、大した代物かもしれんな」
「変えたいですか?」
 普段はあまり見せない、ヨナの怒りの表情に首をすくめながら、ベルトルドは話を続ける。
「……いいや、サイコロに身を任せるなど、ぞっとしない」
「それを聞いて安心しました」

 一方、イグナシオとエリシャは外のスケルトンを迂回し、館の裏側に来ていた。
「見る限り、裏口という物はありません。入り口は正面一つだけですので、私たちは窓から侵入しましょう」
「はい、お兄様」
 様子見に使っていた望遠鏡をしまい、イグナシオは一番大きな窓に近づき中を確認。
 続くエリシャが器用に鍵を破壊。そっと窓を開けて入ってみれば、そこは階段近くの場所。
「お兄様、向こうの部屋にスケルトンが一体居ますわ」
「正面は別組が当たりますから、私たちは奥の部屋のスケルトンに回りましょう」
「エリーは、お兄様の意見に従います」
 なにを言っても、イグナシオのためと言うエリシャ。
 それを不思議と思っても、不服は無いと言えば無い。少しばかりの疑問は残るが。
「こちらに近づいて来ますわ!」
 エリシャの声に、はっとスケルトンに振り向いたものの、既にスケルトンはイグナシオに向けて、己の骨を振り下ろす直前で、咄嗟に杖で受けてしまう。
「……うっ」
 なんとか抑えたが、腕に走る衝撃は大きい。
「エリーのお兄様に、なんてことをしてくれるのよー!」
 大声を上げたと思えば、イグナシオの横を素早く抜けたエリシャの短剣が猛威を振るう。
 スケルトンの腰を一閃するエリシャの短剣。それを見逃さず、イグナシオも同じ場所を目掛けて魔弾を撃ち込めば、骨が砕ける音がし、再度振り上げていた骨もバランスを崩し、イグナシオの手を掠めるだけに留まった。
「これで終わりですわ」
 細い短剣だからこそ、その刃は骨と骨との間を突き抜け、スケルトンの核の塊を貫く。
 力ある短剣に負け、崩れゆくスケルトンを冷静に見つめながら、イグナシオは深い溜め息を吐いた。
「時間がかかってしまいました。残るは二階、セリオにアストラガルスですか。非常に興味をそそられるんです」
「どういうことでしょう?」
 怪訝そうなエリシャを見ても、イグナシオには明確な答えが出せない。
 それは失った記憶のためなのか、はたまた別の理由のためなのか、はっきりしないためである。
「どう答えればいいのか……。あえて言葉にすれば、既視感を覚えるでしょうか?」
「それはアストラガスルスを知っている、ということかしら、お兄様?」
「それは私には分かりません。さ、行きますよエリー」
 話を切り上げ二階にかけ上れば、そこには先に向かったヨナとベルトルドが、ノワールバインドに捕まり動けない状態であり、奥のセリオはアストラガスルスを掲げたまま、声高らかに笑っている始末。
「ノワールバインドでしたら、一気に複数とはいかないと思うので、ここは連携して攻撃しましょう」
「分かりましたわ」
 その声を聞いて、イグナシオたちに向いたセリオは、『おや』という顔を見せた。
「また浄化師かと思えば……。ヴァルテス、その子がお前の成果か?見事だな」
「???」
 まるでイグナシオを知っているようなセリオの口振り。そしてエリシャを見て、皮肉そうに笑うその姿。
 だが、イグナシオには全く心当たりがない。
「君たちの研究所での仕事は、いい刺激にはなった。趣味の共有は、出来そうになかったがね」
 研究所?仕事?趣味の共有?
 分からない単語の羅列に、困惑するのはイグナシオのほうで。
「よく分かりません。セリオ・アロ、貴方は私を知っている、そんな口振りですが、私はただの浄化師です」
 セリオはイグナシオの発言に、驚きと面白そうな顔をする。そして最後にはまた声を上げて笑う。
「くくく……。忘れたのか?忘れたふりか?まあ、そのほうがいい」
「そのほうがいいとは、どういう……」
 言葉が終わる前に、セリオのダークボールが発動するのと、後続であるベルロックたちが入って来たのは、ほぼ同時。
 そしてイグナシオは、数ある闇の玉の一つを受けてしまい、後方に飛ばされてしまった。……全てを聞き出す前に。

●深怨の果て
「大丈夫……じゃなそうだね」
 ルーノの緊迫した言葉に、ナツキも周りを見るが、ヨナとベルトルドは捕まり、イグナシオは攻撃を受けて気絶、それを心配そうに追うエリシャと、情勢はかなり悪い。
「ふふふ……。アストラガルスがある限り、俺に敵など存在しないのだよ」
「じゃ奪ってやるよ。そのアストラガルスやらをな!」
 ナツキの挑発に反応し、ルーノは鬼門封印を展開。
 これでどうにかなるとは思わないが、少しでもセリオの動きを鈍らせることが出来るのなら、それにこしたことなどない。
 その後ろで大剣を構えるベルロックと、タロットを隠し持つリンドヴルム。
「ベル君、分かってるね?」
「ああ、分かっているさ」
 アストラガルスはセリオの手の中。それを落とさせるために、ベルロックはリンドヴルムの盾になり、リンドヴルムは陰から攻撃の機会を窺う。
 それに気づいたルーノが、炎の蛇を出現させ、セリオにカモフラージュ攻撃。
 更にナツキが連携し、セリオに突進し大剣を一突き!
「こんなものか?こんなものか?浄化師など皆こんなものか?」
 ルーノの炎の蛇は無効化、ナツキの一撃はノワールバインドに弾き返され、セリオにダメージすら与えられない。
「嘘……だろう?」
 イレイスを使った攻撃でノーダメージとは、流石のナツキでも驚きが隠せない。
「俺も同じことをして捕まったな」
 ベルトルドがそう言えば、全員納得顔なのだが、セリオをなんとかしなければ、自分たち以上に、世界中に厄災を招くことは確実。
(そう、エイスの報告にあった。このアストラガルスを手に入れた途端に魔力が上がったと。そしてサイコロは転がすもの、必ず転がす時に隙が出来るはず)
「それで?こんなものとか言いながら、僕たちの誰も倒せていないよね。それも運命で決まるというの?」
 リンドヴルムが選んだのは、演技という名の挑発。
 上手く引っ掛かってくれれば、セリオはアストラガルスを転がす。そう読んだため。
「……そこまで運命が見たいか?お前たちには勿体ないが、まあいいだろう。見よ、これが運命の力だ!」
 挑発に乗せられたセリオは、手の中にあったアストラガルスを転がす。
 転がるアストラガルスは魅せる、セリオの全ての運命を。
 まず出たのは『裏目』、次に『探求』、そして最後に出たのは『猜疑』。
 それぞれをアストラガルスは書き換える。セリオの過去、現在、未来を。
 そしてセリオの未来は『猜疑』。何事にも疑いの目を向け、誰も信じず信じられず、妬んだり疑ったりする。それがセリオの未来。
「な、なんだ……と!?」
「はん!それが運命ってことだな」
 所詮運命などこんなもの。そう言いたげに呟くベルロックに合わせ、動揺するセリオ……いや、アストラガルスに向けてタロットを飛ばせば、アストラガルスは弾かれ宙に浮き、それを上手く捕らえたナツキが、アストラガルスを蹴り飛ばした!
「!!アストラガルスが!」
 ナツキの渾身の蹴りに、アストラガルスは壁に強く叩きつけられ、その中心にヒビが入り、みるみると砕け散ってしまった。
「やべぇ、壊しちまった」
「ナツキ、やり過ぎだよ。でも、セリオの魔力が低くなった?」
 そう、アストラガルスが破壊されたことにより、セリオの魔力は本来のものに戻ってしまい、エイスの報告通りに、さほど強いとは感じないレベルにまで落ちてしまっている。
「これだったら!頼むぜー、陽気の指輪!」
 セリオの弱点である陽気の力を借りて、ナツキがもう一度大剣の突きを放ち。
「捕まった仲間の礼だ!」
 追い撃ちのように、ベルロックの大剣の払いがセリオの胸に入る。
「ぐっ……がぁぁー!」
 二人の連携攻撃に負け、膝を折るセリオ。
 そこに待っていましたと、エリシャがスライディングで突っ込みをかけ、セリオの上に乗り、腕を捻り取り押さえてしまった。
「不本意ですわ。エリーが乗りたいのは、お兄様だけなのに!」
「エリー。いい加減にしよう。いいね」
 ルーノに回復魔法をかけて貰っていたイグナシオだが、エリシャの行動と言葉に、いつものように適当に流せず口を挟んだが、流石に開いた口は塞がらない。
 いや、この場に居た全員が、エリシャのこの性格に負けた……とも言う。

●深淵からの脱出
 セリオは、ノワールバインドから解放された、ヨナとベルトルドが『ここは年長者がやるべきだろう』と、教団へと連れて行った。
「まさかナツキのあれだけで壊れるとは思わなかったなあ」
「ベル君だって同じことをしたんじゃない?」
「ああ、同じ状況になっていたらな」
 素直に感想を述べるベルロックと、それに追い撃ちをかけるリンドヴルム。
「これが運命を変えるサイコロか。……といっても粉々だけど」
 壊れたアストラガルスを触ってみたり、欠片を摘まみ眺めたりしているが。
「遊んで楽しい、ナツキ?」
「遊んでねぇよ!あれだ、調査だ調査っ!」
 そんなことを言われても、どう見ても遊んでいるとしか思えないルーノだった。
 そんな中、イグナシオだけは、その場から動かず、ずっと考える素振りを繰り返している。
「お兄様?」
「エリー。君は私が誰だったのか知っているのか?」
 セリオは言った。『その子がお前の成果か』と。となれば、エリシャは生前のイグナシオを知っている可能性が高い。だが。
「誰だったかは知りませんが、誰なのかは知っていますわ。エリーのお兄様ですの!」
 そう言って、イグナシオに飛びつくエリシャ。でもイグナシオはただただ黙ってエリシャの好きにさせていた。

 そしてセリオ・アロの処遇は、教団内部でも一部の者しか知らない極秘事項になる。
 その経緯は、浄化師では分からない。


運命のアストラガルス
(執筆:鞠りん GM)



*** 活躍者 ***

  • エリシャ・ヘス
    エリーの全てはお兄様の物なのです
  • イグナシオ・ヴァルデス
    そう、邪魔だけはしないでね

エリシャ・ヘス
女性 / マドールチェ / 魔性憑き
イグナシオ・ヴァルデス
男性 / アンデッド / 狂信者




作戦掲示板

[1] エノク・アゼル 2019/03/29-00:00

ここは、本指令の作戦会議などを行う場だ。
まずは、参加する仲間へ挨拶し、コミュニケーションを取るのが良いだろう。  
 

[8] ヨナ・ミューエ 2019/04/14-14:20

はい、分かりました。
私達はイグナシオさんエリシャさんと共に館へ突入ですね。
先行突入の4人も更に二手に分かれ、別々の出入り口から侵入、と。やってみましょう。
玄関と裏口ぐらいはあると思いますが裏口が見当たらなければ窓からでも構いませんしね。
ええっと、私達は正面玄関から入ろうと思います。
一応宣言しておいた方がいいかな?程度の希望なので別の場所からでも問題ないです。

あとは。エレメンツの魔力感知を使えばスケルトンとセリオの大まかな場所は把握できるのではと。
仮に脱出路などでの逃走を図られても見失うという事はないと思います。
その辺は状況が許す限りお伝えしますね。  
 

[7] ルーノ・クロード 2019/04/14-11:45

わかった、では私とナツキ、ベルロックとリンドヴルムの4名で外のスケルトンを処理して完了後は合流、
他は館へ突入して元信者の捕縛と中にいるスケルトンの処理、という流れだね。
ヨナ達も先に館内へ突入してもらう事になりそうだが、それでいいだろうか?  
 

[6] イグナシオ・ヴァルデス 2019/04/13-16:12

わかりました。外の敵はどなたかにお任せし、我々は中へ直行します。
仰る通り二手に分かれて。  
 

[5] ベルロック・シックザール 2019/04/13-13:15

断罪者のベルロックと、占星術師のリントヴルムだ。
よろしく。

セリオの捕縛、アストラガルス回収の方針には俺達も異存はない。
出入口についても、数や場所、周囲のスケルトンの状態なんかを先に確認しておくのはいいと思う。

スケルトンは外に4体なら、俺達の半数くらいで十分相手にできそうかな?
それなら、俺達は外のスケルトンの対処に回ろうかと思ってる。
倒し次第、加勢に向かうよ。
突入組は(出入口が複数ある場合)さらに二手に分かれてそれぞれ中へ…っていうイメージなんだけど、どうだろう。

ただ、外から分からない脱出路とかあったら事前の対策はできないかもな…
そこはまあ、頑張って追いかけてもらう方向で。  
 

[4] ルーノ・クロード 2019/04/12-22:01

陰陽師のルーノ・クロードと断罪者のナツキ・ヤクトだ。
よろしく頼むよ。

そうだね。情報を得るためにも元信者は捕縛、
アストラガルスは回収する方針に賛成だ。

スケルトンとの交戦に気付かれて元信者が動く、というのはあり得る。
出入り口が複数あるなら別々のものから突入するのは良いかもしれないな。

加えて、外にいる4体は私達で処理を担当して、
他の皆には元信者が行動を起こす前に先に進んで押さえてもらいたいと思うのだが、どうだろう?
スケルトンはそれほど強くはない、戦力を多く割く事もないだろうからね。  
 

[3] イグナシオ・ヴァルデス 2019/04/12-18:50

魔性憑きのエリシャと、狂信者のイグナシオです。
皆様の足を引っ張らぬよう力を尽くします。

外のスケルトンと交戦すれば、セリオが事に気づいて動くと思われます。逃げ道を塞ぐためにも、それぞれ別の出入り口から中に侵入してはどうでしょうか。
彼のいるであろう館は小さいようですので、出入り口をそう沢山は用意できないはず。戦闘開始前に望遠鏡で館の出入り口を確認してみましょう。
中に入れれば強力な罠でもない限り我々が数的有利です。逃げ道さえ塞げれば現時点でも倍の数で押し切れるでしょう。  
 

[2] ヨナ・ミューエ 2019/04/12-18:05

狂信者ヨナ・ミューエおよび断罪者ベルトルド・レーヴェ。
どうぞよろしくお願いします。

目的は、終焉の夜明け団の元信者の捕縛or抹殺と
アストラガルスと呼ばれるアイテムの回収or破壊、ですね。

終焉の夜明け団から追放されたという事は反目している可能性もあるのでしょうか…?
敵の敵は味方という訳ではありませんが、捕縛してあちらの情報を漏らしてくれれば教団としては好都合かな、と。

アストラガルスについても、どういうものか詳しく分からないまま壊してしまうのはリスクが高いので
破壊は最終手段としてなるべくなら回収したい、と考えています。