イースターを盛り上げよう
とても簡単 | すべて
8/8名
イースターを盛り上げよう 情報
担当 春夏秋冬 GM
タイプ ショート
ジャンル 日常
条件 すべて
難易度 とても簡単
報酬 なし
相談期間 5 日
公開日 2018-05-05 00:00:00
出発日 2018-05-13 00:00:00
帰還日 2018-05-23



~ プロローグ ~

 イースター。
 それは4月1日から5月31日まで行われる大祭の1つ。
 アンデッドが種族として認められたことを記念して始まったものだ。
 このお祭りでは、アンデッドのことを想い2つのことが願われる。

「アンデッドとして蘇った君がまた死者に戻ったりしませんように。そして第二の生を末永く謳歌しますように」

 死んだ筈の誰かがアンデッドとして復活したことの喜びを込めて、復活祭とも呼ばれていたりする。
 それと同時に、春の訪れを祝うお祭りでもあった。

「寒い冬を乗り越えて春が来た。瑞々しい生命力が復活し、健やかにありますように」

 そんな意味も込めて「実に復活!」と、まじないをかけるが如く挨拶を交わすのが風習になっていたりもする。
 このお祭りは各地で行われいるのだが、そこでよく扱われるのが「卵」と「ウサギ」だ。
 卵は、アンデッドの種族特徴である孔や新たに生まれ出る命を象徴するものとして使われる。
 卵の殻を使った工芸品や料理など様々だ。
 ウサギは、ぬいぐるみなどが扱われ、時には仮装をしたりする者も。
 これはアンデッド人権運動の指導者が、ウサギのライカンスロープだったことに由来してのものだ。

 そんなイースターが、リュミエールストリートでも行われていた。
 教皇国家アークソサエティの中心部から、西に位置する大都市エトワール。
 そのメインストリートであるリュミエールストリートには、さまざまなお店が立ち並び、それぞれイースターにちなんで催し物が。
 
 早い! 安い! そこそこ! を売りにした大衆食堂「ボ・ナ・ベティ」では、イースター料理を食べ放題。
 隠れ家的な雰囲気のカフェテリア「アモール」では、大人気のラテアートを、イースター仕様のウサギ模様に。
 大手ファッションショップ「パリの風」では、ウサギの仮装衣装を大売り出し。
 フリーマーケット「オルヴワル」では、イースターエッグやウサギのぬいぐるみといったイースターにちなんだ商品を、商人だけでなく市民も参加して売り買いに大賑わい。
 飲み屋街「ボヌスワレ・ストリート」では、ブランデーをベースに卵黄を使用したエッグリキュールとチョコレートリキュールを組み合わせたカクテル「イースターエッグ」が振る舞われている。
 そして子供はお断りなキャバレーが連なる「スターダスト・ルージュ」では、バニー姿になった女性と男性がもてなしてくれる。

 とにもかくにも賑やかだ。
 そんなリュミエールストリートで行われているイースターの催し物に、貴方達は参加することにしました。
 大事なことはただ一つ、イースターを楽しむことです。
 皆さんは、どう楽しまれますか?


~ 解説 ~

詳細説明

○目的

 リュミエールストリートで行われているイースターに参加する。

○参加方法

 お客として回る。プロローグで出てきた場所を回れます。



 オルヴワルでイースター関連の商品を見た後、そこで手に入れた兎の透かしの入ったグラスを持ち込んで、ボヌスワレ・ストリートの酒場で飲む。

 あくまでも例ですので、他の回り方も自由です。ただし未成年のキャラの場合は、飲酒などの描写が出来ない場合もあります。

 複数回ることも可能ですが、回る箇所が多いと1か所ごとの描写は薄くなります。

 ご参加の人数に応じて、1組毎に平均的な描写量を想定しています。

 複数のPCで一緒にイースターを回ることも可能です。その場合は、その旨を参加されるPCでお書きください。書かれていない場合は、同行されて回る描写が難しくなる場合があります。

○リュミエールストリートの様子

 ウサギの仮装をした人が居たりと賑やかです。ストリート全体が、お祭りの雰囲気に包まれています。

以上です。


~ ゲームマスターより ~

おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。

今回は季節物に絡んだ日常エピソードになっています。

舞台となるのは、リュミエールストリート。教皇国家アークソサエティの大都市エトワールのメインストリートです。

今後も、この場所で日常系のエピソードを出せていけたら好いなと思っています。

それでは少しでも楽しんで頂けるよう、判定にリザルトに頑張ります。





◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇

ミコト・カジョウ アリア・ソラリユ
男性 / 人間 / 墓守 女性 / アンデッド / 魔性憑き
アンデッド祝福の祭りがやっていると聞いた
現地で待ち合わせたアリアが、こちらが見たことのない表情をしていた
それはまるで別人のようで、一瞬声を掛けるのも躊躇った

しかし、向こうがこちらを目にした瞬間、アリアはいつものアリアだった
冒頭から『うさ耳ヘアバンドをお揃いで着けろ』という。

「『付けてっ』ではないだろう…! こちらの見た目も考えろ…!」
喰「大丈夫っ、お揃いだったら怖くない!」

根負けした。先程の表情が嘘のようだった。
カクテル『イースターエッグ』か…一応、互いに未成年ではないが、

「二人でうさぎの耳をつけたままで、とは」

ここに来るまでに既に酔っているのでは
……しかし、楽しんでもらえているようで、良かった
杜郷・唯月 泉世・瞬
女性 / 人間 / 占星術師 男性 / アンデッド / 狂信者
◆アモールでの一時
・イースター仕様のカフェラテアートに心踊る
唯「わぁ…こんな可愛いカフェラテ…初めて…です!」
瞬「わ!ほんとに可愛いね!飲むの勿体ないなぁ!」

・感謝の言葉
唯「今日は…その…
瞬さんへの日頃の感謝をと思ってお誘い…しまして…
い、いつも…自信づけて下さって…ありがとう、ございます…!」
瞬「そんな事…気にしなくていーのに!」
唯「いいえ!…わたしは…
あなたに歩み寄る事も出来てなくて…キッカケを探してて…
今回のお祭り、凄く良い機会だと思って…その…」
瞬「いづ…ありがとう…
へへ、これからいーっぱい話そ!もっと色んな事を、ね!」
唯「!はいっ!」
(…い、いろんな…事?何でも…いい…の、かな…?)
リュシアン・アベール リュネット・アベール
男性 / アンデッド / 悪魔祓い 女性 / 人間 / 狂信者
(オルヴワルを散策)

ほら見て姉さん、街中ウサギだらけだ!
折角だしお揃いで何か欲しいな
あ、このぬいぐるみはどう?…どうしたの?

…そっか。気にしていてくれたんだ
大丈夫、姉さんは何も悪くない
あの時は僕が…逃げ遅れてしまっただけ

思い出せなくても、姉さんは僕の姉さんだ
昔も今も、何も変わらない
たった一人の優しい姉さん

姉さんは生きていてくれた
そして僕は蘇ることができた
また一緒に生きられる奇跡みたいな日々が、ずっと続くように
今日はそんな祈りを込めたお祭りなんだよね?

(手に取った兎のぬいぐるみで頬に口付けて)
だから、何度だって誓うよ
次に僕の身体が動かなくなるまで
二度目の死が、僕達を別つまで
僕が、姉さんを守るって
ラウル・イースト ララエル・エリーゼ
男性 / 人間 / 悪魔祓い 女性 / アンデッド / 人形遣い
(祭りを二人で歩いていると、ララエルが迷子になる)
ララ? ララエル、ララエル!
(振り返ると、そこにはウサギの着ぐるみに包まれたララエルが)

ちょっ…どこへ行っていたのさ、心配したんだよ。
それにその着ぐるみは何? か、可愛い…けどさ。どこで買っ――

(泣きじゃくるララエルの手を取る)

こういう言葉があるんだ。
『アンデッドとして蘇った君がまた死者に戻ったりしませんように。
そして第二の生を末永く謳歌しますように』

大丈夫だよ。君の時間が止まった時は、僕も時間を止めるから。

(もふもふしながら)うん、ありがとう。さて、もう少し祭りを見て回ろう?
唐崎・翠 レガート・リシュテン
女性 / 生成 / 拷問官 男性 / 人間 / 狂信者
賑やかで皆さんも笑顔で…
素敵なお祭りですよね

わ、このウサギさん可愛い
購入するか悩む
はい、好きです。実家の私の部屋にもたくさんあるんですよ

あ、でも実はほとんど父が買ってくれたものでして…
子供の頃、今みたいにお祭りに参加したのですが
私は誕生日を忘れられていた事にむくれてまして
ご機嫌取りもかねてか可愛いといったら大量に買ってくれた事があったんです
懐かしい思い出をくすりと笑いながら語る

5月10日ですね
…あっ、えっと、何か含みがあったとかではないので
誕生日教えていた訳でもないし何だか揶揄るような事を言ってしまったと焦りつつ

え、いえでも…
…ありがとうございます。嬉しい

え、こ、これ以上は受け取れないですっ!
アユカ・セイロウ 花咲・楓
女性 / エレメンツ / 陰陽師 男性 / 人間 / 悪魔祓い
ストリートを散策→ボヌスワレ・ストリートの酒場でカクテルを飲む

◆アユカ
面白そうなお祭りがやってるみたいだから、かーくんを誘ってみたよ

珍しいお店がいっぱいで面白いね~
かーくんにうさぎのカチューシャ付けてあげようとしたら断られちゃった、残念

かーくんお酒飲める?よし、飲もう!
…お酒飲んだら、いろいろ話せる気がするしね

でも、話してるうちに意識が途絶えた

◆楓
祭り?私は別に興味ありません
…と思ったが、アユカさんが無邪気に誘ってくるのを断れるわけもなかった

彼女に引っ張られるままに歩く
場違いな気がして落ち着かなかったが…それなりに悪い気分じゃない

酒場で彼女が倒れたら抱き上げて連れて帰る
…すみません、アユカさん
シャルローザ・マリアージュ ロメオ・オクタード
女性 / 人間 / 占星術師 男性 / アンデッド / 悪魔祓い
ロメオさんイースターのお祭り一緒に行きませんか?
その、ロメオさんてアンデッドでしょう?
アンデッドの復活を祝うお祭りだから一緒に行きたいなって。
ロメオさんがアンデッドとして復活したからこそ出会えたわけですし。

カフェテリアはイースター仕様でウサギのラテアートがあるそうですよ。
カフェですので他にも甘い物があると思いますのでまずはそこに行きましょう。
確かロメオさん甘い物お好きでしたよね?

フリーマーケット。可愛いものが沢山、目移りしちゃいます。
あ…つい女友達との行くコースになっちゃいましたが大丈夫ですか?
そうだ…前から言おうと思ってたことがるんです。
「ロメオさんは自分が思ってるほど悪い人じゃないですよ」
アラシャ・スタールード イダ・グッドバー
女性 / 人間 / 拷問官 男性 / 人間 / 墓守
目的
盛り上げて、盛り上げる

行動
「オルヴワル」に行く
目的はイースターのものがほしいから
イダを付き合わせてちょっと申し訳ない
あたしの我儘みたいなものだから

兎のつけ耳は、鉄板
イダは…つけない?
ふふ、似合う
あたしはどう?似合う?

兎の小さいストラップや、イースターエッグを買う
…兎のストラップ、は、二つ買う

次は「ボナペティ」へ
兎のラテアートを二つ頼んで、あたしはサンドイッチ

…イダ、これあげる
さっきのストラップをイダに差し出す

えっと
今まで幾つか指令を解決したりしたけど、形に残る思い出って、なかった気がして
だから、これは初めての形のある思い出
…受け取ってくれる?

あたしは青い兎。イダのは、黒い兎。


~ リザルトノベル ~

 イースターで賑わうリュミエールストリート。
 ウサギの仮装をした人々が楽しそうに店を覗いたり、屋台で買った軽食を摘まんでいたりする。
 見渡せば、訪れている人々は様々で。
 浄化師達も、その賑わいに参加していた。

○現在(いま)を2人で
(少し来るのが早かったか?)
 リュミエールストリートを【ミコト・カジョウ】は一人歩きながら、【アリア・ソラリユ】との待ち合わせ場所に向かう。
 何気なく周囲に視線を向ければ、笑顔で溢れている。
 それはきっと、これから会うアリアも浮かべている筈だ。

 そんな彼の予想は、当たってはいなかった。

(私に、資格はあるのか……?)
 アリアは1人、リュミエールストリートを歩きながら思う。
 視線は、楽しそうにしている他の誰かに向いている。
 その眼差しには感情の色は感じられず、どこか透明だった。
 アンデッドとして蘇ったアリアは思う。
(私は、何も覚えてはいない。しかし、死に際に激しい怨念や執念で死ぬのを拒否した存在が、こんな幸せそうな祭りを甘受する資格はあるのか……)
 周囲を見詰めるアリアは、静かで冷静だ。
 そして皆から一歩離れているかのように遠く、無機質だった。

 けれどミコトを見つけた途端、アリアの表情は花咲くようにほころんだ。
 それは手を叩き、弾けた音が広がるように。
 今までの無機質な表情は、アリアがミコトを見つけた途端に消えてなくなり、いつもの元気な表情になる。
 それでもミコトは、見たことのない彼女の表情を見てしまい、一瞬声を掛けるのを躊躇った。

 けれどそんな彼の戸惑いを、アリアは笑顔で壊してくれる。

「ミコトー! この間の任務のお給料で2人分のうさ耳バンド買って来ちゃった。付けてっ」
「『付けてっ』ではないだろう……! こちらの見た目も考えろ……!」
「大丈夫っ、お揃いだったら怖くない!」

 いつもの2人。
 記憶から失われた過去は無くとも、現在は確かに2人の前にある。
 戸惑うようにアリアを見詰めながら、受け入れるように返していくミコト。
 そんな彼にアリアは思う。
(お祭りは賑やか。これに乗らなかったら、誘ってくれたミコトに失礼だから。──うんっ、考え事は忘れて、存分に楽しまなくちゃ!)
「2人でうさ耳付けて、何か飲みに行きましょ! 『イースターエッグ』いいかも!」
「2人でうさぎの耳をつけたままで、とは」
 苦笑しながらミコトは返す。
「構わないが、ほどほどにな。なにしろ飲む前から酔っているみたいなものなんだから」
「酒を飲む前から酔っているって? もうっ! そんなことないんだから!!」
 じゃれ合うように言葉を交わし、2人はイースターを巡り、最後にイースターエッグを。
 とろみのある甘くコクのあるお酒を2人で楽しんだ。

○言葉を贈り合おう
 待ち合わせ場所のファッションショップ「パリの風」で会うとすぐに、【杜郷・唯月】は【泉世・瞬】に感謝の言葉を。
「今日は……その……瞬さんへの日頃の感謝をと思ってお誘い……しまして……い、いつも……自信づけて下さって……ありがとう、ございます……!」
「そんな事……気にしなくていーのに!」
「いいえ! ……わたしは……あなたに歩み寄る事も出来てなくて……キッカケを探してて……今回のお祭り、凄く良い機会だと思って……その……」
 懸命な唯月の言葉は、少し前の依頼で見た不思議な夢が切っ掛けだ。
 夢を見て、自分が瞬の事を知らないことの多さに気づき思ったのだ。
 もっと瞬の事を知りたいと。
 だから一生懸命、瞬に呼び掛けるように言葉を贈る。
 その言葉が瞬の心を動かし、思う。
 もっと、話したいな、と。
 それは唯月と同じく、不思議な夢を見たことが切っ掛け。
 2人は知らず、同じ思いを抱いていた。
 その思いを抱き、瞬は返す。
「いづ……ありがとう……へへ、これからいーっぱい話そ! もっと色んな事を、ね!」
「! はいっ!」
(……い、いろんな……事? 何でも……いい……の、かな……?)
 どこか気恥ずかしさを感じながら、唯月は瞬と巡っていく。

「いづ。これ、お礼だよ」
 フリーマーケットであるオルヴワルを巡っていた瞬は、唯月にプレゼント。
 それはパリの風で、唯月がウサギのチェーンアクセサリーをプレゼントしてくれたお礼だ。
「……ありがとう、ございます……」
 48色の色鉛筆が収められた、ウサギの描かれたペンケース。
 それを大事そうに抱きしめる唯月だった。

 そこから更にオルヴワルを歩いて回り。
 お昼時にボ・ナ・ベティに。
 ウサギの形をしたパン『オスターハーゼ』や、ラム肉のロースト。
 フルーツケーキの上にマジパンが乗ったシムネルケーキを楽しむ。
 そこでの支払いは、唯月のプレゼントのお返しにはまだ足らないと言って瞬が払う。
 食後は、お喋りをしながらお散歩。
 最後に、カフェテリアのアモールに。

「わぁ……こんな可愛いカフェラテ……初めて……です!」
「わ! ほんとに可愛いね! 飲むの勿体ないなぁ!」
 2匹のウサギが向かい合うカフェラテアートに心躍らせる。
 そこに店主から、試しに作ってみますかと提案が。
「良いんですか……!」
 唯月は喜んで、作り方を習い作ってみる。
「うわっ、お揃いだ!」
 出来あがった物を見て、瞬は感嘆の声を上げる。
 それは三日月に乗った白ウサギ。
 唯月が瞬にプレゼントした、チェーンアクセサリーの意匠と同じ物だった。
 そうして2人はお喋りを楽しむ。
 仲良く言葉を贈り合えた2人だった。

○これからも奇跡の日々を
「ほら見て姉さん、街中ウサギだらけだ!」
 オルヴワルを【リュネット・アベール】と一緒に散策しながら【リュシアン・アベール】は呼び掛ける。
 姉であるリュネットを、少しでも楽しませようとしている。
「折角だしお揃いで何か欲しいな。あ、このぬいぐるみはどう?」
 見つけたのは赤い瞳に銀色がかった毛並の白兎のぬいぐるみ。
 寄り添うように並べられていたそれは、どこか2人に似ていた。
 可愛らしいそれをリュネットに見せるが、彼女の表情はどこか思いつめたように暗い。
「……どうしたの?」
 心配してくれる弟の声。
 その声に促されるようにリュネットは思いを口にした。
「僕……まだ思い出せない」
 絞り出すように続ける。
「お姉ちゃんなのに……何でシアが死んじゃったのか、覚えてない。何で僕だけ生きてるのかも、分からない」
 懺悔するようなリュネットの言葉に、リュシアンは柔らかな笑みを浮かべ返す。
「そっか。気にしていてくれたんだ。大丈夫、姉さんは何も悪くない。あの時は僕が……逃げ遅れてしまっただけ」
 やさしく包み込むような声で続けた。
「思い出せなくても、姉さんは僕の姉さんだ。昔も今も、何も変わらない。たった一人の優しい姉さん」
「……でも」
 気遣うように声を掛けようとするリュネットに、それ以上を言わないで済むようリュシアンは言った。
「だめだよ、姉さん。そんな顔しちゃ。今日はイースター。奇跡の日なんだから、楽しまないと」
「……奇跡」
「うん。だってイースターだよ。姉さんは生きていてくれた。そして僕は蘇ることができた。また一緒に生きられる奇跡みたいな日々が、ずっと続くように。今日はそんな祈りを込めた、お祭りなんだよね?」
 この言葉にリュネットは息を飲むような表情を見せ返した。
「シアが帰ってきてくれたのは、本当に奇跡。だからその奇跡が、もうなくなりませんようにって。お祈りを、したかったの」
 リュネットの言葉にリュシアンは慈しむような表情を浮かべ返した。
「何度だって誓うよ」
 ウサギのぬいぐるみを手にしリュネットの頬にぬいぐるみで口づけをして続ける。
「次に僕の身体が動かなくなるまで。二度目の死が、僕達を別つまで。僕が、姉さんを守るって」
 大切な弟の誓いにリュネットは頬を染めながら返した。
「だめ。それじゃだめ」
 誓約を口にするようにリュネットは言った。
「僕は……シアみたいに強くないし……臆病で、鈍くさいけど……でも僕も、もっと頑張るから。シアの事ちゃんと守れる、頼れるお姉ちゃんになるからね……!」
 リュネットの言葉にリュシアンは喜びを浮かべる。
 ウサギのぬいぐるみを買った2人は、いつまでも一緒だというように手を繋ぎ、イースターを巡るのだった。

○これからもキミと一緒に
 楽しく賑わうイースター。
 人ごみは多く、ちょっとしたことで、はぐれてしまうことも。
 それは【ラウル・イースト】と【ララエル・エリーゼ】も例外ではなかった。

「ララ? ララエル、ララエル!」
 一緒に歩いていた筈なのに、いつの間にか居なくなったララエルをラウルは探す。
 必死に周囲を見渡し名を呼ぶが見つからない。
 不安に駆られ、その場を離れて探しに行こうとした時、ララエルは小走りに駆けて来る。
 とてとてと近付く彼女はウサギの着ぐるみに包まれていた。
「ラウルー! 『パリの風』? というお店で、試着させて貰ったんです!」
 ララエルが着込んでいるのはウサギの毛皮を使った質の良いもの。
 コートをベースに作っているらしく、着易い上にウサミミはフードで簡単に被ったり外したりできる。
「えへへ、もふもふですよ、似合いますか?」
 確かに可愛らしく似合っている。
 けれどラウルは離れ離れになってしまった不安が先に立ち、怒ったように返してしまう。
「ちょっ……どこへ行っていたのさ、心配したんだよ」
 これにララエルは、びくりと体を硬直させる。
 そんな彼女にラウルは続けた。
「急に居なくなったかと思ったら、いつの間にか着ぐるみ着てるし。その着ぐるみはどうしたの? か、可愛い……けどさ――」
 言葉の途中でラウルは気づく。
 ララエルがポロポロと涙をこぼしていることに。
 彼女の涙にラウルはすぐに言葉が出てくれない。
 けれど慰めたくて彼女の手を取る。
「ラウル――」
 繋いでくれた手の心地好さにララエルは視線を返す。
 これにラウルは言葉で返した。
「どうしたの?」
 優しい声にララエルは涙をこぼしながら返した。
「ごめんなさい……私、不安なんです。あの日、両親に生き埋めにされた時のように、急に時が止まってしまう気がして……ラウルに、会えなくなってしまう気が、して」
 恐怖を堪えるように思いを告げるララエルを、ぎゅっとラウルは抱きしめ言った。
「こういう言葉があるんだ。『蘇った君がまた死者に戻ったりしませんように。そして第2の生を末永く謳歌しますように』」
 誓いを込めて言い切った。
「大丈夫だよ。君の時間が止まった時は、僕も時間を止めるから」
 この言葉にララエルも誓うように返す。
「そ、そんなのダメです! ラウルは死んじゃダメです! 私が……私が守りますから……!」
 ララエルの言葉に、ラウルは優しい言葉で返す。
「うん、ありがとう。さて、もう少し祭りを見て回ろう?」
 着ぐるみ姿なララエルをもふもふしながら提案するラウルに、ララエルは笑顔で返した。
「はい! あっ、うさぎさんのお会計、まだでした!」
「じゃ、そこから回ろうか」
 そしてイースターを満喫する2人だった。

○イースターにバースデープレゼント
「わ、このウサギさん可愛い」
 フリーマーケットなオルヴワルを巡っていた【唐崎・翠】は、ウサギのぬいぐるみを見つけ声を上げる。
 ふわふわなぬいぐるみは確かに可愛らしい。
 そんなぬいぐるみを見詰めながら【レガート・リシュテン】は返す。
「表情に愛嬌があって可愛いですね」
「ええ。可愛いです」
 ぬいぐるみを手に取り、唐崎は真剣な表情で買おうか考える。
「ウサギ好きなんですか?」
 レガートの問い掛けに、手触りや抱き心地を確かめながら唐崎は返す。
「はい、好きです。実家の私の部屋にもたくさんあるんですよ」
 そこまで言うと、続けて思い出を語ってくれる。
「あ、でも実はほとんど父が買ってくれたものでして」
 懐かしそうに笑みを浮かべ続ける。
「子供の頃、今みたいにお祭りに参加したのですが、私は誕生日を忘れられていた事にむくれてまして。ご機嫌取りもかねてか、可愛いと言ったら大量に買ってくれた事があったんです」
「そうなんですか」
 唐崎の思い出話に、レガートは微笑ましさに笑顔で相槌を打つ。
 そこで、はたと気づいた。
(この時期に誕生日が過ぎたって出来事があったというのはつまり……)
「えっと、翠さん。……誕生日って、いつですか?」
 これに唐崎は他意なく返す。
「5月10日ですね」
「過ぎたばっかり! うわ、ごめんなさい。僕何も用意してなくて」
 申し訳なさそうに言うレガートに、唐崎は慌てて返す。
「……あっ、えっと、何か含みがあったとかではないので」
 揶揄するように言ってしまったかと焦る唐崎にレガートは提案する。
「あ、じゃあそのウサギ、僕にプレゼントさせてください」
「え、いえでも……」
 断る前にレガートは、ぬいぐるみを買ってプレゼント。
「生まれてきてくれてありがとうございます。これからもどうか健やかに」
 ぬいぐるみと、唐崎の事を思っての言葉を贈られて、唐崎は喜びを浮かべ受け取った。
「……ありがとうございます。嬉しい」
 これにレガートは笑顔を浮かべ続けた。
「あ、そういえば卵は生まれ出る命を象徴っていうのもありましたね。誕生日ならそっちもいいですね。今日はお金結構持ってきたんですよ!」
 中々適合者が見つからず、ようやく出会えた唐崎は大事なパートナー。
 そんな思いを抱き、レガートは贈り物をしていく。
「え、こ、これ以上は受け取れないですっ!」
 レガートに引っ張られ、イースターを巡る唐崎だった。

○思いは一つでも擦れ違い
「珍しいお店がいっぱいで面白いね~」
 リュミエールストリートをパートナーである【花咲・楓】と歩きながら【アユカ・セイロウ】は呼び掛ける。
 それは花咲が楽しんでくれているのかが分からない不安の裏返し。
 なにしろ誘った時の反応は興味がなさ気だったからだ。
 それでも花咲に楽しんで欲しくて呼び掛ける。
(かーくんいつも戦いとかお仕事のことばっかり考えてるから、気分転換も必要だよ)
 そんな思いを抱きながら。
 しかし、そうとは知らない花咲の返事は淡泊だ。
「確かに面白いです」
 必要最低限の言葉を返し、そこで会話は止まる。
 別に不機嫌だとかではない。
 単純に真面目すぎるせいで、会話を重ねて楽しむという考えに到らないのだ。
 実際の所、本人は自覚なしに楽しんでいる。
 なにしろアユカと一緒に祭りを巡っているのだから。
 契約の時に初めて出会い一目惚れをしたアユカと一緒なのだ。
 楽しくない訳がない。
 しかし今まで戦い以外に興味を抱いた事のない花咲は、真面目すぎる性格も災いして気持ちを表に出すことができないでいる。
 2人ともお互いの事を気遣っているのに、どこか擦れ違っていた。

 そんな2人はイースターを巡る。

 パリの風では。
「かーくん、うさぎのカチューシャ付ける?」
「いえ。似合いませんから」

 ボ・ナ・ベティでは。
「これ、美味しいね」
「はい。栄養価も高そうです」

 オルヴワルでは。
「うさぎのぬいぐるみ可愛いね」
「ええ。それに携帯性もあります」

 アモールでは。
「うさぎのラテアートだよ」
「店主は絵の心得があるのでしょう」

 違うそうじゃない。
 突っ込みを入れたくなるほど会話は続かない。
 全ては会話の糸口から話を広げられない花咲が原因だ。
 それでもアユカは頑張って話し掛ける。

「かーくんお酒飲める? よし、飲もう!」
 ボヌスワレ・ストリートでイースターエッグを飲むことに。
 ちなみにイースターエッグは、とろみがある甘いカクテルで飲み易いがアルコール度は高い。
 なので、するする飲んだアユカは酔い、普段思っていることを口にする。
「わたし、チョコのお店をやってたらしいね。でも、何も覚えてない……今は、浄化師としての自分しかないの。だからね、かーくんとは仲良くしたいなって思って……」
 その言葉に、どう返せば良いのか分からず花咲が視線を向けると、アユカは酔って寝てしまっていた。
「アユカさん、大丈夫ですか!?」
 尋ねるも返事がないアユカを花咲は放っておけない。
「すみません」
 体に触れてしまうことに謝りながら、お姫さまだっこで抱き抱える。
 こうしないと意識の無いアユカを引き摺ってしまうからだ。
(……俺は彼女に、無理をさせていたんだろうか。気付かなかったとは、情けない……)
 アユカの事を思いながら帰路に就く花咲だった。

○贈る言葉
 リュミエールストリートでのイースターに【ロメオ・オクタード】が参加する気になったのは【シャルローザ・マリアージュ】の提案が切っ掛けだった。
「ロメオさん。イースターのお祭り、一緒に行きませんか?」
 どうしたものかと考えるロメオに、誘うようにシャルローザは言ってくれたのだ。
「その、ロメオさんてアンデッドでしょう? アンデッドの復活を祝うお祭りだから一緒に行きたいなって。ロメオさんがアンデッドとして復活したからこそ出会えたわけですし」
(……あぁ、俺がアンデッドだから誘ってくれたのか。まぁ、俺の存在を祝ってくれるってのは照れくさいが嬉しいもんだな……)
 そう思ったロメオは、今イースターのお祭りにシャルローザと一緒に参加していた。

「カフェテリアはイースター仕様で、ウサギのラテアートがあるそうですよ」
 賑わいを見せるリュミエールストリートを歩きながら、シャルローザはロメオに呼び掛ける。
「ラテアートねぇ。味はどうなんだろ?」
「良いと思いますよ。それにカフェラテ以外の物もあるでしょうし。確かロメオさん甘い物お好きでしたよね?」
 これにロメオは柔らかな笑みを浮かべ返す。
「甘い物が好きなこと、覚えてくれてたのか。気を使ってもらって何だか悪いねぇ。俺もお嬢ちゃんの好きなモノの1つ2つ覚えないとな」
 これにシャルローザは笑みを浮かべ返す。
「ありがとうございます。それじゃ、まずはカフェテリアから行きましょう」

 そしてアモールに。
 向かい合う白兎のラテアートを楽しんで、ゆっくりと味わう。
 セットで頼んだフルーツケーキのシムネルケーキも楽しんだ。
 ちなみにカフェラテの香りの邪魔にならないよう、愛煙家だがマナーは守るロメオは煙草を控えていた。

 そうしてカフェラテを楽しんだ後は、フリーマーケットであるオルヴワルに。 

(楽しそうだな)
 ロメオは一緒に歩きながら、商品を見て回るシャルローザを見て微笑ましく思う。
 それに気付いたシャルローザは言葉を返す。
「あ……つい女友達との行くコースになっちゃいましたが大丈夫ですか?」
「いや、気にしなくて良いさ。イースターエッグにうさぎのぬいぐるみ、可愛い物が多いじゃないか。どれ……どれか買ってやろう……どれが……」
 これに柔らかな笑みを浮かべシャルローザは言葉を贈る。
「ロメオさん……前から言おうと思ってたことがあるんです。ロメオさんは自分が思ってるほど悪い人じゃないですよ」
 アンデッドとして蘇り記憶のない自分が抱いている不安。
 それを消してくれるような言葉だった。
(お嬢ちゃん……なんでそれを……占い師……だからかねぇ……)
 じんわりと胸に温かさが湧きあがりロメオは礼を返す。
「ありがとう。胸にしみた」
 そしてそれだけでは足らないと、ロメオは兎のぬいぐるみをプレゼント。
 そこから更にイースターを巡っていく2人だった。

○思い出を形に、初めての贈り物
「今日は、ありがとう。一緒に来てくれて」
 イースターで賑わうリュミエールストリート。
 一緒に歩いてくれる【イダ・グッドバー】に【アラシャ・スタールード】は言った。
「礼を言われるほどの事じゃないさ」
 イダは気楽な声で返す。
 けれどアラシャは恐縮したように続ける。
「でも、あたしの我儘みたいなものだから」
「気にするな」
 アラシャの強張った心をほぐすように、イダは頭をぐりぐりと撫でて返す。
「俺とお前はもう一心同体だ」
 イダの言葉に、アラシャの表情が和らいだ。

 そして2人はイースターを巡っていく。
 途中で寄ったのは、フリーマーケットなオルヴワル。

「ねぇ、これ付けてみない?」
 一緒に歩いて回る内に、いつもの調子に戻ったアラシャは、兎のつけ耳を見つけイダに差し出す。
「俺? おいおいおい冗談、……じゃないよな」
 イダの応えに、アラシャは少し気落ちしたように続けて言った。
「イダは……付けない?」
 アラシャの様子に、イダは苦笑しながら返す。
「ったく。今日だけだぞ」
 黒い毛並みの兎のつけ耳を頭に付けたイダに、アラシャは楽しそうに褒める。
「ふふ、似合う」
 そしてアラシャは青い毛並みの兎のつけ耳を頭に。
「あたしはどう? 似合う?」
「ああ。アラシャはよく似合ってる」
 お揃い姿な2人は、笑顔を浮かべ合った。

 そして更にオルヴワルを回り。
 途中で兎の小さいストラップや、イースターエッグを見つけたアラシャが購入する。
 イダは奢ると言ったのだが、笑顔でアラシャは、やんわりと断った。
 オルヴワルを十分に楽しんだあと、今度はボ・ナ・ベティに。
 ラテアートを楽しみ、イダはハンバーガーを、そしてアラシャはサンドイッチを注文する。
 頼んだ物が来る、その間に、アラシャはイダに贈り物を。

「……イダ、これあげる」
 それはオルヴワルで購入した兎のストラップ。
「えっと。今まで幾つか指令を解決したりしたけど、形に残る思い出って、なかった気がして。だから、これは初めての形のある思い出……受け取ってくれる?」
 イダは黒い兎を、そしてアラシャは白い兎を。
 色違いでお揃いのそれをイダは見詰め、そしてアラシャを見比べる。
「確かにな。おう。ありがたく貰うよ。いいな、こういうのは」
 嬉しそうに笑顔を浮かべ、イダはアラシャと視線を合わせ言った。
「ありがとう、アラシャ」
 イダの言葉に、アラシャも嬉しそうに笑顔を浮かべる。
 2人ともお揃いの、温かな笑顔だった。

 こうして浄化師達はイースターを満喫した。
 これからもそれぞれパートナーと仲を深めていくのだろう。
 そう思える、イースターだった。

イースターを盛り上げよう
(執筆:春夏秋冬 GM)



*** 活躍者 ***


該当者なし




作戦掲示板

[1] エノク・アゼル 2018/05/05-00:00

ここは、本指令の作戦会議などを行う場だ。
まずは、参加する仲間へ挨拶し、コミュニケーションを取るのが良いだろう。  
 

[9] アユカ・セイロウ 2018/05/11-12:23

わたしはアユカ・セイロウ、パートナーは花咲・楓くんだよ。
かーくんいつもピリピリしてるから、気分転換になるかなって思ってお祭りに誘ってみたの。

みんなも楽しい時間が過ごせますように~。  
 

[8] 唐崎・翠 2018/05/10-01:28

唐崎翠と申します。パートナーはリシュテンさんです。
どうぞ、よろしくお願いします。
どの催しも魅力的で、行先に迷ってしまいますね……。
悩むのもまた、楽しいですけれど。  
 

[7] シャルローザ・マリアージュ 2018/05/09-02:27

 
 

[6] ミコト・カジョウ 2018/05/09-00:49

ミコト・カジョウにアリア・ソラリユだ。
アンデッドに由来する祭りだと聞き、珍しくこちらから相手を誘ってみた。
これだけ催し物があれば、気に入るものの一つや二つ出てくるだろうと思案している。
さて、上手くいけば良いのだが……  
 

[5] 杜郷・唯月 2018/05/08-21:31

こ、こんにちは……
杜郷・唯月と……隣の方は泉世・瞬さん……です。
よろしくお願い……します……!  
 

[4] ラウル・イースト 2018/05/08-12:53

ラウル:ラウルとララエルです。
どうぞ宜しくお願いします。
こういうお祭りは初めてなので、今から楽しみです。

ララエル:ラウルー! うさぎさんの着ぐるみ、お店から借りてきましたー!

ラウル:…うさぎの着ぐるみを着る羽目にならなきゃ良いんですが(頭抱え)  
 

[3] リュネット・アベール 2018/05/08-08:21

こ、……こんにち、は。
僕は、喰人の、リュネット・アベール。
パートナーでもある、弟を……お祭りに、連れて行ってあげたいな、って。

どうぞ、よろしく。……お願い、します(おずおずと一礼して)  
 

[2] アラシャ・スタールード 2018/05/08-08:07