魂の還る先
普通 | すべて
5/8名
魂の還る先 情報
担当 pnkjynp GM
タイプ ショート
ジャンル シリアス
条件 すべて
難易度 普通
報酬 通常
相談期間 6 日
公開日 2018-03-30 00:00:00
出発日 2018-04-08 00:00:00
帰還日 2018-04-20



~ プロローグ ~

 冬の夕暮れ。
 低く位置する紅い太陽は、まもなくその役目を月へと引き継ごうとしていた。
 人々もまた一日の勤めを終え、各々が安らぎを得られる場所へと帰っていく……。
 それは、この人気のない墓地を訪れる彼女も同様であった。
「お待たせ致しました……御主人様」
 黒のメイド服に身を包んだ女性は、とある墓の前にユリの花を手向けると、墓石に積もった雪を白い手で少しずつ払っていく。
「本日のご子息様も健康で明るいご様子でありました。少しだけお話する機会を得られたのですが、どうやら学校の魔術試験にて優秀な成績を修められたとの事……。貴方様に似て、文武両道の才に恵まれているようですね」
 冷たい雪がその手に染みる。
 だがその冷たさなど意にも介さぬ様子で楽しそうに語り続ける彼女。
 雪を払い終えると白いハンカチを取り出し、愛しい人の身体を洗うように、丁寧に磨き上げる。
「こうしておりますと、お屋敷でお世話させて頂いていた頃を思い出します。今にして思えば、まるで夢のような……楽しくて明るい日々。奥様に対して負い目が無かった訳ではありませんでしたが……私は、例え愛されることはなくとも……貴方様と一緒に居られるだけで、至上の喜びを感じておりました」
 しゃがみこむ彼女の瞳から涙が伝う。
 まるでそれを慰めるように、彼女が連れ添っていた大型犬はその悲しみを舐め取っていく。
「……あら、こんな私を許してくれるの……【ボッシュ】? あなたの大事な主人を奪ってしまった私を」
 ボッシュと呼ばれたその老犬は、生まれた時から彼女とその主人の共通のペットであった。
 それは10年以上前。彼等の関係が主従ではなく幼馴染であった頃からの。
「あなたはいつも優しいのね……そして……とっても温かいわ」
 彼女は目の前の犬を抱きしめる。
 最初の内は大人しくされるがままのボッシュであったが、突如彼女の腕からすり抜けると、彼女が背中を向ける森の方を向きうなり始める。
「ヴゥゥゥ……!」
「ボッ……シュ?」
 ボッシュが威嚇する先。
 その先にはボッシュより一回り小さな小型サイズの犬が3匹姿を現した。
 この墓地は鉄柱で作られた柵を境に、辺りを森に囲まれた小さな墓地だ。
 柵に空いた穴を通ってこのような生物が迷い込んでくること自体は少なくないのだが……
「い、いやぁぁ!!?!」
 3匹の犬からは、その身体を突き破るように飛び出た無数の触手がうねる。
 それはかつて、彼女の目の前で最愛の人を奪った悪魔の象徴……【ベリアル】の証であった。
「ヴォゥ! ヴォゥヴォゥ!!」
「ああぁ……ダメ、ダメよボッシュ! は、早く逃げなさいっ!」
 彼女は必死に声をあげる。
 だが、それが限界でもあった。
 恐怖と後悔に飲まれたその体はすくんでしまい、座り込んだ状態から動けない。
 それを悟っているとでも言うのだろうか。ボッシュは彼女を守るようにして離れようとはしなかった。

~~~

 それから時間が経ち、ベリアルの反応を検知した薔薇十字教団から指令を受けた浄化師達は墓地へ訪れる。

 既に本来の命を【アシッド】によって奪われ、ベリアルと化したもの。
 本来の命が終わりを迎える前に、残された誰かを守ろうとするもの。

 貴方の行動は、このもの達に何をもたらすのであろうか。


~ 解説 ~

皆様煉界の世界へようこそお越しくださいました!
このエピソードでは、皆様にとって主な敵といえる「ベリアル」について知って頂ければと思い作成致しました。
プランに必要なものは心情を中心に戦闘・捜索という基本的なものにしてありますので、エピソードの練習がてらお気軽にご参加いただければ幸いです!
以下詳細な解説になります。

・目標
 墓地に存在するベリアルの殲滅。
 その場にいるベリアルを全て倒せば、成功以上となります。
 その他、皆様のプランに記載された内容に応じて目標が追加され、それを達成すると成功度が上がります。

・場所
「教皇国家アークソサエティ」内に創られたとある墓地。
付近は鉄の柵に囲まれていますが、どこかに穴があるらしくよく小さな生き物が迷い込むそうです。
墓地には幾つかの墓石が立ち並んでおり、身を潜めたり盾にすることが可能でしょう。
但しそれは相手も同じ条件です。

・時間
プロローグは夕暮れ時ですが、皆様が到着する頃には夜になっています。
特別な対応は必要ありませんが、少々敵が見づらい状況です。

・人物
今回NPCとして登場しているのはメイド服の女性と、飼い犬のボッシュです。
女性は現在動けなくなっており、移動させるにも手が必要でしょう。戦闘能力はありません。
ボッシュは体が大きく、女性を守っています。但し皆様の到着時は既にある程度の時間が経ってしまっており、現在の状況は不明です。

・敵
ベリアル化した小型犬3匹です(全てスケール1)。但し時間が経過しているため現在の状況は不明です。
触手を伸ばした中距離攻撃と、噛みつき・体当たりの近距離攻撃を用います。
深く噛みつかれてしまうとアシッドに感染してしまいます。
強さ的には通常、一対一で戦えば苦戦せずに倒せる強さです。
但し今回は場所や時間の関係上、普通に戦うと苦戦する部分もあるでしょう。

・その他
これから起きる事態の予測が出来たりすると、アクションの成功率が上がります。


~ ゲームマスターより ~

皆様初めまして! pnkjynp(ぱんくじゃんぷ)と申します!
名前が覚えづらいかと思いますので、何か変な名前のやつがいるな~くらいでも印象に残って頂ければ幸いです。
これから他のGM様達と共に、皆様の煉界ライフを彩るお手伝いをさせて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します!

さて、今回のエピソードは前述のようにベリアルがどういうものか少し知って頂く物語となります。
また皆様にとってもこの新しい世界でのエピソードになりますので、プランには皆様の個性が光る内容を記載して頂ければ幸いです!
世界観・エピソードの条件上出来ない場合を除いて、出来る限り採用しようと思っております!


それでは、リザルトにて皆様にお会いできますことを楽しみにしております!





◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇

最上・ひろの ルシエロ・ザガン
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / 生成 / 魔性憑き
【目的】
ベリアルの探索と討伐。
要救助者やベリアルを発見時は声を出して知らせる。(ひろのより先にルシエロが言う
最期の見回りで柵にある穴を見つけて報告できたらと思っている。

【行動】
ペア毎に分れ、遮蔽物からの不意打ちに警戒して捜索。
近くの戦闘には加勢。
ひろの>
 囮も兼ねてランタンで照明係。要救助者に人が来たと認識して貰う意味もある。
ルシエロ>
 遮蔽物を軽く確認し、直ぐ迎撃可能なように捜索。

戦闘:
ひろの>
 要救助者の盾になり防御に専念。可能なら退魔律令。
 ベリアルだけなら、攻撃し遮蔽物が無い位置へ誘導。
ルシエロ>
 触手は盾で防ぎ、ひろのから遠ざけるように攻撃。
 複数の場合、できるだけ1体に集中攻撃して数を減らす。
セアラ・オルコット キリアン・ザジ
女性 / 人間 / 悪魔祓い 男性 / 生成 / 断罪者
キリアンが墓地上空から偵察
内部状況を把握できたら仲間に伝える

メイドさんの存在認知時は救助最優先

ペア毎に探索
アブソリュートスペル詠唱し
仲間と方向ばらけさせ効率よく
ランタン位置で他ペアの大体の所在把握

足跡その他痕跡にも注意し墓石の陰まで隈なく探す
音など視覚情報以外も意識

異変遭遇時
ランタン振り仲間を呼びつつペアで対処
他から呼ばれた際は急行

■ベリアル発見
セアラが墓石に隠れキリアンが姿を晒し引きつけ
墓を荒らさないよう通路などへ誘導

2人で連携攻撃しスキル適宜使用

■メイドさん発見
担いで墓場外へ連れ出す
敵出現時キリアンが盾になる

極力ボッシュも一緒に救助
万一ベリアル化していた場合やむなく討伐

最後に見回り安全確認
リチェルカーレ・リモージュ シリウス・セイアッド
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / ヴァンピール / 断罪者
目標
ベリアルの掃討と メイドさんとボッシュの救出
暗闇対策とひきつけにランタン用意
怪我人の手当て

行動
早く敵を見つけるために ペア毎に分かれて探索
リチェが引き付けも兼ね 
「誰か いませんか?」
声をかけて灯りを持つ
シリウスは周囲の気配を探る
戦闘になった場合は大声で周知
仲間の方に敵がいたら合流
複数箇所にいた場合 担当箇所を倒し仲間に合流

戦闘
要救助者がいる場合 または ベリアルが2体以上いる場合魔術真名詠唱
シリウスが前衛 リチェが後衛
墓地を荒らさないよう 可能なら開けた場所で戦闘
退魔律令で牽制 前衛が突っ込みエッジスラストで攻撃
要救助者がいる場合 リチェが前に立ち護衛

戦闘後 怪我の手当て
アシッド感染者がいればとり除けないか挑戦
薙鎖・ラスカリス モニカ・モニモニカ
男性 / アンデッド / 陰陽師 女性 / 人間 / 魔性憑き
【目的】
墓場のベリアル全滅。
メイド服の女性と(可能な限り)ボッシュ救助。

【行動】
交通機関も活用した可能な限り墓地へ最速到達出来る経路・手段を迅速に調べ、
仲間と急行。

到着次第ペア単位で分かれ索敵。
足跡あれば急ぎ辿る。墓地を彷徨う魂の様子確認。
敵発見時は大声で報告、仲間が発見時は急行。

交戦時、初手魔術真名。
モニカは仲間と連携し、要救助者への敵進路妨害。可能なら広所へ敵を誘導。
薙鎖はメイドを墓石の陰に隠し、彼女への攻撃を庇護。

ボッシュがアシッド感染・発症前の時は魔力を込めアシッドを抑え込む。
ボッシュ死亡し魂が囚われた時及びベリアル化の時は、
メイドに断り謝ってから魂解放(討伐)。

交戦後、周囲残敵確認。
アリア・セレスティ ネヴィル・テイラー
女性 / 人間 / 魔性憑き 男性 / アンデッド / 人形遣い
◆目的
ベリアルの討滅

◆行動
墓地に急ぎ、まずは探索。
ベリアル、救助が必要な者を見つけた場合は、信号拳銃で仲間に共有。

(壊れたらまた作れば良い)
対ベリアルでは、ネヴィルは墓石を遮蔽物にしながら人形で攻撃。

(それでも魂の眠る地を盾には……)
アリアは両親を喪った経験から墓を盾にはできず、パーフェクトステップを頼りに敵に接近、攻撃を行います。

「俺達の任務はベリアル退治だ」
「なら貴方は攻撃して注意を引けば良い!」
墓地に一般人が居る場合、アリアは救助優先。
特に防衛手段を持っていないので、救助者とベリアルの間に割って入ります。
ネヴィルはそれを鼻で笑いながらベリアルへの攻撃を優先。結果としてアリアを援護します。


~ リザルトノベル ~

●それぞれの胸中

 月が高く登った頃、集まった浄化師は5組。
 彼等を乗せた馬車は目的地である街外れの墓地へと歩を進めていた。
 町から離れるほどに陰鬱な雰囲気が辺りを包む中、それを払いのけるかのような快活な声で一人の少女が他のメンバーへ語りかける。
「そう言えば自己紹介まだだったよね! わたしは【セアラ・オルコット】! こっちはキリーね。今日は宜しくっ!」
「お嬢。急にそんな大声出したら皆ビビるっすよ……。ま、どうぞよしなに。ってとこで」
 セアラとは対照的に、【キリアン・ザジ】はいたって落ち着いた様子で、ペコリと頭を下げる。
「ちょっとキリー! またそんな気怠そうに……これから一緒に戦っていく仲間なんだから、もっと愛想よく挨拶しないと! お客様と気持ちよく接するのは商売の基本でしょ?」
「その辺はお嬢の分野っすからねー。それに、そんなに怒ったら愛想ないのがバレるっすよ? ほら、眉間に年季の入った皺が」
「え!? わわわ……」
 キリアンに指摘され、慌てて顔を触るセアラ。
「……って! まだわたし皺に困るような年じゃないし!? それに別に愛想だってなくないもん!」
「ふふっ」
 2人の会話に思わず笑みがこぼれたのは、【リチェルカーレ・リモージュ】だ。
「ああ、すみません……! お二人があまりにも仲睦まじいものですから、つい……」
「いや、そんな謝らないで、ね? わたしもほら、笑ってもらえた方が嬉しいというか!」
「いえいえ。やはり笑ってしまうのは失礼で……」
「いやいやいや!」
 到って真面目なリチェルカーレと、その生真面目さに引っ張られるセアラはペコリペコリと互いに頭を下げ合う。
 キリアンとリチェルカーレのパートナーである【シリウス・セイアッド】の仲裁で謝罪合戦は終わりを迎えるものの、それがもたらした和やかな雰囲気は馬車の空気をほんのり温める。
「はっ。女共は気楽でいいもんだぜ」
 だが、【ネヴィル・テイラー】はその様子を鼻で笑い飛ばしていた。
 それを聞いて、他のメンバーに聞こえないよう祓魔人の【アリア・セレスティ】は彼をたしなめる。
「ネヴィル……!」
「だってそうだろ? 俺達は今回のベリアル退治の為に集まっただけ。自己紹介なんて時間の無駄だぜ」
「ふん。そんなんじゃ、最後には誰も助けてくれなくなるんだから」
「ああそうかい。それじゃ、困ったらオマエの時みたいに『交渉』するとしますかねぇ?」
「……くっ」
 これ以上話しても、ネヴィルにいいように弄ばれるだけだ。
 そう感じたアリアは、彼の隣を離れるとセアラ達の輪へと加わっていく。
 ネヴィルも自身の人形の調整をし始める。
 一方この空気に馴染めていないのは彼だけではなかった。
「墓地、だと、お墓が遮蔽物、だよね……。敵は、ベリアルだから、鎖を狙って……」
「おい、ひろの。大丈夫か?」
 それはぶつぶつと独り言を繰り返す【最上・ひろの】と、【ルシエロ・ザガン】のペアだ。
 人見知りの気があるひろの自身の性格も影響しているが、もし情報通りベリアルが出現しているのなら、これが彼女にとって初めての戦闘となる。
 戦闘とはどのようなものなのか。
 ここよりはるか東方、ニホンの出身である彼女はその恐怖を知っていた。
 だからであろう。これから起きるであろう戦闘の脳内シミュレーションに集中しきっていたのである。
「おい、おーい」
 何度呼びかけても、彼女から返答はない。
 ルシエロは溜息をつきつつ、彼女の頭を優しくポンと叩いた。
「墓地……おはぎゅ?!」
 突然の衝撃。ヒリヒリと痛む舌。
 彼女は口元を抑えると、痛みの元凶となった存在へ視線を向ける。
「いいか、ひろの。俺達はきちんと準備はしてきた。後はなるようになるだけだ。どんな結果になろうとも気にするな。初陣ってのはな……死ななければそれで上等だ」
「…………ひって、ます」
「ふっ……ならいい。無理はするなよ」
 ひろのは、静かに深呼吸をすると自身の武器となる呪符を強く握りしめる。
 相変わらず肩に力は入ってしまっているものの、先程と比べれば落ち着きがあるように見えた。

~~~

「こんな時、【転移魔術(てんいまじゅつ)】が使えたら……はぁ」
 自己紹介を終えた一行は、ベリアル討伐の作戦会議へと移っていた。
 そんな中【薙鎖・ラスカリス(なぎさ・らすかりす)】がぽつりと呟く。
 薙鎖の言う転移魔術とは、薔薇十字教団の本部内に設置されている【転移箱舟(てんいはこぶね)】に施された魔術の事で、これを利用すれば大抵の場所にはひとっ飛びという優れものだ。
 当然馬車や蒸気機関といった人工の移動手段と比べればその差は歴然だが、大軍勢を敵地へ一挙に送り込むような暴挙をも可能としてしまうため浄化師ですらも自由使用を禁じられている。
「ナギサ、疲れちゃった? ワタシ膝枕してあげよっか?」
 彼の着いた溜息に、喰人である【モニカ・モニモニカ】は心配そうに薙鎖の顔を覗き込む。
「ちょ!? モニカさんってば変なこと言わないで下さいよ!」
「大丈夫、遠慮なんかしなくていいのよ?」
 モニカは隣に座る薙鎖にジワジワとすり寄ると、彼の腕に手を伸ばす。
 薙鎖が心配しているのはベリアル出現の報から時間が経過してしまっている事であって、決して以前あったような朝寝坊を心配しているわけではない。
 とはいえ「如何にナギサを甘やかすか」に心血を注ぐモニカとすれば彼が何を心配しているかは問題ではなかった。
「皆、到着だ」
 薙鎖が押し倒されそうになりかけたその瞬間、シリウスは一言そう告げる。
 それを聞いたモニカは、残念そうに手を引っ込めるのであった。

 馬車を降りた一行は、それぞれ持ち込んだランタンに明かりを灯す。
 そこには所々に雪の名残を見せる墓地が広がっていた。



●眠れる森の秘所

 今回の指令はベリアルの殲滅。
 馬車内での話し合いで、彼等は墓地の全容把握、敵数の把握、生存者の確認を行うと決めていた。
「よしキリ―、偵察宜しくっ!」
「へえへえ。竜使いが荒いこって」
 キリアンは気怠そうな返答と裏腹に、背に生えた翼を力強く羽ばたかせ上空へと舞い上がる。
「さみぃっすねぇ~……っと」
 冬の空気は肌に刺さるが、彼の金色の瞳には薄暗い墓地の中で小さく光る赤い点が幾つも確認できた。
 それはとても人工的な光ではない。彼は急いで下へ降り状況を報告する。
「戻りやしたよ」
「キリーお疲れ! どうだった?」
 上空での滞在時間を延ばすため脱いでいた鎧をセアラから受け取ると、キリアンは簡潔に状況を説明する。
「墓地の広さは400m四方ってとこっすね。入り口から三方にかけて赤い光が点在してるんで、俺達も三組に分かれるべきかと」
「敵の数は?」
 シリウスの問いかけに、キリアンは肩をすくめた。
「15体は固いっすね。結構動き回ってるんで読みきれねぇのがきついっすけど」
「敵の分布は?」
「墓地に入って東側が多かったっすねぇ。北側と西側はどっこい、って感じっすね」
「キリアンさん、何か人のいる痕跡はありましたか?」
 次に薙鎖が尋ねるのは教団からの連絡は無かったものの、考えられる1つの可能性。
 墓地への参拝者、または管理者がベリアルの被害に遭い今も救助を待っているという、生存者の可能性だ。
「西側にうっすらと青白い光が。あれは調べるべきかなと」
 そして話し合いの末、リチェルカーレ・シリウスが東側、ひろの・ルシエロ、セアラ・キリアンは北側。アリア・ネヴィル、薙鎖、モニカは西側を捜索する事となった。



●東~魂を歪められた者に安らぎを~

「誰か~? いませんか?」
 ランタンを手にしたリチェルカーレが、精一杯大きな声を出しながら開けた通りを照らす。 
 彼女の役目は、こうして生存者を探しつつベリアルを引き付ける事であった。
「……」
 一方シリウスは息を潜めながら、いつでも彼女を守れるように周囲の気配を伺う。
「いたら返事をー…………この辺りにベリアルは居ないのでしょうか? もう少し奥に……」
 リチェルカーレがそう言ってシリウスの方へ振り返った時、彼は剣を腰から抜くと真っ直ぐに彼女へと迫ってきていた。
「え?」
「動くな」
 シリウスは走り込んだ勢いをそのままに左腕でリチェルカーレを抱き寄せると、身体をその場で右方向に一回転させる。
「きゃっ!?」
「グギャァァ!!??」
 突然の出来事に驚く彼女の傍らには、身体を真っ二つに切り裂かれた子犬型のベリアルが一体転がっていた。
「あ、ありがとうございます……」
「いや、まだだ」
 ベリアルが悪魔と呼ばれる所以。
 それは殺した生き物の魂を喰らい、己が内で永久に拘束し続ける点にある。
 肉体を引き裂かれ弱ったベリアルからは、これまでに殺したのであろう野ウサギやリスの魂が繋がれた鎖が出現した。
「っ……ひどい」
「大丈夫だ。すぐに終わらせる」
 ベリアルの引き裂かれた肉体が、首の付け根部分にある魔方陣に寄り集まるよう再生を始める。
 鎖の先で、ウサギ達の魂が苦しんでいるように身体をよじらせていた。
 再生の際に、その魂に宿りし力を吸っているとでもいうのだろうか。
 身体の再生が進むほど、鎖と魂はうっすらとし見えなくなっていく。
 ベリアルを倒すには、こうして弱った状態の内に鎖を断ち切り捕らわれた魂を解放するしかない。
 既に戦闘経験を積んでおり喰人として活動してきたシリウスは、この一瞬を逃しはしなかった。
「はあっ!」
 迷いのない一閃は、消えゆく鎖を一太刀に切り裂いた。
 鎖から解放された魂たちは、光り出すと空へと舞い上がり空気に溶け込んでゆく。
「グゥゥゥガァァ……!」
 そして力を失ったベリアルもまた、小さな断末魔を残しその肉体を砂へと変えた。
「ふぅ……。まずは一体、ですね」
 突然始まった戦闘に、強張っていたリチェルカーレがそっと息を吐く。 
「ああ。だが問題はここからだ」
 シリウスはリチェルカーレを庇うように、彼女を自身の背中でそっと覆い隠す。
 彼の視線の先には5匹のベリアルが姿を覗かせていた。
 ベリアルが一斉に飛び掛かり、シリウスが迎え撃つ。
 そんなパートナーの背中を見つめながら、リチェルカーレは握りしめた杖に力が籠った。
(戦いは……まだ怖い。でも、シリウスがケガをするのはもっと怖い……!)
 リチェルカーレは自身の恐怖を、ぎゅっと噛み締めた唇へ押し込める。
 前を見据えた彼女の瞳に、恐れは無い。
「退魔律令!」
 彼女はシリウスとベリアルの間に飛び出すと、力一杯に魔力を解き放つ。
 彼女の力は先行して飛び出してきた1匹を押し返した。
「リチェ……」
「シリウス、あなたが強いのは知っています。でも……無茶はしないで!」
「……分かった」
 リチェルカーレはシリウスへ手を伸ばす。
 彼女の意図を察したシリウスもまた、彼女の手に掌を合わせる。
『黄昏と黎明 明日を紡ぐ光をここに』
 目を伏せ、2人が唱える言葉は互いに定めた約束の言葉。
 2人は魔力が一気に高まったのを感じていた。
「行くぞ、リチェ」
「はい!」
 並び立った2人は目の前のベリアル達に力を合わせて立ち向かう!



●西~生者の魂は揺らぐ~

「本当、どうしてこんな所にベリアルなんか……」
 薙鎖の目には、幾つかの魂が映っていた。
 それは彼自身がオカルトに関して教養が深いためか、はたまた彼がアンデットでありその魂たちと近しい存在であるからか。
 だが彼の目に映るその魂達は、未だ永久の眠りへ到る道を探す死者の魂……幽霊であった。
「どうナギサ? 何か分かりそう?」
「ごめんモニカさん。はっきりとしたことはちょっと……でも彷徨う魂達があっちの方を避けてるみたいです」
「薙鎖さん! こっちの方に足跡がありますよ!」
 彼らを追いかけ共に行動していたアリアは、薙鎖の提案で積もった雪に足跡が無いか探していた。
 もしそれがあれば自分達以外の誰かの存在に繋がるかもしれないと考えたのだ。
 魂の避ける場所、足跡の方向、キリアンの情報、全てが彼らの行く先を示していた。
「分かりました! それを辿りましょう!」
 走り出す薙鎖・モニカ、そしてアリア。その後ろを面倒だと言わんばかりにネヴィルが続く。
 およそ2分ほどであろうか。
 彼等が走った先には、5匹のベリアルとそれに対する位置で佇む大型犬の姿があった。
 大型犬の首輪につけられた宝石からは弱々しく青い光が放たれており、足元では大型犬のものと思われる血が雪を紅く染めていた。
「ウゥゥ……ボォウ……」
『ギャァァァ!!!』
「あの犬……ベリアルと戦ってるのでしょうか?」
「薙鎖さん見て下さい! ワンちゃんの後ろに人が倒れてます!」
 アリアの言葉に目を凝らすと、犬の背後に夜の闇に紛れてしまっていた黒いメイド服が見えた。
「ナギサ! ワタシが注意を逸らすわ!」
 そういうや否や、モニカは彼に覆いかぶさるように抱き着いた。
 少々特殊な例ではあるが、これが彼らの魔術真名を唱える形。
 モニカの意図を察した薙鎖は頷くと、絶対の誓いを宣言する。
『束縛の鎖を断ち、我と我らが腕にて抱こう』
 2人の言葉が力となって、それぞれの魔力を一気に高めていく。
「ありがと、ナギサ」
 一言優しく呟いたモニカは、薙鎖から離れるとバネのように飛び跳ね、その勢いでベリアルを殴りつけた。
「ワタシが相手よ!」
 殴り飛ばされた個体を含めた3匹がモニカの方へと気が逸れたが、残る2匹は大型犬に飛び掛かる。
「ダメっーーー!!」
 今度はアリアが叫びながら必死に駆けこむと、体当たりで大型犬に噛みつこうとしていた2匹を突き飛ばした。
「ネヴィル!」
「はっ。やっとお楽しみかよ」
 ネヴィルは待ちに待ったとばかりに、突き飛ばされた2匹へと襲い掛かる。
 人形を巧みに使いヒット&ウェイで自分に寄せ付けない彼の戦い方は、結果的にアリア達を守る形で機能していた。
「さぁアリアさん、今のうちに!」
「はい! メイドさん、立てますか?」
「あぁ……ごめんなさい、ごめんなさいボッシュ……」
 アリアは自分に続いて駆けつけた薙鎖と共に、女性と大型犬の救助に当たる。
「女性の方は、精神的に混乱しているものの外傷は無さそうですね。ですが……」
 近くにあった墓石の陰へ非難させつつ、薙鎖は要救助者の状態を確認する。
 彼らが到着する前からずっと女性を守っていたのだろう、大型犬には何か所もベリアルに噛みつかれたような深い傷跡があった。そしてその傷跡からは紫色の瘴気のような……アシッドが発生し始めている。
「酷い……」
「……アリアさん、僕はこの犬の治療を試みます」
「ならこれを使ってください」
 アリアは持って来た簡易的な救急箱を手渡すと、ネヴィルの腰から信号拳銃を取り、空へと打ち上げる。
 予め決めておいた要救助者を発見したという印……青色の煙が広がり始めた。


 
●北~魂が迷う理由~
 西側で騒動が起きる少し前、北側を調査していたひろの・ルシエロ組はくまなく見回りを行い既に3匹のベリアルを討伐していた。
 そして今も2匹を相手に、ルシエロの指示で優位に事を進めていた。
「ひろの、通路へアイツらを押し出せ!」
「分かりました……行きますっ」
 ひろのは盾で攻撃を防ぎながら、自分に注意を向けるベリアルを引き付けると、隙を見て呪符を展開する。
「退魔、律令」
 落ち着いて、しっかりと唱えた呪文は効力を発揮し、飛び掛かってきた敵を吹き飛ばした。
「ルシエロ、さん……!」
「応っ!」
 もう1匹のベリアルが行う触手攻撃に防戦一方に見えたルシエロだったが、ひろのから合図を受けると、襲い来る触手を盾で防がず、すんでのところで回避する。
「もらったっ!」
 彼はそのまま触手を捕まえると、力任せに地面へ叩きつけた。
 ダメージを受けた2匹からは鎖が出現する。
「ひろの! 左は任せた」
「任せて、下さい」
『はあぁっ!』
 ルシエロのパンチとひろのの魔術は、鎖から魂を解き放つ。
 砂と化して消えゆくベリアルが、ひろのの初戦闘が勝利に終わった事を示していた。

~~~

 一方、セアラ・キリアン組もまた隅々までベリアルを捜索し4匹を撃破した。
「ねぇキリー。幾らなんでもおかしくない? もう充分倒してるはずなのに……」
「言えてるっすね。こうも墓場にいると陰気が移っていけねぇから、さっさと終わらせちまいたいっすけど、原因を探らないといけねぇようで……」
 そんな時、キリアンの視界にランタンのちらつきが見える。
「ん、お嬢。何かあったようですぜ」
「もしかして人が居たのかな? 急いで助けなくちゃ!」
「ちょ、暗いんだから走るとコケますぜー」
 キリアンの忠告も耳に届かず、セアラは全力疾走で灯りの合図へと向かう。
 そこでは、ひろの達が辺りの木々拾い集め、簡易的なバリケードを作成していた。
「オルコットさん。ザジさん。ここに、柵の抜け穴が、あります。きっとここから、新しく、入って来ていたのだと」
「ホントだ! あのベリアル達、元が小柄な犬だったから!」
 少なくともここを塞げば、今夜戦っているベリアルが今後墓地へ侵入することは食い止められるだろう。
 やったねひろのさん! と、セアラはひろのの手を取って喜び、飛び跳ねる。
 完全に想定外な出来事に目が点になるひろのであったが、思わぬ形で人と触れ合う経験を重ねる事となったのであった。
 こうしてベリアル侵入の原因を突き止めた4人がバリケードで侵入口を何とか塞いだ丁度その時、空に青い煙が立ち上った……。



●夜明け~眠りゆく者へ導きを~

 朝焼けが空に広がり始める頃。西側では未だ戦闘が続く。 
 近接攻撃では歯が立たないベリアル達は、ネヴィルに触手で対抗してきた。
「当たるかよ、そんなもん!」
 彼は咄嗟に近くにあった墓石に身を隠す。
 すると彼の予想通り、触手の鋭い突きも厚い石で出来た墓石を少々砕くにとどまる。
「ざまぁねぇな。喰らえっ!」
 それを良い事に、ネヴィルはそのまま墓石を盾に一方的な攻撃を加えていく。
「ネヴィルやめて!」
「やめて? 指令を途中で放棄しろってか?」
「そうじゃなくて! お墓を守って!」
「はぁ?」
 ネヴィルは大袈裟に悪態をつくとふざけた様子で、言葉を返す。
「いいか? 俺達の任務はベリアル退治だ。墓守じゃねぇ。墓なんて壊れたらまた作ればいいだろ?」
「違う! ここには亡くなった方の魂が眠っているのに、それを盾になんて……!」
「知らねぇな。俺はこんな所で眠れる魂とやらになってらんねぇーんだよっ!」
 着実に敵を弱らせていたネヴィルは、ベリアルの攻撃で墓石が完全に砕け散る瞬間、一気に飛び出すと自身が相手取っていた2匹の鎖を断ち切った。
「一丁上がりだ」
「そん、な……」
 自身の過去やその優しい性格から他者の心を重んじる彼女にとって、それは目の前で誰かを失うのにも匹敵するような痛み。
 膝から崩れ落ちる彼女を、ベリアルを片づけたモニカが抱き留める。
「アリア、大丈夫?!」
「すみません、モニカさん……」
「おーい、皆~!」
 こうして全ての悪魔が消え去った場所へ、セアラを先頭に合図を見た他の浄化師達が駆けつけてくるのであった。

~~~

「何とか、何とかならないのでしょうか……!?」
 リチェルカーレが、普段の彼女にしては珍しく声を荒げる。
 そこには薙鎖が魔力によってアシッドの活動を抑えることで、何とかベリアル化が食い止められているボッシュの姿があった。
 諦めたい訳ではない。だがその場にいた全員が既に1つの結論へ行き着いていた。
「俺達には、アシッドを抑え込む力がある。今は何とかなっちゃいるが、これ以上魔力を注ぎ続ければいずれ薙鎖が持たなくなる。かといって完全に抑え込もうとこれ以上強い魔力を注ぎ込めば、今度は犬が限界だろうな」
 ルシエロは、メイドを傷つけないよう言葉を選んで事実を伝える。
 それは先程少し落ち着きを取り戻したメイド服の女性から彼女と犬の経緯を聞いていたからであった。
 しかしそれが分からないほど、メイドも落ちぶれてはいない。
「……止めて下さい」
「メイドさん、本当に、いいんですか?」
 ひろのが問いかける。
「どうなるかは……分かっていますから」
 メイドを気遣ったアリアは、彼女を連れてその場から距離を取る。
 それを合図に薙鎖がアシッドを抑えることを止めると、ボッシュは苦しそうにもがき始めた。
 魂を囚われ、ベリアルへと変化してしまうパターンは、2通りある。
 1つはベリアルに襲われ、肉体が死を迎えると共に、そのベリアルに魂を鎖に繋がれてしまうパターン。
 もう1つはアシッドによって魂が囚われ、魂を失った肉体が直接ベリアルへと変質するパターン。
 結局はアシッドの影響によるものだが、どちらもベリアル化すれば本能のままに他を殺す存在となってしまう。
 彼らの目には、鎖に捕えられ苦しむボッシュの魂が映った。
「お嬢」
 完全にベリアル化してしまっては、無用な攻撃を加えねばならない。
 キリアンは冷静にセアラへ促す。
「……出来ないよ」
「お嬢、俺らの役目は何だ? 優先順位を履き違えんじゃねーぞ?」
「……キリー……」
 それは普段温厚な彼があまり見せる事の無い、思うが故の厳しさ。
「……」
 セアラは瞳に雫を湛えながら、ボウガンの引き金を一度だけ引いた。 

~~~

 墓地でのベリアル討伐から数日。
「これ、お返しします」
 薙鎖は、ベットに眠る女性の傍らに宝石の入った首輪を置く。
「装着者の意思に応じて退魔の力を発揮する魔結晶……ボッシュはきっと、こうして貴女が生きていてくれることを望んでいると思います」
 女性は遠く景色を見つめるだけで、その言葉には答えない。
 だが薙鎖には、彼女が微かに首を縦に振ったように感じられた。
 彼は部屋を後にすると、病院の入り口で待つ仲間達の下へ戻る。
「どうだった?」
 モニカの言葉に、薙鎖は静かに首を振る。
「浄化師にできる事って、何だろ……」
「これから、皆で探していけるといいですね……」
 セアラの呟きに、アリアが応える。
「それでは、教会へお祈りに行きませんか? せめてボッシュさんが安らかに眠れるように」
「安らかに、眠る……」
 リチェルカーレの提案に、ひろのは自身の目に焼き付いたボッシュ討伐時の光景を思い起こす。
 あの時、確かに苦しんではいたけれど。
 忠義を尽くした老犬は一瞬、とても安堵していたように思えた。
 それは主人を傷つける事無く最後を迎えられたことに対するものであったのであろうか。



 こうして墓地でのベリアル討伐を果たした一行は、教団へと足を運ぶ。
 指令は無事に達成され、脅威は去った。
 彼らの心に刻まれた記憶は、これからの浄化師としての戦いにどんな影響を与えていくのだろうか……。


魂の還る先
(執筆:pnkjynp GM)



*** 活躍者 ***

  • 最上・ひろの
    そういうもの、なんだよね……?
  • ルシエロ・ザガン
    覚悟?生き抜く覚悟だけで十分だ。

最上・ひろの
女性 / 人間 / 陰陽師
ルシエロ・ザガン
男性 / 生成 / 魔性憑き




作戦掲示板

[1] エノク・アゼル 2018/03/23-00:00

ここは、本指令の作戦会議などを行う場だ。
まずは、参加する仲間へ挨拶し、コミュニケーションを取るのが良いだろう。  
 

[16] 薙鎖・ラスカリス 2018/04/07-23:28

プラン送信しました。現在ウィッシュ詰め中です。
アリアさん、ネヴィルさん、間際で申し訳ありませんが、こちらこそよろしくお願いします。

要救助者ですが、こちらでは遠くに退避させず墓石の陰に隠れさせる方向にしています。
残敵把握ができてないのと、(アシッド感染の記述があるので)ボッシュが感染未発症の状態で、揃って退避させてからベリアル化……とかは御免こうむりたいかな、と。  
 

[15] アリア・セレスティ 2018/04/07-20:10

飛び入りでの参加、失礼します。

アリア・セレスティです。
よろしくお願いしますね。

ここまでのご相談の流れの、
 ・ペア毎に分かれて探索
 ・ベリアルを見つけたら戦闘
 ・メイドさんたちを見つけたら救助
に合わせて動こうと思います。  
 

[14] 最上・ひろの 2018/04/07-20:01

ラスカリスさんと、モニモニカさん。
はい、よろしくお願いします。(頭を下げる

これだけ人数がいれば、墓地が広かったとしても。なんとか手分けできそうです。

>現場に急行する為の算段
そう、ですね。
ベリアルは迅速に対処する必要が、あるでしょうから。
ラスカリスさん、よろしくお願いします。  
 

[13] セアラ・オルコット 2018/04/07-10:52

よかった、人が増えた!
リチェルカーレさんとシリウスさん、それにナギサさんとモニカさん。
あとちょっとで出発だけどよろしくね!

とにかく急いだ方がいい、ってのはわたしも思う。
でね、最初にキリーに飛んでもらって偵察しよっかなって。
暗いから意味があるかわかんないけどね。
うまくいけば中の様子がわかって、効率的に動きやすくなるかも。かも!

お墓、荒らしたくないよねー。
墓石に隠れつつ、敵を通路とかに引っ張り出せると
一番いいんだけどなっ。  
 

[12] 薙鎖・ラスカリス 2018/04/06-23:31

土壇場での参戦、申し訳ありません。
陰陽師の薙鎖・ラスカリスと、魔性憑きのモニカ・モニモニカです。
皆さんよろしくお願いします。

現場に到着したらペア毎に分かれ索敵。
ベリアル発見し次第、仲間に大声で報告しつつ交戦。
巻き込まれた方は救助、という方針で認識しております。

こちらのほうでは、可能な限り現場に急行する為の算段も記載しておこうと思います。
(人の有無が判別してなくても、早急に目的地に急行しなければならないのは変わらないと思いますので)
 
 

[11] リチェルカーレ・リモージュ 2018/04/06-23:14

はい、よろしくお願いします、ね(ひろのさんを見てにこりと笑顔)。

別れて探索なら、足元も不安だし…という事でわたしもランタン買ってみました。
あと「誰かいませんか」と声もかけてみようかなと。声に引かれて、ベリアル達がきてくれればいいなと思っています。
そうですね、お墓をあまり荒らさないよう。少しでも開けた場所で戦闘できればーいいんですけれど。  
 

[10] 最上・ひろの 2018/04/06-21:24

リモージュさんと、セイアッドさん。ですね。
はい、よろしくお願いします。(頭を下げる

>探索
各ペアで後衛に偏っている、ということも無いみたい、ですから。
ペア毎の探索で、異論はないです。

>戦闘
ザジさんのいうように、ベリアルにもこちらにもお墓が障害となると、思います。
引きつけて攻撃しやすくは、そうですね。忘れないようにしたいです。

お墓はあまり荒らしたくないですし、早く倒せるといいんですけど。
焦りは、禁物。ですよね。(深呼吸  
 

[9] リチェルカーレ・リモージュ 2018/04/06-19:18

飛び込みで失礼します。
リチェルカーレといいます。パートナーはシリウス。
アライブは陰陽師と断罪者です。
どうぞよろしくお願いします。

ここまでの流れ、読みました。
ペア毎に分かれて探索、ベリアルを見つけたら戦闘。
メイドさんたちを見つけたら救助、ですね。
そのつもりでプランを書こうと思います。  
 

[8] キリアン・ザジ 2018/04/06-01:48

んじゃま、ちとお嬢と交代しまして。

戦闘に当たっては、やっぱ墓石を巧く使うのが大事っすかねぇ。
遠距離攻撃手段があれば結構有利に戦えそうな戦場ではあるかなっと。

逆に向こうに遮蔽取られねーように気をつけたいトコ。
連中、触手生えてやがるし。やだねぇ。
片方がベリアルを引きつけて攻撃しやすい位置へ誘導するとか
そんくらいは考えといた方が良さそうっすね。  
 

[7] セアラ・オルコット 2018/04/06-01:39

あー、そう、か。
もう間に合わない可能性もある、よね。
ううう……でもでも最初からは考えない!

それに、最初にひろのさんが言ってくれてる通り
わたし達はメイドさん達の存在を知らないんだから、
その前提で動かないとだったね……(頭かきかき

つまり。
ペアごとに分かれて墓地内を探索。
ベリアルに出会ったら戦闘
メイドさん達を見つけたら救助、って感じになるのかな?

ベリアルに生き物に寄ってくる性質があるってことは、
すごく頑張って探す必要はないってことでもあるよね!

墓地の広さがわからないから、他の人を呼んだりできるかどうか
ちょっと不明だよね。
2人だけでベリアルに遭遇したら、まずは2人でどうにかする方向を
考えないとかなぁ。  
 

[6] 最上・ひろの 2018/04/05-21:15

>ランタン
ベリアルは生き物を殺すのが目的ですから。
ランタンで更に寄りやすくなれば儲けもの、程度に思ってます。
過度に期待は、していません。

>最後の見回り
はい。それは必要だと、私も思います。  
 

[5] 最上・ひろの 2018/04/05-21:15

オルコットさんと、ザジさん、ですね。
よろしく、お願いします。(頭を下げる

>救助
はい、それは。私も助けたい、です。
けど、最悪の想定も必要だと、思います。
……その、墓地についた時点で……間に合っていない可能性も。(目をうろつかせる

>探索・戦闘
そうですね。墓地のどこにいるのか、わからないので。
まずは探索になると思います。

救助を優先するなら、探索を早くする必要がありますから。
オルコットさんの言うように、ペアで探索するのがいいと思います。
デメリットは、片方のペアにベリアルが集中するかも知れないこと、かと。  
 

[4] セアラ・オルコット 2018/04/05-13:32

お邪魔します!
悪魔祓いのセアラです。パートナーは断罪者のキリー。よろしくねっ!

指令内容はベリアルの討伐だけど。
やっぱり、女性、助けたいよね? わんちゃんも!
わたしは助けたい!

助ける場合、人数がいれば救助役と戦闘役に分けられるけど
このままあんまり人数が増えないようなら、先に女性を助けてから
探索・戦闘ってことになるのかな。
探索はペアごとに手分けするのが効率良さそう?

ランタンはあるときっといいよね。
ベリアルが寄ってくるかどうかはわからないけど……

敵の数の感知が難しければ、墓地を虱潰しに探すことになるかな?
最後に安全を確認するため見回るのは必要かなって思うよっ。  
 

[3] 最上・ひろの 2018/04/04-22:18

私個人の意見としては。
ランタンの灯りに寄って来たベリアルを、できれば1体ずつ倒せたらな、って。思ってます。
そううまくは、行かないとは。思いますけど。  
 

[2] 最上・ひろの 2018/04/04-22:18

最上、ひろの、です。陰陽師、です。
パートナーは、ルシエロ・ザガンさん。魔性憑きです。
よろしく、お願いします。

到着時には夜で、暗いらしいので。【ランタン】を持っていこうかなって、思ってます。
ベリアルを誘き寄せるにも、いいかなって。

私たちは、ベリアルの反応を感知して来たから。
墓地に誰かいるとかは知らない、ですよね。でも、いるかも知れないとは、思うかも?

感知で何体分とか、わかるのかな……?
わかるなら、最低でも3体はベリアルがいるって把握できるんですけど。(首を傾げる