~ プロローグ ~ |
その少女は、今日も一人、この路地裏でその歌声を披露していた。 |
~ 解説 ~ |
今回は、一人の少女をアイドルとしてプロデュースして頂きます。 |
~ ゲームマスターより ~ |
どうも皆さん初めましての方は初めまして、そうでないかたはこんにちは。おじやしげきと申します。 |
◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇ |
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基本的に褒めて伸ばす方針 衣装に関しては他の人に丸投げ 前 プロに作詞作曲をお願いしたいけれど 時間が掛かりそうなら僕が作詞作曲してもいいかな(作曲 どーもはじめましてこんにちはアイドル志望のお嬢さん♪(ニコニコ あ、早速聞きたいんだけど 君は音楽が好きだから得意なのかな?それとも得意だから好きなのかな? ほら心が先か技術が先かで指導の仕方も変わるかもだしさ? 心が先ならそのままその「好き」を前面に押し出せばいいし 技術が先なら確固たる自信を持てるまで練習し尽くせばいい 僕も音楽は大好きだからさ、一緒に楽しく上手になろう♪ 大事なのは楽しむ心さ 本番 生演奏+彼女の歌声を引き立てるよう邪魔にならない程度にハモる(楽器+歌 |
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歌唱・植物学スキル使用 頑張っているひとは応援したい ユミールさんの夢をかなえるお手伝いを 一緒に歌の練習 得意なハイトーンのメロディが綺麗に響く歌がいいんじゃないかしら? 音程を取ったり強弱をつけたり わかる範囲でアドバイス シリウスにも どう?と感想を 返ってきた答えに口を尖らせる 衣装とユミールさんを引き立てるような花を選び 髪飾りとコサージュを 結果も気になるけど 歌は気持ちを表現するものだと思うの ユミールさんの想いを皆さんに聞いてもらってね がんばって と笑顔 邪魔にならなければ コーラスで参加 優勝できたら やった!おめでとう!とぴょんぴょん飛んで大喜び わたし? わたしは大事なひとたちに聞いてもらえたら、それでいいの |
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◆アイドルの力になる ・瞬の演技力による表現力指導(褒め伸ばし型) ・唯月は水分補給用の水を用意したり リチェさん要望のリボンを選んだりと雑用へ 瞬「演技をやってる人間だから 俺からは表現力に関して伝えるね 歌にはハイトーンやウィスパーとかたくさんの技術もあるけど そこにちゃんと気持ちがないとお客さんには伝わらない 歌って踊れるアイドルは凄い事だけど ちょっとした表情を意識するだけで大分変わると思うから頑張ろーね!」 唯(…瞬さんがこんな指導してる姿…初めて…見ました… わ、私も頑張らなきゃ…!) 唯「リボンの色…パステルカラー等は…?」 ◆彼女を見届ける ・優勝出来ても出来なくても前向きな言葉を 夢を諦めないでほしいから |
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◆シュリ 技術面では力になれないから雑用を手伝う あとは、休憩中の彼女の話し相手になるわ ユミールさんはどうして歌とダンスを好きになったの? わたし、打ち込めるものってないから…なんだか羨ましいわ 彼女が歌やダンスを披露したり、衣装合わせの時 すごい、素敵、綺麗…!と拍手と賞賛の言葉を送る 少しでも彼女の自信に繋がりますように 本心だけどね ◆ロウハ 歌やダンスや衣装方面は得意な奴に任せる 雑用の手が必要なら手伝う 休憩中に糖分補給用の菓子を差し入れる アイドルには技術も必要だが、それ以上に心に訴えるものが必要だ あんた、さっき歌やダンスのことを話してた時、いい顔してたぜ その心からの思いを表現すれば、きっと誰より輝ける |
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~ リザルトノベル ~ |
「み、みなさん宜しくお願いします!」
ユミールは、一行の前で改めて大きくお辞儀をする。 「皆さんは凄腕のプロデューサーだと、おじさまから伺っております! 宜しくお願いします!」 深々とするお辞儀に、皆への期待がヒシヒシと伝わってくる。ヤル気は十分のようだ。 「ユミールさん。こちらこそ、一週間よろしくお願いします」 ライラ・フレイアが、改めて大きくその頭を下ろす。 他の面々も各自分らしく挨拶を交わす。 「おじさまの言ってたとおりです! コレで、わたしも頑張れます!」 小さくガッツポーズをするユミール。がんばるぞい、と小さくつぶやいたような気がした。 「どーもはじめましてこんにちはアイドル志望のお嬢さん♪」 「え、あ、はい、宜しくお願いします……」 ユミールは、その矢継ぎ早な言葉に少々ドギマギしながらも、空詩・雲羽のそのニコニコとした顔に笑顔を返す。 「あぁ、僕は空詩雲羽。宜しくね。早速だけど、一つ聞きたいことがあるんだけど、良いかな?」 「あ、はい、なんでも聞いて下さい!」 ユミールの言葉に大きく頷きながら、空詩は言葉を続ける。 「君は音楽が好きだから得意なのかな? それとも得意だから好きなのかな?」 「え、えっと……。考えたこと無かったですけど…… うーん」 考えたことが無かったのか、少し考え出すユミール。 「ほら心が先か技術が先かで指導の仕方も変わるかもだしさ?」 空詩が、そこに言葉を続ける。 「えーっと、そうですね…… わたしは、やっぱり歌うのが好きだから、得意なんだと思います……」 「ふむふむ、それで?」 「最初、私はそこまで声出せなかったんですけどね……。今ではある程度出せるようになりましたから」 ふむふむ、とメモを取りながらいろいろなプランを頭に巡らせているようである。 「うーん、心が先……か。それなら、その『好き』を前面に押し出せば良いかな?」 前面に押し出す……? と首を傾げるユミール。その頭上にははてなマークが浮かんでいるように見えた。 「うん、大事なのは楽しむ心さ。僕も音楽は大好きだからね。一緒に楽しく上手になろう♪」 空詩のその笑顔にユミールは、また笑顔を浮かべた。 「ワン、ツー! ワン、ツー!」 アイドルたるもの、ダンスが出来なければならない……と思う。 ライラは、一度そのダンスを見て、何かアドバイスできないか、と考えていた。 (しかし、私のダンス自体独学だから…… アドバイスできるか分からないのよね) 少々不安に思っていることはあるものの、それよりもユミールのために少しでも教えてあげることが出来ないか、と真剣にその様子を観察していた。 「貴方は、どんなダンスが好きなの?」 「え、ええと……考えたこと無かったですね……」 少しドギマギしながらも、真剣にウンウンうなるユミール。 すこし、難しく考えているようではあるその顔は少し険しい。 「うーん、えーっと、あ、そうだ! ツーステップ? って言うんですかね? それが好きです!」 ふむふむ、とその言葉を聞きながら、ライラはその言葉を元に、振り付けを考えて見る。 「あっ、その踊り、凄く良さそうです!」 「……えっ?」 ユミールのその言葉に、自分の身体が思いがけず動いていたことにライラは気がついた。 「ライラさんって、ダンスがお上手なんですね!」 目をキラキラと輝かせながら、そのステップに感銘を受けている。 「そ、そうですか……?」 その言葉に少々照れくさそうにする。自分のダンスは自己流という事もあり、どこまで参考になるか、と考えていた。 「はい! すごく、綺麗で、鳥みたいでした!」 ふふふ、と笑いながらユミールはクルクルと回る。 「そ、そう……?」 くすぐったそうにそう笑うライラも、ふふ、と微笑み合う。 その笑顔は、アイドルそのものであった。 「フフフフフフフフフー♪」 発声練習。軽やかな歌声が広場に響き渡る。 その軽やかな歌声を聞きながら、リチェルカーレ・リモージュはそこにハモりを加える。 二人の音が合わさって、そこには綺麗なハーモニーが広がっていく。 「素晴らしいハイトーンですね」 リチェルカーレは、その声を確認し、改善点を探していく。 もちろん、今のままでも十分すぎるほど素晴らしい出来である。 しかし、それ以上にもっと良くなる点が無いか、それを探していた。 「うん、確かに良いですね。この部分をもう少し、楽しげにやるともっと良くなるかも知れないですね」 泉世・瞬も、自分の出来る範囲でのアドバイスをする。技術的なことは分からないが、演技力、表現力という物に特化したものだ。これも、瞬の演技力の賜物であろう。 「演技をやってる人間だから、俺からは表現力に関して伝えるね。歌にはハイトーンやウィスパーとかたくさんの技術もあるけど、そこにちゃんと気持ちがないとお客さんには伝わらない。歌って踊れるアイドルは凄い事だけど、ちょっとした表情を意識するだけで大分変わると思うから頑張ろーね!」 瞬は、ニカッと笑いながらユミールにそう語りかける。その指導は的確そのものである。 (……瞬さんがこんな指導してる姿……初めて……見ました……。 わ、私も頑張らなきゃ……!) 笑顔ではあるが、真剣そのものであるそのアドバイスに、一番驚いていたのは杜郷・唯月であった。 瞬のその指導している姿を初めてみた唯月は、少し驚いた様子でもあるが、自分も頑張らないと、と改めて思う。 「それでは、私は技術面を中心に、ですかね。分かる範囲で、ですけど」 歌唱に関して覚えがあるリチェルカーレは、瞬とはまた違う方向から、ユミールにアドバイス。 「ねぇ、どう思う? シリウス?」 「まぁ、少し低いと思うが、良いんじゃ無いか?」 シリウス・セイアッドは、自分の能力で正確な音階を伝える……のだが。 「もう、ちゃんとしてよー」 その無表情と淡々としたシリウスのしゃべり口に、リチェルカーレがその可愛らしい口をとがらせる。 「い、いいだろう別に……」 その小さな口をとがらせているリチェルカーレに対して、少々決まりが悪いようにその視線を逸らす。 「でも、お二人とも本当に良い感じですよね……」 その二人の様子をみて、ユミールはそう一人つぶやいたのであった。 「はい、お飲み物の用意出来ましたよ」 唯月が、休憩しているユミールに紅茶を差し出す。 「おう、甘い菓子も用意したぞー」 「あ、ありがとうございます!」 水をコクコクと飲んでいるところに、ロウハ・カデッサが甘い蜂蜜レモンのゼリーを差し入れる。 その横には、シュリ・スチュアートが雑用も一段落してユミールの隣に座る。 レッスンが一段落し、テーブルの上には紅茶と蜂蜜レモンのゼリー。ティーパーティの始まりである。 「ユミールさんって、本当に可愛いですよね……」 「本当にそうですね……。わたしなんかとは」 「いやー、シュリさんは可愛いですよー!」 女性が3人揃うと姦しい、とはよく言ったものである。 唯一の男性であるロウハも、ここに上手く馴染めているのがさすがの適応能力である。 「……ねぇ、ねぇ、ちょっと」 「ん? どうした?」 シュリが、ロウハに小さく問いかける。 「……アイドルって……何?」 はぁ? と呆れたような顔を浮かべつつ、少し考えて、こう続ける。 「アイドルってのは……人の心を魅了する存在だ」 その言葉の裏に思い浮かぶのは、とある歌手の歌声。その昔、故郷で聞いたその歌声はとても澄み切っており、ロウハの心にしみこんでいくのは明らかであった。 「そういえば、ユミールさんはどうして歌とダンスが好きになったの?」 「そうですね……。何というか、歌って踊っていると、いつもの私とは違うわたしになれる、そんな気がするんです」 シュリの質問に、真面目に答えていくユミール。 本当に可愛いですよね、と唯月も相槌を入れていく。 「私は庶民の出で、本当に毎日パッとしない生活だったんです。でも、そんな中、どこからか歌声が聞こえてきて……」 ユミールの話は熱を帯びてきて、3人もその話を聞き入っている。 「こうして、歌ってると私は背中に羽が生えたみたいで…… って、あ、すみません、私ばっかり話してしまって」 「ああ、気にすんな」 「そうです。わたし、打ち込めるものって無いから…… なんだか羨ましいわ」 しゅんとしてしまったユミールに、シュリとロウハは口々に告げる。 「そうですよー。凄い生き生きしてましたし、例えば、ほら、パステルカラーのリボンなんかも似合いそう……」 唯月も、熱く語るユミールを見ながら、その衣装について思いをはせていた。 「このアイディア、リチェさんに伝えないと……!」 そう言ってアイディアを真っ先に伝えようと席を立つ。 「よーし、それじゃあこのあとも頑張ろー!」 「「おー!」」 そうして、日は過ぎていく。 「Ladies & Gentlemen! Boys & Girls! 今日は、皆来てくれてありがとう! 楽しんでいってね! それでは、開幕です!」 司会の女性が、マイクで高らかに開幕を宣言する。その宣言に呼応するように、客席からは歓声という衝撃波が控え室になっているテントにまで響いてくる。 「うぅ…… 緊張します……!」 ユミールの声からは、少々、いやそれどころでは無い緊張が漂っていた。 「まぁ、でもそんな顔をしてると折角のドレスも輝きませんよ?」 「うー、そうだけど……」 ユミールが今身に纏っているのは、ピンクを基調にしたドレス。女性らしさをアピールした上で、ダンスでも邪魔にならないように装飾は少なめ。ユミール自身の美しさを表現している。そんな中で、ひときわ目を引くのは、パステルカラーの髪飾りと、ワンポイントの花のコサージュ。その二つがユミールの美しさをより引き立てている。 「あら、こんな見窄らしいカッコの方も出られるの?」 「ホントホント、ダンスなんて出来るのかよ?」 「まぁ、アタシの歌声の前ではどんな子も霞んじゃうわよね!」 そんな中、聞こえてきたのはプリティ、ダース、アーティの3人の声。いわゆる常連組、と言う奴である。今まで自分たちがトップを張っていた事もあり、急に出てきたユミールが気に入らないのだろうか。 「……気にすんな。あんた、さっき歌やダンスのことを話してた時、いい顔してたぜ? その心からの思いを表現出来れば、きっと誰より輝けると思うぜ?」 「……はい!」 ユミールさん、ステージ袖までお願いします、とスタッフが声をかけたのは、ちょうどその話が終わったときだった。 「ヒュー! やっぱりアーティちゃんの歌声サイコーだね!」 「ダースさんのダンスもキレッキレで素晴らしいですよ」 「プリティちゃんのドレス可愛い……!」 舞台袖、一行が3人の審査員を確認すると、それぞれ3人に入れ込んでいるようである。 しかし、それをはねのけなければ、このコンクールでは優勝できない。 ユミールは、一人その頬を叩き、ステージへと飛び出して行った。 「今夜はパーティ 騒ごうエブリワン……♪」 静かな伴奏に合わせ、パフォーマンスが始まる。空詩の伴奏は、ここまでのギャラリーの盛り上がりをさらに高め、ユミールへの期待値を上げていく。そして、ユミールの第一声が静かに滑り出すと、審査員の、そしてギャラリーの視線はユミール達に注がれる。 「へー、静かに歌うタイプなのかな? でも、盛り上がるのかな……? っとおぉ!?」 審査員の一人が、その静かな出だしに、こんな物か、と思った瞬間。 ユミールが大きくジャンプしたかと思えば、ミカヅチ・タケとライラが登場、3人で息の合ったダンスを披露する。 「ほうほう! 3人の息の合ったダンス、キレも良いし素晴らしいですね!」 「しかも、この激しいダンスで、髪飾りとコサージュがワンポイントになって良い意味で可愛い……!」 ダンス、スタイル担当の審査員がもはやメロメロになっている様子をみて、舞台袖から見ているプリティとダースはぐぬぬ、となっている。 「エブリディ パーティ 毎日 騒げー♪」 曲はサビに向かって突き進んでいく。エイル・アースやリチェルカーレのコーラスが歌声に厚みを与え、伴奏がその歌声の速度を高めていく。ダンスも激しいもののはずなのだが、息切れせずに歌って踊れているのはこの一週間のレッスンのおかげだろうか。 「ヒュー! ノリノリだね! サイコー!」 歌担当の審査員も、ユミールの虜になっている。客席から聞こえてくるその歓声は雑用をしていた瞬や唯月の耳にも届くほどであった。 「よーし、皆楽しんでくれたかな! 今日の優勝者は……、もちろんこの子! ユミールちゃん!」 パフォーマンス終了後のステージ上。今回の参加者全員がステージで、司会者の結果発表を聞いていた。 ぐぬぬ、としている3人を尻目に、 「え、ええと、ありがとうございます……!」 とステージ上で祝福を受けているユミール。 「やった! やったよシリウス!」 「……あぁ、そうだな」 リチェルカーレとシリウスはステージ袖で喜びを分かち合う。 ピョンピョンと飛び跳ねるリチェルカーレと、無表情で、しかし喜んでいるであろうシリウス。 「……お前は? 歌で生きていきたいとは……思わないのか?」 ぽつり、リチェルカーレにそう問いかける。 「わたし? わたしは大事なひとたちに聞いてもらえたら、それでいいの」 柔らかい微笑みを浮かべるリチェルカーレに、そうか、とシリウスが返す。 その耳に残る澄んだ歌声は、ユミールでは無く、リチェルカーレの物。 「皆さん、本当にありがとうございました!」 控え室、ステージから降りてきたユミールは、一行に大きくお辞儀をする。 「コレで、これから色んな場所で歌うことが出来そうです! 皆さんのおかげです!」 「本当におめでとう。これも、みんな君の実力だよ。これからも頑張ってね!」 瞬も、ユミールにこれからの未来へ声援を送る。 その言葉を受けて、大きく頷くユミールは、一回り大きくなったように見えた。
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*** 活躍者 *** |
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該当者なし |
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[14] リチェルカーレ・リモージュ 2018/06/11-21:38 | ||
[13] 杜郷・唯月 2018/06/11-21:33
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[12] 空詩・雲羽 2018/06/11-20:55 | ||
[11] 空詩・雲羽 2018/06/11-20:55 | ||
[10] シュリ・スチュアート 2018/06/11-04:41 | ||
[9] 泉世・瞬 2018/06/11-01:03
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[8] リチェルカーレ・リモージュ 2018/06/11-00:39
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[7] 空詩・雲羽 2018/06/10-23:38
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[6] 空詩・雲羽 2018/06/10-23:27 | ||
[5] 空詩・雲羽 2018/06/10-23:27 | ||
[4] リチェルカーレ・リモージュ 2018/06/10-21:57
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[3] エイル・アース 2018/06/10-17:15
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[2] 空詩・雲羽 2018/06/10-13:58 |