【海蝕】老騎士と海
普通 | すべて
8/8名
【海蝕】老騎士と海 情報
担当 黒浪 航 GM
タイプ ショート
ジャンル イベント
条件 すべて
難易度 普通
報酬 通常
相談期間 4 日
公開日 2018-07-15 00:00:00
出発日 2018-07-22 00:00:00
帰還日 2018-07-28



~ プロローグ ~

 夕方、海の見える丘にたつ丸太小屋で貧しい夕食をとった後、丘を下って、人影のない海岸をひとりのんびりと散歩するのが、その老人――ガレインの日課だった。
 ガレインは孤独であり、また、その孤独を彼自身愛してもいたが、彼とて生涯ずっと寂しい独り身だったわけではない。 
 老人が、その人生でただ一度本気で愛し、永遠を誓い合った女――エメリアが、流行り病で亡くなって、もう五年になる。月日の流れるのは早いものだ。
 ガレインは、エメリアが愛した海のそばに彼女の墓をたて、その墓のそばに小屋を建てて、それを終の棲家とした。
 小屋に住み始めた頃、一度犬を飼おうかと思ったこともあるが、結局やめた。
 相棒は、こいつだけで十分だ――老人は、腰に下げた長剣をじっと見下ろす。
 それは、今より数十年前、老人がルネサンスのコロッセウムで剣闘士をしていた時からずっと使っている愛剣で、彼が剣闘士の身分から解放された時、新たな門出を祝う品として当時の主人から与えられたものだった。
『我が盟友にして、最高の男――騎士ガレインへ』
 鞘に納まっている鋼鉄の刃には、そう刻まれている。
 剣闘士時代の彼は、その洗練された剣技と、紳士的な戦いぶりから、彼を愛する観客たちから「騎士(ナイト)」の愛称を与えられていたのだ。
 ガレインは、剣闘士をやめ、街で大工として働くようになってからも、その武骨で実用的な愛剣を自身の分身のように感じて、いつも肌身離さず持っていた。

「風が、重いな……明け方までに嵐になるか……」
 湿った南風の吹きつける夕暮れの砂浜を歩きながら、ガレインが剣に語りかけた、その時――彼の視界の隅で突然黒い影が膨れ上がった。
「………っ!」
 瞬時に身の危険を察知した老人は、影の正体を確かめる前にさっとその場から退き、腰の剣に手をやる。
「……コイツは……!?」
 夕陽の残り火で紫色に染まった海からのっそりと姿を現したのは、巨大な怪物――紅い眼をもつ青黒いカニのような姿のベリアルだった。
 ガレインは、咄嗟に腰から剣を引き抜き、身構えるが、カニ型ベリアルは老いて干からびたちっぽけな人間のことなど気にも留めず、砂浜をのそのそと横歩きしはじめる。
「まずいな……」
 ガレインは、ベリアルが向かう先に、かつて彼がエメリアとともに暮らした町があることに気がつき、口元を歪めた。
「そちらに行かせるわけにはいかん……」
 ガレインは、素早く剣を振るい、鋭い斬撃をベリアルの脚に打ち下ろす――、が、
 ガキンッ……!
 老人の必殺の一撃は、カニの恐ろしく硬い甲殻にあっさりと弾かれる。
「くっ……」
 しかし、カニ型ベリアルは、ダメージこそ負わなかったものの、、町へ向かうのをやめて、ちっぽけな老人と向かい合った。
(よし……)
 ガレインは、小さく笑みを浮かべる。
(ここ数日、このあたりの海岸は、教団の浄化師たちが警戒にあたっている……。ここでコイツをしばらく足止めしておけば、そのうち、彼らが駈けつけて来てくれるだろう……)
 カニ型ベリアルの巨大なハサミによる攻撃を左右に躱しながら、ガレインがそう考えたとき――、彼の視界の中にさらなる悪夢のような光景が広がった。
「ばかな……っ!」
 彼が相手にしているベリアルの背後に、もう一体、同じカニ型のベリアルが出現したのだ。
 バシャバシャと飛沫をあげて海から上ってきたベリアルは、真っ直ぐに町へ向かって悠々と横歩きの前進を開始する。
 ガレインは、目の前の敵の相手をするのに精一杯で、もう一体のベリアルはただ黙って見送ることしかできない。
「おのれっ……」
 老人が、口惜しげなつぶやきを洩らした時、ふいに、砂浜を遠くからこちらに駈けて来る一団の人影が目に入った。
 その瞬間、老人の瞳に希望の光が灯る。
「ようやく来たかっ!」
 強力な武器を手に砂浜を一直線に疾走してくる教団の浄化師たちに向かって、老人は大声で叫ぶ。
「コイツの相手は、ワシひとりで十分だ! お前たちは、町に向かったヤツを止めろっ!」
 その言葉に、浄化師たちは一瞬戸惑う。
 老人の身のこなしからして、相当な剣の達人であることは一目でわかる。しかし、どれほどの達人であっても、魔喰器を持たない者がベリアルを倒すことは絶対にできない。
 長期戦になれば、老人はいずれ力尽き、ベリアルに無残に殺されてしまうだろう。
 
 この場で老人とともに戦うか、それとも、ただちに町へ向かったベリアルを追うか――浄化師たちは、苛酷な選択を迫られた。


~ 解説 ~

●目的:巨大カニ型ベリアルの討伐


●敵について
 巨大カニ型ベリアル(スケール1) × 2
 それぞれ、体長4メートル、体重5トン
 深海に棲んでいた巨大なカニがベリアルと化した強敵です。動きは俊敏ではありませんが、その分パワーは凄まじく、また全身が硬い甲殻に覆われているため、耐久力も相当なものがあります。
 攻撃は、ハサミと脚を振り回しての物理攻撃のみで、遠距離攻撃の手段は持っていません。弱点は、眼とやや脆弱な各関節部です。また、物理耐久は高いですが、魔力攻撃にはそれほど強くありません。
 高耐久で、一撃必殺のパワーもあるため、少人数で相手をするには非常に危険な相手です。

●周辺地域について
 ガレイン老人以外に、付近に民間人の姿はありません。ただ、約1キロ先に小規模の町があり、町へ向かったベリアルがそこへ侵入すれば民間人に多大な被害が出ると思われます。
 
●選択
 ガレイン老人とともにまずは目の前のベリアルを倒すことに集中するのか、それとも、町を守ることを最優先に、この場は彼に任せて町へ向かったベリアルを追うのか、あるいは――。いま、浄化師としての決断が迫られています。


~ ゲームマスターより ~

 今回のエピソードでGMを務めさせていただく黒浪 航と申します。
 今回のテーマはずばり、『選択と犠牲』です。
 状況は厳しいですが、皆様の創意溢れるプランで最善策を導きだしていただきたいと思っています。
 じっくり作戦を練って、私自身驚くようなプランを提出していただけたら、大変嬉しく思います。
 よろしくお願いいたします。





◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇

シルシィ・アスティリア マリオス・ロゼッティ
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / 人間 / 断罪者
目的
ベリアルによる被害を出さない
  
行動
先に町へ向かうベリアルを討伐。その後もう一体を。
移動の際はなるべく走り易いところを最短距離で。波打ち際の湿った所、土の地面等。

ベリアルに近づいたら魔術真名使用。
皆で囲むように配置。
マリオスは前衛、シルシィは中衛。アライブスキルを使って攻撃。
敵の攻撃はなるべく回避。

攻撃優先順位は足>ハサミ>目。間接部を狙う。
魔術攻撃を合わせる場合は協力。

カニ型だから片側の足を使えなくすれば移動できなくなったり…??
ハサミや目は配置等で難しければ、先に傷つけた場所を攻撃するのでもいいかも。
並行で魔法陣を探し、見つかればそちらへ攻撃に切り替え。

倒したら、すぐにもう一体の方へ移動。
藤谷・弦一 無・名
男性 / 人間 / 断罪者 男性 / アンデッド / 悪魔祓い
■目的
街に向かうカニの撃破
連携重視

■準備
互いに手の甲を叩き合わせ魔術真名
「大将、各個撃破と遊ぶかねェ」
「やりすぎるなよ」

■無名
アライブスキル使用で攻撃
注意引き、足止め 当たらなくても足止めできゃあ御の字
狙うは足、目

■藤谷
接近攻撃を行う他の方が攻撃の隙にカニからの反撃を受ける際剣でガードを引き受ける
常に他の人の背に自分の背を向けて 背中合わせで守る
一撃が重いと予想 アライブスキルで弾ければ御の字

全員での包囲が整わないうちは常に移動しながら攻撃を与えてカニに居場所特定させず、鈍いカニを攪乱させる目的

他との声かけによる連携、視線は常に周囲を見て、状況に応じて動く
アリシア・ムーンライト クリストフ・フォンシラー
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / アンデッド / 断罪者
目的】
カニのベリアルを二体とも倒す
老騎士を助ける

行動】
ショーン組と一緒に老人の方へ駆け付ける
仲間の声掛けに
「頑張りますね…!」
「待ってるよ(にっこり)」

魔術真名を唱えて戦闘開始

・アリシア
クリスの後ろから魔術を使っての通常攻撃
主に目を狙う
老人やクリスに足が向かいそうなら、その足の関節を狙って

仲間や老人が傷ついた時は天恩天賜で回復を
「誰も…死なせたくないです、から……」

・クリス
疾風裂空閃を使いながら関節を狙って攻撃
これだけ大きいと目は狙いにくいので仲間に任せて
鋏が振り下ろされたら回避
もしくは剣で受け止め流す

老人に攻撃が行った時は飛び込んで庇う
「あまり無理はされないで下さいよ」
冗談めかして笑いながら
リチェルカーレ・リモージュ シリウス・セイアッド
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / ヴァンピール / 断罪者
あれが町に入ってしまったらたいへんなことになる
早く止めないと

シアちゃんやレオノル先生に お願いしますと声かけ
町へ向かう敵を止める
速やかに魔術真名詠唱
魔力が届く所まで走り遠距離攻撃
撃ちます!と声をかけた後魔法を放つ
これで止まってくれるといいんだけれど
前衛の後ろから 小咒での攻撃と仲間の回復
体力が6割を切った人から
攻撃は 足>ハサミ>目の弱い部分
できれば仲間と連携 攻撃を集中
魔法陣がわかれば優先で

町側の敵を倒せたら もう一体の方へ
まず怪我をした人の回復
その後の戦い方は前半と同様に

戦闘終了後 ガレインさんの手当て
騎士様が守ってくださるのは安心ですが 無茶をしないでください
男の人ってすぐに危ないことをするんだから
ロス・レッグ シンティラ・ウェルシコロル
男性 / ライカンスロープ / 拷問官 女性 / エレメンツ / 陰陽師
■戦闘
∇ロス
TM4は常時
トランスで狼へ
ベルトルド、ロウハと共に町に向かった蟹へ
真っ直ぐ背中を目指し踏んで飛び越すつもりでGO
飛び越えたら尻餅ついてでも急ブレーキ
人間姿へ

盾を構え蟹へぶつかり
蟹が対戦状態になれば
TM10使用攻撃
攻撃は盾で受け


∇ティ
敵との距離が遠ければ少し遠回りになっても砂地よりも地面疾走
前衛陣と共に

SH8にて敵回避率低下
・符攻撃
足→鋏→目
医学知識で関節の弱い所へ
他の後衛組と合わせられば一緒の場所を

メインは回避低下
負傷激しい人にSH4


魔方陣あれば即
戦闘終了後、もう一匹の方へ全力疾走
ロスは狼姿


■2
∇ロス
仲間と蟹を囲むように
TM4常時
TM10にて関節を狙い攻撃

∇ティ
1匹目と同じように
ヨナ・ミューエ ベルトルド・レーヴェ
女性 / エレメンツ / 狂信者 男性 / ライカンスロープ / 断罪者
街へ向かったベリアルの対処の後ガレイン達に合流

あちら側は無策で行くとも思えませんし何とかするでしょう
こちらは人数の利を活用して一気に叩きます

ベルトルド
移動はトランス状態で走りベリアルの行く手を塞ぐ。追いついたら人間に戻り戦闘体勢
鋏の攻撃に注意しつつ引き付ける 守り重視

片付いたら5人の元へ向かう
あちらの5人が心配だ。急ぐぞ

ヨナ
走って追いかけ遠くから魔力弾を撃ち引き付け
声を掛け合い協力し弱点を突いていく
最初の戦いで急所等有効な部位や攻撃を把握し2匹目の戦いで生かす
2匹目が疲弊し頭部が下がって来たタイミングで張り付き
胴体の甲羅の隙間(出来れば核を狙いたい)に向けて全力零距離フレイム
ショーン・ハイド レオノル・ペリエ
男性 / アンデッド / 悪魔祓い 女性 / エレメンツ / 狂信者
俺達はガレイン氏の援護に行く
走り去るシリウスに無茶するなよと一言
無茶をするのは俺の方かもしれんが、な
無駄口をたたいてる暇は無いぞとクリスに伝えて敵を一瞥

ガレイン氏が渋るなら言ってやろう

12人もいれば街に行ったカニはすぐ料理されますよ。ですが犠牲者を1人でも出せば教団の沽券に関わる。私はそのためにここで戦うんです
それと。ここの若造に少々戦い方のイロハをご教示頂けませんかね?
5人でこのカニを倒して仲間をびっくりさせましょうよ
とな

攻撃はドクターがスキルを使った直後チェインショットで
カニの隙をついて足関節を狙って攻撃する
複数回威力を上げて攻撃すれば足止めぐらいはできる筈だ
仲間は何があっても庇う
シュリ・スチュアート ロウハ・カデッサ
女性 / マドールチェ / 占星術師 男性 / 生成 / 断罪者
◆作戦
町に向かうベリアルの方へ向かいなるべく速やかに撃破
その後ガレイン老人と彼の加勢組に合流、もう一体の撃破を狙う

攻撃部位は脚>鋏>目の順に優先
弱点とされる関節部・目を特に狙う
魔法陣の場所が判明したら最優先で攻撃
皆で声を掛け合い同じ箇所へ集中攻撃、確実に敵を弱らせる

齟齬があれば仲間に合わせる

◆戦闘
・シュリ
射程の届く範囲に到達したらベリアルにMG8
なるべく多くの仲間を巻き込める位置でMG3

基本的には武器による魔術攻撃
アライブスキルは効果が高いと判断した方を優先使用

・ロウハ
飛行して先行
いち早くベリアルのもとへ向かい足止め

交戦開始時にJM9
敵の注意を反らし魔術組が攻撃しやすいよう隙を作るのが主な役割


~ リザルトノベル ~

●それぞれの選択
 町へ向かえ、という老人の言葉についてしばし思案していたシルシィ・アスティリアは、やがて頷き、
「……お言葉に甘えて」
 低く呟くと、さっと老人に背を向けて、町へ向かうベリアルの方へ走り出す。
「……もっとわたしたちが強かったら、おじいさんに無理をさせることもないのに……」
 シルシィの口惜しげな声を聞いたマリオス・ロゼッティは、彼女を追い抜きつつ、
「ああ。でも今は、今できることをするだけだな」
 前方のベリアルを睨んで、強い口調でいう。
 シルシィはこっくりと頷き、
「町に被害は出させない……そして、おじいさんもきっと助けてみせる」
 己に誓い、パートナーの背中を追いかける。

 シュリ・スチュアートは、二体のベリアルを交互に見つめながら、決意の表情で口を開いた。
「町の人とお爺さん……どっちかを見殺しにするなんてできないわ。どっちも助ける……それができるのが浄化師、でしょう? ……わたしは、この力と、みんなの力を信じる」
(もちろん、一番信じてるのはあなた……)
 マドールチェの少女は、隣をゆくパートナーの横顔をそっと見上げる。
「ああそうだ、お嬢。助けられる命は、全部助ける」
 ロウハ・カデッサは頷き、ベリアルと戦う老人に尊敬の眼差しを向ける。
「あの爺さん、ベリアルを一人で足止めするとは、只者じゃないな」
「ええ。あの、町の人を救うために己の命を犠牲にしようとする騎士道精神、わたしも見習いたいわ」
「ああ。ここで死なせるには惜しい、本物の男だ。町を守ったあと、きっと爺さんも救ってみせる」
 ロウハはそういうと、翼を大きく打って天空天駆で空へと舞い上がり、一足先に町へ向かうベリアルのもとへと飛んでいく。

 アリシア・ムーンライトは、ベリアルと戦う老人の顔にすでに疲労の色が濃く表れているのに気づいて、心配そうに呟く。
「ご老人が身を挺して町を守ろうとしていることはわかるのですが……やっぱり放っておくことはできません」
 パートナーのクリストフ・フォンシラーは、優しく微笑み、
「うん、君ならそう言うと思ったよ、アリシア。もちろん、助けよう」
「はい。ありがとう、クリス。私、精一杯頑張ります」
 ふたりは老人の命を救うために命を懸ける覚悟を決める。
 すると、
「俺達も、お前達と行動を共にしよう。いくらなんでも、あの老人を救うのは二人では荷が重いだろうからな」
「町を救うことを優先すべきだという考えは理に適っているけれど、だからといってここで老人を見捨てる理由は一切ないからね」
 そばにいたショーン・ハイドとレオノル・ペリエの二人が、アリシアたちに頷いてみせた。
 
 砂浜を疾走するリチェルカーレ・リモージュは、町へ向かうベリアルを見つめて、表情を険しくした。
「あれが町に入ってしまったら大変なことになる……早く止めないと」
 老人と戦うベリアルを見て目を細めるシリウス・セイアッドは、パートナーの呟きに無言で頷く。
 リチェルカーレは、老人を救おうとする四人の浄化師たちに向かって、
「シアちゃん、レオノル先生! ここはお願いします! きっと、すぐに戻ってきますから!」
 仲間への強い信頼が感じられる澄んだ声音で叫んだ。
「はい。頑張りますね!」
 アリシアが頷くと、クリストフもニッコリ笑って、
「待ってるよ」
 シリウスは、クリストフとショーンの顔を交互に見つめて、
「気をつけろよ」
 冷静にいうと、仲間たちに背を向ける。
「お前も、無茶をするなよ」
 ショーンは、シリウスの背中に声をかけた後、
「まあ、無茶をするのは俺の方かもしれんが、な」
 皮肉っぽくいって、クリストフとともに自分たちが相手にするベリアルを一瞥する。

 四人が老人のもとへと向かったのはみたヨナ・ミューエは、納得したように町へ向かうベリアルの方へと向き直り、
「あの方たちが無策でいったとも思えませんし、なんとかするでしょう。こちらは、人数をかけて一気にあのベリアルを叩きます」
 淡々と呟く。
「よし、まずは俺が先行し、あのベリアルの行く手を塞ごう」
 ベルトルド・レーヴェはそういうと、黒豹の姿へとトランスし、砂浜を驚異的な速度で駈け出し、先をゆくロウハを追う。
 二人を見たロス・レッグも、
「うっしゃー! ベルトルドとロウハと一緒に競争! ぜってぇ敵は追い越す!」
 叫んで、狼の姿へとトランス、砂の上を勢いよく疾走していく。
「わたしも、負けていられませんね」
 シンティラ・ウェルシコロルは、先をゆくパートナーを見つめて呟くと、多少遠回りになることは承知であえて砂浜を出て、走りやすい固い地面を選んで全力で駈けて行く。

 藤谷・弦一は、浄化師たちの動きを見極めた上で、自分たちもまずは町へ向かうベリアルを先に抑えることを選択する。
「ここは各個撃破しかないだろう。一匹をさっさと始末して、もう一匹を抑えているヤツらの応援に回る」
 パートナーの無名も異論はないらしく、だまって藤谷のほうに手の甲を差し出す。
 ふたりは、手の甲を叩き合せ、
『身代わりなりに』
 魔術真名を詠唱、魔力を高めて一心不乱にベリアルを追う。


●五人の死闘
 四人の浄化師が、町へ向かわずに自分のところへ駈けて来るのに気づいたガレインは、
「馬鹿者! こっちはいいといったであろうが!」
 怒声を発して、とっさに四人を追い払うような仕草をする。
 すると、
「大丈夫ですよ。うちの仲間達は強い。オレ達四人が抜けたくらいじゃビクともしません」
 クリストフがニッコリ笑って頷く。
「私達のことを信じてください……みんな、お爺さんのことも助けたいんです!」
 アリシアが真摯な表情でいうと、ショーンはベリアルに向かってボウガンを撃ちつつ、
「十二人もいれば町へ向かったベリアルはすぐに料理されます。ですが、ここで一人でも犠牲者を出せば、教団の沽券に関わる。私達は、だからここで戦うんです。……それと、あなたの剣の技量と戦いの経験値が並大抵でないことは一目でわかります。ここで、我々若造に少々戦いのイロハをご教示いただけませんか? この五人でコイツを倒して、仲間達を驚かせてやりましょう」
 涼しげな笑みを浮かべていった。レオノルも、マジックブックを構えつつ、深く頷く。
「フン……勝手にしろっ!」
 ガレインはぶっきらぼうに言うと、荒い息を吐きながら、カニ型ベリアルの脚に連続して斬りつける。

『月と太陽の合わさる時に』
 アリシアとクリストフが魔術真名を唱えて、五人の苛酷な戦いが始まる。
「いくよ」
 レオノルが、やや離れた場所からスキル『フレイム』を使用、魔力の火球をベリアルの眼を狙って撃ち出すと、アリシアも魔術書『セイレーンの物語』を開き、やはりベリアルの眼を狙い凄烈な魔術攻撃を放つ。
 ふたりの魔力攻撃を受けて、ベリアルの動きが鈍ったところで、ショーンがスキル『チェインショット』を使用、正確無比な射撃で、ベリアルの脚関節を狙う。
 しかし、
「くっ……」
 ショーンのボウガンは、たしかにベリアルの脚関節に突き刺さったのだが、やはり一発、二発の矢ではこの巨大な敵を止めることはできず、怒ったベリアルはなおも全力で鋏を振り回し続ける。
「これならっ!」
 クリストフは前方に跳躍しつつ、スキル『疾風裂空閃』を使用、疾風の如き素早さで矢の刺さったベリアルの脚に剣を突き刺し、そのまま脚を一本見事に両断する。

「シャアアアァァァアアアッ!!!」
 突如襲った痛みと驚きのために、耳をつんざくような絶叫をあげたベリアルは、眼前にたつ浄化師たちをはじめて『脅威』と認識したらしく、それまでの緩慢な戦い方を捨て、隙のない連続攻撃を高速で繰り出してきた。
「これからが本番、というわけだね……」
 レオノルがそう呟いた直後――、ベリアルは二つの巨大な鋏を使って、近くにいたクリストフとガレインを同時に攻撃する。
 ふたりの剣士はさっと跳躍してその攻撃を躱すが、ガレインはそれまでの戦いですでにかなり疲労が蓄積していたらしく、着地の瞬間にバランスを崩して思わず砂の上に片膝をついてしまう。
「ぐっ……」
 ガレインにできたその一瞬の隙を、ベリアルは見逃さなかった。
 七本の脚を同時に動かして一瞬で距離を詰めると、超重量の鋏で横殴りの一撃を繰り出す。
「しまっ――!」
 ガレインが死を覚悟した、その瞬間――、
「やらせないっ!」
 老人の眼前にクリストフが飛び出してきて、愛剣『ブラッド・シー』でベリアルの攻撃を受け止める! 
 だが、岩をも粉砕する強烈な一撃をまともに受けたクリストフは、衝撃をすべて受け流すことはできず、背後のガレインとともに思いきり宙に弾き飛ばされる。
「クリス……ッ!」
 アリシアは、一瞬戦いを忘れて、悲痛な声をあげながらパートナーのもとへ駆け寄る。
 背中から砂の上に激しく叩きつけられて、そのまま動かないクリストフとガレインを見れば、ふたりが深刻なダメージを負っていることは一目瞭然だ。
 アリシアはすぐにスキル『天恩天賜』でふたりの治療を始め、戦線離脱。ショーンとレオノルは、三人を庇うような位置に立ち、ベリアルと向かい合うが、二人とも戦況がかなり不利であることは痛いほどよくわかっている。
「いよいよ、無茶をするしかないな……」
「科学者は、本来、無謀とは縁遠い存在のはずなんだけど、ね」
 ショーンとレオノルは、それぞれ武器を構え、一歩も退かないという覚悟でベリアルを迎え討つ――。


●時間との闘い
 町へ向かったベリアルに誰よりも早く追いついたのは、ロスだ。
 狼の健脚で大きく跳んでベリアルの甲羅を踏みつけると、そのまま相手を追い越して急ブレーキ、振り向いて人間の姿に戻る。
「やっぱり速いな、ロスは」
「まったくだ」
 ベルトルドとロウハも追いついて、三人でベリアルの行く手を塞ぐ。
 甲羅を踏みつけられて怒ったベリアルに対し、三人は仲間が追いつくまでの足止めを試みる。
「いっくぜぇー!」
 ロスは、危険を顧みず盾を構えてベリアルに体当たりすると、敵の注意を惹きつけた段階で、スキル『地烈豪震撃』を使用。大地が振動するほどの強烈な打撃を与える。
「負けてられないぜ」
 ロウハは、スキルを使って自身の膂力を底上げし、両手剣でベリアルの脚に連続して斬撃を加える。
 ベリアルが二人に鋏による攻撃を繰り出そうとしたところで、
「こっちだ」
 背後からベルトルドが迫りジャンプ、上空から体重を乗せた拳を相手の頭部あたりを狙って打ち下ろす。

 三人の活躍で完全にベリアルの動きを止めたところで、残りの浄化師たちが追いついてくる。
『黄昏と黎明 明日を紡ぐ光をここに』
『我らの意志の元に』
 リチェルカーレとシリウス、シルシィとマリオスはそれぞれの魔術真名を詠唱、能力を最大限に高めて戦闘態勢に入る。
 魔力攻撃が届く距離になったところで、
「撃ちます!」
 リチェルカーレが叫んで魔力弾を発射。ヨナがそれに続く。遠距離なので二人の攻撃はさしてダメージは与えられないものの、敵の注意を惹くことには成功。
 敵にできた隙をついてさらに接近したシュリが、スキル『ルーナープロテクション』を使用、月の女神の祝福によりベリアルの攻撃力を大きく下げる。
「よし、一気に畳みかけるぞ!」
 シリウスが叫ぶと、
「やるだけやるさ」
 藤谷は、首にかけている指輪にキスをして、ベリアルに剣を向ける。
 無名とマリオスもそれぞれベリアルを包囲する位置についたところで、
「いきます」
 シルシィはスキル『蠱霧散開』を使用、物理耐久を無視した毒による攻撃で、ベリアルに確実にダメージを与える。 
 さらに、リチェルカーレはスキル『小咒』を使用、魔力で炎の蛇を生み出し、ベリアルの身体を焼き尽くすと、
「わたしも!」
 ヨナはスキル『フレイム』をベリアルの眼に向かって撃ち出す。
 火気による攻撃で大きなダメージを受けたベリアルは、二本の鋏を激しく振り回して攻撃するが、浄化師たちはすばやく後退し、相手の攻撃を悉く避ける。
 戦いは、浄化師たちが有利に進めていると思われたが――、
「まずいな……」
 マリオスは、口を歪めて焦りの呟きを洩らした。
 中衛の者がおこなう魔力攻撃は効果的ではあるが、距離があるために動き回る相手の弱点に上手く命中させることは難しく、このままでは相手を倒すのに時間がかかってしまう。
 眼の前のベリアルを倒すのに手間取れば、それだけ老人を守って戦っている仲間たちの危険が増すのだ。
「コイツをさっさと仕留めるには、リスクを冒すしかないな」
 敵を素早く倒すには、前衛の者たちが覚悟を決め、危険を承知で相手の懐に飛び込むしかないのだ。
「そうだ。いくぞ!」
 シリウスは、スキルを使用して自身の膂力を上げたのち、一気に距離を詰め『魂洗い』を使用、ベリアルの脚を一本両断する。
 直後、ベリアルの反撃で巨大な鋏が襲い来るが、避ければ背後のリチェルカーレが無防備になることに気づいた彼は、とっさに剣で攻撃を受け――、
「がはっ……!」
 ガードの上から与えられた全身の骨が砕かれたかのような重い衝撃に、たまらず呻き声をあげ、その場に膝をつく。
 トドメとばかりにベリアルが再度鋏を振りあげると、
「させるかぁっ!」
 藤谷がとっさに飛び込んできて、シリウスを庇う盾となる。そして、
 ドガッ……!
 藤谷もベリアルの強力無比な攻撃になす術もなく弾き飛ばされる。
「チィ……」
 無名は舌打ちしつつ、ベリアルの脚を狙ってボウガンを発射、さらに、
「これ以上はやらせない!」
 マリオスがスキルで自身の膂力を上げつつ跳躍し、矢が刺さった脚に正確な一撃を加えて切断する。
 脚を二本失ったベリアルに、
「わたしがチャンスをつくります!」
 シンティラが叫んでスキル『鬼門封印』を使用、相手の機動力をさらに大きく下げる。
「これなら、いけます!」
 リチェルカーレが再び『小咒』を使用、さらにヨナが『フレイム』を使い、巨大な魔力の炎が、今度こそベリアルの弱点である眼に命中する。
「シャアアアァァァアアアアッッ!!!」
 ベリアルが苦痛の絶叫をあげ、甲羅の背の部分に魔方陣が出現する。
「よし、一気に叩くぜぇ!」
 ロスとベルトルド、ロウハが揃って跳躍すると、
「決めます」
 シルシィが呪符で、シュリが占星儀で、無名がボウガンで魔方陣を攻撃、さらに、上空でロウハがスキル『ソードバニッシュ』を使用、閃光のような一撃で魔方陣を斬り裂くと、その傷めがけてベルトルドが神速の拳を叩きこむ。
「終わりだぁ!」
 ロスが、トドメとばかりに『地烈豪震撃』を使用、強力な一撃を魔方陣に受けたベリアルは完全に沈黙、魂をつなぐ鎖を浄化師たちの魔喰器に食われて、息絶えた。

 戦闘終了後、リチェルカーレはすぐにシリウスのもとに駈け寄り、『天恩天賜』で彼のダメージを回復。シンティラも、シリウスを庇って負傷した藤谷のダメージを回復させる。
「オレは先に行くぜ!」
 ロスが叫んで、ふたたびトランスして駈け出すと、ベルトルドとロウハもすぐに彼を追い、他の浄化師たちも、疲労した身体を奮い起こして走り出す。


●救援
 ようやくロスたちが駈けつけた時――、そこには痛ましい光景が広がっていた。
 ダメージが蓄積したガレインは、地面に片膝をついたまま立ちあがれず、その側にたつクリストフとショーンも立っているのがやっとという状態だ。
 ショーンは、おそらく仲間を庇って受けたのだろう、左腕に深手を負っており、しっかりボウガンを構えることもできないようだ。
 まともに動けるのは、どうやらアリシアとレオノルの二人だけのようだが、彼らもすでに体力の限界が近いらしく、肩で息をしながら苦しげな表情を浮かべている。
 ロスたちが駈けつけるのがあと少し遅ければ、おそらく五人は全員ベリアルに殺されていただろう。
「すまん、手間どった!」
 人間の姿に戻ったロスの謝罪を受けて、レオノルが弱々しい笑みを浮かべる。
「遅いよ、まったく……」
「皆さんの回復を頼みます……わたしは、もう魔力が……」
 アリシアは口惜し気に呟いて、リチェルカーレとシンティラの姿を探す。
 ロスとベルトルド、ロウハがベリアルを囲み、攻撃を開始すると、しばらくして残りの浄化師たちが合流する。
 リチェルカーレとシンティラが傷ついた仲間の回復を開始する中、他の仲間たちはベリアルを包囲して、残った体力と魔力をかき集めて猛攻撃を浴びせる。
「蠱霧散開!」
 シルシィが魔力の毒でベリアルを包むと、
「ペンタクルシールド!」
 シュリは、動きの鈍った仲間達を守るため、魔力の防壁を彼らの周囲に展開させる。

「みんな、体力の限界が近い……だから、わたしが決める」
 ヨナは、ふとそう呟くと、突如、前衛の者たちの横を駈け抜け、ベリアルの懐深く潜り込んだ。
「………っ!」
 ベルトルドが驚愕の表情を浮かべる中、ヨナはベリアルの甲羅の隙間に手をあて、零距離で全力の『フレイム』を使用、巨大な青紫の火球をベリアルに炸裂させる。
 ベリアルは大ダメージを負うものの、ヨナ自身も爆炎に巻き込まれ、後方に吹き飛ばされる。見れば、彼女の両手には酷い火傷までできている。
「お前、馬鹿か、何やってる!」
 ベルトルドの叱責に、ヨナは淡々と、
「よそ見しないで、早くトドメを」
「くそ……」
 ベルトルドは、ヨナの性格を誰よりもよく知る自分が彼女の無謀な行動を止めることができなかったことに静かな怒りをおぼえ、震える。
「帰ったら、話すことがある」
 ベルトルドは厳しい表情でいうが、ヨナはそんな彼を完全に無視する。

 内臓を灼かれたベリアルは、激しく苦しみながら鋏を振り回す。レオノルは、残った僅かな魔力を搔き集めて、
「ショーンが受けた借りは、私が返さないと、ね……」
 最大級の『フレイム』を放ち、ベリアルの頭部に命中させる。
 魔力の炎が消えた後、ベリアルの甲羅に魔方陣が現れたのをみたシリウスは、クリストフの方を振り返り、
「まだやれるか、クリス?」
「もちろんだよ」
 シンティラから回復を受けたクリストフは、痩せ我慢の笑みを浮かべつつ、剣を構える。
「よし、決めるぞ」
 シリウスとクリストフは、同時に駆け出す。
 ベリアルは二人を狙って鋏を振り下ろそうとするが、
「露払いはまかせな」
 藤谷が飛び出して、渾身の一撃でベリアルの鋏を弾き、攻撃の軌道を変える。
「じゃ、俺も」
 無名はボウガンを放ち、動きが鈍ったベリアルの眼に見事矢を命中させる。
「このままでは、格好がつかないからな」
 ダメージから回復したショーンが放ったボウガンで、残った眼も潰され、ベリアルは完全な混乱状態に陥る。

 中衛の浄化師たちの魔力攻撃がベリアルの魔方陣に集中するなか、マリオス、ベルトルド、ロス、ロウハの四人が跳躍し、魔方陣に力任せの一撃を叩きこむ。
 そして、ひと際高く跳んだシリウスが、渾身の『魂洗い』で魔方陣を斬り裂くと、
「トドメだっ!」
 背後から迫るクリストフが、『疾風裂空閃』で甲羅ごと魔方陣を両断する。
 この一撃が致命的となり、手強かったベリアルは魂の鎖を魔喰器で食われてようやくこと切れた。


●戦いの終わりに
「まったく、男の人ってすぐ危ないことするんだから」
 ガレインの手当てをするリチェルカーレが不満そうに呟くと、
「……………」
 そばに立つシリウスは、決まり悪そうに目を逸らす。
 
 ダメージから回復したガレインは、リチェルカーレに礼を言ったあと、なぜか不機嫌そうな顔でクリストフに近づいていく。
「おい、若造。なぜ、あの時ワシを庇った? ワシは守ってくれなどと頼んではおらん。お前の馬鹿な行動のせいで、仲間全員が危機に陥ったのがわからぬか?」
 老人の厳しい叱責を受け、クリストフは俯く。
 二人を見たアリシアはとっさに何か言おうとするが、隣にたつレオノルが微笑んでそれを制する。
「……あなたの言うとおりです。返す言葉もありません」
 クリストフが謝ると、老人はフン、と鼻を鳴らし、
「まったく、最近の若いモンは、年寄りの言うことなど、これっぽっちも聞こうとせんのだからな……」
「…………」
「……お前のせいで、アイツのもとへゆくのがまた遅れてしまったではないか……」
 老人はかすかに震える声でそう呟くと、さっと若い剣士に背を向ける。そして、背を向けたまま、少しだけ優しい声で続けた。
「だが……お前には、やはり礼を言わねばならんな……。お前のおかげで、ワシはもうしばらくアイツの愛したこの海とともに生きていけるのだから……」
 それだけ言い残すと、老人は浄化師たちに軽く手を振って別れを告げ、まるで何事も無かったかのように、またひとりぶらぶらと砂浜を歩きだした。

 浄化師たちは、老人の痩せた背中に向かって一礼したあと、互いの顔を見合わせて満足気な笑みを浮かべる。
「コイツを煮て、酒の肴にしたら、ンまいかもなぁ」
 無名が、ベリアルの死体を見上げて、冗談か本気かわからぬ声でいうと、クリストフも、
「カニ鍋にしたら、何人前できるかなあ」
 真面目な顔で思案している。
「カニ鍋かあ、旨いよなあ。一杯やりたくなってきたぜ」
 ロウハもニヤリと笑っていうと、
「え、このカニ食べるんですか……?」
 アリシアが、若干引き気味にいう。
「いや、ベリアルだし食べないよ……」
 クリストフは苦笑いするが、無名は腕組みして、
「オレはいっぺん死んでる身だし、食べても平気だろ、ウン」
 すまし顔でいう。
「みんなも喰ってみろよ、案外イケるかもしれねぇぜ?」
 無名がそういってベリアルの脚のそばに屈んだのをみて、キケンな雰囲気を感じた浄化師たちはひとり、またひとりと、無言でこの場を後にする。
「……さっ、パーティといこうじゃねぇか!」
 ベリアルの『剥き身』を手にして無名が笑顔で後ろを振り返ったとき、すでに砂浜には誰もおらず、小さなヤドカリが不思議そうに彼を見上げているばかり。
 同時に、無名が手にしているベリアルの死体も、みるみるうちに砂となって崩れ落ち、彼はひとり夕闇の砂浜で途方に暮れたのであった。



【海蝕】老騎士と海
(執筆:黒浪 航 GM)



*** 活躍者 ***

  • アリシア・ムーンライト
    私に何ができるのでしょうか
  • クリストフ・フォンシラー
    せっかく蘇ったんだしな

アリシア・ムーンライト
女性 / 人間 / 陰陽師
クリストフ・フォンシラー
男性 / アンデッド / 断罪者




作戦掲示板

[1] エノク・アゼル 2018/07/09-00:00

ここは、本指令の作戦会議などを行う場だ。
まずは、参加する仲間へ挨拶し、コミュニケーションを取るのが良いだろう。  
 

[36] クリストフ・フォンシラー 2018/07/21-20:30

満員になってたんだね。これでかなり成功率上がったね。
シュリちゃんとロウハもよろしく頼むよ。

戦闘の方針はだいた決まったみたいだね。
俺達の方も似たような感じで戦闘をしようと思ってる。
さすがに二組(+ガレインさん)で倒すのは無理そうだから、みんなが合流してくれるの待ってるね。

それにしても、みんなカニ好きなんだね。
そうだなあ、何か日常の依頼でみんなで鍋ができるようなのが来るといいね。

アリシア「少し気が早いような、気もしますけど……楽しそうですね、それは」  
 

[35] ベルトルド・レーヴェ 2018/07/21-16:15

(最後の台詞、言ってみたかったんだろうな…)  
 

[34] ヨナ・ミューエ 2018/07/21-16:13

今回は攻撃魔術を使えるメンバーが半数近くいますし
要所要所で魔術での攻撃を合わせる他は、ある程度幅のある行動もできると思います。

敵の魔法陣、核は場所が分かれば狙っていきたいのは勿論です。
経験上、頭や心臓など身体の重要な部分にある事が多い気がします。
ただシルシィさんの心配通り、素直に攻撃はさせてもらえないと思うのでその為に他の弱点を攻撃し隙が生じればと。
ガレインさん達の方へ早めに向かいたいのは分かります。が、焦りは禁物です(キリッ)  
 

[33] シリウス・セイアッド 2018/07/21-09:56

人数が全員揃ったな。…どうぞよろしく。

戦闘の流れの纏めに感謝を。
上がっている感じでいいと思う。

…俺自身も口を狙っていくのはリスクが大きいので避けるが、ロスやヨナが言うように個別に狙う分にはやってみればいいと思う。怪我には気を付けて。

>魔法陣
厳密にいえば狙った方がいいのだろうが、今までの戦闘依頼であまりそこを意識したことがなかった。心臓だとか急所と明言された位置を狙ったり、普通に体力を0にしたりすることで戦闘が終わっていたから…「わかれば狙う」くらいでいいと思う。

短時間で片をつけたいというのは俺たちも同意だ。今回ベリアルは2体いるから、早めにガレインたちの方へ行ければと。  
 

[32] シルシィ・アスティリア 2018/07/21-08:00

(いつのまにか人が一杯)
新しいひとたちも、どうぞ、よろしく。

配置と流れは了解。
ヨナさん、纏めを、どうもありがとう。

>個別にアタック
足は8本あるけど、ハサミと目は二つだから。
配置的に届きにくいなら、傷つけた間節部を攻撃するのもいいかも。いくらか甲羅の耐久力を軽減できるかも…?

…ひとつ、不安があるの。
べリアルは、身体のどこかに存在している魔方陣、を攻撃して、イレイスで魂を拘束している鎖を喰、って倒す訳だけど。
魔法陣はたぶん一個体に一つ、よね?

今回のベリアルの弱点は、眼とやや脆弱な各関節部だけど。
これって魔法陣のある場所と同じかどうか…?

攻撃する順番は、ヨナさんの纏めてくれたものでいいと思うけど。
並行で魔法陣を探し、見つかればそちらへ集中攻撃に切り替えたほうがいいかもって思う。
あ、もちろんハサミとかが邪魔とか耐久力を減らさないと出てこないとかで結局は順番通り、になるかもしれないけど…。

ガレインさんやそちらに行ってもらう人たちの負担を減らすためにも、なるべく短時間で倒せたらいいと思うから…。  
 

[31] ロス・レッグ 2018/07/21-07:18

おぉー、ヨナは戦闘流れの方、さんきゅーな!
その分け方なら、ティ、前衛陣と一緒に走ってっかなーと。
回避力低下の魔術が「自身を中心に周囲3マスの、敵全員の「基本能力値:回避力」を1D10低下させる」
なので、前衛陣の即後ろで魔術使ってると思う。――中距離とはなってっけど、連携は…なるべく(視線逸らし)
いる場所によっては、あんまし上手く連携取れねぇ気がするってティが言うけど…足→はさみ→目、な、了解。

>個別にアタックかけてみる分には止める権利はないので
うん、話聞いてる限り状況的にOKだしたら、やるの俺だ…とか無理自殺行為とかあったんでパスだったんで。
本人がやる分には反対しねぇんで。けど、まぁ、やるなら気をつけてなー

カニは旨ぇ…脳みそが一番旨ぇって聞いてっけど、鍋のだしとか足だけでも旨ぇ
ティ「できれば、そういう感じで、量より味になって欲しいモノですが」  
 

[30] ロウハ・カデッサ 2018/07/21-04:04

参加から挨拶まで間が空いちまったな、すまん。
ロウハ・カデッサとパートナーのシュリ・スチュアートだ。
よろしく頼むぜ。

クリストフ達とレオノル達とがガレイン氏の手助け、他は街へ向かうカニを討伐だな。
で、街行きの奴をぶっ倒したら合流って形でいいかな。

ああ、飛行はするつもりだぜ。
ロスやベルトルドほど速くないだろうが、問題なければ一応先行組に加えておいてくれ。
お嬢は遠距離攻撃だな。

攻撃はヨナの挙げた流れに賛成だぜ。
攻撃箇所を合わせて確実に潰していくってのもな。
前衛の引き付けとかによって早い段階でも目を狙えそうだったら狙ってもいいだろうし。
その辺も声掛けで臨機応変に合わせられるんじゃねーかな。


美味いよなー、カニ。
カニすきで一杯やりたいぜ。
こいつらもベリアル化さえしなけりゃ……惜しいよなー。
シュリ「カニってそんなに美味しいんだ……」  
 

[29] ヨナ・ミューエ 2018/07/21-03:31

お酒にカニ…冬場だったら鍋でも囲めたかもしれませんね。ベリアルを食べようとは思いませんが。
あっ、この間お酒で失敗したので暫らく禁酒するんでした。

私もなんとなく遠くにいるベリアルを追いかける事になるんじゃないかなと思います。
突然近くに居るところから始まるイメージは難しいなと。

クリストフ・レオノル組がガレインさんの方へ。
他5…あ、シュリさん達も来てますね、じゃあ6組が街の方へ。

でこちらの話ですが。敬称略で失礼して
ロス、ベルトルドがトランスでダッシュして追い越す勢いで前へ。
マリオス、シリウス、藤谷がそれを追い、
その後ろに遠距離攻撃をするメンバーが配置する形になりますか。
あ、ロウハさんは飛んだ方が早いかもしれません。
不格好ですが「囲む」に近い配置だと思います。追いついてからばらけてもいいですし。

ベリアルへの攻撃は、足>ハサミ>目の順でいいでしょうか?
口はうーん…弱ってからならスキがありそうですがダイレクトに行くのはちょっと怖いですね。
個別にアタックかけてみる分には止める権利はないのでやりたいことはやってしまえばいいんです。
今回魔術攻撃がダメージディーラーになりますし、的確に潰していくなら
声の掛け合い等で1つずつ順に潰せていければ。
その間近距離職は敵の攻撃を凌ぎ、関節部を狙い動きを止めたり引き付け等してチャンスを作る。

長くなってしまいましたがこんな流れでいければなと。抜けやご意見などあったら遠慮なく言ってください。

あと無名さん、
私は性格上呼び捨てはしにくいですが、私の事は呼びやすいように呼んで貰って構いませんよ。  
 

[28] ロス・レッグ 2018/07/21-00:08

おぉ、ロウハとシュリも来たかー! いらっしゃい!!
ふははは、これでこの依頼も埋ったなー! 戦闘エピ好きの俺としては、人気あっのが嬉しっな!!

>魔力攻撃だとなおのこと神経使うイメージなんだが、どうなんだ?
んー? 俺は無名の上記の発言に答えたつもりだったんで、
その杖と本の説明読んで無名が納得したならいいんじゃねぇ? 俺が思ってたのと違う方向だった!? っつーのはあっけど。

おーレオノルさんきゅーな!
とりあえず、魔術使う前はエノクとかフォーのイラストみてぇな魔方陣のイメージはあっけど、
リザルトで見た覚えが……ううむ、全部読んだわけじゃねぇしなー。
走りながらの射撃……ああ、うん。移動しつつ射撃は俺が苦労してたりなので「え?当っのか?」感が半端ねぇかっただけで。
おぉーさんきゅーな! 戦闘エピ入って経験つまねぇとなーってあっけど、レベル上げとか思って
出発近いプラン書けそうなのから入っと気付くと埋まっので悩む悩む。

>カニ
カニ鍋…くぅぅ!! 食いてぇかった!! この時期にカニ鍋でも俺は嬉々と食う!!
しかし、冬に皆でこう食えっといっな! 主にデートエピで出そうだけども!

>無難な采配より面白そうなほうがいいな
あー、初めにここのシナリオ読んだ時に、こうじっちゃんが引き止めてるカニを、
じっちゃんと共に町に向かうカニの方に走って誘導して戦闘! とかチラリ思ってた!!
……いや、面白ぇかどうかはおいといて。  
 

[27] レオノル・ペリエ 2018/07/20-22:45

いやー。仮でも段取りの把握は必要だよ。
整合性や問題点の洗い出しができなくなるじゃないか。

あと美人とかそういう言葉は今回はありがたく受け取るけど、基本結構。仕事の評価は有難く頂くけど見かけを評価されるのは得意じゃないんだ。

>ひっくり返す
「私に支点を与えよ。さすればこの地さえもを動かしてみせよう」ってさる方が言ったけどさ。てこは無理だろうね……。
5000kgのカニに対して体重はせいぜい50~80kgの人がいるかもしれない程度。モーメントは距離と力のベクトル積で表されるけど……桁数が違いすぎる。
ショーン「モ、モーメント……? ベク、トル、積……?」
……うん。距離と力を掛けたもの、に訂正する。モーメントについてはあとで教えるから。
ショーン「え。えぇ……(困惑)」
いずれにせよ仮に動かすとなったらあり得ないほどの長さと強度を持った棒と、あり得ないほど動かない支点が必要だね。現実的じゃない。
まあ。攻撃を受けた時にその衝撃でのけぞって倒れてくれたら御の字、ぐらいに思っておけばいいんじゃないかな……?

>遠距離攻撃
走ってる間に逸れる可能性については分からないな。そこはもうメタな話報告書を書く人によるんじゃないかな?
ちなみにスキルには「魔方陣を展開する」とか「武器の魔力属性を増幅させる」とか書いてあるから、どういう動作になるかはすこしイメージしづらい。

じゃあ私達がガレインさんの所に行くのは確定ね。わーい。
とりあえず私は目くらましも狙って目を狙って、ショーンには関節を撃ってもらうよ。あとスキル「フレイム」があるから焼きガニにしてもいいかもね。

ところでカニって節足動物だけど食べられるんだ?
ショーン「えっ……? エビに近い感じかと……」
あー。エビは食べたことある。カニは料理によっては殻ごとどーんと乗ってたけどメードが取り払ってた。
ショーン「……(ブルジョアだ……」
 
 

[26] 無・名 2018/07/20-22:21

……終わったら酒ぐらい飲みてェ……

とりあえず、俺と旦那の方針は
俺は注意をひくためにもまず攻撃…あァ距離あったら縮めねェとだめだが
ロス兄サンたちが追いつく手助け
旦那はロス兄サンたちのあと追いかけて、他のメンツが攻撃する間、反撃あったら弾いたりする盾役やると
連携重視で動くっていうのでいーかね?
明日、まァぎりぎりまで粘ってプランは出すよ

>ヨナさん
まァ連携とって連続で攻撃するのはいい案だな
追いついたら俺も微力だが攻撃にくわわるヨ
ハサミだが、アンタのパートナーみたいにつよーい奴サンに動き止めてもらうや注意ひいてもらってカニの動きを妨害してもらえば当てやすくなんじゃねェのか?
この場合、味方に攻撃あてねーように注意は必要だがな
そこらへんも仲間で声かけあったらいけるンじゃ?

>ロスさん
魔力攻撃調べてみたんだがネェ 武器のところにあったが、これでいいンだよなァ?

詠唱をして振ることで、魔力弾を生み出して敵に魔力攻撃を加えることができます。

杖と本の処を見るとおンなじように書いてたぜェ?  
 

[25] クリストフ・フォンシラー 2018/07/20-21:40

ああ、かなり人が増えたね。来てくれたみんなありがとう、心強いよ。

街へ向かったカニを倒すのに6組が行けばそれだけ早く倒せそうな気もするんだけど、
そうだね、これだけ人が増えたなら、ガレインさんの方に二組でもいいかもしれない。
ショーンさん、レオ先生、よろしく。

>戦闘
このカニさ、でっかいよね。
4m5トン……シリウスが言ってるけど、ひっくり返すのって結構至難の業な気がするよ。
テコの原理使っても、5トンはちょっと人の手には余るような。
弱点の一つに足の関節があるんだから、素直に関節狙って足をもいでしまって
文字通り「足を止める」のが一番じゃないかな。

俺達の方もみんなが来るまではそんな感じで攻撃しとこうと思ってる。
俺がガレインさんに気をつけつつ関節狙いをして、
アリシアと、ショーンとレオ先生に後方から攻撃して貰うとかなり楽だね。

口狙いに関しては、俺もあまりやらない方がと思うかな。
ロスの意見にほぼ同意だよ。


にしてもこのでかいカニ…惜しいなあ。
ベリアルじゃなきゃカニ鍋で食べられたかもしれないのに。
ま、今の季節は鍋するには暑いかな、ははっ  
 

[24] ヨナ・ミューエ 2018/07/20-21:39

う、5t…。ものすごく重いですね。
これはひっくり返すのは難しそう、というか潰されかねないので危険です。
では弱点を狙って行きたいところですが、目を狙うには大きな鋏で防がれる可能性もありますし
鋏の無力化をまずは狙っていきたいと思います。
やはり攻撃魔術が使えるメンバーで協力して連携を取り連続攻撃のように仕掛けていくのがいいでしょうか。  
 

[23] ヨナ・ミューエ 2018/07/20-21:23

>遠距離攻撃
走って当てようとして当たるかどうかという話なら当たっても当たらなくてもいいんじゃないかと。
ただこの世界だとやろうと思った事は結構出来る感じはしますね。
遠距離から攻撃をして注意を引き付けて、うまくこちらに意識を向けさせればその間にロスさん達も回り込めると思いますし。
本格的な魔術攻撃は追いついてからでいいと思います。
無名さんの言っていた「威嚇して注意散らしての足止め長距離攻撃」「接近しての攻撃を行うやつ」に自然に分かれる感じに出来ると思います。

ライカンスロープ組は目標まで早く到達できるかもしれませんが、
追い越すつもりでいくならその分走る距離も伸びますし、攻撃などの行動開始はマリオスさんシリウスさん藤谷さんらとあまり変わらないかもしれませんよ。

ガレインさん方に向かう人数は私は少ない方がいいしベルトルドさんは多い方がいいみたいですけど
後ろにいる人が「無難な采配より面白そうなほうがいいな」とかそんな事思ってますね  
 

[22] ロス・レッグ 2018/07/20-21:08

>4m5トン
……ちょっと忘れてた。4Mっつーから、こう飛び越せっかなーとかは思ってたけど
この大きさで5トンってすげぇ重っ!!  
 

[21] ロス・レッグ 2018/07/20-21:03

うーん、俺やティは敵が遠いイメージなんで、射程距離外に敵がいるイメージなんだよな。
なので、走って追いかけるんだけど。射程内に敵がいるなら、別に追い掛けねぇでも良くねぇ?

>魔術
失敗判定について書いてあるページがねぇから(見落としてたら悪ぃ)
魔術の説明に記載がねぇ限り問題なく使えっと思ってっし、念じれば使えるタイプかと。

>蟹の口
うーん、目の下っつーたら下だけど、牙すごくねぇ? それに場所的にどう考えても、
口に攻撃する前に、足に攻撃されるよな?あそこ?(首傾げ)
普通の蟹の方が噛まれたら痛いっつーし、形は横っつーより、丸のような認識だからなー
解説で、目とか関節は弱点ってあっけど、口はねぇし、
こないだのイカも噛付き攻撃あるっつータイプだったし。俺はお勧めしねぇ…っつーか、
俺の思い描く場所だと、前衛陣じゃねぇと攻撃できねぇし、俺はする気ねぇなー。

カニ酒は飲んだ事ねぇけど、カニ味噌豆腐は旨かった…食える機会あれば是非  
 

[20] シリウス・セイアッド 2018/07/20-21:02

…人が増えているな。リチェが「心強い」とそこで喜んでいる。
よろしく頼む。

リチェが言ったように、俺たちはまず最初に町の方のベリアルに対応するつもりだ。
俺は近接攻撃専門なので。敵の足止め…後衛や回復役へ行かないようにも含めてと、攻撃役。
ロスやベルナルドには遅れるだろうが、俺も斬り込みの方に行こうと思う。
リチェは回復と魔力での攻撃が主になるな。

ひっくり返すのは…4m5トンの大きさがあるから難しいんじゃないだろうか。
先に出ているように、弱点と書いてある目と関節を狙っていく方がやりやすい気がする。
それこそ足止めしている間に、魔法攻撃のできる者が火力を集中させるとか。

人も集まってきたし、ショーンやドクターはガレインの方でいいんじゃないかと思う。  
 

[19] 無・名 2018/07/20-20:27

ここ顔文字いけるンだな
あー、美人の先生とショーン兄サン、よろしくな。ワリィ、発言近くて見逃してた
こんだけ人数いれば、元気な爺ィのところいってもらったほうがいいんじゃねーかとは俺は思うぜ?
俺は美人の先生とショーン兄サンがしぇことすりゃあ、助ンよ

さんづけはよしてくれ、くすぐってぇ。呼び捨でいーぜ
あー、そこらへんは俺ンの言い方がワリィな

>二番手
二番目っーか、斬りこむロス兄サンたちの次に切り込む予定? みたいなかんじで書いたわつもりだワ
確かに、これだ誤解されンな
悪ィ、悪ィ

あと、これは仮の仮ってカンジだから段取りっーてもなァ

他のメンツからのいい案ありゃあ、そっちに乗るぜ?
 
 

[18] レオノル・ペリエ 2018/07/20-20:02

わーい!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
巨大なカニが目撃できると聞いて遅ればせながらやってきたよ(きりっ
ショーン「ドクター。主旨間違えてます」
えー……。分かってるよ……?(´・ω・`)

私はレオノル・ペリエ。アライブは狂信者。魔法攻撃は任せて!(えっへん
で、こっちがショーン・ハイド。アライブは悪魔祓いだよ。
よろしくね。
ショーン「……物理学者なのに魔法攻撃……?」
魔法(物理)なのか物理(魔法)なのかよくわからないね。

ところで無名さんに是非聞きたいことがあるんだ。
ざっと現状確認して、まとめも読んだんだけど……リストに書いてある「二番手」ってどういう意味?
要するにライカンスロープの人たちが先に着くから、ライカンスロープの人たちに後続して前衛で攻撃する人って事?
「二番手」って交代人員って意味もあるから、正直このリストだけだと「遅れて待機してる」みたいな意味合いにもとれるんだけど。
まず段取りをはっきりさせたいから、そこから聞きたいんだ。


あ。ちなみに私達はガレインさんの援護を強く希望するよ。  
 

[17] 無・名 2018/07/20-20:01

>ロス
あー、カニの口っーと、目の少ン下の、位置としちゃ真横ってイメージなんだが、
間違えてたらワリィな

あいよ、弱らせてひっくり返ンったら、トドメ班と老人とカニの班に分かれるってのはいい案だな
……老人とカニってンだな、本のタイトルかヨ

>攻撃に関して
あ? あぁー、説明不足と俺の認識も間違ンもあんな。指摘、あンがとな。
ロスの兄サン、いい視線持ってンなぁ。よ、男前

走って当たるのは技術ンだろう
フツーに当たらねぇ威嚇になる可能性高けェよなァ
魔力攻撃だとなおのこと神経使うイメージなんだが、どうなんだ?

ぱっと思ったが 威嚇して注意散らしての足止め長距離攻撃と接近しての攻撃を行うやつの二組にわかれたらどうだ?
ダメージ入る魔力攻撃出来ン奴は走って近づいて狙ってる間にロス兄サンたち斬りこみ隊や追いついたメンツが時間稼いでるうちに魔力攻撃を一斉にあてりゃあ、倒ンじゃねーのか?
うちの旦那は味方の守りに徹するとサ

俺は魔術攻撃っーよりは弓だからな、威嚇・注意散らしを行ったほうにいくぜ?
ただ俺一人ンだけだと、注意ひけるか心もとねぇーなー


ぱっとした思いつきはこンくらいだ。もっといい案あったら言ンてくれ


あー……カニ、カニいいまくってたら、カニ酒のみてぇ  
 

[16] ロス・レッグ 2018/07/20-19:33

ええっと、あと、遠距離攻撃。俺の認識を少々。
俺、ここの会社のゲームは今回初めてなんで、そういう攻撃についての認識ズレがあっかもだけど。
遠距離攻撃は、当り辛いってイメージあっし。(距離があるから、相手に回避行動取られあすい)
攻撃っつーのは、止まって攻撃する。っつー認識あって、走りながらも撃てるだろうけど個人的認識であれば「命中しない」
当てる為には「止まらなければならず」敵を追うという現状だと「置いていかれる」かな、と。
なので、走りながらなら、何発も撃って数撃てば当るじゃねぇかなーとかあるんだけど。
どーなんだろ、そこらへん。  
 

[15] ロス・レッグ 2018/07/20-18:56

おぉ!! ヨナとベルトルドも来たか!! ヨロシクなっつーか!
そうか、ベルトルド、一緒に走ってくれっか!! ふはははは!! それは楽しみな! 
状況的に敵さんが遠かったら俺達が先に着くだろっし、堪えどころだろっし、腕が鳴る!
ワリと近かったら、まぁ遠距離攻撃の方が先に当るだろうけど。……多分?
まー、競争だよな、競争!! 全力で走るー!!


おー、無名は町向かうメンバーのまとめさんきゅーな!
ははは…ティ(シンティラ)か! いや、俺初め「ロス」て呼ばれてたけど、
ライカンスロープってバレてからは、「ロスさん」だからなぁ…呼び捨て無理だと思う。
ああ、ティが言うには「下手に砂浜走るより速くないですか?」らしっけど、まぁ遠距離な場合だよなー。
俺は多少足取られても、直線的に行った方が早ぇんじゃねぇかなーと(動物だし)あっので、遠慮なく真っ直ぐだけど。


■蟹について
>弱点は、眼とやや脆弱な各関節部です
って、まぁ解説にストレートに書いてあっので、そこ普通に狙っていけばいいとは思っけど。
狙い易くすっ為に前衛が抑えにかかるんじゃねぇかなーと。あ。ちなみにティが回避率低下の魔術もってくんでー。

>蟹の口
いやー、あれはどっちかっつーと攻撃部な気が。下にあるし? 下だよな?

>剣やら武器差し込んでみんなで力いれりゃあーテコの原理
……いや、足がノーダメージなら起き上がるし、攻撃もしてくるんじゃねぇかなー…
俺達攻撃するんだし、そこら辺狙われっかと思うのでー。

引っくり返すっつーなら、俺としては、ある程度ダメージ与えて起き上がり不可ぐれぇにして、
数人はクリスの方に向かっときてぇなーとかあるけど。ちょい時間かかっかもだけど、敵さんが町に行く心配ねぇ状況ならいっかなーと。


とと、ショーンとレオノルもいらっしゃい!!  
 

[14] 無・名 2018/07/20-06:53

>分担

追いかける組の今ン処の作戦と、役割分担はこれでいーか?
とりあえず仮のまとめだ

>遠くから攻撃して注意引き付け・走って追いかけて
シルシィの嬢サン
シンティラの嬢サン
ヨナの嬢サン
リチェルカーレの嬢サン
無・名…俺かよ

>斬りこみ隊
ベルトルドの兄サン
ロスの兄サン

>二番手
マリオスの兄サン
シリウスの兄サン
藤谷のダンナ


今ン処の発言、まとめるっーと、こんなかんじか?

あー
リチェルカーレの嬢サンについちゃ、悪ィ、俺が勝手に入れた。
もしこうしてぇっーのあれば自分のしたいこと言えばいンだぜ? 自分のしてぇことしな? そうすりゃ皆助ンだ


>シルシィさん シンティラさん ヨナさん
ン? 
あー、同じ班な。呼び捨てでいいぜ。さんづけとかくすぐってぇ


やっぱり、ほぼ全員で走って追いかけンなら、
長距離攻撃できるやつがてきとーに攻撃して注意ひいて、足の速い兄さんたちに接近してもらってぇ、足止めしてもらって、ンデ、全員で囲むカンジかい?

シルシィの嬢サンたちが肝ってこったろう? 魔力攻撃に関ンしちゃ、タイミング合わせて連続っー形にすりゃあ、カニもやられちまうし、足の速い兄サンたちのいいフォローになンじゃねぇーの?
俺が、お嬢たちに合わせっから、タイミングやら方法やら好きないいな

>倒すには急所
シローと考ンだが…目ン玉って、けっこう、いてぇし、見えなくなりゃそれこそ足止めになんじゃねぇの(自分の布に隠した目を指でトントン)
あと、口とかに攻撃されりゃあ、威力ねーもンでも、苦しくなんじゃねぇかのかぁ?

まぁ、痛みありゃあ、目ン玉潰されちまったら逆上って可能性もあるが……

>ひっくり返す

ヨナの嬢サン、いい案だな

それなら足の速いアンタのパートナーの兄サンたちが注意ひいてる隙に俺ン処のダンナみたいなのが近づいて剣やら武器差し込んでみんなで力いれりゃあーテコの原理でいけんじゃねーのかい?
ただ前に回り込みゃあ、ハサミの攻撃があるからなぁ
できりゃあ、背後を狙いてぇーところだな

背後狙いだと、足の速い兄サンたちの負担が増えちまうが…

あとは シンティラの嬢サンが言うように、どこを走るかっーのも一応は考えねーとな。砂地よりゃあ、遠回りでも地面のほうがいいだろうし
追いついても息があがって隙みせちまったら意味がねーしな

まぁ、ぱっと見の思いつき。穴だらけ、隙だらけの考えだからな
アンタら、どう思う?
いい案ンありゃあ、言ってくれ  
 

[13] ヨナ・ミューエ 2018/07/20-01:33

狂信者ヨナ・ミューエおよび断罪者ベルトルド・レーヴェ。
遅れての参加になりますがよろしくお願いします。

流れとしてはクリストフさん達の他は街へ向かっているベリアルの対処ですね、分かりました。みなさんとそちらへ向かいます。
お二人はあまり無理をしないでくださいね。

カニのベリアルという話ですが…、
魔力弾等で攻撃を当て可能なら回り込み、関節部等の柔らかい所を狙って攻撃、
ある程度ダメージを与えたらひっくり返してしまうのはどうでしょうか。

私は後ろから走って追っていく事になると思いますが、
ベルトルドさんはせっかく(?)なのでトランスしてロスさんと一緒に回り込む方に行って貰います。  
 

[12] シンティラ・ウェルシコロル 2018/07/20-00:16

お邪魔します。陰陽師のシンティラと、パートナーのロスさん…拷問官です。よろしくお願いします。

了解です。それでは、ガレインさんはクリスさん達にお願いしまして、私とロスさんも町の方へと向かいます。

>他の奴はどんな風にいくのがいい?
全力で走りますが…砂地がない場所があるなら、少し遠回りになっても、そちらから走るのが良いかと思うので、私はそちらを走る予定ですが。
ロスさんはトランスで狼姿になって体当り・追い越すつもりで何も考えず真っ直ぐ行くと言ってます。  
 

[11] シルシィ・アスティリア 2018/07/20-00:10

クリストフさんとアリシアさん。リチェルカーレさん、シリウスさんも。
どうぞ、よろしく。
来てくれて、嬉しい。

ええと、人数の配分はクリストフさんの言うのでいいと思う。
片方の人数が多ければ、それだけ一体倒すのにかかる時間が減って、ガレインさんが助かる可能性が高くなると思うから。

>無名さん
一撃与えて周り込むとかいいと思う。
相手の注意を分散させられたら、前衛のひとたちが助かるかも。

ガレインさんは、攻撃して最初の一体の注意を引けているから。
町へ向かう方の足止めに遠距離攻撃、やってみる価値はあるかも?

わたしは、アライブスキルの蠱霧散開で攻撃してみるつもり。魔力攻撃にはそれほど強くないみたいだから。
マリオスは関節を狙って攻撃?カニ型だから片側の足を使えなくすれば移動できなくなったり、しない…??
ただ、倒すには急所がどこかが分からないけど…。  
 

[10] 無・名 2018/07/19-23:18

リチェルカーレさん
こっちもふつーに見逃してんだから、謝る必要ないだろう。気にすんなよ
いや、俺のは単純に自分に出来ることでの提案だから、アンタはアンタのしたいように、最善をすりゃいいんじゃねぇの?
アンタのほうが強いんだろうし、魔力攻撃あれば、爺守れる確率高いだろう?

クリストフさん
じゃあ、それで。
アンタに従うよ


>横歩き
あー、横歩きで、広い場所なら小回りきくほうが優位じゃねーか?
追い込むっていうよりも、一撃与えて相手の背後にまわって、とか、方向転換させるとかで時間稼いだり、とぱっと思いついたことだな。ぶっちゃけ思いつきだから気にすんな


>街に向かうカニ
追いかける奴…地形って砂浜でいいんだよな? 砂に足取られそうだな。追いかけるのに、先に一撃与えたら、俺らのほうにくるか?
他の奴はどんな風にいくのがいいと思う? いい案あんなら、それに乗るよ





 
 

[9] クリストフ・フォンシラー 2018/07/19-22:09

んーと。
まず俺の考えだけど、老騎士の方へ行くのを一組にして、街へ向かった方のカニを退治することを考えた方がいいと思った。

無名さんが遠距離攻撃で気を引いて…と言うのもいいかもしれないけど、
それだと、たぶん老騎士を助けるのが難しくなるよね。
カニにしてみたら、自分の攻撃届かないとこにいる奴よりも、近くにいるガレインさんを狙うんじゃないかなと思うよ。
そして、ガレインさんは逃げろって言っても逃げないよね、きっと。

なので、ここは俺達に任せて貰えないかな。
俺は近接攻撃しかできないけど、ガレインさんの盾になれるし、防御力もそれなりにある。
アリシアは魔術での攻撃ができるし、ガレインさんや俺が傷ついた時も回復が使える。
みんなが来てくれるまで耐えるには一番向いてると思うんだけど、どうかな。

>横歩き
横歩きしてるってプロローグに書いてるから、そうなんじゃないかな?
たださ、現場って海岸だろ?
追い込むと言っても、追い込める場所が無いような気がするかなあ。  
 

[8] リチェルカーレ・リモージュ 2018/07/19-21:53

>無名さん

ごめんなさい、発言時間が近かったせいか書き込みを見落としていたようです。
無名さんが剣士さんの方に行かれる感じなのでしょうか?
それなら、わたし達は町の方に向かいますね。
クリスさんとシアちゃんも剣士さんの方に行ってくれますし、町の方も手薄になると危なさそうですから。
スケール1とは言え耐久力もありますし、強敵と書いてありますから。
がんばって早く倒して、合流したいなと思います。

こんなに大きな敵をひとりで押さえるなんて、ガレインさんってすごいんですね。無事敵を倒せたらお話が聞いてみたいです。  
 

[7] リチェルカーレ・リモージュ 2018/07/19-20:00

リチェルカーレです。パートナーはシリウス。
アライブは陰陽師と断罪者です。
どうぞよろしくお願いします。

わたし達も可能なら、どちらも助けたいと思います。
これで4組になりましたし、なんとか二手に分かれられないでしょうか…?
町へ向かう方を先になんとかできると良いですよね?
この人数のままなら、わたしとシリウスは町方面の敵に向かう方がいいのかな。
そちらを急いで倒して、クリスさんたちの方へ戻るとか…。
あ、シリウスは町の方へ、わたしは剣士さんの方へ向かうのでも良いのかしら。
もう少し考えてみます。  
 

[6] 無・名 2018/07/19-19:53

>シルシィ・アスティリアさん、マリオス・ロゼッティさん、クリストフさん、アリシアさん

あ? ……よろしくな?
愛想ないのはいつものことだが、挨拶ぐらいはな。



爺助けるなら、俺が、遠くからカニを攻撃して意識を逸らして時間稼ぐっていうのもありか?
動きが鈍いなら攻撃して逃げてまわっていりゃあ、奴さんがヒステリックに泡噴き出したころに、落ち合えんじゃねぇのか?
魔力攻撃にそんなつよくねぇなら、物理攻撃あたりで足止めして、一気に叩いてって短時間でいきゃあ欲張りコースもいけんだろうぉ

しっかし、この爺、驚くほど元気だしな……

あとカニって横歩きだけだよな? こいつらもそうだったらそういうカニっていう特徴を生かせして追い込めねーぇの?

 
 

[5] クリストフ・フォンシラー 2018/07/19-13:54

ごめん、誤字があった。
断罪者、だね。どうして社が出てきたんだろう(苦笑)

こんな事で連レスして申し訳ない。  
 

[4] クリストフ・フォンシラー 2018/07/19-13:53

お邪魔するね。
断罪社のクリストフと、パートナーのアリシア。彼女は陰陽師だよ。
遅ればせな参戦だけど、よろしくどうぞ。

敵が巨大だからね…本来なら一体を全員で相手するのが望ましいんだろうけど……
俺達も、できれば両方とも対処したいと思うよ。

先に参戦してた二組が街へ向かった方の討伐に向かうなら、俺達は老剣士の援護に行こうか。
みんなが戻ってくるまで耐えてみせるよ。  
 

[3] シルシィ・アスティリア 2018/07/19-10:59

(あ、人増えてた…。)

藤谷さん、無名さん、来てくれて、ありがとう。

わたしは、シルシィ・アスティリア。陰陽師。
パートナーは、マリオス・ロゼッティ。断罪者。
どうぞ、よろしく。

わたしは、優先は、町へ向かうベリアルの対処。

もっと人数が増えれば、何人かガレインさんの援護に行ってもらって。
耐えてもらっている間に、残りの人で町へ向かう方を討伐。その後合流してっていうのがいいかもって思ってるけど。
増えると、いいんだけど…。  
 

[2] 藤谷・弦一 2018/07/19-07:56

断罪者の藤谷と悪魔祓いの無名だ
よろしく頼む

そちらは、どんな選択をしたいのか聞いても構わないか?

俺と無名はそちらの考えに合わせるつもりだが、特にないなら街の安全を優先するつもりだ。今の人数では、欲張った選択は避けたほうが無難だろうな