~ プロローグ ~ |
指令を受け取るためにエントランスホールを歩いていると。 |
~ 解説 ~ |
このシナリオは個別シナリオになります。 |
~ ゲームマスターより ~ |
記念日……わりかと仕事の忙しさで忘れて思い出しては「いいよ、いいよ」と言われながらも愛情とはやすりのようなもので削られていき、失われていくものです(やらかした人の顔) |
◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇ |
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◆忘れてた大切な日:唯月の誕生日 唯「瞬さんの様子がおかしかったので 彼を優先してたら忘れてました… でもわたしの誕生日なんて…気にしなくて良いんですよ?」 瞬「気づいたのは正気に戻り始めたくらいからかなぁ いづ、好きな人の誕生日なんだから特別なんだよ〜!」 ・瞬が今からデートをしようと提案 瞬(タイミングなんて考えてたらいつ出来るかわからない!) 「いづ、今からデートしよ!」 唯「え、デ?!」 瞬「ほら、あのお店可愛いものがあるかも〜」 唯「わっわわ、瞬さっ!」 ・連れられた場所は雑貨店 唯「わぁ…可愛い…!」 瞬「いろいろ可愛いものいーっぱいあるねぇ〜 誕生日記念に何か買おー!来年も忘れないように〜!」 唯「!はいっ!」 |
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ふふ、今日のノグリエさんがなんだかご機嫌ですね♪ 私にプレゼントですか?…あの私の誕生日はまだまだ先ですし。 お誕生日だったらどちらかというとノグリエさんのお誕生日の方が近いような…。 …えっ?私と初めて会った日? すみません…!私覚えてなくて…大事な日ですよね! でも、ノグリエさんが覚えてくれてて嬉しいです。 遅くなってしまいましたが今からでも二人でお祝いしましょう。 ケーキを買ってご馳走を用意して。 他に何か私にできることはありませんか? 歌を…? 初めてであった時に私が舞台で歌っていた歌を歌ってほしい、ですか? もちろん、かまいません! ~♪ …少し強引でしたけど。 こんな風に過ごせてるのは私、幸せなんですよ。 |
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~ リザルトノベル ~ |
●カルミアとアヤメ 「特別の日をお祝いされるにゃあ!」 「ちょっと、待って待ってー!」 などと元気な声がエントランスに響き渡り、過ぎていく。 『泉世・瞬』と『杜郷・唯月』は視線を交わした。 「あのさぁ~、いづ」 「は、はい、なんですか、瞬さん」 「……俺、すっごく大切なことを忘れてるよねぇ~」 「えっと」 瞬が何を言いたいのか唯月は本当にわからなくて困惑した。だって、瞬の誕生日はお祝いしたし、契約してまだ一年は経ってない、出会ったのだってそのころだから該当しないはず。きっと。 「いづ、もしかしてもう俺のこと嫌いになってるっ!」 「え? ……えええっ! なってません。なってませんっ! ど、どうした、んですか?」 「だって、俺、いづの誕生日、忘れてたよね~?」 「……誕生日?」 唯月が目をぱちくりさせる。 「あ、そういえば……わたし……誕生日、でしたね」 「いづ、もしかして忘れてたの! 自分の誕生日なのにっ!」 瞬が驚いて目を見張る。 「瞬さんの様子がおかしかったので、そのことを優先してたら忘れてました……」 「そうなんだ。ごめんね~。気づいたのは正気に戻り始めたくらいからかなぁ……ただそのとき自分のことでいっぱいいっぱいだったからぁ~」 気に病む瞬を唯月は申し訳なさそうに上目使いで見つめた。 「……でもわたしの誕生日なんて……気にしなくて良いんですよ?」 ようやく瞬が少しずつとはいえ普段通りの彼に戻ってきて安堵としていたが、やはりまた、少しだけ不安定なところがあるのを唯月は肌で感じていた。これが浄化師としての運命なのか、それとも何かもっと別にあるのか。理由がわからなくて、ただ瞬が苦しんでいるのを見ると自分も同じくらいに苦しい。だから本当に自分のことなんて考えてなかった。 「お祝いしよう!」 「え」 「今からでもお祝いしよう、いづ!」 「で、でも、指令が」 「受付の人も言ってたよ~? お祝いしなさいって」 熱心な瞬の言葉に唯月は驚いた顔で、こくんと頷いた。 「じゃあ、あの、今度……二人の休みがあったとき……とかに? 指令では確かに浄化師同士できちんとそういう日を確認しろ、とは言われましたけど」 臆病な小リスを彷彿とさせる唯月は本当にびっくりするほど真面目で、いつも真剣で、優しい。どうしてその十分の一でも自分のことを大切にしないのだろうと瞬はもどかしくなるほどだ。 うん、だからね。 (そんないづのぶんも、俺が、いづを大切にして、すごいんだって言ってあげなきゃ) 瞬は唯月に笑いかける。 (それに) 唯月の手をぎゅっと握りしめる。 (タイミングなんて考えてたらいつ出来るかわからない!) 自分の不安定さもそうだが浄化師は年中人手不足のせいであっちへこっちへとひっぱりだこだ。 せっかく受付でこうして時間とチャンスをもらったのだから。 「いづ、好きな人の誕生日なんだから特別なんだよ〜!」 「え、す、好きなひと、え、瞬さん?」 「いづ、今からデートしよう!」 「え……デッ!?」 唯月の反論を聞く前に瞬は魅力的な笑顔で浮かべて歩きだす。 本部を出ると、まだ刺す様に鋭い日差しが二人を出迎えた。それに負けまいと可愛らしいお店や屋台が並び、人々は活気だっている。 「ほら、あのお店可愛いものがあるかも〜」 「わっわわ、瞬さっ!」 楽しそうな瞬の声に唯月はどきまぎしながら、ふっと心と口元が綻ぶのを感じた。 入ったのは小さな雑貨店で、いくつものアクセサリーが並んでいる。 唯月の目じりが緩んだ。 「わぁ……可愛い……!」 「いろいろ可愛いものいーっぱいあるねぇ〜誕生日記念に何か買おー! 来年も忘れないように〜!」 「!」 笑顔でまた来年と口にする瞬に唯月は目を大きく見張り、胸からあふれる喜びから大きく頷いた。 「はい!」 「あ、良いものみ〜っけ!」 瞬が手にとったのは銀のチェーンだ。その先にあるのは「あなただけの思い出を」とカードが添えられている。唯月がきょとんと首を傾げると、奥から店員が出てきた。 「これはお客さんの大切な日を教えてもらって作るものだよ。お二人かい。いいね、では二人のためのペアものを作ろう」 「ほんとうですか~? やったね~」 「ペ、ペア物なんて初めてつけるので緊張します……!」 店員は二人に誕生日を聞くと、すぐに奥から小さな花のアクセサリーを取り出した。 八月七日の誕生日花の「カルミア」に、六月六日の誕生日花「アヤメ」。それぞれ誕生石が花の中央につけている。 店員は二つの花を素早く一つのアクセサリーにしてしまう。 「幸福と勝利の意味を持つ石がそれぞれはいっているよ」 唯月は両手のなかにネックレスを見る。こんなにも小さくて淡い色のかわいらしい花が自分に似合っているだろうかと不安になるが、アヤメが優しく小さなカルミアを支えてくれている。 この世にたった二つしかない二人の持つペアアクセサリーに唯月は胸の底から痺れるような嬉しさを覚えた。 同じように瞬も大切そうに自分のアクセサリーを掌にのせて見つめている。瞬の分はアヤメを後ろからしっかりと抱えるようにしてカルミアが控えめに咲いている。 二人だけのペアネックレスだ。 (わたしの事を考え過ぎたら参ってしまうのに……) 恋はもっと甘くて、優しくて夢いっぱいだと思っていたけど、現実はぜんぜん違った。苦しくて、つらくて、けれど。 (でも……そう言われて……喜ばないわけ、ない) ――好き 零れるように思う。笑顔が幸せを、優しさがどんな苦難も乗り越えようと思わせてくれる。 (……来年は心から祝い合えるように……) 言葉では足りなくて、唯月はありったけの気持ちをこめて笑顔を浮かべた。 (来年は準備もいっぱいしてリベンジしなきゃ) 微睡の庭での優しい音楽とバースデーケーキ。 あんな素晴らしい誕生日にはこんなものじゃ、遠く及ばない気がする。あのときの気持ちを今度はちゃんと返したい。 (いづは気にしてなかったみたいだけど、俺は当日に祝ってもらえて……嬉しかったから……ね) 瞬は唯月を連れて評判のレストランで、ケーキに美味しい料理を堪能した。 寮まで送ると名残惜しいが、それでも夕方になり夜が更けていく。 「じゃあ、ね。いづ」 「は、はい!」 ずっと繋いでいた手が、指先が離れる。ぬくもりがなくなった寂しさを噛み締めて、唯月は買ったばかりのアクセサリーを寮室へと飾った。 そのころ、瞬もまた教団の寮室に戻ると、窓の近くにアクセサリーを飾った。 ●カナリアは 「お祝いにはケーキがいるニャー!」 「まって、まってよ!」 エントランスには明るく楽しそうな声が響いている。 「ふふ、今日のノグリエさんがなんだかご機嫌ですね♪」 「今日はとってもいい日なので」 にこにこと笑う『ノグリエ・オルト』につられて『シャルル・アンデルセン』もほんわかとマシュマロにチョコをこぼしたような、甘く優しい微笑みを浮かべる。 「そうだ、これをどうぞ」 「え? 私にプレゼントですか? ……あの私の誕生日はまだまだ先ですし。お誕生日だったらどちらかというとノグリエさんのお誕生日の方が近いような……?」 掌に乗るくらいの小さな箱は可愛らしいピンクのリボンでラッピングされて、なにかのお祝いのためのものだということぐらいはシャルルにだってわかる。 頭いっぱいにハテナマークを浮かべるシャルルをノグリエはにこにこと見つめる。 「普通の日でも、大切な人へプレゼントをあげてはいけないというのはないですよね?」 「えっと、けど」 「今日はいい日なので、ぜひ、受け取ってください」 「はい」 シャルルは頷いて、けど、やっぱり、なんだろうと小首を傾げる。 ノグリエは大変シャルルを溺愛し、なんでも買い与えることを平気でやってきた。だからまたノグリエがシャルルのために、プレゼントした、としたらそれはいつものことだ。 ただし今日はちゃんと特別な日――。 (今日はボクとシャルルが初めて出会った日なのだけれど、シャルルはきっと覚えていないでしょうね) 今朝からノグリエはシャルルを見ていたが、彼女が今日を特別気にしている様子はない。当たり前だと思うし、そうだろうと思っている。期待はしていない、ただ自分だけは覚えている日。 (でもこれはボクが覚えていればいいだけのことですから。それでもささやかに祝うくらいはいいでしょう) そのためにノグリエは事前にシャルルに似合うだろう瞳の色と同じ、琥珀色の花飾りを用意したのだ。 シャルルの制服――かなり改造され、彼女のかわいらしさを引き立てているそれはすべてノグリエが腕のいい職人に注文して発注したものだ。それは戦いのなかでも歌を忘れず、明るい笑顔のシャルルを常にひきたててくれた。今回はその制服に合うアクセサリーだ。きっと今以上にシャルルを華やかに、美しく魅せてくれるはずだ。 (シャルルにプレゼントを渡して、美味しいものでも食べれればそれでいいです) 指令を終えたあと、二人で楽しく食事できるレストランも事前に予約はしてある。 たった一人だけが知っている、きっと幸せな一日になると思っていたら――。 「特別な日、記念日……あっ! もしかして、今日ってなにかありました?」 受付でのひと悶着のあとシャルルは思い切ってノグリエに直接聞いてみた。 ノグリエは笑みをたたえたまま、一瞬、どうしようかと思ったが、真っすぐに見つめてくるシャルルをごまかしたり、嘘を言えるほど彼は悪人ではなかった。 「……出会った日ですよ、シャルル」 「えっ? 私と初めて会った日?」 言葉を繰り返して、シャルルは目を見張ると。 「すみません……! 私覚えてなくて……大事な日ですよね!」 勢いよく頭をさげるシャルルにノグリエのほうが焦ってしまった。何か気の利いた言葉を言おうとする前に。 「でも、ノグリエさんが覚えてくれてて嬉しいです」 すぐに顔をあげて、ぱっと笑顔を見せるシャルル。 ノグリエは眩しいものを見るように彼女を見つめた。 「遅くなってしまいましたが今からでも二人でお祝いしましょう。ケーキを買ってご馳走を用意して」 「シャルル」 「はい!」 イキイキと嬉しそうなシャルルにノグリエはゆるゆると微笑んだ。 「実は食事は用意しているんです。シャルルが気に入ってくれるかわかりませんが」 「本当ですか! じゃあ、ケーキは私が用意したいです、いいですか?」 「もちろんです。シャルル」 「よかった! じゃあ、今からケーキ屋さんにいきましょう!」 シャルルが無邪気にノグリエの手をとり、ぎゅっと握りしめてひっぱる。少しだけ強引なお誘いをノグリエは快く受け止め、大股で歩き出した。 (今から一緒にお祝いをすることになりました) 受付の騒動は多少驚いたが、まさか、それがきっかけでこういう展開になるとは思ってもみなかった。 指令は二人の記念日をお祝いする――浄化師としてパートナーを大切にするのは重要だ。 さまざまなことが重なってこうして特別な日を互いに意識してお祝いできるとは思わぬ幸運だ。 (ボクだけでも覚えていればいいとは思っていましたがいざ一緒に祝ってもらえるとなるとやはり嬉しいです) 目覚めたときから少しだけ心躍っていた気持ちは、今はシャルルのおかげで空まで飛んでしまいそうだ。 「他に何か私にできることはありませんか?」 お店はシャルルが選び、二人で食べるからとケーキ選びはそれぞれの食べたいものの意見を合せて真っ白いクリームにいちごののったものを選んだ。それを夕飯までにとりにいくと注文し、二人は公園にやってきた。 「ボクからの希望ですか? そうですね、初めて会った時にキミが歌っていた歌を聞きたい。あの、可愛らしい歌をもう一度」 「歌を……? 初めてであった時に私が舞台で歌っていた歌を歌ってほしい、ですか? もちろん、かまいません!」 シャルルはにこりと微笑むと、公園の、小さな石の上に立つと大舞台に立ったかのように恭しくスカートのすそをあげて頭をさげると、ゆっくりと口を開いた。透き通る歌声は風にのり、世界へと響き渡る。太陽の日差しのようにあたたかで、水のように流れるようで。 それは歌えなくなった年老いた鳥が人々から捨てられ、悲しみと苦しみの果てに、それでも孤独な一人の人間を癒そうと、歌声を取り戻し、幸福と愛を歌い上げる曲。 さらさらと流れる歌に天真爛漫な彼女の優しさとかわいらしさが引き立つ。 その歌声は何日も屋敷に引きこもり、出てこなかった男を毎日劇場に通わせるほどの力があった。 歌……いや、舞台に立つシャルルの力だ。 シャルルの歌声が終わると、その場に居合わせた幸運な人々からぱらぱらと拍手が漏れ出す。 シャルルは照れ笑いを浮かべてノグリエを見つめた。 「どうですか?」 ノグリエは頷き、拍手で答えた。 「…少し強引でしたけど。こんな風に過ごせてるのは私、幸せなんですよ」 レストランへ向かう道、ケーキを大切そうに両手で抱えてシャルルはノグリエに告げる。綻ぶ笑顔を浮かべて、先を歩きだす彼女の背をノグリエは見つめた。 (なんだかんだでシャルルは聡い子です……いろいろ気付いていることもあるでしょうが、それでもキミは……) 「ノグリエさん! はやく!」 「ええ、いま、いきます」 素晴らしい一日の思い出を堪能し、二人を別れた。 シャルルはプレゼントをそっと自室の窓際に飾り、微笑んだ。 ●お祝いするにゃー! 「お祝いするにゃ!」 「もう、わかったから、ステイ!」 「ニャー!」 ぜぇぜぇと息を荒くさせているのは『ラシャ・アイオライト』。『ミカゲ・ユウヤ』はしょんぼりとした顔で見上げてくる。 「無理にお祝いしちゃだめだろう?」 「けど、今回の指令は」 「うん。ただ……えーと」 ラシャはミカゲを見てなんて説明しようと考えた。 受付での騒動のあとラシャとミカゲはそれぞれ考えた。 実は二人にとっては、これははじめての指令なのだ。 ミカゲはやる気いっぱいで、とにかくお祝いする、という一点に気を取られてしまった。 その場を行きかう浄化師たちのお祝いをすればいいんだと思った。 この指令は二人のお祝いである。決して他人のお祝いではないが、その重要なところがすっぽぬけてしまうのが実にミカゲらしい。 ミカゲはエントランスでとりあえずお祝いの準備を開始した。 ケーキにプレゼント、あとお祝いする場所の飾りつけ! ケーキは厨房にお願いして。 プレゼントはどうすればいいのだろうと考えていると受付口にいる指令発行担当者が二人ががんばっているのを見て折り紙やきれいな布やらを寄付してくれたのだ。 がぜん、ミカゲはやる気になる。 カフェのテーブルを一つ借りて、美しい布たちをボンドでつなぎあわせてカラフルなテーブルクロス、折り紙で作った輪っか飾り。 「あとはお祝いする人を見つけるにゃー!」 「そうだね、ってミカゲっ!」 ミカゲのがんばりにラシャは付き合う。 問題は。 「だいじょうぶよ」 「ふふ、ありがとう」 と行きかう浄化師たちはミカゲのお祝いに感謝しつつも行ってしまう。 とうとうミカゲはこうなったらとにかく手当たり次第お祝いしようとするのでラシャがストップをかけたのだ。 「今回の指令って、その、浄化師同士のお祝いだよ、ミカゲ」 「にゃ!」 「だからね」 「に、にゃあ?」 「僕のことはお祝いしてくれないの?」 「……にゃ? にゃああああああああ!」 ミカゲの大声が響いた。 「ミカゲ、しー! 静かにっ!」 とっさにラシャは口を塞ぎ、ミカゲを見た。やらかしてしまったミカゲはばたばたしている。 「声を出さない?」 こくこくこく。 「はい」 「ミカゲ、やらかしたにゃあああああ!」 「ミカゲ、静かにっ!」 今日は、ラシャの誕生日だったのだ! 「ミカゲ、ご主人の誕生日、忘れるところだったにゃあ」 「気にしてないよ、ミカゲ」 「ほ、ほんとう、にゃあ?」 両手で顔を覆って今にも泣きそうなミカゲにラシャは苦笑いして頷く。 「うん。それで、えっとね、このお祝いって、僕がもらってもいい?」 「も、もちろんにゃ! もちろんにゃあ! あ、まつにゃ」 ミカゲがいそいそと折り紙を取り出してなにかを作り出す。ラシャはその様子を見つめた。 「いうこと聞く券にゃ!」 「ありがとう。ミカゲ。これっていつでもいいの?」 「もちろんにゃ!」 「そっか。じゃあ、ケーキをたべよう。ジュースも」 「にゃあー!」 用意したテーブルに二人はつくとケーキとジュース、そして折り紙で作った輪っかをラシャはミカゲからかけてもらい、笑顔でお祝いした。
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*** 活躍者 *** |
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該当者なし |
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