~ プロローグ ~ |
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~ 解説 ~ |
●目的 |

~ ゲームマスターより ~ |
この間、本気で絡み酒をされた鞠りんです。(あれは迷惑 笑) |

◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇ |
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【目的】 ルイを花見に連れ出して親睦を深める。 【行動】 道繰りの魔女が言ってたルイのパートナーになるのに足りないものが何かは解らない。(1話)でも認めてもらうまでこのまま諦めるつもりはないから。 その為にも先ずは親睦を深めようと思って指令だと言って強引に連れ出して来たけどルイ相手に何を話していいかわからない。 ウメシュ? 梅酒が酒と知らずに飲む。 ルイってばさぁ~どうしてあの時魔女の答えを聞くのを邪魔したぁ~(1話) そんなに我の事が嫌いなわけぇ? (ルイの胸倉を掴む) 却下しますぅ~。 この人でなしの冷血漢。 我はぜんぜん酔っ払ってませぇ~ん。 我の何がそんなに不満なんだよぉ。 足りないってなにぃ? (ルイの膝で眠る) |
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酔う(酒と気づかず) 紅白の梅の花に目を輝かせ とても綺麗 桜も綺麗だけど、梅もすてきよね 軽く花弁に触れ そのままシリウスを振り返る 柔らかく細められた彼の瞳に胸がどきり 口当たりもいいし お食事と一緒にどうですかと勧められた飲み物を一口 甘くて美味しい あれ なんだかほわほわしてきた… 心配そうにのぞき込んできたシリウスに満面の笑み シリウス、つかまえたー ぎゅうっと彼の首に抱きつく 何か慌てている気がするけれど気にしない 引き離されそうになるのに むっとして余計に引っ付く や!あったかいもの このままがいい ふふ シリウス、だいすき ねえ シリウスは? わたしのこと どう おも… 抱きついたまま沈没 髪を撫でる手と 小さな呟きは夢心地に |
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ベ まだ寒い日も続くがもう梅の咲く季節か ヨ 梅の花だけはでなく出店も梅にちなんだものが色々あるんですね 飲み物片手に散策 酒 ヨ 弱い ベ 好き 酔う程飲まない ヨナ ひっく と周りに聞こえてしまうようなしゃっくり 普段なら慌てて咳払いで誤魔化すところだが頭がぼーっとして 喰人の声もあまり耳に入らない なんですか もう 大丈夫ですよこれ美味しかったですし。酔ってません 手を引かれふわふわとした足取りでいたが段々世界が回ってくる 向けられた背中に 特に考えも無く体を預け背負われる 聞いてますってば 昔の事なんて気にしてたらモテないですよ と喰人の無防備な耳をふにふに なーんにも面白くないです 普通ですふつう (後で己の言動を思い出し無事死亡) |
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~ リザルトノベル ~ |
「なんでわざわざレストレンジと花見に来ないといけないわけ?」 開口一番『ルイス・ギルバート』が言った言葉がこれとは。 「指令なんだし、いいじゃん!」 本当は、ルイスとの親睦を少しでも深めようと思い、この指令の話にノッた『モナ・レストレンジ』だったが、ルイスの天邪鬼ぶりは相変わらずで、なかなか頷きもしない。 『道操りの魔女』が言った、ルイスのパートナーになるのに足りないものは、今も変わらず分からない。でもルイスに認めて貰うまで、モナは諦めるつもりなんて更々ない。 どうにかルイスを頷かせようと試みるも……いや、ルイスの方が急に態度を変えた? 「指令って……。まぁしょうがないから付きあってあげるけど」 いきなり付きあうと言われ、面食らうモナだったが、ルイスがその気になったので、考えるのは後回しと、会場内へと足を進め始める。 「じゃ行こうルイ」 ルイと呼ばれ、微かに眉間にシワを寄せたルイス。だけどモナはルイスのその変化に、まったく気づいてはいなさそう。 「だからルイって呼ばないでって」 そうお決まりのセリフを言ってはみたものの。 (この間の事を気にしているみたいだし……。邪魔をしたのは可哀そうだったかも。今日くらいはレストレンジに付きあってあげるかな) あの時、邪魔をしたのはルイス自身。モナに自分が元サクリファイスだとバレたくなく、気づいたら武器を振り投げていた。 そして今も耳に残る『道操りの魔女』の「そう言う事」という言葉。あれ以上魔女はモナには語らなかったが……。ルイスは恐れている。モナが事実を知る日を。 梅花祭りの会場に来たはいいが、モナはルイスにどう話をしていいのか分からず、ただ黙々と、みんなが持って来たものを食べ、飲み物を飲むばかり。 「なにか話してよ」 そうモナが話を促すが。 「……別にない」 ルイスもモナに語る言葉がなく、いつもの無表情で、梅料理を摘まんでは食べているだけ。 そんな中、買い足しに行った仲間が持って来た、琥珀色の飲み物が気になったモナは、それを貰い一口飲んでみた。 「これ、おいしいじゃない」 甘くて、飲みやすくて、琥珀色というのがまた綺麗だと、モナはその飲み物をグイグイと飲んでしまう。 そんなモナを横目で見ていたルイスは。 「ふ~ん『ウメシュ』ね。……『ウメシュ』!?」 ルイスは僅ながらに、二ホンの『ウメシュ』のことを知っていた。そして『ウメシュ』がお酒であることも。 気づいた時には、モナが持つコップの中の『ウメシュ』は空になっており、更にモナは追加の『ウメシュ』を貰って飲んでしまっている。 (レストレンジの酒の強さってどうなんだろう?) そうルイスが思っていれば、みるみるとモナの顔がお酒で赤くなっていく。 「ちょっとレストレンジ!」 これは酒に弱いと考えたルイスは、モナを止めようとしたが、時すでに遅し。多分知らずに飲んだとはいえ、モナは完全に酔っ払った状態になってしまっていた。 手遅れというのは、正にこのことだと思うルイスだが。 「ルイってばさぁ~どうしてあの時、魔女の答えを聞くのを邪魔したぁ~」 すっかり酔ってしまったモナの口から出て来たのは……あの時のこと。 (どうして邪魔したって) ルイスは考える。産まれて初めて見出だしたルイスの生きる意味。だがモナはその記憶をなくしサクリファイスを憎んでいる。それなのに……いや、だからこそルイスはモナの邪魔をした。半分は無意識だったが。 僅かに表情が揺れながらも、ルイスはモナに言う。 「まだ魔女の戯れ言を気にしていたの。いい加減忘れなよ」 だがモナはモナで、どうしても答えが欲しく、そして足りないものはなにかを知りたいがために、引くことをよしとしない。 「そんなに我のことが嫌いなわけぇ?」 ドンッと、コップを下に置いて、いきなり動いたと思ったら、とうとうルイスの胸ぐらを掴んで迫る始末。 「はぁ、レストレンジが飲んだのは『ウメシュ』というお酒じゃない。酔っぱらっているでしょ、そろそろお酒は止めにしなよ」 「却下しますぅ~この人でなしの冷血漢」 「ひどっ、この酔っぱらい!」 「我はぜんぜん酔ってませ~ん」 「いや、酔ってるから」 こういうのを絡み酒と言った? まさかモナがその絡み酒だったとはと、少しもてあまし気味のルイスと、ふわふわしていて気分がよく、今だったらルイスになんでも言えるような気がするモナ。 だからこそ、モナはルイスに一番気になることを口にした。 「我のなにが、そんなに不満なんだよぉ。足りないってなにぃ?足り……ない……って」 (もっと聞きたいのに……意識が……ルイに対して……足りな……い) 本当にお酒に弱かったのか、ルイスの胸ぐらを掴んでいた手が弱くなり、とうとう手は離れ、モナはそのまま崩れるようにルイスの膝の上で眠ってしまった。 「……そんなところで寝たら……風邪を引くでしょ」 すっかりと眠ってしまったモナを見て、ルイスは愚痴をこぼしながらも、自分が着ていたパーカーをそっと脱ぎ、眠るモナにかけてあげた。 ルイスの膝の上で眠るのは、あどけない表情を残す美少女。あの時、追われ傷ついたルイスに手を差しのべてくれた、日にキラキラときらめく綺麗な白髪をした美少女。 「べつに……嫌いじゃないよ……モナ」 梅の花びらが舞うこの場所で、眠るモナを見守りながら、少しだけ昔のことを思い出しているルイスだった。 ● 梅花祭りの会場は、ニホンから贈られた原木を枝分けし、紅梅・白梅と、それは沢山の梅の木であふれている。 そんな梅の並木道の中を歩く『リチェルカーレ・リモージュ』と『シリウス・セイアッド』、リチェルカーレは満開の梅の花々に目を輝かせ、梅の並木道を楽しんでいるよう。 「とても綺麗、桜も綺麗だけど、梅も素敵よね」 手近にあった梅の花弁に触れ、その感触を楽しみながら、少し後ろにいるシリウスの方へとリチェルカーレは振り返った。 「あ、ああ、梅も綺麗だ」 (リチェの方が何倍も綺麗だが) うららかな春色の景色の、その中心にいるリチェルカーレ。そんなリチェルカーレを目を細めて見つめるシリウス。無意識のうちに、その表情が僅かに和らいでいることにすら気づかずに。 (あ、シリウスが) ほんの僅かだけど、柔らかく細められたシリウスの翡翠色の瞳。その穏やかな目線にリチェルカーレの胸がどきりとする。 (また、また胸がどきっとして、頬が熱い) ずっと続く、このどきどき感。特にシリウスがたまに見せてくれる柔らかな表情を見たとき、リチェルカーレの胸は一際どきりとする。 でも、それがなぜなのかは、相変わらず分からずのまま。 みんなが集まっている場所にやって来たリチェルカーレとシリウスは、色とりどりに並べられている料理に、さっそく目がいったよう。 「梅の料理というのも、美味しいですね」 「そうだな。酸味かと思えば甘みもある。なかなかに興味深い味だ」 みんなが買って来た梅の料理は、リチェルカーレにもシリウスにも好みがあったらしい。 「口当たりもいいですし、この梅ピザは絶品です」 リチェルカーレは梅のピザを取り分けシリウスに渡し、それを受け取ったシリウスも一口食べてみた。 「ああ、悪くない」 あれがおいしい、これは食感がいいなど言いながら、みんなと一緒に楽しく梅料理を堪能するシリウスとリチェルカーレも、和やかな雰囲気をかもし出している。 そして買い足しに行った仲間から「お食事と一緒にどうですか」とすすめられた飲み物を「ありがとう」と言って受け取り、リチェルカーレは少しだけと思い、それを飲んでみた。 「甘くておいしい」 ふわっと口の中に広がる、あまやかな味わい。 リチェルカーレは、初めて飲むこの飲み物が気に入ったよう。 (甘くて、飲みやすくて、これが一番おいしいかも?……あ、あれ、なんだかぽわぽわしてきました) コップ1杯ほどの『ウメシュ』を飲んだ後、リチェルカーレは自分の体が、ぽわぽわと浮いている感じを受けたが、気分的には凄くいい気分で、なにかこう……体が弾けてしまいそう。 そんなことを思うリチェルカーレにシリウスが声をかけられたものだから。 「どうした?気分でも……」 心配そうにリチェルカーレを覗き込んだシリウスに、にっこりと満面の笑みを返し。 「シリウス、つかまえたー」 リチェルカーレは両手を広げて、シリウスの首に『ぎゅうっ』と抱きついてしまっていた。 「……っ」 いきなりリチェルカーレに抱きつかれたシリウスは、なんのことか分からず。 そして突然のことに表情を動かすことすら忘れ、しばらく呆然としていたシリウスだったが……はっと我に返り、慌ててリチェルカーレが飲んでいたコップを奪い、一口飲んでみて……分かった。 「酒……酔ったのか?これで?」 困ったシリウスがリチェルカーレに言っても、リチェルカーレはそのまま。 「おい、離れ……!」 「や!あったかいもの、このままがいい」 子供が駄々をこねるように、リチェルカーレはシリウスにしがみ付いて離れない。 (完全に酔っている) リチェルカーレを引き離そうとするも、その柔らかい体とぬくもりに、シリウスは目眩がするほどの安らぎと心地よさを覚えてしまい、リチェルカーレを離すことも出来ずにいれば。 「ふふ、シリウス、だいすき」 すっかり気分のいいリチェルカーレは、シリウスに今まで言えなかった……いや、無意識の自分の心を、シリウスに呟いてしまっていた。 (人の気も知らないで、こいつは) 酔って少し舌っ足らずなリチェルカーレの言動に絶句するも、リチェルカーレの言葉は止まらない。 「ねえ、シリウスは?わたしのこと……どう、おも……っ」 絶句を通り越したリチェルカーレの問に。 「……俺、は」 (好きだと認めることは、離れないといけないことと同じ。だけど、嘘でもリチェルカーレに「嫌い」だとは言えず……俺は!) 「…………」 そんなシリウスの心の中の激しい葛藤の中の最中に、リチェルカーレはシリウスに抱きついたまま眠ってしまっていた。 「リチェ?」 抱きつかれて硬直したままだった体を、少しだけ動かしリチェルカーレを見れば、リチェルカーレは酔い潰れて、シリウスの耳元で小さな寝息を繰り返している。 「……はあ」 ようやく体の力を抜き、ため息を漏らすシリウスだったが。 「――リチェ」 酔って眠ってしまったのならばと、リチェルカーレの体をそっと抱き直し、宝物に触れるかのように、リチェルカーレの柔らかい髪を優しく何度も撫で、そして。 「……俺は。俺も……」 ――リチェが好きだ。 語尾は掠れ、誰にも聞き取れない声ではあった。 でもただ1人リチェルカーレだけは、あったかいぬくもりと、髪を撫でる優しい手とともに、シリウスの小さな呟きを夢見心地に聞いていた。 ――大好きです、シリウス。 その言葉をシリウスが聞いていたかは分からないが、守られているような心地よい安らぎの中で、眠りにつくリチェルカーレだった。 ● 「まだ寒い日も続くが、もう梅の咲く季節か」 「梅の花だけではなく、出店も梅にちなんだものが色々あるんですね」 近くで梅花祭りをやっていると聞いて、会場にやって来た『ヨナ・ミューエ』と『ベルトルド・レーヴェ』は、会場内の店を眺めてご満悦のよう。 特にヨナは、琥珀色をした飲み物が気に入ったらしく、コップを持ちながら満開に咲いた梅の並木道を楽しそうに歩く。 「赤い花びらや、白い花びらがあって、すごく綺麗ですねベルトルドさん」 「そうだな。遠いニホンでも同じ時期に咲いていると聞いたことがある。どちらも綺麗なんだろう」 ニホンから贈られたという梅の木を見て、遠いニホンがどんな国かと思い描く。 「ニホンですか?行ってみたいです……ひっく!」 梅の花を楽しんでいたヨナから出た、ちょっと変な声に、ベルトルドのもふもふの耳がピクッと揺れた。 「!?」 (今のはなんだ?いや、間違いなくヨナのしゃっくり……だが) 不振に思いヨナを見るベルトルド。普段のヨナだったら、しゃっくりをしても慌てて咳払いとかして、誤魔化そうとするはずだが? 「おいヨナ!」 聞き間違いではないと、ベルトルドがヨナに声をかけるも。 「??」 (あ、ベルトルドさんが、なんか言っているような) ヨナは頭がぼーっとしていて、ベルトルドが必死に話をしている言葉も、あまり耳に入って来ない。 「これは……酒か?」 ベルトルドはベルトルドで、ヨナが飲んでいた飲み物が『ウメシュ』という酒だと、ようやく理解した。 「酒、苦手だろう。大丈夫か?」 ヨナは酒にめっぽう弱い。それは何度かの経験で、ベルトルドも把握済み。 「なんですか、もう。大丈夫ですよ、これおいしかったですし。それに酔ってません」 ヨナはベルトルドの方に振り向き力説するも。 (……いや駄目だな。会話が怪しい) ベルトルドがヨナの前で試しに手を振るが、反応が鈍いヨナはふわふわとした足取りで梅の並木道を歩くばかり。 酔ってはいるが、気分は悪くなさそうだとベルトルドは判断する……が。 「梅の花がいっぱい回っていますうー」 どんどんと、酔いが回って来たヨナは、今いる世界まで回っている感覚で、梅の花びらの方が自分の周りを回っていると錯覚している。 これを見て、いよいよヨナの様子が怪しいと、ベルトルドはヨナの手を掴み引き、どこか座れる場所を探すが、なかなか見つからない。 「……はあ」 (これは絶対に駄目だ。花見よりも、大人しく連れて帰った方がいいんだろう) いつかのように、ヨナが怪我をしても困ると、ベルトルドは花見をきり上げて教団寮に帰ることを選んだ。 「ヨナ、危ないぞ、俺の背中に乗れ」 歩かすのも危険だと、ベルトルドがしゃがんでヨナに背中を向けて促せば。 「はーい」 向けられた大きな背中に、特に考えもなくベルトルドの背中に体を預ければ、ヨナはベルトルドの大きな背中に背負われてしまっていた。 (やれやれ、大人しく背負われたか) それならば、ヨナが本気で酔わない前に、このまま帰路につく方がいい。そう思い、教団寮への道を辿るベルトルドだった。 帰り道、軽いヨナを背負いながら、ベルトルドは1つ思ったことがある。 「前にもこんなことがあった。海岸でカクテルを飲み転んで、背負って帰った。……聞いているかヨナ?」 背中に乗るヨナを、軽く揺さぶってみれば。 「聞いていますってば。昔のことなんて気にしていたらモテないですよ」 「昔……モテない……」 ヨナの爆弾発言に、思わず歩みまで止まってしまうベルトルド。流石にその発言はないだろうと思ってしまうが、ヨナは気づいていない。 「あの時は、なんというか……遠慮や恥じらいくらいあったぞ。聞いてるのか?」 「聞いてます。ベルトルドさん、少し意地悪です」 ベルトルドに、とんでもないことを言い続けるヨナだったが。 (あ、耳……柔らかそう) 霞む目にみえるベルトルドの無防備な耳を掴み、ふにふにと揉んで遊び始めてしまった。 「おい、耳を弄るな。少しくらい気にしてくれ。最近どうしたんだ」 (夢の時といい、大胆過ぎないか?) いくら獣人といえども、ベルトルドだって男は男。それをヨナは分かっているのかと不安を煽る。 「なーんにも。面白くないです。普通です、ふ・つ・う」 ヨナはすでに脈絡のない言葉の羅列になってしまっている。 「普通じゃないだろう」 パートナーをやっているうちに、いつのまにかお互いに慣れてしまったのだろうか? (……甘やかしすぎたのか、元々がこんな気質だったのか。……いやまさか) 色々と考えたが、ベルトルドには答は出ず。 それより今は、触られている耳や髪を気にしつつ、早く教団寮に戻ることだけを考えるのだった。 「あ、あれ?」 目が覚めてみれば、そこは教団寮のヨナの部屋の中。しかもベッドでしっかりと眠っていたわけだけど? 「えっと。私、梅を見に行きましたよね。それから」 混濁する頭がはっきりして来るたびに、よみがえる酔った時の記憶に、ヨナはみるみる顔が青くなっていく感じがする。 (わ、私!勢いでベルトルドさんになんてことを言ってしまったの!) 言いたいだけ言って、ベルトルドに背負われて、あろうことか耳をふにふにまでしてしまった残念な記憶の数々に、慌てるのは言うまでもない。 しかも「昔のことなんて気にしていたらモテないですよ」なんて爆弾発言までしてしまい。 「し……しばらく、ベルトルドさんに顔向け出来ないです!」 そう叫び、ふたたび布団の中に籠って、己の言動と行動を激しく後悔するヨナだった。
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*** 活躍者 *** |
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該当者なし |
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[2] リチェルカーレ・リモージュ 2019/02/26-20:16
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