~ プロローグ ~ |
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~ 解説 ~ |
●目的 |

~ ゲームマスターより ~ |
バレンタインは良いですよね、毎年義理チョコばかり買う鞠りんです。(少し悲しい?) |

◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇ |
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目的 NPCさんのチョコ作りの手伝い。 自分たちもバレンタインを楽しむ。 会話 シルシィ (NPCさんの後ろからお店の中を眺めつつ) …ねえ、マリオスは…(どんなチョコが好きかを本人に聞くのはさすがにまずいかも、と思った)。 マリオス ん?何か…。 シルシィ (ふるふる首を振って)なんでもない。 マリオス ?せっかくだから、材料買って帰ってお菓子でも作ろうか? シィはどんなのがいい?(材料と一緒にこっそりメッセージカードを買おうと思っている) シルシィ え、ええと、なんでも…。(どうやって内緒でチョコとカードを買うかで悩む) NPCさんの手伝い マリオスは主にチョコ作りを、シルシィはラッピングを手伝ってみる。 |
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※アドリブ歓迎します (ララエルと街に買い出しにきている) わかった、ここで待ってるよ。 それにしても、何を買うんだい? (秘密と言われ、首を傾げる) (寮の前にきたララエルに) …だから、女の子が一人で男の部屋に来るもんじゃないって… (シチュエーションノベル参照)今回は勝手に入ってこなかっただけマシだけど。 ん? その手は… 僕にチョコレートをくれようとしたの? (ララエルの手の甲のチョコレートを食べ) 僕にはこのほうが嬉しいよ。 (意地悪な笑みで)ごちそうさま、ララ。 僕も君が好きだよ。 |
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~ リザルトノベル ~ |
●思いあう想い バレンタイン仲間たちと一緒に街に来た『シルシィ・アスティリア』と『マリオス・ロゼッティ』でしたが、シルシィは仲間たちがワイワイとチョコレートを選んでいるのを、ただ後ろから眺めているだけです。 「シルシィは買わないの?」 「え?ええ、ねえマリオスは……」 仲良しの女性浄化師に言われ、ついマリオスに聞いてみようと思ったシルシィでしたが、はっと気づいて途中で言葉が止まってしまいました。 (待って、どんなチョコレートが好きかなんて、直接本人に聞くのは流石にまずいかも……) 「ん?何か……」 「うんん、なんでもない」 ふるふると首を振って、否定の言葉を口にするシルシィを見て、マリオスはシルシィの気持ちに気づきました。でも、それを口にしてしまうとシルシィを傷つけてしまわないか、そう思うからこそ違う言葉を口にしたんです。 「せっかくだから材料を買って帰ろうか?シィはどんなのがいい?」 みんなの中に入って、楽しく選んで欲しいというマリオスの気持ち。それにこうして仲間たちと一緒にいるのだから仲良くして欲しいと、シルシィを優しく仲間たちの方へと誘導しました。 (材料はいいが、メッセージカードは後でこっそり買うほうがいいんだろう) メッセージカードはシルシィに内緒で買い、当日に驚かせるのも悪くないと思うマリオス。 対してシルシィはマリオスに。 「え、ええと、なんでも……」 そんな気のないような返事を、マリオスに返してしまっていました。 (どうやって内緒でチョコレートと、メッセージカードを買ったらいいの?) 少しだけ料理が得意ではないシルシィは、すでに出来上がっているチョコレートを眺めていますが、隣にずっとマリオスがいては、買うことなんて出来ないと、シルシィは思案中です。 (……あっ、このチョコレート、マリオスにぴったり) 悩むシルシィが見つけたのは、マリオスが好きな魔術研究の時のような、魔術書の型を模したチョコレート。絶対にマリオスが喜ぶと思うけれど、マリオスがいるのでチョコレートに手が伸びません。 (そうよ、私が選ぼうとするからダメなのね。この方法だったら、マリオスをここに置いて、1人で買いにいけるかもしれない) シルシィの思い付きは、夢中にチョコレートやメッセージカードを選ぶ仲間にお願いすることでした。 「わたし、この魔術書型のチョコレートがどうしても気になるんです。だけどマリオスが一緒にいるから買いにくくて……。お願い、他の材料と一緒に買って欲しいの。もちろんお金は後で払うから」 「いいわよ、一緒に買ってあげる。でもメッセージカードはどうするの?」 「これから……。出来れば違う店で探したいかなって……」 「それもお願いされてあげるわシルシィ?」 「ありがとう」 パートナーがいる中で、パートナーに渡すものを選ぶのは恥ずかしいのは、仲間たちも同じなんです。 だから気を利かせて仲間たちはマリオスに「シルシィには別の店のチョコレートを頼んだ」と誤魔化してくれて、シルシィを店の外に出してくれました。 「どんなメッセージカードがいいかしら?」 1人で街を歩くシルシィは、マリオスにあうメッセージカードはないかと、店を1軒1軒覗き見しては「あれは違う、これもあわない」と言いながらも楽しそうな雰囲気です。 そんな中、覗いていた店の窓際にシルシィの目が止まりました。それはシンプルながらも魔術用の杖の形をした、小さなメッセージカード。 思いきって店の中に入り、手にとって見てみれば、杖は紙で出来ていて、杖を開いてメッセージが書ける仕組みです。先ほど選んだ魔術書型チョコレートと一緒にすれば凄くあうとシルシィは思ってしまいます。 「杖だけど、開いてメッセージが書けるようになってる。魔術書チョコレートとお揃いのようで、これがいいわ」 何度も見て確認しても、やっぱりいいと思うシルシィ。ようやくお気に入りのメッセージカードを見つけられてご機嫌です。 一方マリオスは、店に残ったまま材料とメッセージカード選びです。 バレンタインは、女性から渡しても、男性から渡してもいいという風習がありますから。 みんなとは別に材料を選び、シルシィの分は自分で作ろうと思うマリオス。それにいいメッセージカードはないかと店の中を探し歩きます。 そして見つけたのは押し花のアクセントが付いたメッセージカード。ワンポイントの押し花と、カードの色がマリオスの興味を引いたんです。 チョコレート作り当日。 教団の厨房をお借りして、チョコレート作り開始。家事全般が一通り出来るマリオスはチョコレート作りの手伝い。そしてシルシィはマリオスが作るのを見学するようです。 ☆~まずはクリームを温め、次に板チョコレートを割って入れ、溶けたら型に流し一度冷し暫く待つの。 冷えたら型から外し、その上からコーティング用のチョコレートを軽く付けて、最後にナッツを乗せてまた冷やせば、一口チョコレートの出来上がり~☆ 「上手く出来たわ」 「そうね、残るのはラッピングだから、シルシィも一緒にやりましょうよ」 「わ、わたし?うん、やるわ」 (これだったら、わたしでも手伝えるわ) 仲間たちはシルシィも交えて、出来上がったチョコレートのラッピングを始めます。 シンプルなチョコレートだから、ラッピングもシンプルに。でも色は6色揃ってます。どうして6色?それはパートナーの性質と同じ色にしたいため。 シルシィはマリオスのオレンジ色を、マリオスはシルシィの水色を選びました。 でも、これを渡すかは別問題ですよ? バレンタイン当日。 「シィ、ガーデンでティタイムにしないか?」 「いいわねマリオス、ティタイムにしましょう。いいハーブがあるのよ」 「そうか、それは楽しみだ」 シルシィとマリオスは連れだって、教団の中でも憩いの場所になっているガーデンで、ティタイムをすることにしました。 それぞれ相手に渡すチョコレートを持っているのを隠して。 「美味しい……」 「ああ、いいハーブティだ。だが、お茶にはお茶菓子は必要。……シィこれを、バレンタインなんだ、やっぱりチョコレートだろう?」 マリオスが取り出したのは、みんなと作った一口チョコレートではなく、マリオスが昨日密かに作った、チョコレート入りのカップケーキです。 「どうして?」 「僕が1人で作ったもののほうがいいと思った」 「嬉しい!ありがとうマリオス」 マリオスの心と気づかいに、涙が出そうになるほどの感動を覚えるシルシィ。 そしてカップケーキを持ち上げれば、シルシィの瞳と同じ水色の押し花が付いた水色のメッセージカードが置いてあります。それを広げて見れば『パートナーでいてくれてありがとう』と書いてありました。 (本当に……ありがとう、わたしのほうこそありがとう) わたしとパートナーでいてくれて、ずっとわたしを待ってくれて、漸く本当のパートナーとして浄化師になれて良かった。マリオスがパートナーで良かった。 でもマリオスは手作りなのに自分はと、少しだけ悲しくもなっていたりするシルシィは、躊躇いながらもテーブルの隅に用意していたチョコレートを出しました。 「マリオスその、わたし……」 「いや、いいんだシィ。シィが選んだのか?いい選びだ」 「う、うん」 マリオスが手に取ったのは、シルシィが選んだ魔術書型のチョコレートと、お揃いのような杖のメッセージカード。 杖を開けば『いつもありがとう』とシルシィの文字があらわれました。 それを見て、心が温かくなるマリオス。お互いにお互いを思う心は同じ。それを再確認するようなバレンタイン。 お互いのチョコレートとメッセージカードを見ながら、ガーデンの日だまりの中で、仲良くティタイムを楽しみむ2人でした。 ●必死にかんばるララエルの想い (ラウルにチョコレートとメッセージカードを渡すんです!!) 『ラウル・イースト』と『ララエル・エリーゼ』は、非番を利用して、街に必要品の買い出しに来ていました。 浄化師だって、個人的に欲しいものは自己調達。これは教団というより、生活しているのだから当たり前の話ですよね? 目的のものを全て買い揃え、教団に戻ろうと思っていたラウルは、ララエルがソワソワと、あちらこちらの店を見ていることに気づきました。 「ララどうした?」 「ラ、ラウル、私ちょっと買うものがあるので、ここで待っていてください」 「?分かった、ここで待ってるよ。それにしてもなにを買うんだい?」 ラウルのなにげない言葉に、ララエルはその瞳をキラキラ輝かせて、にっこりと笑いました。 「えへへ、なにを買うかは……秘密です」 (秘密と言われても、シーズン的にあれかな?でもいいよ、ララエルの好きにして) 首を傾げながらも「ははーん」とは思うラウルです。ただララエルがそれを買って、どうにか出来るかには不安があるみたいですが。 ですがララエルがそうしたいと言うのなら、ラウルは大人しく待つことを選んだよう。大好きなララエルのために。 (ラウルにチョコレート、ラウルにチョコレート) バレンタイン一色の街の中を、その小さな体を最大限に振って、あちらの店、こちらの店と見て歩くララエル。 このトッピングが可愛い。あのメッセージカードが綺麗と、入った店のたびに、材料やメッセージカードを沢山買ってしまいました。 とうとう持ちきれないほどの紙袋を抱えて、ラウルの元に帰って来たララエルに、ラウルも笑みが止まりません。 「わ、わらわないでください」 「ははは……。悪い悪い、半分持つよララ」 「えっ、中を見ないでくださいラウル」 (今中を見られたら、ラウルにバレちゃう) 必死に紙袋を抱えても、ララエルより大きいラウルには勝てず、最後には紙袋を取られてしまいました。 「見ないから」 「本当ですね?」 「本当本当、僕が信じられないララ?」 「ラウルを……し、信じてます」 ララエルが抱える紙袋を取り上げ、教団へと帰る道をたどるラウルとララエル。 『縮んだ距離』は、こんな時でもお互いに安らぎをもたらせてくれる。ラウルは思いきってララエルに告白して良かったと思いました。 バレンタイン当日。 沢山に買ったチョコレートの材料を持って、厨房に来たララエルでしたが、調理台に広げた材料たちを見て、ララエルは悩んでしまいます。 「材料は買ったけれど……。チョコレートって、どうやって作るんでしょう?」 (店の店員さんに教えて貰った通りに買ったけど、こうしてチョコレートがあるのにチョコレートを作る?分からない) 板チョコレートを持ってみたり、鍋を持ってみたり、泡立て器を持ってみたりしても、これがどうチョコレートを作るに結び付くのか、ララエルには分からず途方に暮れ、教えてくれそうな人を考えます。 「こんなときはギョームさん!は、忙しくてダメです」 教団料理長ギョームさんは、教皇さまにも料理を出しているくらい忙しいからダメ。じゃ厨房の人は?そう思ってララエルは回りを見回しますが、こんな時に限って厨房には誰もいないんです。 後思いつくのは……ララエルの頭の中に浮かんだ顔は、たった1人だけ。 「そう!ラウルに聞けばいいんです!」 (だって、ラウルに渡すものだから、ラウルに聞いて作れば……。でも、でも、それじゃバレンタインにはならないですね) 調理台を見て、少しだけ落ち込むララエルでしたが、材料の隅にあった『あるもの』を見詰めていた時、いいことを思い付いたようです。 「これでラウルにチョコレートを渡せます!」 ララエルは、思いついたら即実行と、『あるもの』だけを握りしめて、厨房を飛び出しました。 「ラウル、ラウルー!」 そう、ララエルが走ってまで来たのは教団の男子寮、しかもラウルの部屋の前です。 ララエルの声が聞こえて、慌てて飛び出して来たラウルは少々呆れ気味。あのクリスマスの出来事が脳裏をかすめてしまうから。 「だから、女の子が1人で男の部屋に来るもんじゃないって」 (懲りてないし。僕の気持ちも考えてよララ) まだ、あの時の熱量が冷めないラウルは困り顔ですが、純粋なララエルには通じていなそうな雰囲気。 「大丈夫、今日はちゃんと許可を貰って来たんです」 「貰って……。今回は勝手に入って来なかっただけマシだけど」 (あの時ほどの驚きはないが、やっぱり部屋で2人きりは……) ラウルが困ると思っているうちに、ちゃっかりとラウルの部屋に入っているララエル。そんなララエルに更に頭を抱えるラウルです。 (信頼されているのか、警戒心がないのか、ララの行動に僅かな期待を持ってしまうのは僕。……ララを愛しているから) 僕の冷めない気持ちはそのままなのに、こうして2人きりになってしまったら、僕はまた同じ事を繰り返してしまうかもしれない。 (ララエルを抱き抱え、ベッドに……) そんな自分の考えに蓋をするラウル。 あの時は勢いのままに行動してしまいましたが、今回は強固な自制心が働いたようです。 「あの、その、チョコレートの作り方が分からなくて……。だから、これ……」 寮に、部屋に入って来ても、ずっと後ろに隠していたララエルの手。その手を、おずおずとラウルの前に差し出したララエルです。 厨房から持ち出した『あるもの』とは、チョコレートが入ったチョコペンで、寮に着く前に、ララエルは自分の手の甲にメッセージを書いていたのでした。 「ん?その手は……」 ララエルの小さな手の甲を見れば、多分チョコペンで書いただろう、チョコレートの文字があります。そして書かれているのは『スキです』というララエルの文字がありました。それを見て、心が温かくなるラウル。 そう、ララエルは包丁を持ったことがないくらい料理が作れない。なのに、あんなに沢山のチョコレートの材料を買っていたのを、ラウルは気にしていました。 だというのに、こんな方法でバレンタインチョコレートと、メッセージをくれるなんて、ラウルだって思ってもいませんでしたから、ラウルは驚きつつも感動を覚えてしまいます。 ですがララエルらしいやり方に、ラウルも微笑んで……いや、なにかを考えたのか、少々意地悪な笑みを浮かべ、ララエルへと近付いて行きます。 「僕にチョコレートをくれようとしていたんだよね?だったら、これは僕が貰うよ」 「あっ…………」 ラウルはララエルの手を優しく掴み、ララエルの前に跪き、想いが込められたチョコレートに、チュっと一度手の甲に唇を押し付けてから、ララエルに見せつけるように『スキです』と書かれたチョコレートを食べてしまいました。 「ごちそうさま、ララ」 満足そうなラウルと。 「ひゃっ……。うう、恥ずかしいです、ラウルってば!」 ラウルの行動に、顔を真っ赤にさせて恥ずかしがるララエル。 「僕は嬉しいけど?僕も君が好きだよララ」 ララエルの手を掴んだまま立ち上がり、お返しにララエルの頬にキスをするラウル。 (今日はこのくらいで許してあげるよララ) 「はうう!!」 頬にキスをされて、ララエルの顔は、更に真っ赤に染まっていきます。 (し、しばらく頬と手は洗えません!) と、ラウルが唇を押し付けた手を、いつまでも眺めるララエルでした。
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*** 活躍者 *** |
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[3] シルシィ・アスティリア 2019/02/20-19:30
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[2] ララエル・エリーゼ 2019/02/20-11:35
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