【熱砂】王弟の抹殺を防げ!
普通 | すべて
8/8名
【熱砂】王弟の抹殺を防げ! 情報
担当 春夏秋冬 GM
タイプ ショート
ジャンル イベント
条件 すべて
難易度 普通
報酬 通常
相談期間 5 日
公開日 2019-10-14 00:00:00
出発日 2019-10-22 00:00:00
帰還日 2019-10-27



~ プロローグ ~

 サンディスタム王宮、ファラオの間。
 サンディスタムの王であるファラオを除けば、ファラオの親族と神官以外は入ることを許されない場所。
 そこで王弟メンカウラーは、兄であるファラオ、カフラーに呼び掛けた。
「兄上! なにとぞ、終焉の夜明け団を殲滅するために、御力を御貸しください!」
「ならぬ」
 玉座に座りながら、カフラーは鷹揚に返した。
 それを聞いたメンカウラーは、思わず言葉を詰まらせる。
 だが現状を変えるため、諦めず訴えかけた。
「何故ですか! 奴らが国を害していることは明白です! ならば――」
「もう、よい」
 言葉を遮り、カフラーは言った。
「純朴は愚かさの裏返しでしかないぞ、メンカウラーよ。いい加減、気付け」
「兄……上、なにを……」
 縋るように声を掛けて来るメンカウラーを、冷めた目で見ながらカフラーは応えた。
「あれらの行為は、我が許している。邪魔をするな、愚かな弟よ」
 一瞬、メンカウラーは何を言われたのか、分からなかった。
 だが理解と共に、どうしようもない激情が言葉となって溢れて来る。
「何を言ってるのです兄上! 国を、民を、害する奴らを、許すというのですか!」
「そうだ」
 平然としたカフラーの言葉に、メンカウラーは言葉を無くす。
 その顔には血の気が引き、苦悩を張り付けている。
「本当に愚かだな、弟よ」
 呆れたようにため息をつき、カフラーは支配者として言い切った。
「民とは王の所有物だ。それを収穫し使うことは、我の絶対の権利。それにこれは、この国を栄えさせるために必要な代償だ」
「何を言っているのです! 国を支える民を犠牲にして何の繁栄があるというのです!」
「アークソサエティを誅することが出来る」
 道理を語るようにカフラーは言った。
「要らぬ民を潰し作ったエリクサーを使い、我らを差しおいて魔術国家を詐称する傲慢なる国に思い知らせる。そのための犠牲だ。何の不思議がある」
 それは自分の手足を食い潰し、誰かを呪う言葉に他ならない。
 けれどカフラーの表情には、後ろめたさも狂気もなく、ただただ理性的な光が瞳には宿っていた。
 正気のまま、数多くの人間を犠牲にすることを良しとしている人間の眼をしている。
「させません!」
 カフラーの行いを止めるべく、メンカウラーは叫ぶ。
 だがカフラーは心を動かすことなく、神官達に命じた。
「捕えよ。殺せ」
 ファラオの言葉に、即座に神官達は応じる。
 卓越した魔術師である彼らは、魔術を用いメンカウラーを拘束。
 そして殺すべく、それぞれが攻撃型の魔術を起動し――
「待て」
 カフラーが制止の声を掛ける。
 神官達が、次の下知を待っていると、カフラーは小さく呟いた。
「違うな……この場で殺すのは、我らしくはない……確か、2人の想い出の地があったな。殺すなら、そこか」
 何かを確認するように呟くと、次いで神官たちに命じた。
「シーワの地に連れて行け。そこで王族の処刑法にのっとり、心臓を貫き殺すがよい。傷付けるのは心臓のみだ。他を傷付けることは許さん」
 カフラーの言葉に従い、神官達はメンカウラーを拘束したまま、その場から連れ出そうとする。
 するとメンカウラーは、引き摺られながら、カフラーに呼び掛けた。
「兄上! なぜ、何故なのです兄上! 兄上は、そんな方では無かった筈だ! あの女が、あの女が来てから、兄上は変わられた! あの女は、アスモデウスは何処に居るのです!」
「何を言っている、弟よ」
 慈愛に満ちているとさえ言える穏やかな声で、『カフラー』は言った。
「ここに居る」
 自分の胸に手を当てて言った。
「……なに、を……?」
 呆然と聞き返すメンカウラーに一瞥も返すことなく、もはや興味がないと言わんばかりに、ファラオである筈のそれは、神官達に去るように手を振る。
 それに従い、神官達はメンカウラーを連れて外に出た。

 そして今、メンカウラーは、シーワと呼ばれるオアシスに拘束されていた。
 王に連なる者を殺す正式な作法を守るために、水も食料も与えられず2日が過ぎている。
 あと1日、そのまま放置された上で、心臓を貫かれ殺される。
 死が近付く中でメンカウラーが思うのは、死ねないという想い。
(こんな所で死ぬ訳には……兄上の凶状を止め、民を守らねば)
 だが、その想いは叶わず、彼は殺される――
 筈だった。
 しかし救いの手が現れた。
 突如、激しい戦闘音が響く。
 それは攻撃魔術と攻撃魔法が撃ち合う音。
(何が起きている!?)
 状況を把握しようと、建物に放置されていたメンカウラーは、物音に集中する。
 すると建物の戸を開ける音と共に、2人の人物が入って来た。
「助けに来たのでーす!」
「お前は胡散臭いから黙ってろ」
 2人とも胡散臭い人物だった。
 1人はシルクハットを被ったカイゼル髭の男。
 もう1人は、仮面を着けた男。
「誰、だ……」
 2日間飲まず食わずで衰弱し声を擦れさせながらも、メンカウラーは動じた様子もなく尋ねる。
 これに仮面の男は、苦笑するように返した。
「お久しぶりです、殿下。アークソサエティへの留学から戻られて以来ですから、3年ぶりですね」
 仮面を外して素顔を見せる男を見て、メンカウラーは驚きの声を上げた。
「ファウスト殿……?」
 それはアークソサエティの支配階級である枢機卿。その1人であるファウストだった。
 アークソサエティとの交流を目的にメンカウラーが留学した際、ホスト役として世話をみてくれた人物。
「なぜ、貴方が、ここに……?」
「目的は、貴方を助けることです。その後に、幾つかお願いしたいことがありますが」
「それは、どういう……?」
「詳しくは後でお話します。それよりも今は、ここでじっとしておいて下さい」
 ファウストは、そう言うとメンカウラーの拘束を解除する。
 そして言った。
「教団に、ここに終焉の夜明け団が居るという情報を流し、指令が出るようにしています。じきに来るでしょう。外に居る神官達は、彼らと共に倒します」
 そう言うとメンカウラーを残し、外に出る。

 そこでは、20名の神官達と戦う、4人の魔法少女姿の人物達が。

「お前らも道連れだー!」
「いつまでこんな事しないといけないんだー!」
「ちくしょー!」
「私は別にこのままでも」

 1人を除いてやさぐれたことを言いながら、神官達の攻撃をなんとか捌いていた。

 そんな状況の場所に、アナタ達は出くわしました。
 シーワというオアシスに、終焉の夜明け団が居るとの情報を受け発令された指令に参加していたアナタ達。
 なぜ戦闘が行われているのか、状況が分からずにいましたが、神官達が攻撃して来たので、まずはその対処に当たることにしました。
 神官達と戦っているファウスト達は、とりあえずはアナタ達に攻撃してくる気配はありませんが、彼らに対してどういう行動をとるかは、アナタ達次第です。
 この混戦した状況、アナタ達は、どう動きますか?


~ 解説 ~

○目的

神官達を撃破する。

神官達は、自分達が不利になったと判断すると、その場から逃げようとします。

逃げられても撃破したことにはなるので、成功にはなります。

ただし1人でも逃がすと、ファラオ(?)に事の次第が伝わるので、今回以降に出るエピソードの内容が変化します。

○舞台

王族の避暑地であるオアシス「シーワ」。

そこに建てられている王族の別荘の前に作られた庭が舞台です。

砂漠には似つかわしくない芝生が敷き詰められており、戦闘の際に邪魔になる物はありません。

○状況

神官20名とファウスト達が混戦している状況です。

気を付けないと、魔術や魔法の流れ弾が飛んでくる可能性があり。

○敵

神官20名

それぞれ攻撃・防御・回復の魔術が使えます。

遠距離でも近距離でも戦えます。

神官なので、結構強いです。

神官は、戦闘不能にして捕縛することも抹殺することもできます。

メフィストに引き渡すと、後々魔法少女になって出て来る場合もあります。

○その他のNPC

ファウスト 近接戦闘が出来ます。

魔法少女4人 魔法で遠距離と近距離攻撃が出来ます。

メフィスト 回復や防御、あるいは強化の魔法を使います。

彼らに対してどういう行動をとるかは自由です。

○戦闘後

神官達を撃破できていれば、王弟メンカウラーを救助できます。

その後、ファウスト達に質問することもできますし、戦闘も可能です。

自由に選べます。

質問内容によっては、今後のエピソードの内容が変わる可能性もあります。

○その他

ファウストはメンカウラーに対して、エリクサー生成魔方陣を自壊させる魔術を記された魔導書を渡すのが目的です。

同時に『ヨセフを教皇にすることに協力すること』と『終焉の夜明け団を抜けた者を保護すること』を求めます。

理由は、終焉の夜明け団と教団が兄弟組織といえる存在であり、完全排除をすると社会が崩壊しかねないからです。

質問次第で、この辺りの内容は出てきます。

以上です。


~ ゲームマスターより ~

おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。

今回は、状況によっては、色々とディメの社会の裏側に関わる背景が出て来るかもしれないエピソードになっています。

あとファラオが、かなり不穏な感じですが、実際不穏な状況です。

弟は兄を慕っていましたし、兄は兄で、弟を愛していました。

ですがそれ以上に、兄はファラオとして、落ちぶれた自国をアークソサエティより強くしたいという野望に取り憑かれていたのです。

それがどういう結末になったかは、さらに先のエピソードで出てきます。

では、少しでも楽しんでいただけるよう、判定にリザルトに頑張ります。





◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇

リチェルカーレ・リモージュ シリウス・セイアッド
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / ヴァンピール / 断罪者
神官さんたちがどうして ファウスト様たちと?
何か理由があるのかも まずは皆さんを助けないと

魔術真名詠唱
心配気なシリウスに笑顔
大丈夫 わたしこれでも頑丈なの
シアちゃんの隣に
突破しやすく見えるよう 最初は攻撃しない
シリウスや近くの仲間に禹歩七星
ファウスト様たち含め 怪我をした人に声をかけ回復
少しずつシアちゃん側へ移動
本格的に神官さん達がこちらへきたら 鬼門封印
シアちゃんと協力 敵の動きが鈍るよう
自分への攻撃は回避 
敵掃討になれば九字での攻撃で支援も

魔女さんたちには挨拶とお礼
助けてくれてありがとうございます
アラゴさんもベイルさんも 今日もお綺麗です(悪意0)

仲間と協力 王弟殿下の手当て
大丈夫です おひとりで頑張りましたね
クォンタム・クワトロシリカ メルキオス・ディーツ
女性 / エレメンツ / 断罪者 男性 / 人間 / 魔性憑き
囲い込み、集中させるさせる為に、青衣の民を装うか
「強いかは兎も角、お前は青衣の民だろ」
私の青いマントはメルキオスに貸した
今は白いクフィーヤーを被って青衣の民の平民を装う

相棒と手を合わせて魔術真名を唱える

相棒の名乗りに続いて声を上げ、逃がさぬ様に囮の方へ敵を追い立てながら剣を振るい
JM3で斬り捨てる
「…さぁ、次はどいつが死にたい?」
青衣の民は敵が負けを認めるか、どちらかが死ぬまで戦いは止めぬと言うのでな
それに倣おうじゃないか


此処に居る事情を聞いて建物の中へ
この暑さの中、二日も飲まず食わずなら、多少なりとも脱水症状になってるだろう
水を入れた水筒に塩一摘み、レモンの果汁、砂糖を一匙入れて飲ませる
アリシア・ムーンライト クリストフ・フォンシラー
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / アンデッド / 断罪者
あれって、ファウストさん、ですよね…?
なぜ、こんな所にいらっしゃるのでしょう…
一緒にいる方達は、お仲間、でしょうか
(魔法少女さんに首を傾げ)
はい、お助けしましょう

魔術真名詠唱後
8方向の包囲網に加わります
位置はファウストさん達の反対側で、リチェちゃん達の隣

敵が逃げようとする時に、私達の所を突破しようと思わせる作戦
クリスの言葉に
大丈夫です、と笑ってみせて
貴方が傍にいてくれるから、私は、強くなれます

最初はなるべく回復役に徹して攻撃はせず
徐々に位置をリチェちゃん寄りにずらして
女の子だけ並んでるように見えるように
敵がこちらへ来たら、引き付けてから禁符の陣

王弟殿下、大丈夫、ですか?
必要ならお薬作りますね…
リューイ・ウィンダリア セシリア・ブルー
男性 / エレメンツ / 魔性憑き 女性 / マドールチェ / 占星術師
ファウストさん達の救出が目標
事態の悪化を防ぐためにも 神官たち全員の捕縛が必要だよね

現場についたら魔術真名詠唱
神官たちを取り囲むように布陣
セ:あら 楽しいお嬢さんたちも
リ:楽しいって…(困ったように笑う) 通信できそう?
セ:やるだけやってみる
意識を集中

セラは魔術通信でメフィストへ連絡
共闘をするつもりであること
神官捕縛のため包囲陣を引くこと
目が合えばにこり 微笑んで会釈

リューイは初手で戦踏乱舞 仲間の攻撃力をあげ
包囲陣を抜けようとする神官へ攻撃
リ:逃がすわけにはいきません
仲間と連携 身軽さをいかしヒット&アウェイで攻撃
セラはワンダリングワンドで攻撃
倒すことより包囲陣から逃がさないことを優先
ニコラ・トロワ ヴィオラ・ペール
男性 / マドールチェ / 拷問官 女性 / エレメンツ / 占星術師
終焉の夜明け団がいると言う話だったと思うのだが、これは何だ?

首を傾げ仲間を見て
神官と戦ってる数人に見覚えがあるという言葉に
ならばここは共に戦おうと告げるべきかとセシリアを見て
ファウストを指差し頷き彼へ魔術通信で話し掛ける

状況がよく分からないが、襲ってくる連中と戦ってる貴方方は敵ではないと認定する
良ければこのまま協力して敵を倒そう
OKなら何か合図を頼む

通信が終われば魔術真名を唱え包囲網に参加
仲間と被らないよう、八方向に分かれられるように
攻撃は通常攻撃に怒槌を織り交ぜつつ、命を取らないように気をつけながら
囲みを抜けようとする敵には優先的に攻撃
罠の方へ行く神官が多ければそちらをフォローするよう注意を
シルシィ・アスティリア マリオス・ロゼッティ
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / 人間 / 断罪者
目的
事態の対処
終焉の夜明け団が居る、って聞いて来てみれば…?
とりあえず、神官さんたちが攻撃してくるから、反撃して全員捕縛の方が安全そう。

…この国の王様は、終焉の夜明け団と関係あるかもって、王弟様が前に言っていた気がする…?

行動
八方向に分かれて包囲。
一部だけ手薄にみせかけて敵の逃走ルートを誘導。
メフィストさんたちとは共闘を呼び掛ける。

自分たちは、すぐに魔術真名使用。
アビリティも積極的に使う。
マリオスが前衛、シルシィは中衛。
包囲の穴を開けないように、両隣と連携。

できれば、状況を伺う為に神官さんたちに話しかけてみる。
どっちが、終焉の夜明け団なの?、とか。
ヨナ・ミューエ ベルトルド・レーヴェ
女性 / エレメンツ / 狂信者 男性 / ライカンスロープ / 断罪者
目的 神官を一人残らず捕縛

国の神官達がどうして… と疑問を抱きながら
メフィスト達に協力し神官達を包囲するように取り囲み無力化していく
メフィスト、あとで十分な説明を頼む 
ソードバニッシュで先んじて動き、 攻撃を制裁で受け流しつつ反撃
周りとの距離に気を付けじりじり追い込む 前衛後衛はあまり意識しない
仲間の作った『包囲網の薄い場所』を狙わせる際、神官達が纏まっていればソーンケージ
一人でもこの場から脱出できればという魂胆であれば、尚更行かせるわけには行きません

捕えた神官は教団で人道的に正しく扱って欲しい

王弟抹殺の命が出た事に動揺を隠せず唇噛みしめる
なんということを 
この国は、ファラオは、一体どうして…
ルーノ・クロード ナツキ・ヤクト
男性 / ヴァンピール / 陰陽師 男性 / ライカンスロープ / 断罪者
味方と協力し混戦を脱する前に神官を包囲・捕縛する
SH14で進行速度を上げる

ナツキは全力移動やJM3で敵へ接近、包囲を優先
包囲後はMP惜しまず攻撃し敵を減らす

ルーノは戦場を広く観察、敵逃走と味方劣勢を警戒しフォローに当たる
味方負傷時SH11

敵の逃走は常時警戒
ルーノが遠距離攻撃で妨害、ナツキは包囲続行

加えて、味方と示し合わせアリシアとリチェの一角の戦力を薄く見せかけ、逃走時に敵がそこへ向かうよう仕向ける
構えている分、素早い反応・妨害が可能なはず
そこからの逃走を選択させる為SH16も使用しこちらの守りが固いと意識させる

メフィスト達は支援と劣勢時のフォローを味方と同等に行い共闘
戦闘後に状況説明を求める


~ リザルトノベル ~

 終焉の夜明け団への対処指令。
 それを受け現地に向かった浄化師達が見たのは、神官達とファウスト達の戦闘だった。

「終焉の夜明け団がいるという話だったと思うのだが、これは何だ?」
 首を傾げる『ニコラ・トロワ』に『ヴィオラ・ペール』は、にっこり笑顔で返す。
「これは女のカンですけど、もしかして私達、利用されてるのではありませんか?」
 ヴィオラの指摘に皆が内心で同意する中、『アリシア・ムーンライト』が不思議そうに言った。
「あれって、ファウストさん、ですよね……? なぜ、こんな所にいらっしゃるのでしょう……一緒にいる方達は、お仲間、でしょうか」
 魔法少女を見詰めながら疑問の声をあげるアリシア。
 これに『クリストフ・フォンシラー』は応える。
「そうだね、何やってるんだ彼は?」
 疑問を口にしながらも、確信めいた物は浮かんでいる。
(してやられたかな?)
 同じように、ファウストに会ったことのある浄化師達も口々に驚きの声をあげる。
「神官さん達がどうして、ファウスト様達と?」
 疑問を口にする『リチェルカーレ・リモージュ』の隣では『シリウス・セイアッド』が眉を顰めながら、以前聞いた言葉を思い出す。
(――あいつは一体何を?)
 疑問は一瞬。即座に意識を切り替える。
「今は敵の排除を」
「ええ。何か理由があるのかもしれないし、まずは皆さんを助けないと」
 賛同するリチェルカーレ。同じように皆も頷く。

 いま浄化師達は、戦闘域から離れた場所に居る。
 幸い、ファウストと神官達は戦闘に集中しているのでこちらに気付いていないが、それも時間の問題。
 即座に対応を話し合う。

「見知った顔が居るなら、ここは共に戦おうと告げるべきか?」
 魔術通信が使えるニコラは意見を求めるように、同じく魔術通信が使える『セシリア・ブルー』に呼び掛ける。
 これにセシリアは応えた。
「あの魔女さんは、前に見たことがあるから、あちらに私は連絡します」
「なら、私は彼に通信しよう」
 ファウストを指差し頷くニコラに、セシリアも頷く。
 そしてセシリアは続けて言った。
「残りの、楽しいお嬢さん達はどうしましょうか?」
 魔法少女を示しながら提案するセシリアに、『リューイ・ウィンダリア』は苦笑しながら返す。
「楽しいって……通信できそう?」
「やるだけやってみる」
 そしてニコラとセシリアは通信。
 個別通信は集中が必要だが、敵に気付かれていない今なら大丈夫。
「……成功した。共闘するようだ」
「こちらも成功したわ」
 ニコラとセシリアが告げるのとほぼ同時に、ファウスト達の陣形が変わる。
 攻撃主体から防御主体に。
 自分達に攻撃を引き付け、援軍を動き易くする動きを。
 その動きを確認し、浄化師達は動く。
「ファウストが俺達を呼んだのなら後で理由を聞いてみよう。今は助けてやろうか」
「はい、お助けしましょう」
 クリストフの言葉にアリシアが頷く中、戦術を即座に決める。
 神官達を逃がさず包囲しつつ、わざと弱所のような箇所を作り、敵の動きを誘導する作戦。
「本当はこんな危険な役目を君にさせたくはないんだけどなあ」
 担当するアリシアにクリストフは心配そうに告げる。
 これにアリシアは返す。
「大丈夫です」
 信頼する笑みを浮かべ言った。
「貴方が傍にいてくれるから、私は、強くなれます」
「うん、そう言うと思ったから。囮をさせても絶対に君に指1本触れさせないからね」
 安心させるように返すクリストフ。
 同じように囮役を買って出るリチェルカーレを、心配そうに見詰めるシリウス。
 そんな彼にリチェルカーレは返した。
「大丈夫。私これでも頑丈なの」
「……無茶だけはしないでくれ」
 リチェルカーレの笑顔に小さくため息をつきながら、信じるように応えるシリウス。
 同時に、彼女の負担が少しでも減るよう、戦いへの意気込みを強める。
 仲間の浄化師達も同様に戦意を高め、戦闘へと動き出す。
 敵は神官達。
 予想していなかった相手に、思うことがある者も。
 リューイは小さく呟く。
「夜明け団がいると聞いてきたのに、どうして神官たちが……」
 これに返すセシリア。
「王家に都合の悪い何かでもあるのかしら」
「そう、だね」
「王に逆らうのは気が引ける?」
 セシリアの問い掛けに、リューイは応えた。
「ううん。ファウストさんたちを助けたい。あの人たちを殺させちゃダメだ」
 まっすぐな答え。
 それを聞いたセシリアは、柔らかく微笑む。
「そう」
 まっすぐなリューイの思いを守ろうとするように、セシリアは戦いに集中する。
 同じように、戦いに挑み思うことがあるのは『ヨナ・ミューエ』。
(国の神官達がどうして……)
 故郷の騒動をいやおうなしに感じ疑問を抱く。そして――
(何故ここにファウストさんが……)
 メフィストと一緒に居る上に、戦闘の動きから推測すると、仮面の男が彼だったのだろう。
 何故? という疑問と同時に、自分のこれまでのファウストへの対応を思い出し、気まずさにも似た気持ちが湧きあがる。
 そんな風に、色々と疑念と複雑な感情が入り混じるヨナの様子を見て、『ベルトルド・レーヴェ』は仲間の浄化師に提案した。
「俺は前に出ようと思う。ヨナと一緒に援護してくれないか?」
 この頼みを聞いて『ルーノ・クロード』は返す。
「ああ、かまわないよ。そういうことなら、ナツキと連携してくれるかい? ナツキも前に出て戦うだろうからね」
 これに『ナツキ・ヤクト』は応える。
「おう! バラバラに戦うより、そっちの方が良いだろうからな! 一緒に戦おうぜ、ベルトルド!」
「ああ。よろしく頼む」

 連携を考え動く者も居れば、敵の誘導を考え動く者も。

「強そうな蒼衣の民に見える?」
「強いかは兎も角、お前は青衣の民だろ」
 普段よりも青みを強めた『メルキオス・ディーツ』の言葉に『クォンタム・クワトロシリカ』は返す。
 勇猛果敢な青衣の民であることを主張して、敵の動きを誘導しようというのだ。
 クォンタムの応えに、メルキオスは返す。
「まぁ、そうだけど」
「自信がないのか?」
「そういう訳じゃないけどね」
「なら、実力で相手に知らせば良い。今は私も青衣の民として振る舞おう」
 クォンタムはそう言うと、青衣の民の平民の格好を真似る。
「似合ってるよ、相棒。それじゃ、戦うとしようか」
「ああ、任せておけ」

 そして皆は混戦する戦場へと踏み込む。
 周囲を囲むように動き、戦闘開始。
 神官を逃がさぬよう、連携を特に意識して動く。

「シリウス」
 クリストフの呼び掛けにシリウスは視線で返し、神官の1人に刃を振るう。
 とっさに神官は魔術障壁で防御。
 辛うじて弾くが、そこにクリストフの追撃が。
 正面と背後への連続斬撃。
 斬撃の威力に、魔力障壁は崩壊。
 すかさずシリウスはソードバニッシュ。
 閃光の如き斬撃で大きく傷を与え、敵の動きが鈍った所にクリストフの追撃が。
 2人は巧みに連携をこなし、同時に敵の誘導にも動く。
 リチェルカーレとアリシアに敵が動き易いように動き、彼女達も誘いを掛けるように動く。

 他の仲間も、それぞれ最善の動きをこなしていく。

「他に敵は居ないみたいです」
「なら、目の前の相手に集中するべきだな」
 魔術探知で周囲を探査したヴィオラの言葉を聞いて、ニコラは目の前の相手に集中する。
 両手斧を巧みに使い、混戦から一歩離れた敵に攻撃。
 この場から逃がさないことを第一に、命は取らないよう注意しながら両手斧を振るう。
 時には敵の攻撃魔術が放たれるが、ヴィオラがペンタクルシールドを展開し防御。
 敵が攻撃を撃ち終わった隙を逃さず、ニコラは怒槌を叩き込み確実に追い込んでいった。

 パートナーと連携して戦うのは『シルシィ・アスティリア』と『マリオス・ロゼッティ』も同じだ。

「シルシィ、援護を頼むよ」
「ん、任せて」
 2人は連携し敵に当たる。
 シルシィが鬼門封印を放ち敵の動きを鈍らせた所で、マリオスが踏み込む。
 動きを封じるために、敵の足の甲を地面に串刺しにするような磔刺を放つ。
 シルシィの援護もあり、マリオスは刺し貫く。
 敵は動きが鈍るが、そこで不用意に踏み込むことはしない。
 大事なのは、周囲の仲間と連携し敵を逃がさないこと。
 包囲の穴を開けないよう、両隣と連携する。
 その動きは功を奏し、敵は動きを封じられる。
 いま周囲に他の敵は居らず、目の前の敵の抑えに集中できる。
 そうした優位な情勢で、シルシィは状況を伺う為に、敵である神官に話し掛ける。
「どっちが、終焉の夜明け団なの?」
 これに神官は表情を僅かに強張らせながら、変わらず攻撃してくる。
 それをシルシィとマリオスの2人は連携して抑えた。

 敵の動きを抑え、皆は巧く立ち回っていく。
 その中で撹乱に動くのはリューイ。

「逃がすわけにはいきません」
 リューイは戦踏乱舞を仲間に掛けると、すぐさま包囲から逃げようとした敵へと攻撃。
 敵を逃がさず、同時に仲間の元に向かわせない。
 間合いを制するようなヒット&アウェイを巧みにこなしていく。
 指令の中で繰り返した戦闘が、確実にリューイの動きを洗練させている。
 翻弄するように立ち回り、敵を抑えていた。
 同じように、戦闘の立ち回りを洗練させているのはセシリア。
 落ち着いた冷静さを活かし、周囲を俯瞰するように把握しながら、ワンダリングワンドで味方の援護を。
 2人は周囲との連携を意識しながら、確実に敵を抑えていった。

 連携して戦うのは他の浄化師達も同じだ。

「先に行くぜ!」
 ナツキは全力で敵に踏み込むとエッジスラスト。
 閃光のような斬撃で敵を斬り裂く。
 そこに追撃を掛けるのはベルトルド。
 ソードバニッシュの威力を込めた手刀を振るい切り裂くと、敵の反撃を制裁で受け流しカウンターの止めを刺す。
 殺さぬよう気を付けながら、制圧していった。
 前に出る2人を援護するようにヨナは攻撃魔術を。
 敵が連携するべく集まった所でソーンケージ。
 木気の魔力が茨と化しまとめて切り裂いた。
 攻撃を受けた敵は、ヨナを倒そうと踏み込んでくる。
 だが、その前に立ちはだかるのはルーノ。
「ここは通さないよ」
 禁符の陣を発動。
 魔力を封じた呪符を投擲し、力場を形成。
 力場に触れた敵は体の自由を奪われ、一時的に拘束された。
 そこにナツキとベルトルドが連携し制圧していく。
(このままいけば誘導は成功するか?)
 ルーノは全体を俯瞰して見ながら、誘いを掛けているリチェルカーレとアリシアに敵の注意が向くよう守りを固める。

 少しずつ誘導を導いていく浄化師達。
 それをさらに進めるため、メルキオスとクォンタムは刃を振るう。

「我は青を纏う白き人、青衣の民のメルキオス!」
 いつもの漂々とした立ち振る舞いではなく、威風堂々とメルキオスは口上を口にする。
「正しい政をしない神官など無用、斬り捨てて呉れよう!!」
 威圧を掛けるように牽制しながら、敵の攻撃を避けつつカウンターを叩き込んでいく。
 そこにクォンタムが真っ直ぐに突っ込む。
 メルキオスの攻撃で敵がひるんだ隙を逃さず全力攻撃。
 閃光の如き斬撃を振るい、敵に傷を刻んでいく。
 クォンタムは決して退くことなく、メルキオスと同じく威圧するように剣の切っ先を向ける。
「……さぁ、次はどいつが死にたい?」
 勇猛果敢な青衣の民にならい、戦意の強さを見せつけた。

 これらの動きにより、敵は次々制圧。
 半数を切った所で、敵は撤退を意識した動きに代わる。
 殿の数人を残し、残りがリチェルカーレとアリシアの元に。
 しかし、それを2人は抑えきる。

「シアちゃん」
「こちらは、任せて下さい」
 アリシアは近付く敵に禁符の陣を発動し拘束。
 リチェルカーレは鬼門封印で動きを鈍らせた所に、シリウスとクリストフが駆けつけ攻撃。
 連携した動きで、1人も残さず制圧した。

 制圧後、ファウスト達と協力して全員を拘束。
 その後、事情を聞くために問い掛けた。

「……さて、状況説明くらいはして頂けますか?」
 ファウストが枢機卿だと仲間の浄化師から聞いたルーノは、敵対しないことを示すよう丁寧に接する。
 同時に、事情を聞き出すために続けて言った。
「私達が来る事を、貴方達は知っていたのでしょう? もし私達を巻き込んだのなら、事情を知る権利はあると思います。例えば――」
 豪奢な作りの建物を指し示し提案する。
「交戦中あなた達が守っていた建物の中の何かについて、とか」
 これにファウストは返す。
「もちろん。あの建物の中には王弟殿下が捕らわれている。2日は絶食させられている筈だ。ここまで連れ来て欲しい」
 浄化師達と王弟の縁を結ばせるためにファウストは頼む。
 これに応え浄化師達は王弟の元に。

「おい、大丈夫か!?」
 王弟を見つけたナツキの呼び掛けに、王弟は疲労しながらも、はっきりと応える。
 そこにクォンタムが水を差し出す。
 脱水対策に塩とレモンを入れてある水の入った水筒を王弟は受け取る。
 飲む前に、医学の深い知識のあるクリストフと、薬学に深い知識のあるアリシアが声を掛ける。
「一度に飲まず、ゆっくりと何度かに分けて飲んで下さい」
「王弟殿下、大丈夫、ですか? 必要ならお薬作りますね……」
 2人に王弟は礼を返し、ゆっくりと水を飲みながら、体調を整えていた。
 そんな王弟を見て、ナツキは言った。
「うん、メフィスト達ってやっぱイイ奴だな!」
「……そうだろうか?」
 考え込むルーノにナツキが返す。
「だってこの人が危ないから助けに来たんだろ? 他に何か理由でもあるのか…?」
「分からない。そうだと良いんだが……」
 ルーノの言葉に、悩むナツキだった。

 そして王弟が庭に来るまでの間、外で周囲の警戒をしていた浄化師達が、残ったファウスト達に声を掛ける。

「助けてくれてありがとうございます。アラゴさんもゲイルさんも、今日もお綺麗です」
 リチェルカーレに悪意0で礼を言われ、魔法少女な2人は苦い顔に。
 しかしその隣に居る魔法少女の1人は真面目な顔で返す。
「待て、綺麗ではない。かわいいと言って貰おう」
「……お前は何を言ってるのか、ザガン」
 げんなりと突っ込むアラゴ。
 なにかに目覚めた者も居るようだ。
 そんな魔法少女を見て、ベルトルドは居たたまれないように言った。
「彼らは協力する姿勢でいてくれるようだし、もう少し本人の意に沿った姿にしてやれないか」
 これにファウストは返す。
「協力を続ければそのつもりだよ。ただ、この姿にしているのは意味があるから、しばらくはこのままだ」
「意味?」
 聞き返すベルトルドに応える。
「将来の情報操作も考えた、矮小化と滑稽化だよ。終焉の夜明け団の信者は可能な限り社会に引き込みたいんでね。その時に恐怖や畏怖の対象では困る。取るに足らず受け入れても構わない。そう思わせるためのカバーストーリー流布の下準備の一環だよ」
「社会に引き込む、ですか?」
 ヨナの問い掛けにファウストは返す。
「ああ。私達が王弟殿下を助けたのは、それも理由なんだ」
 ファウストの応えを聞いて、シルシィが問い掛ける。
「情報操作をするなら、たくさん魔法少女は必要になると思うんだけど、そんなにたくさんの杖があるの?」
「もちろんでーす」
 問いに応えるメフィスト。
「一杯ありますよー。試しに契約してみますかー?」
「ん、少なくとも今はやめとく」
 シルシィがメフィストに返していると、王弟が支えられやって来る。
「おひとりで頑張りましたね」
 リチェルカーレに声を掛けられ、手当てを受けた王弟は皆の前に来ると、何故ここに居たのかの理由を説明した。
「なんてことを」
 王弟の説明を聞いて、ヨナは動揺しながらも、何か出来ないかと提案する。
「王弟殿下。アスモデウスという女性が怪しいのなら、私達が調査をします。もし操られているなら――」
「手遅れだな。恐らく」
 ヨナの言葉を遮るように、魔法少女なアラゴが言った。
「アスモデウスという名が本当なら、その方はホムンクルスの御一人だ。色欲のホムンクルスにして『恋喰い』のアスモデウス。愛する者の全てを真似、成り変わるお方だ」
「……そん、な……」
 アラゴの言葉によろける王弟。
 それを皆が支える中、シルシィはメフィスト達に尋ねた。
「王弟様を助けたのは、終焉の夜明け団を社会に引き込みたいからって言ってたけど、具体的にはどうしたいの?」
 これにファウストが応える。
「終焉の夜明け団に関わった者であろうと、関係性を断ち切るなら、受け入れて欲しい。そうでなければ社会が成り立たなくなる」
「どういうこと?」
 聞き返すシルシィにファウストは続ける。
「社会の根本レベルで終焉の夜明け団が関わっているからだよ。そこの神官達みたいにね」
 拘束した神官達を指し示しファウストは言った。
 これを聞いて、ルーノが問い掛ける。
「すまない。少し整理したいのだが、神官達に終焉の夜明け団が成り変わっているということだろうか?」
 嫌な予感がしているルーノに、ファウストは応える。
「成り変わっているのではないよ。神官が終焉の夜明け団になったんだ。何世代も前からね」
「……それは、サンディスタムだけのことなんだろうか?」
 そうであって欲しいというルーノの問い掛けに、ファウストは返す。
「サンディスタムだけじゃない。おおよそ、世界中全ての国に居る筈だ」
 世界規模で、世代をまたいで終焉の夜明け団が社会の中枢に食い込んでいる。
 そんな事実を告げられ、皆が沈黙する中、シルシィは続けて問い掛けた。
「メフィストさん、聞いてもいい?」
「なんですかー?」
「前に、『昔』のアレイスターに会ったことがあるって言ってたけど、それって、『今』のアレイスターがいるってこと? もしかしたらアレイスターって名前ではないのかもだけど……?」
 それは世界の真実へと関わる問い掛け。
 シルシィの問い掛けに、皆はメフィストに視線を向ける。
 するとメフィストは平然と言った。
「『今』の、というよりは、『今』も、アレイスターは居ると言った方が正しいでーす。なにしろ死んでませんから~」
「そうなの? でも、アレイスターって、ヒューマンだって聞いてたけど」
「そうでーす。でも魔導書の力で、無理やり生きながらえてまーす」
 メフィストの応えに、皆は思わず沈黙する。
 そんな中、シルシィは問い掛けを続けた。
「生きてるのに、死んでるって言われてるのは、なんで?」
「そうした方が、色々と動き易いですし、他人を動かし易いと思ったんだと思いまーす」
「ん、そうなの? そんなことまでして、なにをしようとしてるの?」
「創造神を殺し、自分が神に成り変わることでーす。その手段を得るために、終焉の夜明け団と薔薇十字教団は作られたのでーす」
 メフィストの問い掛けに、セシリアが尋ねる。
「神に成り変わると言うけれど、どうするの? ひょっとして、以前見た魔方陣が関係してる?」
「そうでーす。あれはアークソサエティ全土に広がる国土魔方陣の一部でーす。あれを発動させて神に成り変わる気でーす」
 明かされる真実に皆が沈黙する中、ファウストが続けて言った。
「アレイスターが最初に作ったのは終焉の夜明け団だよ。その後に薔薇十字教団、ひいては、アークソサエティの隆盛は始まったんだ。
 だからアークソサエティの中枢と終焉の夜明け団は繋がっている。枢機卿である私の家が、終焉の夜明け団だったようにね」
 そこまで言うと、ファウストは一息入れるような間を空けて続けた。
「そういうことだから、終焉の夜明け団を排除するだけじゃダメなんだ。受け入れ取り込む土壌が要る。そのために王弟殿下を助けたし、教団本部のヨセフ・アークライトを教皇にする推薦を行って欲しいんだ」
「室長を教皇に?」
 面倒なことに関わってしまったと、ため息をつきながらルーノは聞き返す。
 彼の隣では、ナツキが必死に話の内容についていく。同時に人の良い彼は思う。
(室長が政治に利用されるとしたら嫌だな)
 そんなナツキの様子を、ファウストは目を細め見詰めていたが、静かな口調で続けて言った。
「君達の室長を利用する気はないよ。ただ、彼に教皇になって貰えなければ、クーデターを起こす必要があるんだ。なにしろ、教皇も終焉の夜明け団の一員だから。恐らくアレイスターが生きていることも知っているし、下手をすると、本人に会ったことすらある筈だ」
 重苦しい真実を聞いて皆が黙る中、ヴィオラがファウストに尋ねた。
「王弟殿下を守って下さったファウストさん達とは敵対したくないですし、これからも協力できたらと思います。貴方達も、協力を望んでおられるんですよね?」
「ああ、そうして貰えると助かるよ」
 ファウストは応える。
「私達だけでは力が足らない。そのための協力者をずっと探してきたんだ。このことを、戻ってヨセフ・アークライトに伝えて欲しい」

 そうして世界の真実に関わる話は一先ず終わる。
 その後、ファウストはエリクサー生成魔方陣を自壊させる魔導書を王弟に渡す。
 最後は、捕えた神官をどうするかを話し合った。

「捕えた神官の人達は、教団で人道的に正しく扱って欲しいと思っています。そうすることで、外交上の余計な軋轢を生まずに済むと思いますし」
 ヨナの言葉にファウストが返す。
「こちらとしては構わないよ。ヨセフ・アークライトなら、その辺りを巧くしてくれるだろうからね。それで構いませんか? 王弟殿下」
 憔悴し、どこか思いつめた表情をみせる王弟は、無言で頷いた。

 かくして話は終わり、ファウスト達はこの場を離れようとする。
 そこにメルキオスが声を掛ける。

「君、この前会った時エリクサー生成に陰気の魔結晶が使われてるって言ってたよね」
「何か知ってるのかな?」
 ファウストの問い掛けにメルキオスは応えた。
「その魔結晶、作って売ったの僕だよ」
 事情を説明するメルキオス。8つ9つの子供が、少し見た魔術を基に喰人の感覚とイメージで作り上げた魔結晶を模した魔力塊だと説明する。
「しかも初期の物ほど質が悪い。初期の奴で人差し指の爪程度の大きさのなら、中身から殻を模る魔力を食い尽くして今頃雲散霧消してるよ」
「そうか。なら、サンディスタムに使われた物で残りは全てだね」
 ファウストはそう言うと、注意を促すように続ける。
「作れなくなったなら良かった。このことは黙っておいた方が良い。下手に知られれば、実験体か、魔結晶精製の道具に改造される」
「……うん、だろうね。気を付けるよ」
 ひやりとしたものを感じながら、メルキオスは返した。

 そして浄化師達とファウスト達は一端離れる。
 ファウスト達から得た情報を室長に伝えることで、この先何かが変わっていくのかもしれない。
 浄化師達の活躍で、また一つ何かが進んだ。
 そう思える指令の結果だった。


【熱砂】王弟の抹殺を防げ!
(執筆:春夏秋冬 GM)



*** 活躍者 ***

  • リチェルカーレ・リモージュ
    どんな時でも、側にいる
  • シリウス・セイアッド
    …何が正解なのか、わからない。
  • アリシア・ムーンライト
    私に何ができるのでしょうか
  • クリストフ・フォンシラー
    せっかく蘇ったんだしな
  • シルシィ・アスティリア
    ん、頑張る。
  • マリオス・ロゼッティ
    …(言わない言わない…)。

リチェルカーレ・リモージュ
女性 / 人間 / 陰陽師
シリウス・セイアッド
男性 / ヴァンピール / 断罪者

アリシア・ムーンライト
女性 / 人間 / 陰陽師
クリストフ・フォンシラー
男性 / アンデッド / 断罪者

シルシィ・アスティリア
女性 / 人間 / 陰陽師
マリオス・ロゼッティ
男性 / 人間 / 断罪者




作戦掲示板

[1] エノク・アゼル 2019/10/14-00:00

ここは、本指令の作戦会議などを行う場だ。
まずは、参加する仲間へ挨拶し、コミュニケーションを取るのが良いだろう。  
 

[36] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/21-21:39

あ、わたしも方針書いていませんでした。
シアちゃんと同じく、最初は禹歩七星(速力上げ)と回復メイン。
神官さんが近づいてきたら鬼門封印(回避下げ)と思っているのですが…シアちゃんと同じ禁符の陣(拘束・封印)の方がいいでしょうか?
こちらの方がよければ言ってくださいね。ぎりぎりまでは対応します。  
 

[35] アリシア・ムーンライト 2019/10/21-21:12

あ、はい……囮、頑張ります……
こちらへ神官さんが来たら…拘束効果のスキルで、足止めをしますね……。

王弟殿下の回復、できたらいいなと、思ってましたけど……
怪我じゃない、衰弱には、天恩天賜が効くかどうか分からない、ですね……
……あ。クリスに診察、して貰えば……(小声)  
 

[34] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/21-21:00

わたしとシアちゃんが囮役、ということで決定でしょうか?
はい、頑張ります。
シリウスからも「戦闘に向かなさそうにみえる」とよくわからないお墨付きをもらいましたし(やや膨れていた)。
ルーノさん、ありがとうございます。回復もするつもりですが、手が回らないと困りますのでどうぞよろしくお願いします。
陰陽師で連携が取れると良いですね。

王弟殿下には、戦闘後手当てや回復魔法はわたしも行いたいと思っていました。殿下の保護が一番の目的ですものね。
お水等を届けるのも喜ばれるのじゃないでしょうか。  
 

[33] ニコラ・トロワ 2019/10/21-20:48

>セシリア
了解した。それでは私はファウストへ連絡を入れてみよう。
ヴィオラが「利用されてるような気がする」と言ってるのだが、まあ、その辺は後で聞けばいいか。

>アリシア、リチェルカーレ
危険な役割を女性にさせるのは申し訳ない気がするが、よろしく頼む。  
 

[32] ナツキ・ヤクト 2019/10/21-20:26

アリシアとリチェルカーレが担当してくれるんだな。
了解、そっちは任せた!
回復はルーノもちょっとはフォローできると思うぜ。

っていっても、あんまり離れてると回復届かねぇかもしれないから、
早めに神官を減らせるように頑張らねぇとな!  
 

[31] セシリア・ブルー 2019/10/21-19:19

>二コラさん
魔術通信の分担の件、了承しました。私もどちらへでもこだわりなく…と言っていては話が進みませんね。
それでは、私がメフィストさん側へ通信でもかまいませんか?
包囲して神官たちを全員捕えたいこと、共闘をお願いしたいこと、伝えてみます。

リチェルカーレさんとアリシアさんが囮役をしてくださるのですね。ありがとうございます、どうかお怪我のないように。
私はワンダリングワンドで攻撃、リューイは戦踏乱舞で支援をしながら攻撃の予定です。

お水、どうなんでしょう。ファウストさんたちが来た後すぐ戦闘になっているようですので、食物等差し上げる時間はなかったのではないかと。
戦闘後落ち着いたら、差し入れをお渡しするのは良いと思います。  
 

[30] クォンタム・クワトロシリカ 2019/10/21-18:30

ウチの相棒がすまない。
どうにも、真面目なしゃべり方をしないからな。
すまないが、解り辛かったり理解できないこと言っていたら、面倒をかけるが聞きなおしてくれ。なるべく、答える。


それと、王弟殿下だが
まぁ、私たちは『終焉の夜明け団が居る』ということで、この場所に来たのであって、
本来私たちが、王弟殿下がこの場所に居るのはまだ知らないとこだと思うが…
現状『建物内で拘束は解かれているが、水や食料は与えられてない』と考えてよいだろうか?
ファウストとメフィストが拘束は解いたようだが、水などを与えた様なことは明言されてないように思えたのでな。

一応、私とメルキオスで分担して、水筒と非常食、あと毛布を持っていくつもりだ。  
 

[29] クリストフ・フォンシラー 2019/10/21-08:01

ああ、なるほど。
メルキオスが『囮』をやると言ってるのかと思って『囮』は引き付け役なんだし…と意見させて貰ったんだけど、
『囮』をやるのではなく、自分の方へ来させないため、って話なんだね。
それならまあ、好きなことをやって大丈夫なんじゃないかな。  
 

[28] ヨナ・ミューエ 2019/10/21-02:07

アークソサエティ側からとれる行動は皆さんの言っているような事になると思うのですが、
危惧してるのは、ファラオに大義名分を与える懸念ですね。
とはいっても、このあたりを今考えても仕方がないですしひとまず置いて、神官達の確保に努めます。

手薄に見せる場所への配置は、アリシアさんとリチェルカーレさんがやるという話で異存有りません。
周りで極力出来るだけフォローを出来れば、と考えています。

メルキオスさんの言っているのは、強く見せる為に名乗りを上げて神官達を誘導する、という話ですよね?
それなら効果は期待できるのではと思います。  
 

[27] メルキオス・ディーツ 2019/10/21-01:37

あー、ごめん。言葉足りなかったー。

見掛け倒しに強そうに見せることはできるから、名乗り上げることで逆にこっちに来なくするのが出来るんじゃないかなー、と思ったんだけどー、しなくていいなら、しないけど。  
 

[26] クリストフ・フォンシラー 2019/10/21-01:02

えーっと……ごめん、メルキオス。
囮は「敵に抜けて行きやすそう」と思わせるためのものだから、見かけ倒しでも「強そう」に見えるメルキオスでは役に合わないかなあ、と。
むしろ「レベル低い」のが敵に知れたら囮になれそうかなと言う気はするけど、それは見かけじゃ分かんないしね。
そして本当に通してはダメなんだから、「弱そうに見えつつ実は強い」人が最適なんだよ。
なので、俺はリチェちゃんとアリシアを推したんだよね。  
 

[25] メルキオス・ディーツ 2019/10/21-00:44

んー、外交問題はあんまり気にしなくていいと思うけどねぇ。
サンディスタムは絶対王政の国だよ?王サマの命令は絶対な国だよ?
王様直々に弟殺せって言われたんだから、それ出来ないで報告に帰ったらー…
報告した奴は胴体と頭がサヨナラしちゃってー、サンディスタムは教団と敵対する大義名分出来ちゃうか、あ、ダメかー。
でも、支配する事に慣れちゃった奴が、死ぬと解ってて帰るかどうかも微妙だと思うけどねぇ。
支配階級って大体、命あってこそな感じだと思うしー?


囮作戦……うん、ものすごーく見掛け倒ししてもいいなら、できるよー。
僕が青衣の民って名乗り上げれば、この中で一番レベル低いけど、コケ脅しくらいにはなるよ、多分。…多分。(個人設定が公式になりましたー。)  
 

[24] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/21-00:09

外交で問題起こらないようにするのが上の仕事、とシリウスが言っています。ええと…逃がすわけにもいかないし、話し合いでわかってもらうのも難しそうですので。今回は人命救助優先でよいのではないでしょうか。
ナツキさんの言うように、後からちゃんと説明すればわかってもらえると思います。

わたしとシアちゃんの所を、抜けやすく見させるわけですね?わたしは大丈夫です。
多少体力(HP)も増えてきましたし、これでも頑丈なんですよ。
回復手が足りなくならないかしらと、それだけ心配だったんですが、確かに今回は陰陽師多いですから。
皆さんがよいと言ってくれたら、いけます。  
 

[23] クリストフ・フォンシラー 2019/10/20-22:38

国家間の関係があるから、殺すのではなく捕縛、と言う話だと思うよ。
捕縛するのもダメとなったら、何もせずに逃がすしかなくなるしね。
ナツキの言うとおり、襲ってきたのは向こうだから正当防衛で押し通せるんじゃないかな。
まあ、いざとなったら室長に丸投げしてしまおう(にっこり)

後衛の女性陣の話した時の想定が、うちのアリシアとリチェちゃんだったんだよね。
二人とも見た目は強そうには見えないし、役割的に回復役だから「回復役=弱い」ってイメージに繋がらないかなと。
今回は他にも陰陽師がいるし、この二人が同じ場所にいても他の回復は何とかなるかなと思ってね。
まあ、見た目と違って二人ともレベルあるから、そう弱くはないんだけどね(くすっと笑って)  
 

[22] ナツキ・ヤクト 2019/10/20-22:06

国同士の関係はなぁ…難しい話だけど、先に襲ってきたのはあっちだからな。
あれだぜヨナ、正当防衛ってやつだ!
偉い人だってちゃんと話せばわかってくれるって、たぶん!

あーっとそうだ、一部の戦力を薄く見せるために後衛の女性陣を置くっての、どうする?
がっちり散会位置を決めるって感じでもねぇけど、もしコレやるならここの担当は決めといた方がいいよな。  
 

[21] ニコラ・トロワ 2019/10/20-21:29

私は元々メフィスト達の包囲網への参加には懸念があったので、私達だけで作戦を組み立てるのに賛成だ。
ルーノの話の通り、こちらがあちらに合わせることで上手く行くように動ければいいと思う。

四方向か八方向かに関してはどちらでも良いと思っていたが、そうだな。
敢えて一点突破させるように誘導するのなら懸念点は消える気がするので、八方向でいいのではないだろうか。

>セシリア
魔術通信だが、二人で同じ相手に話し掛けても無駄だし、話し掛ける相手を手分けしないか。
相手はメフィストとファウストの二人でいいだろうか。どちらにする?  
 

[20] リューイ・ウィンダリア 2019/10/20-11:21

メフィストさん達の動きについては、確定ではないので…包囲は僕たちだけの作戦でというのに賛成です。その上で、もし合わせてもらえれば助かりますものね。
魔術通信、セシリアもやってみると言っています。二コラさんの言うように、戦闘しながらになるとどの程度できるかわかないけれどもと。
どの程度戦力を分けるか(8か4か)は、どちらも良い面と不安な面があって…。
ですが、穴がないようにする事と、包囲の数に含めないにしてもメフィストさんたちもいるので、8でいけるのではと思います。
神官を捕縛することについて、ファラオの印象はきっと悪くなってしまいますが、殺してしまうよりはいいかなと。遺体が見つからなければ、上層部がうまく言い逃れてくれるのではとセシリアが言っています。  
 

[19] ヨナ・ミューエ 2019/10/20-03:27

一点突破に対して懸念は確かにありますね。
私達は『手薄に見せる』のであって、想定内での事になり、実際に手薄になる訳ではないので、
心配ない……とまでは言いきれませんが、その時は近くのメンバーがフォローするのを前提としておけば、対応は出来そうだとは思います。
神官達がまとまっていてくれるのなら、それはそれで範囲魔術が当てやすくなりますし。

メフィストさん達は独断で動いていますからね。私達が彼らに合わせる、というのに賛成です。
んん…、よく見ると魔法少女の人数が増えているような…(頭を押さえる)

あとは、この国で神官という、王に近い(立場が高い)者を教団で全員捕縛するとなると、
国家間の関係が悪化する要因にならないかが気がかりですね…。
あ、いえ、作戦に反対という話ではないのですが。  
 

[18] ルーノ・クロード 2019/10/20-01:15

>共闘
そうだな…メフィスト達との共闘にはもちろん賛成だ。
しかし、すでに意見が出ているように彼らが私達の要請に従うかは正直わからない。
彼らを動かす事を前提で作戦を組み立てるのはあまり良くないかもしれないな。
彼らの戦闘位置を利用する事で結果的に挟撃に持ち込んだり、支援対象に彼らを含めて戦線を維持する事をもって共闘とする等、
あちらを動かさず、こちらが動く形が現状での可能なラインだと思う。

>包囲
敵が逃走時に一点突破を狙うとは限らない、という事が懸念であればそれはそれで問題はない。
点での突破が無いなら、こちらもそのまま包囲を固めて面で押し切ってしまえばいい。

どの程度散会するか…少し悩むが、8方向から包囲すると結果的にメフィスト達の近くにも味方を配置することになるな。
自然と、一見して戦力の厚い部分が出来上がる。
あえて一部を手薄に見せるという案が通るのであれば悪くない状況だ。この反対方向は手薄に見えるだろうから、ここを利用して手薄にみせる事もできそうだ。

8方向に散るのは少々薄いといえばそうかもしれないが、クリスの言うように数ではそこまで負けてはいないのだし、
両隣へのフォローも考えて動けば補えると思う。  
 

[17] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/20-00:41

>王弟殿下
あ、本当だ。「ここでじっとして」となっていますね。教えてくれてありがとうございます。
それなら、戦闘に巻き込まれる心配はいらなさそうです。

混戦状態、が、どの程度なのかによりますよね。
ざっくりしたイメージですと、ファウスト様たちはお屋敷を守っている。神官さんたちは攻めている、と思っていたので…お屋敷側をファウスト様たちに、反対?側をわたし達で包囲するようにいけたらなと単純に思っていたのですが。
確かに、すごく入り乱れていると包囲網になるのもたいへんかしら。
包囲網はわたし達だけで作戦を立てた方が確実かもしれませんね。ファウスト様たちには、遊撃とかそのまま攻撃を続けて頂くとか…?  
 

[16] クリストフ・フォンシラー 2019/10/20-00:08

えーと……まあ、俺が8方向を提案したのは、なるべく隙(穴)がないように、と思ってだから、
穴がないようにできるなら別に4方向でも構わないんだけど……
この辺はみんなの意見を待ってみたらどうかな?シルシィちゃん。
個人的には、人数ではこちらのが勝ってるし大丈夫じゃと思うんだけどね。

あとファウスト達は今、魔法とか飛び交ってる中で戦闘してるから、
徐々にこちらに加わって貰う事はできるかもしれないけど……
正直、そこまでアテにしていいのかって疑問はあるんだよね。
ちょっと不確定要素過ぎるので囲みのアテにはしない方がいいんじゃないかと言うのは、俺も思うかなあ。
 
 

[15] シルシィ・アスティリア 2019/10/19-23:48

>追いかけて攻撃し放題
…ええと、一部だけ手薄にみせかけて敵の逃走ルートを誘導、なのよ、ね?
だから、あまり簡単に突破されたら、何人か逃げ切られたりしないか、って思った、ん、だけど…。
どの時点で撤退しようとするかにもよるけど…。
例えば、何人か足止めに残って、誰かを逃がそうとする、とか?
…考えすぎ?

それから、確かにメフィストさんたち最初から包囲の数に入れるのは難しいかも、だけど。
わたしたちが包囲して、共闘しようって言ったら。
包囲に協力するように動いてもらえるかもって思ったけど、難しい…?

あ、でも難しい、とか必要ない、ならいい、から。  
 

[14] ニコラ・トロワ 2019/10/19-22:35

囲みの件だが、メフィストやファウストにもその囲みに入って貰らうのは、できるとは思えない。
彼らは既に交戦中で、しかもかなり混戦状態らしい。
その状態で外側の囲みに加わるのは、普通に考えて無理だろう。
囲むことに関しては彼らはアテにしない方がいいのではないか。

それに関連するが、纏まって一点突破するのは敵にとってリスクが高い。
既に交戦してるメフィスト達に背を向けることにもなりかねないからな。
それと、こちらが囲んでいる状態で、敵が纏まって一方向に行けば、それは後ろや側面にいる味方が追いかけていけば攻撃し放題と言う事では無いのだろうか。
何か状況を読み違えていたらすまない。

魔術通信はやってみても構わないが、特定の誰かに通信を届けるのは集中しなければならない為、通信中は戦闘に加われなくなる事は計算に入れておいて欲しい。  
 

[13] シルシィ・アスティリア 2019/10/19-19:44

共闘と包囲で了解。

…ん、でも一組ずつ八方向は、神官さんたちが纏まって突破しようとした時がちょっと不安、かも。
神官さんたち、結構強い、みたいだから。
どの時点で撤退しようとするかにもよるけど…。

二組ずつ4方向、メフィストさんたちと合わせて5方向とか、は?少ない?

それから、共闘の呼びかけは魔術通信でやってもらえたら、撤退までの時間稼ぎ、ちょっぴりできるかも。
たぶんすぐばれるとは思うけど…。

あ、王弟様は建物の中、みたい?残し、て、外に、ってあるから。  
 

[12] クリストフ・フォンシラー 2019/10/19-18:48

共闘と、取り囲んでの逃走防止と言う事で了解だよ。

そうすると…ファウスト達は既に混戦状態らしいから、その戦場を俺達が散開して取り囲み、
同時にファウスト達に共闘しようと声を掛けるのがいいかな。

どのペアも前衛向きがいる事だし、八方向に散るような感じでいいだろうか。
中後衛系のメンバーは前衛から少し位置をずらしておけば、死角はあまりなくなりそうだし。
一部手薄に見せかけるとなると、突破しやすそうと思わせる事が必要だね。
八方向に散ったときに、一部は広めに隙間ができるように配置するとか?
その広めに空いた所には、後衛系の女の子にいて貰うといいかなあ。

     後衛  後衛
前衛           前衛

みたいに。
他は前衛後衛が交互になってるのに、そこだけか弱そうな女子しかいなければ、
突破するときにそこを狙うんじゃないかなあ、とか。
囮みたいになっちゃうけどね。  
 

[11] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/19-09:09

神官さんたちは全員捕縛、ファウスト様達とは共闘ですね。
ルーノさん、纏めをありがとうございます。

取り囲んで逃げようとする人から押さえる作戦でいいと思います。メンカウラー様はファウスト様と一緒にいるのでしょうか?包囲陣ができたら、できるだけ早くその外に出てもらえたら安全かしらと思いました。  
 

[10] ルーノ・クロード 2019/10/18-21:58

(見慣れた顔ぶれに目元を綻ばせ)ああ、しばらくぶりだね。今回も頼りにしているよ。

さて…ここまでで、神官たちは逃がさず捕える事と、
ファウスト殿とメフィスト、魔法少女と共闘するという方針は一致しているようだね。
…何を企んでいるかはともかく、わざわざ敵を増やすメリットも無い。共闘の方向で異論はないよ。

戦い方としては、まず神官たちの周囲を取り囲む、という案に賛成だ。
現状、神官の一部はこちらに攻撃を仕掛けてきているが、まだ完全には混戦に巻き込まれていないのは幸いだな。
包囲という戦法をとるなら、完全にこちらを標的にされる前に神官たちを囲み、そのまま外周から攻めて崩し、逃げる者を優先して対処する…という事になるだろうか。

ただし、取り囲むという事は戦力を散らすことになる、つまり一点突破には弱いかもしれない。
…だから包囲に加えて、あえて一部だけ手薄にみせかけて敵の逃走ルートを誘導し、
そこから逃げようとする者を特に警戒して押さえる、というのはどうだろう?
逃げるルートが分かっていれば、妨害は格段にやりやすくなるからね。  
 

[9] リューイ・ウィンダリア 2019/10/18-19:24

魔性憑きのリューイと占星術師のセシリアです。
どうぞよろしくお願いします。
僕たちも共闘したいと思います。こちらとしては協力したいという姿勢をみせたいと。

神官たちは捕縛の方針で賛成です。心情的にも、対外的にも。
この国と表だって敵対しないのでしたら、神官の命をとるようなことは危険ではと、セシリアが。  
 

[8] ニコラ・トロワ 2019/10/18-00:48

拷問官のニコラ・トロワと占星術氏のヴィオラ・ペールだ。
よろしく頼む。

私達はファウストやら魔法少女やらとは面識は無いが、共闘できるのならその方がいいのではないか。
一時的になるかその後も関係を持てるかは、その後の交渉次第だろう。
とりあえずは王弟殿下の身柄の確保が先だ。

神官は一人も逃がさないように捕縛で良いと私も思う。
逃げられないように何か、か……
パッと思いつくのは、周囲を取り囲む、逃げようとする輩を優先して攻撃する、くらいだが。
もう少し何か考えるとしよう。  
 

[7] シルシィ・アスティリア 2019/10/18-00:28

シルシィ・アスティリア、陰陽師。
パートナーはマリオス・ロゼッティ、断罪者。
どうぞ、よろしく。

この国の王様は、終焉の夜明け団と関係あるかもって、王弟様が前に言っていた気がする…。
神官さんたちは攻撃してくるから、反撃して全員捕縛の方が安全そう。
とりあえず状況が分かるまででも?

場所が庭で障害物とかも無さそうだし、逃げられないようには何か考えたほうがいい、と思う?  
 

[6] メルキオス・ディーツ 2019/10/18-00:02

こんにちわ、こんばんわー。
魔性憑きのメルキオスと、断罪者のクォンタムでーす。
とりあえず、お水とお塩の備蓄は余計にあるか?
あとは果物があるといいかなー?

あー、メフィストと魔法少女かー…
うん、前会った時「敵じゃない」とは言ってたからー、手伝えばいいんじゃないかな?

ていうか、神官がいっぱいかー…この国ではファラオ…王は神でもある。
この国の神官がいるってことはー、神である王に関わる事でもしてるってところかなー?
で、「敵じゃない」と言っていたメフィストとその配下の魔法少女が神官と戦ってるってことは、彼らにとって不利益があるから、だろう。
長い目で見れば、「敵ではない」僕らにも不利益になるかもしれないことしてるかもってところかな。

……この国の現体制である神官を攻撃するんだから、逃がしちゃだめだねぇ。
最悪殺す勢いで逃がさないようにしないと。
教団が明確に敵だと知られれば、首都にある教団支部が危ないしね  
 

[5] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/17-23:43

リチェルカーレです。パートナーはシリウス。
アライブは陰陽師と断罪者です。
どうぞよろしくお願いします。
ファウスト様があの仮面の人だったなんて!お強かったんですね、柔らかな方と思っていたのでびっくりしました(シリウスは後ろで微妙な顔をしている)。

お兄さんが弟を殺すだなんて、どうして。
メンカウラー様のお気持ちを考えると…いえ、まずは殿下を助けなきゃですね。
神官さんたちは全員捕縛の方向で、わたしたちもいいと思います。
王宮で何が起こっているのか、知っている人がいるかもしれませんし…。  
 

[4] ヨナ・ミューエ 2019/10/17-22:38

狂信者ヨナ・ミューエおよび断罪者ベルトルド・レーヴェ。
ルーノさんナツキさんはしばらくぶりですね。またお会いできて嬉しいです。
…っと、悠長に話してる場合ではありませんでした。皆さん、よろしくお願いします。

終焉の夜明け団の情報を聞きつけて来た筈なのに、どうしてこの国の神官たちが…。
疑いたくはないですが、あちらとの関わりがあると考えた方がいいのでしょうか。
ともかく、浄化師と神官が戦う事になるのは理解ができません。まずはこの場を収めませんと。  
 

[3] クリストフ・フォンシラー 2019/10/17-22:30

断罪者のクリストフと陰陽師のアリシアだよ。よろしくどうぞ。
ルーノとナツキは久しぶりだね。

それにしても、ファウストは何やってるんだ?
とりあえず、俺達の敵は神官達と言う事でいいのなら、今回はファウストとは共闘できればと思う。
敵の敵は味方ってね。
彼は何考えてるのかよく分からない所もあるけど、悪い奴じゃなさそうな気がするし、
もしかしたら今後も何かと協力できるんじゃないかと。

神官は一人残らず倒して逃がさないようにと言うのは同意だよ。
面倒な事は極力避けた方がいいよね。  
 

[2] ルーノ・クロード 2019/10/17-21:02

陰陽師のルーノ・クロードと断罪者のナツキ・ヤクトだ。よろしく頼むよ。
しかし、これは一体どういうことなのか…

…ひとまず、神官達の対処を考えるべきか。
神官達は後の処遇をどうするにしろ、逃走は阻止したいところだな。
彼らを逃がせばこちらの情報を相手側に持ち帰られてしまう、それは避けたい。