~ プロローグ ~ |
サンディスタム王宮、ファラオの間。 |
~ 解説 ~ |
○目的 |
~ ゲームマスターより ~ |
おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。 |
◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇ |
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神官さんたちがどうして ファウスト様たちと? 何か理由があるのかも まずは皆さんを助けないと 魔術真名詠唱 心配気なシリウスに笑顔 大丈夫 わたしこれでも頑丈なの シアちゃんの隣に 突破しやすく見えるよう 最初は攻撃しない シリウスや近くの仲間に禹歩七星 ファウスト様たち含め 怪我をした人に声をかけ回復 少しずつシアちゃん側へ移動 本格的に神官さん達がこちらへきたら 鬼門封印 シアちゃんと協力 敵の動きが鈍るよう 自分への攻撃は回避 敵掃討になれば九字での攻撃で支援も 魔女さんたちには挨拶とお礼 助けてくれてありがとうございます アラゴさんもベイルさんも 今日もお綺麗です(悪意0) 仲間と協力 王弟殿下の手当て 大丈夫です おひとりで頑張りましたね |
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囲い込み、集中させるさせる為に、青衣の民を装うか 「強いかは兎も角、お前は青衣の民だろ」 私の青いマントはメルキオスに貸した 今は白いクフィーヤーを被って青衣の民の平民を装う 相棒と手を合わせて魔術真名を唱える 相棒の名乗りに続いて声を上げ、逃がさぬ様に囮の方へ敵を追い立てながら剣を振るい JM3で斬り捨てる 「…さぁ、次はどいつが死にたい?」 青衣の民は敵が負けを認めるか、どちらかが死ぬまで戦いは止めぬと言うのでな それに倣おうじゃないか 此処に居る事情を聞いて建物の中へ この暑さの中、二日も飲まず食わずなら、多少なりとも脱水症状になってるだろう 水を入れた水筒に塩一摘み、レモンの果汁、砂糖を一匙入れて飲ませる |
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あれって、ファウストさん、ですよね…? なぜ、こんな所にいらっしゃるのでしょう… 一緒にいる方達は、お仲間、でしょうか (魔法少女さんに首を傾げ) はい、お助けしましょう 魔術真名詠唱後 8方向の包囲網に加わります 位置はファウストさん達の反対側で、リチェちゃん達の隣 敵が逃げようとする時に、私達の所を突破しようと思わせる作戦 クリスの言葉に 大丈夫です、と笑ってみせて 貴方が傍にいてくれるから、私は、強くなれます 最初はなるべく回復役に徹して攻撃はせず 徐々に位置をリチェちゃん寄りにずらして 女の子だけ並んでるように見えるように 敵がこちらへ来たら、引き付けてから禁符の陣 王弟殿下、大丈夫、ですか? 必要ならお薬作りますね… |
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ファウストさん達の救出が目標 事態の悪化を防ぐためにも 神官たち全員の捕縛が必要だよね 現場についたら魔術真名詠唱 神官たちを取り囲むように布陣 セ:あら 楽しいお嬢さんたちも リ:楽しいって…(困ったように笑う) 通信できそう? セ:やるだけやってみる 意識を集中 セラは魔術通信でメフィストへ連絡 共闘をするつもりであること 神官捕縛のため包囲陣を引くこと 目が合えばにこり 微笑んで会釈 リューイは初手で戦踏乱舞 仲間の攻撃力をあげ 包囲陣を抜けようとする神官へ攻撃 リ:逃がすわけにはいきません 仲間と連携 身軽さをいかしヒット&アウェイで攻撃 セラはワンダリングワンドで攻撃 倒すことより包囲陣から逃がさないことを優先 |
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終焉の夜明け団がいると言う話だったと思うのだが、これは何だ? 首を傾げ仲間を見て 神官と戦ってる数人に見覚えがあるという言葉に ならばここは共に戦おうと告げるべきかとセシリアを見て ファウストを指差し頷き彼へ魔術通信で話し掛ける 状況がよく分からないが、襲ってくる連中と戦ってる貴方方は敵ではないと認定する 良ければこのまま協力して敵を倒そう OKなら何か合図を頼む 通信が終われば魔術真名を唱え包囲網に参加 仲間と被らないよう、八方向に分かれられるように 攻撃は通常攻撃に怒槌を織り交ぜつつ、命を取らないように気をつけながら 囲みを抜けようとする敵には優先的に攻撃 罠の方へ行く神官が多ければそちらをフォローするよう注意を |
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目的 事態の対処 終焉の夜明け団が居る、って聞いて来てみれば…? とりあえず、神官さんたちが攻撃してくるから、反撃して全員捕縛の方が安全そう。 …この国の王様は、終焉の夜明け団と関係あるかもって、王弟様が前に言っていた気がする…? 行動 八方向に分かれて包囲。 一部だけ手薄にみせかけて敵の逃走ルートを誘導。 メフィストさんたちとは共闘を呼び掛ける。 自分たちは、すぐに魔術真名使用。 アビリティも積極的に使う。 マリオスが前衛、シルシィは中衛。 包囲の穴を開けないように、両隣と連携。 できれば、状況を伺う為に神官さんたちに話しかけてみる。 どっちが、終焉の夜明け団なの?、とか。 |
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目的 神官を一人残らず捕縛 国の神官達がどうして… と疑問を抱きながら メフィスト達に協力し神官達を包囲するように取り囲み無力化していく メフィスト、あとで十分な説明を頼む ソードバニッシュで先んじて動き、 攻撃を制裁で受け流しつつ反撃 周りとの距離に気を付けじりじり追い込む 前衛後衛はあまり意識しない 仲間の作った『包囲網の薄い場所』を狙わせる際、神官達が纏まっていればソーンケージ 一人でもこの場から脱出できればという魂胆であれば、尚更行かせるわけには行きません 捕えた神官は教団で人道的に正しく扱って欲しい 王弟抹殺の命が出た事に動揺を隠せず唇噛みしめる なんということを この国は、ファラオは、一体どうして… |
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味方と協力し混戦を脱する前に神官を包囲・捕縛する SH14で進行速度を上げる ナツキは全力移動やJM3で敵へ接近、包囲を優先 包囲後はMP惜しまず攻撃し敵を減らす ルーノは戦場を広く観察、敵逃走と味方劣勢を警戒しフォローに当たる 味方負傷時SH11 敵の逃走は常時警戒 ルーノが遠距離攻撃で妨害、ナツキは包囲続行 加えて、味方と示し合わせアリシアとリチェの一角の戦力を薄く見せかけ、逃走時に敵がそこへ向かうよう仕向ける 構えている分、素早い反応・妨害が可能なはず そこからの逃走を選択させる為SH16も使用しこちらの守りが固いと意識させる メフィスト達は支援と劣勢時のフォローを味方と同等に行い共闘 戦闘後に状況説明を求める |
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~ リザルトノベル ~ |
終焉の夜明け団への対処指令。 それを受け現地に向かった浄化師達が見たのは、神官達とファウスト達の戦闘だった。 「終焉の夜明け団がいるという話だったと思うのだが、これは何だ?」 首を傾げる『ニコラ・トロワ』に『ヴィオラ・ペール』は、にっこり笑顔で返す。 「これは女のカンですけど、もしかして私達、利用されてるのではありませんか?」 ヴィオラの指摘に皆が内心で同意する中、『アリシア・ムーンライト』が不思議そうに言った。 「あれって、ファウストさん、ですよね……? なぜ、こんな所にいらっしゃるのでしょう……一緒にいる方達は、お仲間、でしょうか」 魔法少女を見詰めながら疑問の声をあげるアリシア。 これに『クリストフ・フォンシラー』は応える。 「そうだね、何やってるんだ彼は?」 疑問を口にしながらも、確信めいた物は浮かんでいる。 (してやられたかな?) 同じように、ファウストに会ったことのある浄化師達も口々に驚きの声をあげる。 「神官さん達がどうして、ファウスト様達と?」 疑問を口にする『リチェルカーレ・リモージュ』の隣では『シリウス・セイアッド』が眉を顰めながら、以前聞いた言葉を思い出す。 (――あいつは一体何を?) 疑問は一瞬。即座に意識を切り替える。 「今は敵の排除を」 「ええ。何か理由があるのかもしれないし、まずは皆さんを助けないと」 賛同するリチェルカーレ。同じように皆も頷く。 いま浄化師達は、戦闘域から離れた場所に居る。 幸い、ファウストと神官達は戦闘に集中しているのでこちらに気付いていないが、それも時間の問題。 即座に対応を話し合う。 「見知った顔が居るなら、ここは共に戦おうと告げるべきか?」 魔術通信が使えるニコラは意見を求めるように、同じく魔術通信が使える『セシリア・ブルー』に呼び掛ける。 これにセシリアは応えた。 「あの魔女さんは、前に見たことがあるから、あちらに私は連絡します」 「なら、私は彼に通信しよう」 ファウストを指差し頷くニコラに、セシリアも頷く。 そしてセシリアは続けて言った。 「残りの、楽しいお嬢さん達はどうしましょうか?」 魔法少女を示しながら提案するセシリアに、『リューイ・ウィンダリア』は苦笑しながら返す。 「楽しいって……通信できそう?」 「やるだけやってみる」 そしてニコラとセシリアは通信。 個別通信は集中が必要だが、敵に気付かれていない今なら大丈夫。 「……成功した。共闘するようだ」 「こちらも成功したわ」 ニコラとセシリアが告げるのとほぼ同時に、ファウスト達の陣形が変わる。 攻撃主体から防御主体に。 自分達に攻撃を引き付け、援軍を動き易くする動きを。 その動きを確認し、浄化師達は動く。 「ファウストが俺達を呼んだのなら後で理由を聞いてみよう。今は助けてやろうか」 「はい、お助けしましょう」 クリストフの言葉にアリシアが頷く中、戦術を即座に決める。 神官達を逃がさず包囲しつつ、わざと弱所のような箇所を作り、敵の動きを誘導する作戦。 「本当はこんな危険な役目を君にさせたくはないんだけどなあ」 担当するアリシアにクリストフは心配そうに告げる。 これにアリシアは返す。 「大丈夫です」 信頼する笑みを浮かべ言った。 「貴方が傍にいてくれるから、私は、強くなれます」 「うん、そう言うと思ったから。囮をさせても絶対に君に指1本触れさせないからね」 安心させるように返すクリストフ。 同じように囮役を買って出るリチェルカーレを、心配そうに見詰めるシリウス。 そんな彼にリチェルカーレは返した。 「大丈夫。私これでも頑丈なの」 「……無茶だけはしないでくれ」 リチェルカーレの笑顔に小さくため息をつきながら、信じるように応えるシリウス。 同時に、彼女の負担が少しでも減るよう、戦いへの意気込みを強める。 仲間の浄化師達も同様に戦意を高め、戦闘へと動き出す。 敵は神官達。 予想していなかった相手に、思うことがある者も。 リューイは小さく呟く。 「夜明け団がいると聞いてきたのに、どうして神官たちが……」 これに返すセシリア。 「王家に都合の悪い何かでもあるのかしら」 「そう、だね」 「王に逆らうのは気が引ける?」 セシリアの問い掛けに、リューイは応えた。 「ううん。ファウストさんたちを助けたい。あの人たちを殺させちゃダメだ」 まっすぐな答え。 それを聞いたセシリアは、柔らかく微笑む。 「そう」 まっすぐなリューイの思いを守ろうとするように、セシリアは戦いに集中する。 同じように、戦いに挑み思うことがあるのは『ヨナ・ミューエ』。 (国の神官達がどうして……) 故郷の騒動をいやおうなしに感じ疑問を抱く。そして―― (何故ここにファウストさんが……) メフィストと一緒に居る上に、戦闘の動きから推測すると、仮面の男が彼だったのだろう。 何故? という疑問と同時に、自分のこれまでのファウストへの対応を思い出し、気まずさにも似た気持ちが湧きあがる。 そんな風に、色々と疑念と複雑な感情が入り混じるヨナの様子を見て、『ベルトルド・レーヴェ』は仲間の浄化師に提案した。 「俺は前に出ようと思う。ヨナと一緒に援護してくれないか?」 この頼みを聞いて『ルーノ・クロード』は返す。 「ああ、かまわないよ。そういうことなら、ナツキと連携してくれるかい? ナツキも前に出て戦うだろうからね」 これに『ナツキ・ヤクト』は応える。 「おう! バラバラに戦うより、そっちの方が良いだろうからな! 一緒に戦おうぜ、ベルトルド!」 「ああ。よろしく頼む」 連携を考え動く者も居れば、敵の誘導を考え動く者も。 「強そうな蒼衣の民に見える?」 「強いかは兎も角、お前は青衣の民だろ」 普段よりも青みを強めた『メルキオス・ディーツ』の言葉に『クォンタム・クワトロシリカ』は返す。 勇猛果敢な青衣の民であることを主張して、敵の動きを誘導しようというのだ。 クォンタムの応えに、メルキオスは返す。 「まぁ、そうだけど」 「自信がないのか?」 「そういう訳じゃないけどね」 「なら、実力で相手に知らせば良い。今は私も青衣の民として振る舞おう」 クォンタムはそう言うと、青衣の民の平民の格好を真似る。 「似合ってるよ、相棒。それじゃ、戦うとしようか」 「ああ、任せておけ」 そして皆は混戦する戦場へと踏み込む。 周囲を囲むように動き、戦闘開始。 神官を逃がさぬよう、連携を特に意識して動く。 「シリウス」 クリストフの呼び掛けにシリウスは視線で返し、神官の1人に刃を振るう。 とっさに神官は魔術障壁で防御。 辛うじて弾くが、そこにクリストフの追撃が。 正面と背後への連続斬撃。 斬撃の威力に、魔力障壁は崩壊。 すかさずシリウスはソードバニッシュ。 閃光の如き斬撃で大きく傷を与え、敵の動きが鈍った所にクリストフの追撃が。 2人は巧みに連携をこなし、同時に敵の誘導にも動く。 リチェルカーレとアリシアに敵が動き易いように動き、彼女達も誘いを掛けるように動く。 他の仲間も、それぞれ最善の動きをこなしていく。 「他に敵は居ないみたいです」 「なら、目の前の相手に集中するべきだな」 魔術探知で周囲を探査したヴィオラの言葉を聞いて、ニコラは目の前の相手に集中する。 両手斧を巧みに使い、混戦から一歩離れた敵に攻撃。 この場から逃がさないことを第一に、命は取らないよう注意しながら両手斧を振るう。 時には敵の攻撃魔術が放たれるが、ヴィオラがペンタクルシールドを展開し防御。 敵が攻撃を撃ち終わった隙を逃さず、ニコラは怒槌を叩き込み確実に追い込んでいった。 パートナーと連携して戦うのは『シルシィ・アスティリア』と『マリオス・ロゼッティ』も同じだ。 「シルシィ、援護を頼むよ」 「ん、任せて」 2人は連携し敵に当たる。 シルシィが鬼門封印を放ち敵の動きを鈍らせた所で、マリオスが踏み込む。 動きを封じるために、敵の足の甲を地面に串刺しにするような磔刺を放つ。 シルシィの援護もあり、マリオスは刺し貫く。 敵は動きが鈍るが、そこで不用意に踏み込むことはしない。 大事なのは、周囲の仲間と連携し敵を逃がさないこと。 包囲の穴を開けないよう、両隣と連携する。 その動きは功を奏し、敵は動きを封じられる。 いま周囲に他の敵は居らず、目の前の敵の抑えに集中できる。 そうした優位な情勢で、シルシィは状況を伺う為に、敵である神官に話し掛ける。 「どっちが、終焉の夜明け団なの?」 これに神官は表情を僅かに強張らせながら、変わらず攻撃してくる。 それをシルシィとマリオスの2人は連携して抑えた。 敵の動きを抑え、皆は巧く立ち回っていく。 その中で撹乱に動くのはリューイ。 「逃がすわけにはいきません」 リューイは戦踏乱舞を仲間に掛けると、すぐさま包囲から逃げようとした敵へと攻撃。 敵を逃がさず、同時に仲間の元に向かわせない。 間合いを制するようなヒット&アウェイを巧みにこなしていく。 指令の中で繰り返した戦闘が、確実にリューイの動きを洗練させている。 翻弄するように立ち回り、敵を抑えていた。 同じように、戦闘の立ち回りを洗練させているのはセシリア。 落ち着いた冷静さを活かし、周囲を俯瞰するように把握しながら、ワンダリングワンドで味方の援護を。 2人は周囲との連携を意識しながら、確実に敵を抑えていった。 連携して戦うのは他の浄化師達も同じだ。 「先に行くぜ!」 ナツキは全力で敵に踏み込むとエッジスラスト。 閃光のような斬撃で敵を斬り裂く。 そこに追撃を掛けるのはベルトルド。 ソードバニッシュの威力を込めた手刀を振るい切り裂くと、敵の反撃を制裁で受け流しカウンターの止めを刺す。 殺さぬよう気を付けながら、制圧していった。 前に出る2人を援護するようにヨナは攻撃魔術を。 敵が連携するべく集まった所でソーンケージ。 木気の魔力が茨と化しまとめて切り裂いた。 攻撃を受けた敵は、ヨナを倒そうと踏み込んでくる。 だが、その前に立ちはだかるのはルーノ。 「ここは通さないよ」 禁符の陣を発動。 魔力を封じた呪符を投擲し、力場を形成。 力場に触れた敵は体の自由を奪われ、一時的に拘束された。 そこにナツキとベルトルドが連携し制圧していく。 (このままいけば誘導は成功するか?) ルーノは全体を俯瞰して見ながら、誘いを掛けているリチェルカーレとアリシアに敵の注意が向くよう守りを固める。 少しずつ誘導を導いていく浄化師達。 それをさらに進めるため、メルキオスとクォンタムは刃を振るう。 「我は青を纏う白き人、青衣の民のメルキオス!」 いつもの漂々とした立ち振る舞いではなく、威風堂々とメルキオスは口上を口にする。 「正しい政をしない神官など無用、斬り捨てて呉れよう!!」 威圧を掛けるように牽制しながら、敵の攻撃を避けつつカウンターを叩き込んでいく。 そこにクォンタムが真っ直ぐに突っ込む。 メルキオスの攻撃で敵がひるんだ隙を逃さず全力攻撃。 閃光の如き斬撃を振るい、敵に傷を刻んでいく。 クォンタムは決して退くことなく、メルキオスと同じく威圧するように剣の切っ先を向ける。 「……さぁ、次はどいつが死にたい?」 勇猛果敢な青衣の民にならい、戦意の強さを見せつけた。 これらの動きにより、敵は次々制圧。 半数を切った所で、敵は撤退を意識した動きに代わる。 殿の数人を残し、残りがリチェルカーレとアリシアの元に。 しかし、それを2人は抑えきる。 「シアちゃん」 「こちらは、任せて下さい」 アリシアは近付く敵に禁符の陣を発動し拘束。 リチェルカーレは鬼門封印で動きを鈍らせた所に、シリウスとクリストフが駆けつけ攻撃。 連携した動きで、1人も残さず制圧した。 制圧後、ファウスト達と協力して全員を拘束。 その後、事情を聞くために問い掛けた。 「……さて、状況説明くらいはして頂けますか?」 ファウストが枢機卿だと仲間の浄化師から聞いたルーノは、敵対しないことを示すよう丁寧に接する。 同時に、事情を聞き出すために続けて言った。 「私達が来る事を、貴方達は知っていたのでしょう? もし私達を巻き込んだのなら、事情を知る権利はあると思います。例えば――」 豪奢な作りの建物を指し示し提案する。 「交戦中あなた達が守っていた建物の中の何かについて、とか」 これにファウストは返す。 「もちろん。あの建物の中には王弟殿下が捕らわれている。2日は絶食させられている筈だ。ここまで連れ来て欲しい」 浄化師達と王弟の縁を結ばせるためにファウストは頼む。 これに応え浄化師達は王弟の元に。 「おい、大丈夫か!?」 王弟を見つけたナツキの呼び掛けに、王弟は疲労しながらも、はっきりと応える。 そこにクォンタムが水を差し出す。 脱水対策に塩とレモンを入れてある水の入った水筒を王弟は受け取る。 飲む前に、医学の深い知識のあるクリストフと、薬学に深い知識のあるアリシアが声を掛ける。 「一度に飲まず、ゆっくりと何度かに分けて飲んで下さい」 「王弟殿下、大丈夫、ですか? 必要ならお薬作りますね……」 2人に王弟は礼を返し、ゆっくりと水を飲みながら、体調を整えていた。 そんな王弟を見て、ナツキは言った。 「うん、メフィスト達ってやっぱイイ奴だな!」 「……そうだろうか?」 考え込むルーノにナツキが返す。 「だってこの人が危ないから助けに来たんだろ? 他に何か理由でもあるのか…?」 「分からない。そうだと良いんだが……」 ルーノの言葉に、悩むナツキだった。 そして王弟が庭に来るまでの間、外で周囲の警戒をしていた浄化師達が、残ったファウスト達に声を掛ける。 「助けてくれてありがとうございます。アラゴさんもゲイルさんも、今日もお綺麗です」 リチェルカーレに悪意0で礼を言われ、魔法少女な2人は苦い顔に。 しかしその隣に居る魔法少女の1人は真面目な顔で返す。 「待て、綺麗ではない。かわいいと言って貰おう」 「……お前は何を言ってるのか、ザガン」 げんなりと突っ込むアラゴ。 なにかに目覚めた者も居るようだ。 そんな魔法少女を見て、ベルトルドは居たたまれないように言った。 「彼らは協力する姿勢でいてくれるようだし、もう少し本人の意に沿った姿にしてやれないか」 これにファウストは返す。 「協力を続ければそのつもりだよ。ただ、この姿にしているのは意味があるから、しばらくはこのままだ」 「意味?」 聞き返すベルトルドに応える。 「将来の情報操作も考えた、矮小化と滑稽化だよ。終焉の夜明け団の信者は可能な限り社会に引き込みたいんでね。その時に恐怖や畏怖の対象では困る。取るに足らず受け入れても構わない。そう思わせるためのカバーストーリー流布の下準備の一環だよ」 「社会に引き込む、ですか?」 ヨナの問い掛けにファウストは返す。 「ああ。私達が王弟殿下を助けたのは、それも理由なんだ」 ファウストの応えを聞いて、シルシィが問い掛ける。 「情報操作をするなら、たくさん魔法少女は必要になると思うんだけど、そんなにたくさんの杖があるの?」 「もちろんでーす」 問いに応えるメフィスト。 「一杯ありますよー。試しに契約してみますかー?」 「ん、少なくとも今はやめとく」 シルシィがメフィストに返していると、王弟が支えられやって来る。 「おひとりで頑張りましたね」 リチェルカーレに声を掛けられ、手当てを受けた王弟は皆の前に来ると、何故ここに居たのかの理由を説明した。 「なんてことを」 王弟の説明を聞いて、ヨナは動揺しながらも、何か出来ないかと提案する。 「王弟殿下。アスモデウスという女性が怪しいのなら、私達が調査をします。もし操られているなら――」 「手遅れだな。恐らく」 ヨナの言葉を遮るように、魔法少女なアラゴが言った。 「アスモデウスという名が本当なら、その方はホムンクルスの御一人だ。色欲のホムンクルスにして『恋喰い』のアスモデウス。愛する者の全てを真似、成り変わるお方だ」 「……そん、な……」 アラゴの言葉によろける王弟。 それを皆が支える中、シルシィはメフィスト達に尋ねた。 「王弟様を助けたのは、終焉の夜明け団を社会に引き込みたいからって言ってたけど、具体的にはどうしたいの?」 これにファウストが応える。 「終焉の夜明け団に関わった者であろうと、関係性を断ち切るなら、受け入れて欲しい。そうでなければ社会が成り立たなくなる」 「どういうこと?」 聞き返すシルシィにファウストは続ける。 「社会の根本レベルで終焉の夜明け団が関わっているからだよ。そこの神官達みたいにね」 拘束した神官達を指し示しファウストは言った。 これを聞いて、ルーノが問い掛ける。 「すまない。少し整理したいのだが、神官達に終焉の夜明け団が成り変わっているということだろうか?」 嫌な予感がしているルーノに、ファウストは応える。 「成り変わっているのではないよ。神官が終焉の夜明け団になったんだ。何世代も前からね」 「……それは、サンディスタムだけのことなんだろうか?」 そうであって欲しいというルーノの問い掛けに、ファウストは返す。 「サンディスタムだけじゃない。おおよそ、世界中全ての国に居る筈だ」 世界規模で、世代をまたいで終焉の夜明け団が社会の中枢に食い込んでいる。 そんな事実を告げられ、皆が沈黙する中、シルシィは続けて問い掛けた。 「メフィストさん、聞いてもいい?」 「なんですかー?」 「前に、『昔』のアレイスターに会ったことがあるって言ってたけど、それって、『今』のアレイスターがいるってこと? もしかしたらアレイスターって名前ではないのかもだけど……?」 それは世界の真実へと関わる問い掛け。 シルシィの問い掛けに、皆はメフィストに視線を向ける。 するとメフィストは平然と言った。 「『今』の、というよりは、『今』も、アレイスターは居ると言った方が正しいでーす。なにしろ死んでませんから~」 「そうなの? でも、アレイスターって、ヒューマンだって聞いてたけど」 「そうでーす。でも魔導書の力で、無理やり生きながらえてまーす」 メフィストの応えに、皆は思わず沈黙する。 そんな中、シルシィは問い掛けを続けた。 「生きてるのに、死んでるって言われてるのは、なんで?」 「そうした方が、色々と動き易いですし、他人を動かし易いと思ったんだと思いまーす」 「ん、そうなの? そんなことまでして、なにをしようとしてるの?」 「創造神を殺し、自分が神に成り変わることでーす。その手段を得るために、終焉の夜明け団と薔薇十字教団は作られたのでーす」 メフィストの問い掛けに、セシリアが尋ねる。 「神に成り変わると言うけれど、どうするの? ひょっとして、以前見た魔方陣が関係してる?」 「そうでーす。あれはアークソサエティ全土に広がる国土魔方陣の一部でーす。あれを発動させて神に成り変わる気でーす」 明かされる真実に皆が沈黙する中、ファウストが続けて言った。 「アレイスターが最初に作ったのは終焉の夜明け団だよ。その後に薔薇十字教団、ひいては、アークソサエティの隆盛は始まったんだ。 だからアークソサエティの中枢と終焉の夜明け団は繋がっている。枢機卿である私の家が、終焉の夜明け団だったようにね」 そこまで言うと、ファウストは一息入れるような間を空けて続けた。 「そういうことだから、終焉の夜明け団を排除するだけじゃダメなんだ。受け入れ取り込む土壌が要る。そのために王弟殿下を助けたし、教団本部のヨセフ・アークライトを教皇にする推薦を行って欲しいんだ」 「室長を教皇に?」 面倒なことに関わってしまったと、ため息をつきながらルーノは聞き返す。 彼の隣では、ナツキが必死に話の内容についていく。同時に人の良い彼は思う。 (室長が政治に利用されるとしたら嫌だな) そんなナツキの様子を、ファウストは目を細め見詰めていたが、静かな口調で続けて言った。 「君達の室長を利用する気はないよ。ただ、彼に教皇になって貰えなければ、クーデターを起こす必要があるんだ。なにしろ、教皇も終焉の夜明け団の一員だから。恐らくアレイスターが生きていることも知っているし、下手をすると、本人に会ったことすらある筈だ」 重苦しい真実を聞いて皆が黙る中、ヴィオラがファウストに尋ねた。 「王弟殿下を守って下さったファウストさん達とは敵対したくないですし、これからも協力できたらと思います。貴方達も、協力を望んでおられるんですよね?」 「ああ、そうして貰えると助かるよ」 ファウストは応える。 「私達だけでは力が足らない。そのための協力者をずっと探してきたんだ。このことを、戻ってヨセフ・アークライトに伝えて欲しい」 そうして世界の真実に関わる話は一先ず終わる。 その後、ファウストはエリクサー生成魔方陣を自壊させる魔導書を王弟に渡す。 最後は、捕えた神官をどうするかを話し合った。 「捕えた神官の人達は、教団で人道的に正しく扱って欲しいと思っています。そうすることで、外交上の余計な軋轢を生まずに済むと思いますし」 ヨナの言葉にファウストが返す。 「こちらとしては構わないよ。ヨセフ・アークライトなら、その辺りを巧くしてくれるだろうからね。それで構いませんか? 王弟殿下」 憔悴し、どこか思いつめた表情をみせる王弟は、無言で頷いた。 かくして話は終わり、ファウスト達はこの場を離れようとする。 そこにメルキオスが声を掛ける。 「君、この前会った時エリクサー生成に陰気の魔結晶が使われてるって言ってたよね」 「何か知ってるのかな?」 ファウストの問い掛けにメルキオスは応えた。 「その魔結晶、作って売ったの僕だよ」 事情を説明するメルキオス。8つ9つの子供が、少し見た魔術を基に喰人の感覚とイメージで作り上げた魔結晶を模した魔力塊だと説明する。 「しかも初期の物ほど質が悪い。初期の奴で人差し指の爪程度の大きさのなら、中身から殻を模る魔力を食い尽くして今頃雲散霧消してるよ」 「そうか。なら、サンディスタムに使われた物で残りは全てだね」 ファウストはそう言うと、注意を促すように続ける。 「作れなくなったなら良かった。このことは黙っておいた方が良い。下手に知られれば、実験体か、魔結晶精製の道具に改造される」 「……うん、だろうね。気を付けるよ」 ひやりとしたものを感じながら、メルキオスは返した。 そして浄化師達とファウスト達は一端離れる。 ファウスト達から得た情報を室長に伝えることで、この先何かが変わっていくのかもしれない。 浄化師達の活躍で、また一つ何かが進んだ。 そう思える指令の結果だった。
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*** 活躍者 *** |
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[36] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/21-21:39
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[35] アリシア・ムーンライト 2019/10/21-21:12
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[34] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/21-21:00 | ||
[33] ニコラ・トロワ 2019/10/21-20:48
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[32] ナツキ・ヤクト 2019/10/21-20:26
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[31] セシリア・ブルー 2019/10/21-19:19 | ||
[30] クォンタム・クワトロシリカ 2019/10/21-18:30 | ||
[29] クリストフ・フォンシラー 2019/10/21-08:01
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[28] ヨナ・ミューエ 2019/10/21-02:07 | ||
[27] メルキオス・ディーツ 2019/10/21-01:37
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[26] クリストフ・フォンシラー 2019/10/21-01:02
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[25] メルキオス・ディーツ 2019/10/21-00:44 | ||
[24] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/21-00:09 | ||
[23] クリストフ・フォンシラー 2019/10/20-22:38 | ||
[22] ナツキ・ヤクト 2019/10/20-22:06
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[21] ニコラ・トロワ 2019/10/20-21:29 | ||
[20] リューイ・ウィンダリア 2019/10/20-11:21 | ||
[19] ヨナ・ミューエ 2019/10/20-03:27 | ||
[18] ルーノ・クロード 2019/10/20-01:15 | ||
[17] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/20-00:41 | ||
[16] クリストフ・フォンシラー 2019/10/20-00:08 | ||
[15] シルシィ・アスティリア 2019/10/19-23:48 | ||
[14] ニコラ・トロワ 2019/10/19-22:35 | ||
[13] シルシィ・アスティリア 2019/10/19-19:44 | ||
[12] クリストフ・フォンシラー 2019/10/19-18:48 | ||
[11] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/19-09:09
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[10] ルーノ・クロード 2019/10/18-21:58 | ||
[9] リューイ・ウィンダリア 2019/10/18-19:24
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[8] ニコラ・トロワ 2019/10/18-00:48 | ||
[7] シルシィ・アスティリア 2019/10/18-00:28
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[6] メルキオス・ディーツ 2019/10/18-00:02 | ||
[5] リチェルカーレ・リモージュ 2019/10/17-23:43 | ||
[4] ヨナ・ミューエ 2019/10/17-22:38 | ||
[3] クリストフ・フォンシラー 2019/10/17-22:30 | ||
[2] ルーノ・クロード 2019/10/17-21:02
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