~ プロローグ ~ |
※イベントシチュエーションノベル発注のため、なし。 |
~ 解説 ~ |
※イベントシチュエーションノベル発注のため、なし。 |
~ ゲームマスターより ~ |
※イベントシチュエーションノベル発注のため、なし。 |
◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇ |
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キョウ:何をするか考えましたか? サクラ:しっかり考えたわぁ。 キョウ:ははは性格が悪い。 サクラ:ほんと兄に似て困ったわぁ。 キョウ:は?(威圧 サクラ:は?(威圧 キョウ:おや。あれみたいですね。 サクラ:綺麗な桜って事しかわからないけど? 【行動】 お願いした場所にもう誘導してくれているだろうからのんびり歩く。 あなたに同じことをすればあの痛みも悲しみも忘れることができるのかしら。 けど過去は消えないから……あーセパルが喧嘩しろって言ってたわね。 それじゃあ喧嘩しましょうか。とっても痛いのをあげるわぁ。 そういえばあなたの事なんて呼べばよかったかしら。メアリー?シェリー? 私はサクラって呼ばれるのが好きよ。貴方は? |
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~ リザルトノベル ~ |
親友が長兄であるビャクヤと共に居ると聞かされてから、とっくに月日は過ぎていた。 「何をするか考えましたか?」 兄である『キョウ・ニムラサ』に尋ねられ、妹である『サク・ニムラサ』は、にっこり笑顔で返した。 「しっかり考えたわぁ」 サクラの応えと笑顔で、キョウは察する。 「ははは性格が悪い」 笑顔のキョウに、サクラは笑顔で威圧。 同じくキョウも、笑顔で威圧。 「は?」 「は?」 仲の好い兄妹だ。 そして同行している山南は気をもんでいる。 (ああ、なんでこんなことに) それはサクラとキョウが本気だったからである。 ビャクヤからサクラの親友が共に居ることを聞かされたあと、真実を確かめるためにすぐに会いに行く―― わけが無かった。 2人は心の準備のために、一週間以上完全放置。 それはサクラの親友であるメアリー・シェリーに解らせてやるためでもあるし、自分達の心を落ち着かせるためでもあった。 (そりゃぁね、混乱しましたよ。怒りだったり驚きだったり) キョウでも、そうなのだ。 殺されかけたサクラとしては、キョウ以上に心穏やかではなかっただろう。 なので自分達は落ち着く余裕を手に入れられるまで待機して、メアリーはやきもきさせるべく完全放置。 そこからすぐに会いに行くかと言えば、もちろん違う。 「ビャクヤ兄ぃが教えてくれたわね」 「ええ。ヤシェロ兄様が教えてくれましたね。逃げちゃうかもって」 逃がすか!! サクラとキョウの気持ちがシンクロした瞬間だった。 なので型にはめることに決定。 最初に情報収集。 情報源は山南だ。 「友達のことが知りたいんだね」 状況が読めてなかった山南は、最初は笑顔で話してくれた。 「あの子は最近だと、よくキョウトの街並みを見て歩いてるよ」 「どういうルートで動くか分かりますか?」 「逃走ルートは事前に潰さないとダメよねぇ」 「え、ちょっと待って??」 困惑する山南。 そこからさらに情報収集。 これなら絶対に逃がさん!! という所まで準備をして、ようやく会いに行くことに。 そこに到って山南は大慌て。 「ちょっと待って君達どうする気なの!?」 「大丈夫です」 「落とし前をつけに行くだけだから」 2人とも笑顔だった。 放ってはおけない! ということで、当日は山南も付いて行くことに。 「久々の再開ですから内緒ごととか」 「3人だけで会いたいの」 キョウとサクラには言われたが、そこは山南は意地でも付いて行く。 「心配だから付いて行くからね!」 決意は固いようだったので、そこは折れる。 ただし、代わりにメアリーとの再会を手伝って貰うことに。 「場所を誘導して貰えませんか?」 「分かったよ。どこが良い?」 山南の問い掛けに、2人は少し考えたあと応えた。 「サクは桜が好きです」 「キョウヤは面白そうな所が好、今サクって言ったわね?」 「いえ。聞き間違えじゃ、って湯呑投げないで!」 そんなこんなでドタバタがあった後、メアリーに会いに向かっている。 (うぅ、こういう時にビャクヤ君が居ないなんて) 少し前、八百万の神である、なんじゃもんじゃからの呼び出しを受け、彼は富士樹海迷宮に向かっている。 (なんじゃもんじゃ様、直々の呼び出しだから止められなかったけど、なんの用だったんだろう?) 詳しいことは現地に就いてから話すとのことだったので、事情を知ることが出来るのはビャクヤだけだ。 (時間的にそろそろ帰って来ても良い頃だけど、間に合うと良いな) 神選組の屯所に事情をしたためた手紙を言づけているので、ビャクヤが帰ってくれば来てくれるだろう。 けれど、間に合うことは無かった。 「……」 「……」 サクラとキョウは無言で、彼女を見つけた。 みごとな枝ぶりの桜の木の下で。 蕾がほころび始めるこの時期では珍しい、満開の花を見上げていた。 それは何かを、そして誰かを想い出しているかのように。 儚げで、酷く目を惹く姿だった。 風が吹く。 枝が揺れ、花が揺らめき、桜の花を見ていたメアリーは、過去から今へと想いを戻すように視線を移す。 その先で、自分を見詰めるサクラとキョウに気付いた。 息を飲む。 思ってもいなかった。そして桜の花を見ながら想っていた相手に、メアリーは身体を強張らせる。 そして逃げ出す――よりも早く、サクラは再会へと向かった。 まっすぐに迷い無く。 ゆっくりと、そして逃がさないというように余裕を持って距離を詰める。 メアリーは、もう逃げられない。 だから彼女は、真っ直ぐにサクラを見つめ返した。 見詰め合いながらサクラは思う。 (あなたに同じことをすればあの痛みも悲しみも忘れることができるのかしら) のんびりと、過去を思いながら近づいていく。 不思議と、心は静かだ。 けれど何かをしなければ、という気持ちはある。 (過去は消えないから、かしらね……) 無かったことになんかできない。 それは事実。けれどだからといって、どうすれば良いというのか―― 「殺されそうになっても、友達に戻れるってこと」 ふと、かつて聞いた話を思い出す。 (あーセパルが喧嘩しろって言ってたわね) 笑みが浮かぶ。 吹っ切れた。いつもの彼女らしい笑顔。 (それじゃあ喧嘩しましょうか) 艶やかに、それでいて剣呑な。 (とっても痛いのをあげるわぁ) 楽しげで愉しそうな、サクラの笑顔。 その笑顔に、メアリーは見惚れたように見詰めて来る。そこで―― 「あら、初めまして」 「……!」 サクラの言葉と笑顔に、メアリーは一瞬で理解する。 ああ、目の前の彼女は、サクラだと。 そして意図を読み取り、応じるように臨戦態勢。 さらに、サクラの笑顔は深まる。 「ここに私の親友がいると聞いたのだけど知らない?」 「……っ」 メアリーは応えようとするが苦悩する様に眉を寄せ、けれどサクラは、そんなこと知ったことじゃないと言わんばかりに話し続ける。 「これが桜……本物は初めて見た」 以前、蜃の幻影の中で見た幻想を思い出す。 突き落とされて死に掛けた。 月明かりに照らされ舞う桜の花びら。 けれど日の光の中で見るそれは、命の輝きをしていた。 「親友が見せてくれたものと違う」 メアリーを見て、小首を傾げ。 「どうして?」 問うと同時に―― パンッ! 勢い良く頬をはたかれた。 「殺しに来たんでしょ。殺しなさいよ!」 睨むメアリーに、サクラは頬を赤くしたまま、にっこりと微笑み―― ガツッ! 握り拳で思いっきり殴った。 ついでにもう一発。今度は腰を入れて反対の頬を殴る。そこで―― 「なにすんのよ!」 メアリーがお返しのビンタ。 ガツッ! パンッ! ガツッ! パンッ! ガツッ! パンッ! 「痛いじゃない!」 「痛くしてんのよ!」 途中からサクラは、メアリーの髪を掴んで固定した上で殴りつける。 「ちょ髪は止めなさいよ!」 「うっさい! 気になるならそっちも掴めば良いでしょ!」 「嫌よ! 綺麗なのに勿体ないじゃない!」 「はああぁ!? 人を突き落として殺そうしたヤツの言う台詞じゃないでしょ! あの後怪我した所が禿げになったらどうしようかと思ったのよこっちは!」 「そ、それはしょうがないじゃない! あの時はそんな余裕なかったんだから!」 ビンタと握り拳の応酬をしながら口喧嘩。 「うぅ、見てらんない」 「止めます?」 やきもきする山南にキョウが言うと、達観したような声が返ってくる。 「無理。女同士の戦いに男が手を出したら余計に拗れるからね」 「ですよねぇ」 などと言ったのだが―― 「それはそれとして面白そうなので混ざります」 キョウも参戦。 怪我した2人を天恩天賜で回復。 「何のつもり! 邪魔よ!」 混ざってくんな! と言わんばかりのメアリーに、キョウは笑顔で返す。 「嫌です。妹が死にかけて兄を誑かす者を許せるほど優しくないですから」 今までになく、辛辣だ。 サクラの兄であることを表に出したので、猫を被らなくなったとも言う。 そして思うがまま喧嘩する。 手も口も出し、腹の奥に溜まった全てを吐き出しぶつけていく。そして―― 「あぁ、すっきりしたわぁ」 清々しい顔で、サクラは笑顔を浮かべた。 「もう好いんですか?」 「ええ。満足したもの。それにこれ以上は、飽きちゃうわぁ」 「……それで良いっての」 あっけらかんとしたサクラに、殴られ過ぎてまだ顔の脹れているメアリーが言った。 するとサクラは、笑顔で返す。 「あなたは加害者、私は被害者。どうするか決めるのは、私でしょ」 「……」 サクラの言葉と笑顔に、何も言えず視線を逸らすメアリー。 「泣くの我慢してません?」 「うっさいわよ!」 キョウの突っ込みに、顔を赤くして返すメアリー。そこに―― 「仲直りできたみたいだね」 「ビャクヤ兄ぃ!?」 「ヤシェロ兄様!?」 ひょいっとビャクヤが現れる。 「帰って来たんですか?」 キョウに訊かれ、ビャクヤは応える。 「ああ。ここに居るって、山南さんの置き手紙で知って来たんだ。2人に、渡さないといけないものがあるからね」 そう言ってサクラとキョウの前に差し出したのは、不器用に作られた花冠。 「言伝もあるよ。『約束は守ったからね』」 その言伝に、思い出す。 創造神との最後の戦い。消え失せる直前に、キョウの言葉に返した彼。 「赤ん坊になってるから巧く作れなかったみたいだけど、なんじゃもんじゃ様の花で作られてる物だし、大事にしてあげなよ」 「赤ちゃんになってるの? アレ」 「律儀ですね」 苦笑しながら受け取るキョウ。 その様子を見詰めていたメアリーにビャクヤは言った。 「随分やられたみたいだね」 「……ビャクヤ程じゃないわよ……何本もこっちの手足斬り飛ばしたじゃない」 (ビャクヤ兄ぃは名前で呼ぶのねぇ) 拗ねたような表情を見せるサクラに気付いたキョウが、メアリーに言った。 「どうしましたかメアリー・シェリー」 名前を呼ばれ嫌そうな顔をするメアリーに構わず続ける。 「気にしてない奴だけから名前を呼ばれるってどんな気分です?」 「アンタに呼ばれるのは嫌」 「なら、誰なら良いんです?」 「……」 一瞬サクラを見そうになったメアリーに、サクラは呼び掛ける。 「そういえばあなたの事なんて呼べばよかったかしら。メアリー? シェリー? 私はサクラって呼ばれるのが好きよ。貴方は?」 「……メアリー……呼ぶならそう呼んで」 そう言うと、気まずそうに言った。 「髪、乱れてるわよ。綺麗なんだから……後で梳かせて。ちゃんと、綺麗にするから……サクラ」 名前を呼んだあと、顔を赤くするメアリーに、花咲くような笑顔で応えるサクラだった。
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*** 活躍者 *** |
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