あの日は、不安で押しつぶされそうでした
祓魔人になれと言われて、そして知らぬ人と契約を交わすために本部に来ていました
時間があったので通路の人通りの少なそうな場所で、落ち着くために編み物をしていました
ひと一人開けた場所に、誰かが座ってきて…それがジルさんでした
目が合ったので会釈だけして、編み物に集中して
話しかけられて応えていると、ジルさんも契約するのだと言われました
偶然もあるんだなと思って、親近感を抱きました
「花導・ファラです」
ジルさんと握手して
お互い良い縁があるといいな、と言って別れました
…それから暫くして呼ばれて行くと、いたのはジルさん
吃驚して言葉がでなくて
嬉しくて
「よろしくお願いします…!」