到着後灯台守に挨拶。
万全の状態で灯台を貴方にお任せできるよう努力します
一晩中装置の傍にいようと思っていたのだけど
カロルがさっきから僕の袖を引いてる
「もしかしてここを離れないつもり?」
うん
「すぐに飽きるわ」
指令だよ
「説明にもあったでしょう?
少しなら散策しても構わないって」
でも……
「いいこと? これはある意味訓練よ」
訓練?
「緊急時にどれだけ速く集合場所に戻れるか。
また、限られた時間内での栄養補給も大切だわ」
そうなの?
「そうよ」
合図にすぐ気づけるよう視界端に灯台確認しながら
カロルに付いて林散策
「鳥の声ひとつ。さっき聞こえたの」
二人して耳澄ます
装置へ魔力送る時は少量から徐々に適量へ
呼吸整え調整に気を遣う