祓魔人の自覚を持ったのはつい最近
家族や友達と離れるのは寂しいけれど、巻き込むよりはずっとマシだ
むしろ皆の日常を僕の手で守る事が出来るんだ
そう思うと不安なんてどこかへ吹き飛んで、笑顔で一歩を踏み出す
初めて出会った喰人は魔術人形の小さな男の子
弟と同い年くらいの子も居るんだと少し驚く
適合テストで手が触れた瞬間
陰っていた瞳が光を取り込んでキラキラ反射するのに、つい見惚れた
これは始まり。楽しい事も苦しい事もあるんだろう
でも、君となら上手くやっていけるんじゃないかって
根拠は無いけどそう思うんだ
傅いて見上げた姿はどこまでも真っ直ぐで、綺麗で
堂々とした小さな王子様
僕も君を守るよ。これからどうぞ宜しくね