契約の日
緊張する、顔合わせ自体は昨日済ませてるけど
……同い年くらいの子、だったな
俺が守ってやらなきゃ(ぐっ
契約の場
同調テストをしようとしたら、突然扉が開いて、
見たこともないくらい綺麗なヴァンピールの女の人が立っていた
凛とした視線、立ち振る舞い
女の人は俺にまっすぐ向かってくると
「我と契約しろ」
と綺麗でしっかりとした声で言う
赤い目に吸い込まれてしまう
赤い目は全てを語っている気がした
俺は頷く
傍にいた本当は契約するはずだった人が何か言っていた
にこり、と綺麗な笑みを浮かべた女の人は
両手を差し出した。俺も差し出す
「悪いようにはせん」
不思議と恋人繋ぎになった手は温かかった
「俺は、櫻棚 浄鷹」