●心情 (最高級……俺には、縁の無い世界だと思っていたが) リヴァージュのナイトプールから顔を出した。 改めて、ベレニーチェ海岸と、ヴァン・ブリーズの街並みを見る。 何度見ても教団内とは、別世界だった。 潜る前、ミニュイが故意にやった寸劇が脳裏に焼きつく。 (夢じゃない、ようだな) ●行動 「考えても時間の無駄だ」 大体、七夕浴衣といい、ラッキー何とかといい。 よくわかんねぇな最近。 人がいないのを確かめ、プールサイドに勢いよく飛び込んだ。 平泳ぎの途中、ミニュイが通り過ぎる。 「あんた、そんなに泳げたのかよ!」 競いましょ、と挑発する喰人。仕方ない、乗ってやるよ。 「……死ぬまで泳ぎ明かす」 というはずだった。 疲弊した時、気がつけばツインベッド。 の床。当然、硬い。 俺はいい……死んだように眠れるなら本望だ。 ……って! 少しは行為に甘えろよな!? 結局、ミニュイの隣で、背を向けて横になる。 「先に言っとく。触れたら落とすからな」 ●心情 夜空を見上げ、歓喜の声を上げる。 「最高のプール、そして、客室……! これこそ、私達に用意された 最 高 の 死にばっ……ん~!?」 「勝手に殺すな」と言われ、ショウに口を塞がれる。 夢かどうかと聞く彼に、敢えて壁に向かって頭突きをしてみせる。 「……大丈夫。痛みがある以上、紛れもない現実」
【目的】 (くそっ! ミニュイと向かい合った途端に落ちるとか、コメディかよ!) って、嘆いている場合じゃねぇか。 空を見上げながらも、右の腰に差したスコップ(小)を抜く。 時間の無駄だ、ここから抜ける。 【会話】 ショウ :……今回は、足場も悪いようだな。 (それまでうつ伏せだった体を肘まで起こす為、左手をついたが、 手の感触に違和感がよぎる) ミニュイ:感触は、どう? ショウ :(違和感を無視し、砂で作られた壁を右手でつかみ取る。 質感によっては、スコップ(小)で掘り、登る足場を作る為) (砂の質を見ながら)意外とあるな……あっさり零れちまった。 ミニュイ:そりゃあそうよ、巻いてないもの。 ショウ :本当巻いていな、……巻く?
★目的 無理を承知で考案した浴衣を着て、オルヴワルを歩き回る。 道行く人達に、評価して貰いたい。 勿論、他の浄化師達のデザインも気になるぜ。 すれ違えば、当事者の柄も評判も込みで見聞する。 ★考案した浴衣 濃紺地に、星空を模した白の点描、流星群を模した薄らと左下へ引く斜線。 同色で同模様の帯には、共衿から流れる天の川も映る。 天の川が映った共衿を挟んで、右に彦星、左に織姫が向かい合い、 お互いを求めるように一歩駆け出す。 縹色の鼻緒、黒の下駄と、浴衣と同柄の巾着を持つ。 ★会話 ミニュイ:パリの風も凄いわねぇ、こ~んな凝った絵、手がけてくれるなんて。 ショウ:正直、自分でも驚いている。 ……って! あんたも変わらないだろ。