森の中の仕立て屋さん
とても簡単 | すべて
8/8名
森の中の仕立て屋さん 情報
担当 あいきとうか GM
タイプ ショート
ジャンル ロマンス
条件 すべて
難易度 とても簡単
報酬 ほんの少し
相談期間 4 日
公開日 2018-10-04 00:00:00
出発日 2018-10-11 00:00:00
帰還日 2018-10-13



~ プロローグ ~

 深い森の奥、かつてどこかの貴族が建てたのだろう、小さな城にも見える屋敷の前庭。
 重厚な扉の前に八組十六名の浄化師が集結していた。ひとりが扉に耳をあてる。手振りで他の面々に伝達。「音がする」。
 足音どころか呼吸音さえ殺して、浄化師たちは陣形を整える。もうじき標的がくる。あと五分、動きがなければ突入するつもりだった。好都合だ。

「森に魔女が住んでいる」

 十月の始まりにそんな情報が薔薇十字教団にもたらされた。森の近くに住む村人たちからの、嘆願に近い要請だ。魔女を討伐してほしい。いつ住み着いたのかは分からない。場所は森の中の古屋敷。
 庭は手入れされておらず、壁面には蔦が這う。野生動物や敵性生物の住処になっていないのが不思議なほどだ。いや、魔女が住んでいるから近づかないのか。
 教団は直ちに討伐指令を発令。こうしてこの部隊が派遣された。
 魔術真名の解放はそれぞれすんでいる。魔女は恐らくひとり。だが、油断はできない。
 
 さん、に、いち。

 扉が開く。先手必勝とばかりに前衛の浄化師たちが出てきた人物の心臓を穿とうとする。
「はえええ!?」
 悲鳴。お構いなしに攻撃しようとして、ひとりが異常に気づいた。
「待て待て! 魔力が感じとれない!」
「え?」
「おーっと!?」
 勢い余りかけた前衛の襟首を、別の浄化師が掴んでとめる。動揺が広がる。杖先の魔方陣が消えた。膨れ上がった殺気が困惑に塗り替えられる。
「……魔女だよな?」
「は? 違うわよ、私は仕立て屋。仕立て屋のチェルよ」
「仕立て屋?」
 廃墟同然の建物に似あわない、美しいカボチャ色のドレスに身を包んだ女が薄い胸を張る。
「そーよ。ちょっといろいろあって、ここでお洋服を作っているの。見る? 着る?」
「いや……」
「っていうか見て行きなさい。着なさい。その制服、教団の浄化師でしょ? 浄化師ってなんでもやってくれるんでしょ?」
「なんでも屋ではない」
「いーじゃないの! お洋服って、着られて初めて価値が出るのよ。なのに」
 ぐす、とチェルがすすり泣き始めた。突然のことに浄化師たちは慌てる。
「両親に、服なんか作ってないで後を継げって言われて。私、農家じゃなくて仕立て屋になりたいの。素敵なお洋服をたくさん作りたいの。だから、家を飛び出して」
「そ、そうか。大変だな。じゃあ、気をつけて」
「もう魔女に間違われないようにな」
「待ちなさいよ。着て行きなさいよ。全部自信作なのよ!」
 一番近くにいた浄化師の腕をしっかりつかみ、チェルは一同に視線で縋りついた。
「私が作ったお洋服、着てよぉ!」
「町で服を売ればいいんじゃないか?」
「自信がないのよぉ! 着て、感想言ってくれたら、私もやれるんじゃない? って気持ちになって町に売りに行けるじゃないのよぉ!」
「そんな覚悟で家出して廃墟に住んで、魔女呼ばわりされていたのか……」
「最後のは私のせいじゃない!」
 涙声で叫ぶチェルは、今にも駄々っ子のように暴れ出しそうだった。
 浄化師たちは視線で短い意見交換を行う。結論が出た。
「代わりの者を派遣しよう。我々は忙しい」
「え? ほんと? やったー!」
 両手を上げてチェルは喜ぶ。
 面倒くさいことになったなぁ、と浄化師たちはいっせいにため息をついた。


~ 解説 ~

 森の中の廃墟同然のお屋敷で、お着換えをしていただく指令です。

●森の中の仕立て屋チェル
 小柄なヒューマン。森の中でせっせとお洋服を量産していた。
 庭や外壁は手が回らなかったので整えていないが、屋敷内はそれなりに掃除している。
 自分が作った服を誰かに着てもらいたいと思う一方で、自信がなくて売りに行けない。仕立て屋になりたいという思いは本物であり、腕もいい。

●間取り
 エントランス…広いエントランスいっぱいにチェルは衣装を用意しました。ドレスからハロウィンの仮装風の物まで、小物を含めていろいろと用意しています。
 プランにはご希望の衣装をご記入ください。
(例:黒いドレスに猫耳、タキシードにマントの吸血鬼風、など)
 また、チェルに言えば化粧道具も一式、貸してくれます。

 二階…大きな鏡や鏡台がある客室が数部屋。女性用更衣室としてお使いください。何名か共同で一室使っていただいても、一人一室使っていただいても構いません。
 三階…大きな鏡や鏡台がある客室が数部屋。男性用更衣室としてお使いください。こちらも女性用更衣室と同様です。

●お着換えが終わったら
 エントランス集合です。何名かずつでも、浄化師様一組ずつでも構いませんので、チェルに見せてあげてください。
 感想も言ってあげると喜びます。

●ハロウィンが近いですが
 別にハロウィンを意識した服装でなくても構いません。
 パートナーがいつもと違う格好してる! というところを主にお楽しみください。あるいは普段と大差ない格好かもしれませんが、あれこれ楽しんでいただければと思います。
 素敵ですか? それともちょっと笑っちゃいますか?


~ ゲームマスターより ~

はじめまして、あるいはお久しぶりです。あいきとうかと申します。

今回は仮装です!
少なくとも指令のたびに見ているパートナー。でもちょっと格好が変わったりすると「おっ?」ってなるかもしれませんね。
なにを着よう、と迷っているパートナーに「これ着て」とお願いするのもいいかもしれません。なにせ衣装は山ほどありますから。
小物もたくさんあります。ティアラにネックレス、カボチャ頭などなど。
きっと似合ったり似合わなかったり、惚れ直したり百年の恋が冷めかけたり、いろいろとあると思います。

仮装するのは片方だけ! とかでも構いません。
二人とも仮装しない、はやめてあげてください。チェルが泣いてしまいます。

それでは、存分にお着換えをお楽しみください。
よろしくお願いします!





◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇

ヨナ・ミューエ ベルトルド・レーヴェ
女性 / エレメンツ / 狂信者 男性 / ライカンスロープ / 断罪者
ヨ ダンジョンへ行った時は聞き損ねましたがこれ系の依頼ってベルトルドさんの趣味ですか?
ベ 楽しそうだったように見えたが違ったか
ヨ 違いますっ 楽しそうにしてたのはベルトルドさんです
ベ ま、指令は指令だ 命を張らなくて済むのだからお安い御用だろう
ヨ んん…(確かに でも言い包められてるような?

凄い量の洋服… これ全部おひとりで作ったんですか?
町に行けば皆さん喜んで手に取ってくれると思いますよ
ここでは色んな意味で埋もれてしまいます

ヨ これだけ種類があると選ぶのに困りますね
ベ ハロウィンが近いしそれっぽい恰好がいいんじゃないか。…この辺はどうだ(ぽい
ヨ この衣装ですか、分かりました。…ではベルトルドさんはこれで(押しつけ
  

シュリ・スチュアート ロウハ・カデッサ
女性 / マドールチェ / 占星術師 男性 / 生成 / 断罪者
◆シュリ
たくさんの衣装があるのね、素敵…!
どれを着させてもらおうかしら、迷うわね
ロウハもせっかくだから着てみるといいわ
ほら、これとか似合いそう

オレンジを基調にしたハロウィンの魔女風ドレスを選ぶ
明るい色の服、ほとんど着たことないから着てみたくて
…ロウハ、少しは驚いてくれるかしら

チェルさん、あなたきっと素敵な仕立て屋さんになれるわ
自信を持っていいわよ


◆ロウハ
手渡されたのは吸血鬼風のタキシードとマント
これが俺に似合うってのか…?
あまり堅苦しい服って得意じゃねーが…お嬢の希望なら着てやるか

さて、お嬢の期待には添えねーとな
どう褒めてやるかな
…と思っていたが、実物を見たら用意してた褒め言葉が全部吹っ飛んだ
レオン・フレイムソード アルフレッド・ウォーグレイヴ
男性 / 人間 / 拷問官 男性 / アンデッド / 断罪者
■目的
喰人の女装

■拝借※祓魔人チョイス
青薔薇をあしらった青いロングドレス
水色のショール←重要
長手袋
化粧道具

■着替え
祓魔人「男は肩幅が気になるからショール必須な
さあ素敵に変身して来い(衣装ごと個室の更衣室に放り込む」

喰人、苦笑しつつ大人しく着替え
完了後、二階を覗き女性に声を掛け
ヨナを呼んでもらいメイクしてもらう

喰人「悪いな、手伝ってもらって(苦笑」

終了後、祓魔人とチェル待つエントランスへ

■お披露目
祓魔人(何こいつ超美人じゃね?!
少し儚げで、だが芯の強さも感じさせる…まるで月下の薔薇
やべぇ、あいつ※彼女より好みかも)
喰人「…レオン、さん(はにかむ」
祓「うぉお男の声で喋るな俺の夢を壊すなー!(混乱」

リチェルカーレ・リモージュ シリウス・セイアッド
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / ヴァンピール / 断罪者
恥ずかしがり屋な仕立て屋さんなのね
わたしにできることなら 協力しよう

並んだ服に「わあ」と小さく歓声
目をきらきらさせ 時間をかけて服を選ぶ
シリウスも着る?
残念そうに眉を下げる

淡い水色の華ロリドレス
折角なので靴と髪を結ぶリボンも服に合わせ
どう、かな?
シアちゃんを見てぱっと笑顔
わあ すごく可愛い!

着替えたシリウスに目を丸くした後満面の笑み
とっても素敵!
笑顔のクリスさんに ありがとうございます!と
だって お揃いって嬉しいじゃない
…嫌だった?

シリウスは姿勢もいいし 背が高いから何でも似合うのね
小さな彼の声に 一拍置いて真っ赤
ありがとう

チェルさんに
花の刺繍が 生地の色に映えて素敵です
お店が開いたら わたし、買いに行きますね
リコリス・ラディアータ トール・フォルクス
女性 / エレメンツ / 魔性憑き 男性 / 人間 / 悪魔祓い
なんだかコスプレ衣装っぽいものまであるのね…
それはともかく、トールは少し見立ててもらったら?
あなた服装には無頓着だもの

普段着ているようなゴシックなワンピースや魔女風ドレス等を色々見てみる
あんまり代わり映えしないわね…
ここは思い切って、いつもと違う雰囲気のものにしてみようかしら
この、天使の羽のついた白いドレスとか(体に当ててみる
だ、大丈夫…?おかしくないわよね…

勢いで白いドレスを選択
アクセサリーにネックレスとティアラ
ついでに少しだけメイク、慣れてないので軽くチークと口紅のみ

逆…そうかもね
いつもは正義のヒーローみたいなトールが今日は悪役みたい
…キザな所は変わってないけど(赤くなりそっぽを向く
シルシィ・アスティリア マリオス・ロゼッティ
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / 人間 / 断罪者
目的
チェルさんに自信をつけてもらう

衣装
ハロウィン用。悪魔っ子と魔法使い。

会話
マリオス
僕たちが服を着て感想を言えば、チェルさんは自信がついて町に売りに行けて、村人たちは安心。
町の人も良い服が手に入るって所かな。

シルシィ
…ん、そう、ね。
…マリオスって、ファッションとか好きなの?(微妙に戸惑い顔)

マリオス
嫌いじゃないけど?
シィ、衣装はどれにする?僕はシィに合わせるから。

シルシィ
…ふーん。(微妙に思案顔)
…え?、ええと…。(とことことたくさんの衣装の方へ。思案は棚上げ。微妙に楽しそう)

自分たちの着る分だけでなく他の衣装も見てみる。
感想を言わないとという建前。
アリシア・ムーンライト クリストフ・フォンシラー
女性 / 人間 / 陰陽師 男性 / アンデッド / 断罪者
お洋服たくさんですね…
えと…これなんてどうでしょう

シンプルな黒いワンピースを手に

地味ですか…?
そう言えば、自分ではいつも色味の抑えた物選んでる気が…
はい、お願いします
あ、でもスカートは長いもので…

過去に何度かミニを穿かされた事を思い出し
クリスの好みなら…とも思うけど人に見せるのは恥ずかしい
渡された衣装を持ち
リチェちゃんを誘って一緒に更衣室へ

フリルの白いブラウス襟元にリボン
裾が不揃いのロングスカートと胸下を締めるコルセット

今まで着た事のない服の姿を見て目をぱちくり
こう言うの…似合わないと思ってたんですけど…

もしかしてお揃い…恋人みたい…赤面

着心地良くて、素敵な服だと思います
チェルにありがとう、と
空詩・雲羽 ライラ・フレイア
男性 / エレメンツ / 占星術師 女性 / マドールチェ / 魔性憑き
雲羽

いやあ素敵な衣装がいっぱいでワクワクするのさ♪

まっさかぁ~あの時はあの時、この時はこの時さ~♪

あはは~、ところで今回は君も衣装を選びたまえよ?魔女と勘違いしてしまったお姉さんへの謝罪も兼ねてさ☆(女性物が置かれてる方に押しやり

それじゃあ着替えてまた会おう~!(颯爽と衣装の群れに消える

衣装
白い九尾の狐
白い浴衣に青い帯
あと歩いた時の音が気に入ったので下駄
最後に自前の狐面被って完了
う~ん小物の中に木の横笛あるかな~?あったらこの姿で一曲吹いてみたいな~♪(楽器

披露
相方の衣装を見
うわっは~~か~わ~い~い~!

今の僕はニホン古来の獣人さ~♪※知らない


帰る時は誤解を解くの兼ねてしっかり宣伝しておこう♪


~ リザルトノベル ~


「ダンジョンに行ったときは聞き損ねましたが、これ系の依頼って、ベルトルドさんの趣味ですか?」
「楽しそうだったように見えたが、違ったか」
 衣装と衣装の間を歩く『ヨナ・ミューエ』に、『ベルトルド・レーヴェ』は応じる。ヨナは肩越しに振り返った。
「違いますっ、楽しそうにしていたのはベルトルドさんです」
「ま、指令は指令だ。命を張らなくてすむのだから、お安い御用だろう」
 どうにも言いくるめられた気がしたヨナだったが、チェルが通りかかったため、疑問をおいて声をかける。
「これ、全部おひとりで作ったんですか?」
「そうよ」
「どの衣装も素敵です。町に行けば皆さん、手にとってくれると思いますよ。ここではいろんな意味で埋もれてしまいます」
「そう……?」
 恥ずかしそうに目を伏せた彼女は、二人に一礼してまたどこかに歩き出した。
 ひとまず着て見せてやるため、ヨナは周囲を見回す。
「これだけ種類があると、選ぶのに困りますね」
「ハロウィンが近いし、それっぽい格好がいいんじゃないか。……このへんはどうだ?」
 投げ渡された服を受けとめたヨナが首を縦に振る。
「この衣装ですか、分かりました。では、ベルトルドさんは……」
 男性物の衣装がかかっている区画に向かい、ヨナはしばらく吟味した末、決定を下した。
「これで」
「分かった」
 ぐいぐいと押しつけられた衣装を手に、ベルトルドは三階に向かう。
 二階に上がりかけたヨナは、ともにきていた浄化師のひとりである男性に声をかけられ、彼のパートナーの化粧の手伝いを頼まれた。
 快諾し、今度こそ更衣室である二階の一室を目指す。

「なるほど」
 橙色と紫を基調とした、おとぎ話の魔女が着用しているようなドレス。ドレープはたっぷりで、裾は長い。
 鏡に映る自分の姿を確認し、廊下で待っていた女装の男性に化粧を施し、ヨナはエントランスに下りる。先に着替え終えたベルトルドが待っていた。
 黒の燕尾服に、丈の長いマントをあわせた、吸血鬼のような格好だ。
「……意外と着こなしていますね……。衣装がいいからでしょうか」
 じろじろと見回したヨナが感想をこぼす。
「ヨナも可愛らしいじゃないか」
「素体がいいですからね」
「……お前も冗談を言うんだな、驚いた」
 瞬いたベルトルドはチェルが近づいていることを横目で確認した。本気で応じた様子のヨナの腰を、おもむろに高く持ち上げる。
「え?」
 くるりと一回転。衣装の裾が優雅に舞い踊った。
 すとんと下ろし、仕立て屋に一礼。悪びれない笑みを浮かべるベルトルドに、ヨナはようやくなにが起こったのか理解する。
「ベ、ベルトルドさん、やっぱり楽しんでいるでしょうっ」
「楽しい」
 タイを緩めながら真顔で応じた彼に、頬を染めたヨナは陸に上がった魚のように口をぱくぱくと開閉させた。


 ずらりと並んだ衣装を眺めていた『アルフレッド・ウォーグレイヴ』は、『レオン・フレイムソード』の揶揄と苛立ちがこもった声に小さく息をついた。
 チェルに喧嘩を売っている男の背後に立ち、脳天に拳を見舞う。ぐえ、と声を上げてレオンが倒れた。
 うろたえるチェルに詫びて、気絶したレオンを隅まで引きずって行こうとしたところで手首を掴まれる。
「こんっの! 腐乱死体!」
「依頼主、ましてや女性に喧嘩を売るのはどうかと思うぞ」
「あれはなぁ!」
 まくしたてようとしたレオンはなにかに気づいたように口をつぐんだ。アルフレッドはこれから起こることについて考える。
 拒否はできるだろう。しかし、殴り倒してしまったことに対し、やりすぎた、という思いがあった。これからの関係のためにも、今回はレオンの好きにさせた方がいいかもしれない。
「ここで待ってろ」
 最高の悪戯を思いついた子どものような笑みを浮かべ、レオンが機敏に動き始めた。
「……なるほど」
 向かった先は、女性物の衣装がかかっている区画だ。どうやら自分は女装をさせられるらしい、とアルフレッドは察する。
「さっきの一撃、痛かったんだからな? 悪いと思ってるならこれ着ろ。あ、化粧は頼んであるから」
 少し離れた位置でエレメンツの女性が会釈をした。アルフレッドは巻きこんだことへの謝意もこめて、軽く頭を下げる。
「男は肩幅が気になるからショール必須な。さあ素敵に変身してこい」
 慌ただしく三階に追いやられ、一室に衣装ごと放りこまれる。アルフレッドは苦笑しながら、改めて女性物の服を検分した。
 青薔薇をあしらった優美なロングドレス。水色のショール。白い長手袋。
「貴族の令嬢が好みそうだな」
 女装の趣味はないので着たくないが、これで先ほどの攻撃が許され、関係に亀裂が入らないなら安いものだ。
 諦めて、アルフレッドは四苦八苦しながら服を着る。
「悪いな、手伝ってもらって」
「いえ、お気になさらず」
 最後に、二階にいたヨナというエレメンツの女性に化粧を施してもらい、エントランスに戻った。

「は」
 待ち構えていたレオンは、指をさして笑ってやろうとして、凍りつく。
 生来の輝かしいほどの中性的な美貌に薄化粧を施し、ドレスを身に着けたアルフレッドは、はかなさと芯の強さを併せ持つ月下の薔薇のような美しさを誇っていた。
 嘲弄を忘れ、恋人より好みかもしれないとレオンは心を揺らす。
 見惚れられていることに気づいたアルフレッドは、はにかんだ。
「……レオン、さん」
「うおお! 男の声でしゃべるな! 俺の夢を壊すなー!」
 頭を抱えて葛藤しているレオンを置いて、アルフレッドは通りかかったチェルを呼びとめる。
 柔らかな声で衣装を褒め、自信を持たせようとする彼に、チェルは照れたように耳を染めて頷いた。


 ずらりと並んだ衣装を前に、『シュリ・スチュアート』は目を輝かせた。
「たくさんあるのね、素敵……!」
「たしかに、すごい量だな」
 頷いた『ロウハ・カデッサ』は、歩き始めたシュリの背を追う。
「どれを着させてもらおうかしら。迷うわね」
「民族衣装みたいなのもあるんだな」
「ロウハもせっかくだから着てみるといいわ」
 明るい色の衣装を手にとったり、体にあわせてみたりしていたシュリが、足早に男性物がかかっている区画に入る。
「ほら、これとか似合いそう」
「これがか……?」
 あまり表情には出ていないが、間違いなく楽しんでいるシェリから渡された衣装に困惑したロウハは、ここは彼女の期待にそおうと思い直した。
「お嬢の希望なら、着てやるか」
「本当? わたしはもう決めているから、ロウハは先に着替えてきて」
「着替え終わったら階段のあたりで集合だな」
「ええ」
 三階に向かうロウハを見送り、シュリは先ほど目星をつけておいたオレンジ色のドレスを手にとる。
「明るい服の色。ほとんど着てみたことないから」
 浄化師の制服はもちろん、家にいるときも黒系の服が多かった。だからこそ今日は、あまり着ない服を着てみたかったのだ。
「ロウハが吸血鬼風で、わたしがおとぎ話の魔女風」
 宿した憧れは、お嬢様をカッコいい吸血鬼が狙うというシチュエーション。
 問題はシュリが小物や化粧に疎いということだ。
「どうしようかしら」
「あの……っ」
 切羽詰まった声をかけられ、シュリは振り返る。一緒に依頼を受けた浄化師の女性がいた。
「ライラさん?」
「はい、あの、衣装とか、一緒に選んでくれませんか?」
「いいわよ。わたしもちょうど、小物と化粧で悩んでいたの」
 ぱっと彼女が顔を輝かせた。ちょうど通りかかったチェルも捕まえる。
「チェルさん、あなたきっと素敵な仕立て屋さんになれるわ。自信を持っていいわよ」
 更衣室がある二階に向かう前に、シュリが心からの言葉をかけた。隣でライラが深く頷く。
 照れたチェルが衣装の間に隠れてから、シュリは両腕で抱えたドレスと小物を見下ろした。
「ロウハ、少しは驚いてくれるかしら」

 驚いていた。
「どうかしら?」
 黒を基調とした、よく物語の登場する貴族風ではなく、執事寄りの吸血鬼らしい衣装を身につけたロウハは、シュリの声で我に返る。
「似合うぜ」
「よかった。ロウハも似合っているわ」
 用意していた褒め言葉がすべて吹き飛んでしまったロウハは、ぎこちなく頷いた。
 オレンジ色のドレスを纏う彼女は想像の何百倍も綺麗で、雰囲気もいつもと違って見える。驚愕で頭の中が真っ白になるのも無理はなかった。
「チェルさんにも見せないと」
「そうだな、どこにいるんだろうな」
 必死で平静を装い、目をそらす。
 大げさに狼狽する自分に一番焦って、ロウハは彼女がそれを悟っていないらしいことに、ただ安堵した。


 浮かれた様子の『空詩・雲羽』を『ライラ・フレイア』は心配と不安が混じった目で見た。
「楽しそうだね?」
「いやあ、素敵な衣装がいっぱいでワクワクするのさ!」
 弾んだ声の雲羽に、ライラはいっそう嫌な予感を覚える。
「……まさか、また変な格好しようとしてないよね?」
 かつて彼は女装コンテストに出場したことがある。ライラは観客だったが、思い出すだけで胃が痛む経験をしてしまったのだ。
「まっさかぁ~! あのときはあのとき、このときはこのときさ~」
「う、胡散臭い……!」
「あはは~。それより今回は君も衣装を選びたまえよ?」
「えっ」
 これは目を離せないと気を引き締めていたライラは、予想外の発言に瞬く。
「本気?」
「本気だよ。ほら、魔女と勘違いしてしまったお姉さんへの謝罪も兼ねてさ!」
「お詫びについては同意するけど、雲さんのそれはただ着飾りたいだけじゃ……、ってちょっ、押さないでよ雲さん~!」
 痛くはないが有無を言わさない力で、ライラは女性物が展示されている区画に追いやられた。
「それじゃあ、着替えてまた会おう~!」
 手を振った雲羽が、颯爽と衣装の山の中に消えていく。
「嵐のように去られてしまった……。本当にあの人は……」
 額に手を添え、ライラは深く溜め意をついてから、とにかく衣装を探すことにした。
「ドレス……は動きづらそうだし、うーん」
 着飾ることになんて慣れていない。なにを着ればいいのか、どのような小物をあわせ、どの程度の化粧を施せばいいのか、さっぱりだ。
 悩むライラの目に、ひとりの浄化師が映った。
「……よし」
 声をかけようと思ったのは、同じ問題に直面している様子だからであり、同じマドールチェだからでもあった。
 要は、親近感を持てたのだ。もちろん名前も覚えている。
「あの……っ」

 しばらくして、雲羽とライラはエントランスで合流した。
「うわっは~! かわいい~!」
「く、雲さん!? ついに種族チェンジまで!?」
 きょろきょろと雲羽を探していたライラは、隣に立つ彼が本人であることに声をかけられるまで気づかなかった。
 エレメンツであるはずの彼は、ニホンの民族衣装である白い浴衣に青い帯を結び、下駄をはいて、狐の面を被っていたのだ。九本の尾はよく見れば作りものだった。
 対するライラは、カボチャ型のパンツにサスペンダーをつけ、白いフリルレースがついた丸襟のブラウスに鈴つきのリボンを結び、ハイソックスをはいてカボチャの飾りがついたミニハットを頭にのせていた。
「今の僕はニホン古来の獣人さ~」
「九本も尻尾があるなんて、ニホンの獣人さんすごい……」
 よく知らないで言った雲羽は、感動している様子のライラに満足して、手にした木製の横笛を吹き始めた。


「なんだかコスプレ衣装っぽいものまであるのね……」
 ざっと衣装を見て回った『リコリス・ラディアータ』の言葉に、『トール・フォルクス』は同意する。
「カボチャの被り物とかな」
「あれ、被ったとして、前見えるのかしら」
「試してみるか?」
 いらない、とリコリスが首を横に振った。
「それはともかく。トールは少し見立ててもらったら? あなた、服装には無頓着だもの」
「服かぁ……」
 着られればいい、という認識しかないのだが、と隣のリコリスをちらりと見る。彼女はどれかを着るのだろう。
「確かに、お姫様の隣に立つのに、だらしない格好だとみっともないしな」
 揶揄を含んだ口調にリコリスの眉根が寄る。トールは肩をすくめた。
「じゃあ、適当に着替えて集合な」
「ええ」
 気をとり直して、リコリスは大量の衣服と向かいあう。
 黒や深い赤色の、フリルのついたワンピース。おとぎ話に出てくる魔女を模したような、暗い色あいのドレス。
「あんまり変わり映えしないわね……」
 見ていると落ち着くが、それはつまり普段通りということだ。
「ここは思い切って、いつもと違う雰囲気のものにしてみようかしら」
 衣装と衣装の間を歩く。やがて、一着に視線が吸い寄せられた。
「これ、とか」
 童話に出てくるような、天使の羽の飾りがついた白いドレスだ。体にあててみる。丈は問題なさそうだった。
「だ、大丈夫……? おかしくない、わよね……?」
 迷うほどに決意が揺らいでしまいそうだ。
 意を決したリコリスは、ドレスを片腕で抱え、ネックレスとティアラを素早く選び、化粧品からはチークと口紅のみを選択する。化粧には慣れていない。
「大丈夫よ」
 誰にともなく言い聞かせ、二階の更衣室に向かった。

 着替えを終えたトールはエントランスでリコリスを待つ。おとぎ話に出てくる、吸血鬼の貴族のような黒い服装にマントをあわせ、頭には王冠を被っていた。
 普段リコリスがよく着ている服に近い。雰囲気はあうだろう、と選んだのだが。
「待たせたわね」
 純白のドレスを身にまとった彼女に、思考が漂白された。
「すごく綺麗だ……、あ、いや、なんでもない」
 思わず口を突いて出た言葉を慌てて誤魔化す。リコリスは落ち着かないのか、ドレスの裾を撫でていた。
「なんか、いつもと逆だな」
「……そうかもね。いつもは正義のヒーローみたいなトールが、今日は悪役みたい」
「さしずめ、リコは天界のお姫さまって感じかな。そして俺は、姫をさらいにきた魔界の王子……」
 ふと、トールの胸に悪戯心が芽生える。
 跪いた彼は、リコリスの手をとり、甲に口づけた。
「なんてな」
「きざなところは変わってないけど」
 頬紅の色よりも濃く顔を色づかせたリコリスが明後日の方を向く。照れるリコリスに、からかいすぎたかとトールは肩をすくめた。


 エントランスいっぱいに飾られた衣装の数々。隅には小物を載せた台がある。新品の化粧品まで貸し出されていた。
「僕たちが服を着て感想を言えば、チェルさんは自信がついて町に売りに行けて、村人たちは安心。町の人もいい服が手に入るってところかな」
 淡々と分析した『マリオス・ロゼッティ』に、こくんと『シルシィ・アスティリア』は頷いてから、疑問を投げる。
「……マリオスって、ファッションとか好きなの?」
 わずかに戸惑いを浮かべるシルシィに、マリオスはかすかに笑んで首を傾けた。
「嫌いじゃないけど?」
「……ふーん」
 戸惑いに思案の色が一滴だけ混じる。
 依頼を受けた際、どうにもマリオスが積極的だったように見えたのだ。シルシィは彼の新たな一面を垣間見たような気がした。
「シィ、衣装はどれにする? 僕はシィにあわせるから」
 きっと服飾にも興味があるのね、と考えていたシルシィは、話を振られて瞬く。
「……え? ええと……」
 下した結論と思考に、喉に刺さった小骨のようにちょっと引っかかるものを感じていたが、ひとまず置いておくことにした。女性物の衣装がずらりと飾られている方へ、シルシィは歩いていく。
 どこか楽しそうなその背を、マリオスはゆっくりとした足どりで追った。
「……ハロウィンが近いから、それらしい方がいい、かしら?」
「そうだね」
「……これも可愛い、けど……」
「ちょっと派手すぎるかな?」
「うん……、でも、縫い目も色使いも綺麗ね……」
 目が覚めるような赤いドレスだ。袖と裾に金糸で繊細な刺繍が施されている。
 感想を言うため、という建前の元、シルシィは気になった服を順に手にとっていく。自分の服装を決めた後は、マリオスの衣装選びも手伝った。
「じゃあ、エントランスで」
「……うん」

 二階で別れ、それぞれ更衣室で着替えて、エントランスに再集合する。ちょうどチェルがやってきた。
「かっわいい……!」
「……ありがとう。とても着やすくて……、肌触りもいい、です」
「縫製もしっかりしていて、動きやすい」
 あと、可愛い。
 口の中でマリオスはつけ足し、横目でシルシィを見る。
 彼女は黒いドレスに同色のレースで作った手袋、踵の高い靴を履いて、背には蝙蝠の羽、そして尻尾までついていた。おとぎ話に出てくる悪魔の格好だ。
 しかし邪悪さはなく、むしろ愛らしい。色素の薄い髪に、おどけた笑みを浮かべるカボチャの髪飾りの鮮やかなオレンジ色が映えていた。
 一方でマリオスは黒の三角帽子にローブとマント、手には箒を持っている。童話によく出てくる、魔法使いを模した格好だ。マントにはシルシィの髪飾りと揃いの、カボチャの装飾をつけていた。
「可愛くて……、とても、素敵……」
「ありがとう」
 はにかむチェルに、シルシィは勇気づけるように頷いた。


 並ぶ衣装の数々に、『リチェルカーレ・リモージュ』は小さく歓声を上げた。
「どれも素敵だわ」
 踊るような足どりで衣装の間を縫い歩くリチェルカーレを、『シリウス・セイアッド』は目を細めて見守った。
 服飾は全く分からないが、楽しそうな彼女を見ているのは嫌ではない。
 しばらく衣装を吟味していたリチェルカーレは、やがて一着を選んで弾んだ声で問いかけた。
「ねぇ、シリウスも着る?」
「いや」
「……そう」
 しゅん、と少女が眉尻を下げる。苦笑したシリウスの肩が、後ろからぽんと叩かれた。

 ぼんやりと『アリシア・ムーンライト』は衣装の数々を見る。
「えと……、これなんてどうでしょう」
 選んだのはシンプルな黒のワンピースだ。隣に立つ『クリストフ・フォンシラー』がやんわりと難色を示した。
「地味じゃない?」
「地味ですか……?」
 考えてみれば、アリシアは色味を抑えた服を選ぶことが多い。小物にしてもそうだ。
 しかし今は、すぐ近くに色も形も様々な衣装が並んでいるのだった。確かに、いつも通りというのはもったいないかもしれない。
「もしや、どれ選んだらいいか分からない?」
 素直にアリシアは頷く。クリストフが笑みを深めた。
「じゃあ、俺が選んでいいかな?」
「はい、お願いします。……あ、でもスカートは長いもので……」
「……うん」
 過去に丈の短い物を穿かされたことを思い出し、アリシアが先手を打つ。クリストフはちょっと残念な顔になった。
(クリスの好みなら、とは思いますが……)
 他の人に見られると思うと、恥ずかしいのだ。
 まあ、しょうがない、と呟きつつ、クリストフは指定通りロングスカートの衣装を手早く選んでいく。
「アリシアなら細腰……、スタイルいいから、こういうの似合うと思うよ。アクセサリーはこれとか、これかな」
 さり気なく言い直したクリストフが次々と服と小物を渡す。黙々と受けとっていたアリシアは、あ、と小さく声を上げた。
「リチェちゃん」

「服装は決まったかい?」
「シアちゃんにクリスさん」
 背後からクリストフに肩を叩かれたシリウスが頷く。
「ああ、決まった」
「リチェちゃん、一緒に更衣室、行かない……?」
「いいの?」
 ぱっと表情を輝かせたリチェルカーレと、頷いたアリシアが連れ立って二階の更衣室に向かう。
「俺たちも行こうか」
「……なに?」
 抵抗する暇もなく、片腕にどう見てもひとり分ではない量の衣類を抱えたクリストフに、シリウスは連行される。
 到着したのは三階、男子更衣室の一室。
「はい、じゃあこれ着てね」
「……俺は着ないと……!」
 拒絶しかけて、リチェルカーレの悄然とした顔を思い出してしまった。
 ぐっとつまったシリウスに、クリストフはくすりと笑う。
「ほら、もう諦めなよ。大丈夫、きちんとあうように選んだからね」
 言いたいことは色々とあったが、シリウスは深いため息を吐き出し、観念して上着を脱いだ。

「わあ、シアちゃん可愛い!」
「……ありがとう……。クリスが、選んでくれて……」
 フリルの白いブラウス、襟元にはリボン。裾が不揃いな丈の長いスカートに、胸のすぐ下をきゅっと締めるコルセット。
 装飾品はくすんだ金色の歯車がついた髪飾りや、わざとゆがんだ形に作られたカボチャらしい銀細工がついたネックレス。
 クールな印象を与える衣装が、アリシアの整った体躯と神秘的な雰囲気によく似合っていた。
「リチェちゃんも、すごく可愛い……」
「ありがとう」
 はにかんだリチェルカーレは、水色のドレスを身に着けている。大輪の花の刺繍が生地の色によく映えるその服は、どこかの民族衣装と貴族的な衣服をかけあわせたもののようだった。
「……シリウスにも、着てほしかったな……」
「大丈夫」
 寂しそうに言うリチェルカーレに、アリシアは大きく頷く。

「とっても素敵!」
 エントランスで待っていたシリウスを見て、少女は目を丸くしてから、満面の笑みを浮かべて絶賛した。
「ありがとうございます!」
「どういたしまして」
 花が開くような笑顔にいたたまれなくなり、目をそらしたシリウスに、着替えてよかっただろう、とクリストフは視線を送る。
「……そんなに喜ぶことか?」
「だって、お揃いって嬉しいじゃない」
 リチェルカーレのドレスの元になっている物と同じ民族衣装の、黒色の男性服を着用したシリウスは首を傾けた。
「……嫌だった?」
「嫌じゃ、ない」
 思わず返し、少女が笑みを浮かべたことに安堵する。
「シリウスは姿勢もいいし、背が高いからなんでも似合うのね」
「お前の方が似合ってる」
「……ありがとう」
 ぽつりとした返答に、少女は一拍遅れて顔を赤くした。

 彼らを横目に、アリシアの服と色味を揃えたベストに細身のパンツ、白いシャツにやはり細いタイをあわせ、鎖を模した装飾品をつけたクリストフは満足げに頷く。
「うん、似合う」
「こういうの……、似合わないと思ってたんですけど……」
「似合うよ。着心地もいいよね、この服。大した物だよ」
「そう、ですね……」
 目を伏せたアリシアは、ちらりとクリストフの姿を確認した。
(もしかしてお揃い……。恋人、みたい)
 考えて、赤面したところでリチェルカーレが声を上げる。
「チェルさん」
「よく似合ってるわ」
 会釈をしたチェルが四人に近づいてきた。
「着心地はどう?」
「いい、です。素敵な服だと、思います……」
「花の刺繍が生地に映えて素敵です。お店が開いたら、わたし、買いに行きますね」
「……私、も」
「本当? ありがとう。みんなのおかげで私、いけるかもって思ってるの!」
 浄化師たちと接し、自信を持った仕立て屋は、一歩を踏み出す勇気を胸に抱いていた。


森の中の仕立て屋さん
(執筆:あいきとうか GM)



*** 活躍者 ***

  • シルシィ・アスティリア
    シルシィ・アスティリア。よろしく
  • マリオス・ロゼッティ
    シィ、足元に気をつけろよ。

シルシィ・アスティリア
女性 / 人間 / 陰陽師
マリオス・ロゼッティ
男性 / 人間 / 断罪者




作戦掲示板

[1] エノク・アゼル 2018/10/04-00:00

ここは、本指令の作戦会議などを行う場だ。
まずは、参加する仲間へ挨拶し、コミュニケーションを取るのが良いだろう。  
 

[11] シュリ・スチュアート 2018/10/10-22:32

シュリとロウハ。よろしくね。

いろんな衣装があるのね……どれを着ようか迷うわね。
ロウハにも、いつもと全然違う格好してもらおうかしら……(そわそわ)  
 

[10] アリシア・ムーンライト 2018/10/10-21:19

ご挨拶遅れました……。
アリシアとパートナーのクリスです…よろしくお願い、します。

衣装……たくさん、ありますね……  
 

[9] シルシィ・アスティリア 2018/10/10-21:03

遅いけど。シルシィ・アスティリアとマリオス・ロゼッティ。
どうぞ、よろしく。

…せっかくだからハロウィン衣装…?(たくさんの衣装を見回しつつ)  
 

[8] リコリス・ラディアータ 2018/10/10-20:50

遅くなったけど、リコリスとトールよ。よろしくね。
衣装、何にしようかしら…  
 

[7] 空詩・雲羽 2018/10/10-02:08

やあ♪
雲羽(くもはね)と僕の可愛いお人形さん(マドールチェ)さ♪

ライラ:ライラです…衣装選びに自信が無いので誰かに助言を乞いたいです…

まあまあ♪楽しく着飾って楽しく過ごせればそれでいいじゃあないか♪(ニコニコ  
 

[6] リチェルカーレ・リモージュ 2018/10/09-21:58

ご挨拶が遅れました。
リチェルカーレです。パートナーはシリウス。
すてきなお洋服を着た皆さんを見るの、楽しみです。
どうぞよろしくお願いします。  
 

[5] ヨナ・ミューエ 2018/10/09-00:56

いえいえ、お役に立てるようなら嬉…んん、復讐…?
不穏なワードが飛び出してる気がしますけど大丈夫でしょうか…。

(がんばってください!)  
 

[4] レオン・フレイムソード 2018/10/08-01:00

わーーーーいヨナちゃんありがとーーーー!!(大喜び)大好き!!(←ただでさえ金髪美少女好き)
ベルトルトもありがとな!!じゃ、お言葉に甘えてパートナーの腕をちょこっとだけ貸してもらうぜ。
ふっふっふ、待ってろ腐乱死体、 復 讐 す る は 我 に あ り 。(腕まくり)

(※助かりました!ありがとうございます!)  
 

[3] ベルトルド・レーヴェ 2018/10/07-22:33

ベルトルドとこっちはヨナだ。宜しく頼む。
これほど衣装を作れる腕を埋もれさせるには惜しいし、協力して自信をつけて貰うのが良いか。
メイクは…ヨナはしてるようには見えないし手伝えそうには

ヨナ:ベルトルドさんばかですね、女性がそういう事してない訳ないでしょう。

…む?今ストレートに罵倒されたか?

ヨナ:(無視)レオンさん。ナチュラルメイク程度ならお手伝いできると思います。
   自信はそれ程、ですが…。  
 

[2] レオン・フレイムソード 2018/10/07-00:19

あー、どうもどうも。ヒューマンのレオンと、「人を背後から襲う怪奇現象」だ(←)
で、突然なんだが、この中にメイクのスキル持ってる人いないかね?
あるいは、日頃メイクをしている女の子でもいいんだが。
こいつを 素 敵 な レ デ ィ にしてくれる人を募集中だ。
(相方であるアルフレッドの首根っこをひっ捕まえて)

(※プランに名前を貸して下さる方募集しています。)