◆トウマルカリュウモドキ。結構小さいのなうちの大型半竜も見倣って欲しいもんだ所持品はグローブやかごの他、捕獲用の餌受け取るあとは木の枝に、ソーイングセットから糸飲み物入れた水筒町周辺てことだが居住地近くから捕獲開始住民に会えば身分目的告げ聞き取り。抵抗はねぇから手で捕まえる方針トカゲ捕まえて遊んだガキの頃思い出す日中の陽当たりいいとこ探して見つければ胴体さっと掴んでかごにポイ石の影とかよく逃げ込まれたっけな枝と糸と餌で簡易釣り竿。トカゲ釣りしてみるグラが珍しくはりきっていらっしゃるたまには日陰で休め。水分摂れと水筒の中身飲ませとくおい今隠そうとした1匹寄越せ生き物絡みだとこうなるのか、覚えとこ
◆トウマル一般市民役楽しんで貰えるよう全力で演じる出演中はネイビーのサーフ型水着だが設営や片付けはTシャツジーパン姿で役柄悟らせないショー開始時はかき氷+α手に観客最前列で待機司会のお姉……見覚えありすぎるお兄さんにならい大声で\エクソシスト/捕獲される俺かき氷こぼさねぇよう逃げなかっただけでリア充じゃねぇよ善良なお独り様だよ早く助けてエクソシスト具体的にはかき氷融ける前にカレー冷める前に!演技力は海の家メニューへの情熱でカバー\エクソシスト/カモンラーメンはまだ伸びてないぜ戦闘中は回避し焼きそば死守し盾にされ最後は笑顔で感謝とこれからも頼むぜコメント※各メニューはトウマルが美味しく頂きました
◆トウマル流し素麺なる食を求めて。いや会場では大人しくしてるけどよ。主催の夫婦にも挨拶して。わくわく静かに椀と箸持ち竹の前素麺を掬う。掬いたい。掬えなかった。……腹減ったな。そもそも箸持ってる手が痛ぇし落としそうになるし。「箸で食ったら、より美味いんじゃねぇかと思って」諦めてフォーク受け取る素麺を掬う。掬えた。食べられた。これ無限に食えるやつでは?他の客に行き渡ってるか確認しつつ素麺捕獲。グラは箸使い上手いんだな。ふうん。俺は名前と顔立ちが二ホン出身ぽいけど家族の顔も知らねぇし文化にもさほど馴染みないな気にしてないしアンタも変な気遣いするなよで。さっきから減らない椀の中身のおかわり。要るよな?
◆トウマルあっさり諾の返事するなと思ったら。いってらっしゃい、じゃねーよアンタも一緒だボードは二人乗りパドルも二つ脱ぐの嫌ならボディスーツあるだろと喰人氏を海に引っ張ってく。最近わかってきたがアンタ出不精だな?俺が前……視界開けるしいいけど身長差は誤差の範囲だ操作に慣れたら大きくパドル漕いで進んでみる結構力要るな、とふと後方窺って。「グラ。今休んでなかったか?」漕いでるの俺だけだよな?バトンタッチとボードに座り込みグラ見上げる監督役だ。あと後方の警戒な陽射し強ぇな。グラ、翼広げる気ないかこうパラソル的な。そっか。小型の帆船になるなんー、いや髪も目も海みたいな色だなと髪はキラキラしてて綺麗だろ?
◆トウマル「グラ」悪い、と。支えて貰った礼言って離れようとして。「グラ。グラ」何だこれ説明聞いて黙る。大切な人。浄化師だからとか俺知り合い少ないし選択肢がほぼ無いからとか自分で考えてて悲しくなるが。気にしてなさそうなグラに安堵警備続行。足下の砂にケイビって書くわ怪しいとこ無いし店の様子見てみるかグラ振り返りアッチと指差し。グラって自分から話すこと稀だから会話なくなるな……果実水。美味そう。グラを見上げる。商品指す。ラズベリー?いや支払い頼んだわけじゃ、って……二度はねぇよ。大体同じ症状出たらアンタ誰の名――俺には関係ないか渡されて大人しく飲みあ。「グラ」これ結構美味いな?の言葉は続かねぇけど。