主にキメラが王弟殿へ行かない様、抑えて倒す相手を知り、己を知れば百戦危うからず兵法にある有名な言葉であるがアレには自己がない確固たる自己もなく真似るのはただの模倣だ「私にも確固たる自己はない」基より私の中に私はいないのだから本来居たであろう、元の私は何所を見た所で何所にも居ないのだ「真白の中に、ただ一人立つ…不安しかないのは、解るつもりだ」…いや、うん。メルキオスの様なのも居るには居るがなんでお笑いと真作を同列にする同じ芸ではあるが、それはまた異なる事だろうまぁ、兎に角真白の中を歩くその過程に、共に歩く存在が居てもいいはずだ「他者を愛すとは、そう言う事ではないだろうか」愛す存在はヒトと限らずに
「笑ってただいまって言えば、いいんじゃないか」親も死んだと諦めてた子供が帰ってくるんだ、嬉しいだろうさ…多分…本当の名前も何もない私からしたら、羨ましいよ男達だけしか交渉の場には入れない様なので、女性達と交流…交流に使えそうな特技、ないんだが…「利害関係もあって、相棒になったというか」あいつはエレメンツの魔力が見える目が欲しくて私は…何も解らなかったから、教えてもらいながら、日々生きてる、というか……武器…剣の使い方は、なんとなくわかったから…浄化師としてはそれで、なんとか…へ?メルキオス…?…何時もへらへらしてるけど、真面目な顔してる時は綺麗だと思うハープ、弾くの上手いし頼りになる相棒、かな
囲い込み、集中させるさせる為に、青衣の民を装うか「強いかは兎も角、お前は青衣の民だろ」私の青いマントはメルキオスに貸した今は白いクフィーヤーを被って青衣の民の平民を装う相棒と手を合わせて魔術真名を唱える相棒の名乗りに続いて声を上げ、逃がさぬ様に囮の方へ敵を追い立てながら剣を振るいJM3で斬り捨てる「…さぁ、次はどいつが死にたい?」青衣の民は敵が負けを認めるか、どちらかが死ぬまで戦いは止めぬと言うのでなそれに倣おうじゃないか此処に居る事情を聞いて建物の中へこの暑さの中、二日も飲まず食わずなら、多少なりとも脱水症状になってるだろう水を入れた水筒に塩一摘み、レモンの果汁、砂糖を一匙入れて飲ませる
「…お前が作っていた、という魔結晶モドキか」戦闘中は無理があるが…出来る限り探してやろう「…お前が祓魔人はエレメンツに限定したのは、これの為か」…見つけたら知らせる「全く、人使いの粗い相棒だ」生きる為とはいえ、面倒な物を作るな魔力探しの前に敵を始末する魔術真名を唱えて敵を斬り伏せる通常攻撃をしつつ、エッジスラストを使って攻撃「オイこら相棒、少しは魔術使え!」避けるしか能がないなお前は合間を見て、魔力を見るカルタフィリスの女、人形遣い、そして魔方陣メルキオスの陰の魔力がないか、見る相棒の魔力を、見間違えない様私を相棒にした暗い森のその向こう、得体の知れない影の様な魔力探し出してやろうじゃないか!