ふむ…お酒か。少しよばれて帰ろうか。そうだな私は何かカクテルを…星空をイメージしたものだと嬉しい。おつまみはママに任せるよ。気取ったお酒…になるのだろうか?私はこちらの方が慣れているのでね。カクテル、ワイン、ブランデー…どれも美味しいよ。逆にビールは飲んだことがないな…どれ一口もらっても構わないかい?む…これは…苦いな。折角もらったのに申し訳ないが…。良いお店に来たのだから良いものを飲んでおくのもいいと思うけどね。じゃあ、私からヴァン君に「キール」を。そうだ、カクテル言葉というものがあるのだがヴァン君は知ってるかい?今回もちょっとした言葉を添えたつもりだが…。気になるかい?…ふふ、内緒だよ。
ズラミスとサラミの話は知っているよ星に関わる話だからね…私も好きな話しの一つだ。浴衣か目にしたことはあるが袖を通すのは初めてだな。デザインかそうだな私の好きなようにするなら。紺地に星のように白を散らし帯は銀色に。まるで天の川の様だろう。男性物と女性物でデザインの差異はあるが。ふふ、お揃いだ。うむ、ヴァン君もなかなか似合っているね。さて何処を巡ろうか…。夜という事もあるしボヌスワレ・ストリートの方にお酒を飲みに行ってみようか。ん?一杯目は無料?それはありがたい…いただこう。短冊に願い事…ヴァン君も文字の練習がてら書いてみるかい?そうだな私は「ヴァン君と共に楽しい時間をすごせますように」だろうか。
マダム・タッツーとやらは有名なのだろう?ならば教団にいくらか資料があるのではないだろうか?特にタッツーが扱う禁術について知ることができれば現地での浄化にも役に立つだろう。他のメンバーもそれぞれ調べるだろうが同じ人形を扱うものとして何か気付けることがあればいいのだが。遺体の山だなこれを行なったのは誰だろうなジルドの姿を見たというが。…はたして正しくジルドなのだろうか。アリラを探し村の中では隠密行動。タッツーにアリラが唆されているとするのならアリラの心理状態も決してよくないだろうな。まずは現状をきちんと理解させるべきか。理解したくない…かもしれないがそれでも事実から目を背けることはできないのだから
Aヴァン君は雨が嫌いだというが私は嫌いではないよ。雨音を聞きながら読書をするのもいいものだ。今日は雨だから外に出るのは面倒というヴァン君の意見を尊重しよう。折角の機会だからこの間の約束を果たそうか。「勉強を教える」というやつだよ。とりあえず何冊か本を持ってきたからそれを一緒に読みながら読めない文字や文章を探してみようか。まずは絵本から…いや、馬鹿にしているわけではないさ。絵本や児童書は読みやすいし読むことができればモチベーションは上がるしね。だいたいこの辺りの本がヴァン君のレベルにあったものかな。この冒険譚を読むといい。少し長いが面白い話だ。私も好きな本だから気にいってくれると嬉しいね。
またヴァン君と天体観測ができるなんてね嬉しいよ。そうだね、やっぱり星を見るのは好きだな…美しいしね。そうだね…今日は北斗七星の話をしようか。名前くらい聞いたことはあるだろう?いざという時は方角をしる手掛かりにもなるし知っていて損はないと思うよ。北斗七星はおおぐま座の一部でまぁいろいろ星座にまつわる話はあるが…ふふ、ヴァン君はあまり興味がないかな。別にきちんと聞いてもらわなくてもいいんだ…こうやって君と星を見られることが貴重な体験なんだから。星は美しいが誰かとみるとまた格別に美しい…そう思うよ。勉強か…ヴァン君が気になるのなら私が教えようか?せっかくパートナーになれたのだからなんでも頼ってくれ。