~ プロローグ ~ |
人類を脅かす脅威。 |
~ 解説 ~ |
●目的 |
~ ゲームマスターより ~ |
おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。 |
◇◆◇ アクションプラン ◇◆◇ |
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猟師さんには、必ず助けますから…と約束を 仲間が引き付けに行って使徒が洞窟前から動いたら リュネットさんと一緒に、岩山沿いに洞窟へ移動 外から「助けに来ました」となるべく優しく声を掛けて 中を覗けるようならこちらの顔を見せて、精一杯笑顔を 保護したら子供達を抱き締めて 「もう大丈夫です…頑張りましたね…」 撫でてガウくんを抱っこして 岩山沿いに猟師さん達が待ってる所へ向かいます 子供達を渡したら急いで仲間の所へ戻って援護射撃を なるべくコアを狙うように 戦闘後、子供達に 貴方達には才能があるみたい、です… 教団に入ると戦わなくてはいけない…ですが 魔力の使い方は学べると思います… 選ぶのは貴方達…どうか後悔しない未来を…… |
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■目的 ロス:敵引きつけ ティ:猟師護衛 ・手当てを手伝う(ティ、救急箱医学薬学にて ・ロス、猟師達に向かって来る敵の相手 ・ティ猟師護衛し山側迂回で岩場に向かう ・ロス、敵の攻撃を盾で主に受けながら後退し敵を猟師子供から引き剥がす ・囲み終了後敵の攻撃を抑え込み ・ティ猟師と子供会わせたら遠距離にて攻撃開始 ・終了後パーツを袋とロープで丁寧に纏めて持ち帰り 注:魔法使用なし ∇ティ ・護衛 皆の説得の様子を見て覚える 護衛時 猟師達が戦いの場に行こうとするなら 効いただろう言葉をリピート 近付いてくる敵は核を狙い呪符で攻撃 ∇ロス 基本盾で攻撃を受止め それでも猟師に向かう敵には斧で攻撃し気を引き 洞窟や猟師から徐々に離れるよう後退 |
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まだ小さな子どもたち どんなに怖い思いをしているだろう 早く助けてあげないと 猟師さんたちに会えば 教団から派遣されてきました 今の状況を教えてください 話を聞きつつ怪我人の応急手当て 救急セットや重症の人には天恩天賜 周囲の状況 子どもたちのこと 使徒のこと わかった情報は皆に周知 子どもたちは必ず助けます 心配だと思いますが 皆さんはどうか森の中に 前衛後方 敵を囲む位置から核に向かって魔法攻撃 体力が半分を切った味方に天恩天賜 戦闘後 子どもたちの怪我確認 必要なら手当て 頭を撫でる 大丈夫?怖かったね がんばったね 魔力回路の話をわかりやすく 急いで決めなくてもいいの だけどふたりが生きていく方法 教団で学べると思うわ 一度考えてみてね |
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◆共通 ・魔術真名は詠唱しない ・コアを狙って攻撃 ・敵を取り囲むように展開 ◆リュシアン 【使徒の引き付け】 洞窟前の使徒にDE1で攻撃を加えては後退、を繰り返し 徐々に洞窟から引き離すように 引き離した後は包囲し、前衛の隙間を縫って攻撃 「そら、来いよ!相手はこっちだ!」 (犠牲になる子供は僕達だけで充分だ…!) ◆リュネット 【子供達の保護】 猟師達を誘導しつつ平野の外周を迂回 敵が洞窟から離れたら岩山沿いに洞窟に向かい、 子供達の救出後は背負うか抱いて保護 妹のミィを担当 毛布で包み、声を掛けて落ち着かせながら再び岩山沿いに平地の外へ 「妹を守って…偉かったね」 「お兄ちゃんの言う事、聞いて…ちゃんと我慢、してたね」 |
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◆目的 ・ヨハネの使徒撃破 ・子供達への勧誘、出来る限りのパーツ回収 唯「彼等と戦うのは初めて… 子供達の為にも…が、頑張ります!」 ◆配置 ・ヨハネの使徒への包囲網になる 瞬「ここは俺達がやるから…あとお願いするよ!」 ◆戦闘 ・中後衛(唯月:中衛、瞬:後衛) ・スペル詠唱 ・前衛の穴を埋めるように並びコアを狙う ・唯月はMG4をメインに、瞬はFN3をメインに攻撃 ・仲間との連携も大事に、同士討ち等回避を心がける ・自身の危機的状況の際は戦闘から離れ、サポートに徹する 唯(ヨハネの使徒も…怖い…けど…強くなりたいから…!) ◆戦闘後 ・子供達への勧誘のお手伝い 唯「自分の身を守る為の術も…学べると思い、ます… どうでしょう…?」 |
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現場到着と共に魔術真名詠唱 子供達が保護されるまでは通常攻撃で使徒の攪乱 本格的に戦闘に入ったら核を狙ってワーニングショットで攻撃 魔力が切れたら通常攻撃核を狙う 精度の高いボウガンを持って来たつもりなんだがな…上手く当たってくれよ!? 討伐後は子供達の元へ よく耐えた 別に魔力回路だの生きていく手段だの難しいことは考えなくていい ただ、あんな怖い化け物をぶっ飛ばす手段が知りたいとは思わんか? もう泣くことも家族が傷付くのを恐れる必要もない それに…武器を振り回して化け物やっつけるって格好いいだろう? 父ちゃん達は格好いいだろ?それと同じだ ただし強くなるには時間がかかる 今は飯食ってゆっくり休め 考えるのはそれからだ |
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【行動・目的】 戦闘: 使徒の外殻を可能な限り傷付ける事なく、使徒を破壊する 破壊後は、解体・ならびに解体した外殻を、安全に運搬・持ち帰る 祓: 1.魔術真名 洞窟を塞いでいる使徒を、そこから引き離すように後退しながら誘導攻撃 2.洞窟との間に隙間が出来れば、他の仲間との連携を取り、洞窟内に潜り込むことを視野に入れ、使徒の四方向をラシーファ含む、前衛の人数で塞ぐ形で包囲 3.被ダメージを最小限に抑えつつ、敵の気を引くために「暴虎馮河斬」使用。隙間を狙い、外殻に出来るだけ傷を入れないよう気を付ける 喰: 2の完了後、包囲の隙間を縫うように、中距離通常攻撃から核を狙い破壊 戦闘後、子供達を守ろうとした猟師達へ事情説明を |
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◆目的 子供たちの救出 ヨハネの使徒の破壊 ◆行動 猟師さんから状況を聞く 「お子さんたちはわたしたちが必ず助けるから、ヨハネの使徒のことは任せて」 わたしもロウハもヨハネの使徒を引き付ける 皆で使徒を包囲するように布陣 戦闘前に手を取り魔術真名を唱える 溢れる魔力で使徒の気を引く狙い ロウハは前衛、洞窟の入り口と使徒の間に入り込む 主に足を狙うなどして使徒の動きを抑える わたしは中衛、中後衛の仲間と共に使徒を囲む 顔にあるコアを集中的に狙う 戦いながら使途を引き付け、徐々に洞窟から遠ざけ子供たちを離脱させる隙間を作る 離脱を確認したらあとは集中攻撃 ◆戦闘後 わたし、猟師の人と話してみたい ロウハは縄と麻袋を使用しパーツの回収 |
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~ リザルトノベル ~ |
○現場急行 村人からの情報でヨハネの使徒破壊に動く浄化師達。 森の小道を最大速度で進み猟師達を発見した。 「教団から派遣されてきました。今の状況を教えてください」 猟師達に【リチェルカーレ・リモージュ】は、自分達の素性を説明し状況を聞き出す。 同時に怪我人の回復を。 怪我の酷い相手には天恩天賜を使い、そうでなければ応急手当てを。 それに【シンティラ・ウェルシコロル】も協力する。 「手当てをします。怪我をした所を教えて下さい」 一連の手当てにより猟師達は浄化師達へ信頼を抱き、状況を可能な限り話してくれる。 これによりヨハネの使徒に襲われた経緯と子供達が襲われている状況を聞き出せた。 子供達が取り残されていることを聞き【シリウス・セイアッド】は僅かに眉を顰める。 そして心配げに呟くリチェルカーレ。 「早く助けてあげないと」 これにシリウスは頷き、息を吐いた。 そして即座に作戦を組む浄化師達。 ヨハネの使徒破壊の前に子供達の救助を。 それぞれ役割を分担する中、猟師達は協力を申し出る。 これに【シュリ・スチュアート】が返した。 「お子さんたちはわたしたちが必ず助けるから、ヨハネの使徒のことは任せて」 柔らかな口調だが、誓うような力強い声で言った。 同じようにリチェルカーレも説得するように言う。 「子どもたちは必ず助けます。心配だと思いますが、皆さんはどうか森の中に」 そして【アリシア・ムーンライト】が約束するように言った。 「必ず助けますから……」 手当てを受け恩義と信頼を感じていた事もあり、一連の説得で猟師達は浄化師達に従うことに。 子供達を救出した後に受け取り、後方に退避することを約束した。 決まると同時に浄化師達は動く。 そんな中【ラシーファ・エルダム】は小さく呟く。 「ヨハネの、使徒」 どこか熱の篭もった声。 これに【アルティス・ディア】は熱を醒ますように声を掛けた。 「今回は『単独の依頼ではない』。この意味は理解できるね?」 これにラシーファは即座に返す。 「分かっています、一人で暴走するなと言うことでしょう? 聞き飽きました……と言いたいところですが、それを聞くまで、すっかり忘れていました。たまには役に立つことも言うんですね。見直しました」 「もっと見直しても良いんだよ?」 「考えさせて下さい」 ラシーファの応えに肩を竦めるように笑みを浮かべるアルティス。 戦う前の余計な強張りを消すように声を掛けあう。 それは他の浄化師も同じだ。 「……シア」 不安を滲ませ【リュネット・アベール】は双子の弟である【リュシアン・アベール】の名を呼ぶ。 「僕の事、心配してくれるんだね」 使徒の引きつけ役として動くリュシアンは、姉の言葉を受け止めながら奮い立たせるように返す。 「……でもきっとあの子達のお父様も、今の姉さんと同じ思いをしてる」 「あ……」 弟の言葉に小さく声を上げるリュネットに、リュシアンは続けて言った。 「頑張ろ? 今の僕らはもう無力な子供じゃない。誰かを助けられるんだ」 その言葉には、手を引き共に前に進めてくれるような優しさと力強さがあった。 だからこそリュネットは奮起する。 「う、ん……!」 奮い立った心を胸に、リュネットは自分の配置に向かっていく。 そうして自らを奮い立たせて戦いに挑もうとするのは【杜郷・唯月】も同じだ。 「ヨハネの使徒……見た目からしてなんだか強そう……ですよね……」 杜郷は、距離を取って攻撃する役に就いた【泉世・瞬】と一緒に動きながら、使徒を見て感想を口にする。 これに泉世は軽い口調で返した。 「強いと思う……俺も……ヨハネの使徒に殺されたしね~」 「え、ぇえ!?」 声を潜めながらも驚く杜郷。 返ってきた声は、変わらず軽い口調だった。 「だからってわけじゃないけど、いつもより……ちょっとだけ……気持ちが高ぶってる気がする」 いつもと同じ、けれど何かを隠すような声。 その声と言葉に杜郷は思う。 (瞬さんも……そう思う事があるのですね……) 彼の過去への想いを、少しだけ垣間見た気がした。 きっと今でも、苦しいのだろう。 それでもいつもと変わらぬ自分であろうとする泉世に、強いなと思わされる。 (私も強くならないと) 決意するように思い、杜郷は泉世と共に配置に就いた。 そうして決意を胸に配置に就くのはシュリと【ロウハ・カデッサ】も同じだ。 「ロウハ、絶対に子供たちを助けましょう」 揺るがぬ決意を滲ませ呼び掛けるシュリにロウハは思う。 (お嬢、いつになく真剣だ。思う所があるんだろう) その真剣さにロウハは応えようと決意する。 (俺の役目は、お嬢のやりたいことを存分にさせてやることだ) 決意を胸にロウハは返す。 「ああ、言われるまでもなく子供は助ける」 そうしてそれぞれが言葉を交わし戦意を高揚させる中、配置に就いた浄化師達は一斉に動き出した。 ○子供達を救出せよ 「petite et dabitur」 使徒を引き付けるべく【ショーン・ハイド】と【レオノル・ペリエ】は魔術真名を唱え攻撃を開始する。 「精度の高いボウガンを持って来たつもりなんだがな……上手く当たってくれよ!?」 ショーンは手にしたボウガンの狙いをつけ放つ。 使徒の背中に命中し傷をつけると、使徒は静かに身体を向ける。 そしてショーンとレオノル以外の浄化師達も次々に魔術真名を唱える中、ヨハネの使徒は魔術真名を唱え魔力の上がった浄化師達を観察するように顔を向ける。 突然増えた攻撃対象に、行動の優先順位を選択しているのか、すぐに動き出すことはない。 そこをすかさずレオノルが攻撃する。 「派手に行かせて貰おうかな」 捧身賢術で威力を上げた魔力弾を叩きつける。 叩きつけられた魔力弾は爆発。 爆音と火花を散らし使徒の身体を揺らす。 だが使徒は動かない。 無機質に状況を確認するように首を動かした。 そこにラシーファが一気に踏み込む。 魔術真名を唱え戦力を上げた状態で剣撃を繰り出す。 硬く重い音をさせ、叩き込まれる一撃。 更に間髪入れずアルティスの連撃が。 繰り返された攻撃に傷を受ける使徒。 だがそちらに反応はせず、むしろ森の中を移動している浄化師達と猟師達に顔を向ける。 そして前足で地面を抉るように蹴り、その破片を森の中へと飛ばす。 散弾のように飛ぶ破片。 それを猟師達の護衛に動いていた【ロス・レッグ】が盾で防ぐ。 「こっちは大丈夫だ! 心配せず行ってくれ!」 そう言いながら使徒の注意を引くために前へ出るロス。 彼の声を受け、シンティラは猟師達を誘導する。 「早く行きましょう。子供達が待っています」 シンティラに促され、浄化師達と移動する猟師達。 そちらに使徒が動こうとするが、それを防ぐように【クリストフ・フォンシラー】が立ちはだかる。 「ヨハネの使徒! お前の相手は俺達浄化師がしてやる!」 それは使徒の注意を引くと同時に、子供達に助けが来た事を知らせるためのもの。 子供達を安心させるように力強く声を上げ、剣撃を叩き込んでいく。 使徒は重ねられる攻撃に対処の優先順位を変えたのか、戦う浄化師達にゆっくりと身体を向ける。 そこで更に注意を引くようにリュシアンは攻撃。 「そら、来いよ! 相手はこっちだ!」 (犠牲になる子供は僕達だけで充分だ……!) 自分達の身に起きた悲劇を繰り返させまいと、必死に攻撃を重ねていった。 浄化師達の攻撃に、少しずつ洞窟の前から離れていく使徒。 その距離を更に広げるべく、泉世は杜郷と共に前に出る。 「ここは俺達がやるから……あとお願いするよ!」 途中まで護衛に就いていた猟師達から離れ、泉世は積極的に攻撃を叩き込む。 その攻撃は苛烈でありながらも冷静さは失わず、仲間との連携を考え動いている。 彼の後を追うように杜郷も攻撃を。 (ヨハネの使徒も……怖い……けど……強くなりたいから……!) 強いと思える泉世に追い付こうとするかのように攻撃を重ねていった。 そうして重ねられる攻撃。 ここに到って使徒は、本格的に攻撃態勢に移行する。 浄化師達の攻撃をまともに受けながら反撃。 生き物のような痛みも恐怖も感じず、ひたすら無機質に自分が傷付くことなどお構いなしの攻撃を繰り出してくる。 それにダメージを受ける者も。 だが浄化師達には、回復に動いてくれる仲間がいる。 「回復します」 リチェルカーレは傷付いた仲間に天恩天賜を掛けるため、積極的に前に出る。 そんな彼女を庇うようにシリウスが更に前に。 「前に出るな」 気遣う彼に礼を返し、後衛に移動したリチェルカーレは遠距離攻撃を。 浄化師達は連携を重ね、使徒に傷を与えていく。 それはシュリとロウハも同じだ。 使徒を洞窟から遠ざけるべく、洞窟の入り口と使徒の間に入り込み剣撃を繰り返すロウハ。 そして彼をサポートするようにシュリは攻撃を放ち続ける。 繰り返された攻撃が使徒を洞窟から遠ざけ、子供達を助ける猶予を作ってくれる。 その猶予を無駄にせず子供達を助け出す。 「もう大丈夫です……頑張りましたね……」 妹のミィを先に洞窟の外に出したガウに、アリシアは優しく声を掛け頭を撫で抱き抱える。 安心したのか、泣き声を我慢しつつも涙をこぼしてしまうガウ。 「にぃちゃん……」 心配するように声を上げたミィに、2人を安心させるようにリュネットは声を掛ける。 「妹を守って……偉かったね」 ガウを褒め、ミィを抱きかかえる。 「お兄ちゃんの言う事、聞いて……ちゃんと我慢、してたね」 「うん……にぃちゃんが……いてくれたもん」 涙を浮かべながら頷くミィ。 そんな2人を父親であるボルフの元に。 引き渡す間は、シンティラが中心になって護衛に動き、子供達を渡し安全を確認した所で言った。 「行きましょう。あとはヨハネの使徒を倒すだけです」 シンティラの言葉に、アリシアとリュネットは頷き仲間に合流。 そして浄化師達による総力戦が始まった。 ○ヨハネの使徒を破壊せよ! 浄化師達が全員揃い総力戦に移った後は、一気呵成に事は進んでいった。 「遅い!」 ロウハはエッジスラストを使い、渾身の一撃を叩き込む。 すでに子供達を仲間が助け出してくれている以上、あとは全力をぶつけるだけ。 一瞬で使徒の懐に踏み込んだロウハは、上段からの振り降ろしを足に目掛け叩きつける。 その衝撃に使徒の動きが一瞬だが鈍る。 「今だ! お嬢!」 ロウハの声に導かれるように、シュリの追撃が入る。 ワンダリングワンドを使い、ワンドのカードを投擲。 的を外したかのような動きを見せた所でブーメランのような動きで軌道を変え、予想できない位置から使徒のコアに切り傷を与える。 浄化師達の今の布陣は、前衛が四方を囲み足などを狙い動きを鈍くさせた所に、遠距離攻撃の出来る中衛と後衛がコアを狙うというもの。 それは巧く機能している。 そうなるように人員を配置し動いている浄化師達の活躍は見事だと言えた。 その巧みさを重ねるように、浄化師達は攻撃を続けていく。 ラシーファは使徒の攻撃を避けつつ距離を詰め暴虎馮河斬を。 鋭い刺突が足の関節部分の隙間に突き刺さり動きを鈍らせる。 (傷は出来るだけ残さず倒したい所だが) 倒した後のパーツ回収も考えラシーファは攻撃を続ける。 その意を汲むようにアルティスは、他の場所に傷を残さないよう魔力の篭もったタロットカードをコアのみに命中させる。 しかし使徒は自らの破壊などお構いなしに攻撃を繰り出してくる。 それを抑えるためには、使徒に傷が残る勢いで攻撃をせざるを得ない時もある。 「ちーと壊さねぇでっつーのは無理みてぇ、わり!」 使徒の攻撃を後方に向けないよう身体を張っていたロスは、仲間に謝りながら全力の一撃を。 斧をフルスイングし勢い良く使徒の足に叩きつける。 衝撃で使徒の足に亀裂が入る。 それにより、突進攻撃をしようとした使徒の動きは止まる。 更に動きを押し留めるように、シンティラの呪符による攻撃がコアを打ち据えた。 コアに罅が入り、明らかに動きが鈍る。 そこから止めを刺すべく、浄化師達は連続攻撃を叩き込んでいく。 (誰も……傷付けさせない!) リュシアンは決意を胸にワーニングショットを放つ。 魔力を込めたボウガンの矢は、使徒のコアに命中。 そこに絶妙のタイミングでリュネットの追撃が。 リュシアンが与えた傷を更に広げるように、同じ箇所に魔力弾が命中する。 繰り返される攻撃に、使徒は一端体勢を整えようとしたのか、前衛の隙間を逃げるように移動しようとする。 だがその隙間を埋めるように動いていた、泉世と杜郷の連続攻撃が迎え撃った。 「どこにも行かせないよ」 使徒の退路を断つように、泉世はエアーズを発動。 手にした杖を振り、その動きに合わせ魔力で圧縮された風の刃を放つ。 それとほぼ同時に、杜郷はワンダリングワンドを使いワンドのカードを投擲。 2人の攻撃は、使徒のコアに十字の傷を刻んだ。 度重なるコアへの攻撃に使徒の最後は目前に。 だがそれゆえに使徒は、自壊すら厭わぬ全力攻撃に打って出る。 一撃毎に自らを破壊する勢いで使徒は攻撃を振るう。 それを抑えるように前衛が動く。 シリウスは、自らの背に庇うような位置に居るリチェルカーレを守るように一歩も退かない。 剣でいなすように受け止め抑えた瞬間、カウンターの制裁を叩き込む。 鋭い斬撃が関節部分を切り裂いた。 体勢が崩れる使徒。 そこにリチェルカーレの魔力弾が追撃でコアに入る。 もはやコアには、びっしりと細かい罅が入り崩壊寸前。 それでも悪あがきをするように動こうとした使徒に、クリストフは暴虎馮河斬を突き放つ。 シリウスが破壊した所とは逆の足関節に鋭い突きを刺し込み、完全に動きを封じる。 そこへアリシアの呪符による一撃が。 呪符を介して放たれた魔術攻撃は、深々とコアに亀裂を入れた。 そして最後に止めの連撃が放たれる。 ショーンのワーニングショットにより魔力の篭もったボウガンの矢が突き刺さった所に、間髪入れずレオノルの魔力弾が叩き込まれる。 コアが持ち堪えたかに見えたのは一瞬。 鈍い音をさせ、木端微塵にコアは砕け散った。 そのまま使徒は完全沈黙する。 浄化師達により使徒が打ち倒された瞬間でもあった。 ○戦い終わり 戦闘が終わりレオノルは、ボルフの足に抱き着いている子供達を褒めてやる。 「ガウ、ミィ、よく頑張った。偉いぞ。怖かっただろう。もう強がることはないんだよ」 これに安心したように涙を浮かべるも我慢する子供達。 そんな2人にレオノルは続ける。 「怖いものは怖くて当然だ。恐怖が去ったらいっぱい泣いていい。みっともないなんてことはないさ。泣くことも笑うことと同じぐらい自然で大事なことなんだ」 これに涙をぬぐいながら笑顔を浮かべる子供達。 和やかな雰囲気に包まれる中、浄化師達は子供達を教団で引き取るべく話をする。 「貴方達には才能があるみたい、です……教団に入ると戦わなくてはいけない……ですが魔力の使い方は学べると思います……選ぶのは貴方達……どうか後悔しない未来を……」 ゆっくりと子供達が理解できるように語り掛けるアリシアに、子供達はその言葉を受け止めるようにじっと聞き入る。 そんな子供達を心配そうに見つめるボルフにアルティスが事情を説明する。 「これからミィさんとガウさんは自分の身は自分で守らなければいけません。ですが『あなたが2人を守ろうとしたように』今度は2人が、苦しめられている人々を助ける事ができる。……どうか、見守っていただけませんか」 この言葉をボルフは頭では理解するも、感情では納得できないのか簡単には頷けない。 そんな彼と子供達の意思を尊重するように杜郷は言う。 「自分の身を守る為の術も……学べると思い、ます……どうでしょう……?」 この言葉に、ボルフに抱き着いていた子供達は不安を滲ませボルフの顔を見上げる。 そこに浄化師達は説得を続ける。 「今後もまた、2人が襲われる可能性は充分にあります。それだけじゃなく、魔力のコントロールを身に付けなければ、彼ら自身の魔力が死に繋がってしまう事もあるんです……どうか、考えて頂ければ幸いです」 子供達のことを考えて告げるリュネットにボルフは苦悩する。 そこに自身の経験を込め、シュリは言った。 「わたし、父親を亡くしているの。その時、自分に力があることは知っていたのに、浄化師になることを迷ってたこと、すごく後悔した。2人には、同じ思いをして欲しくないの」 語り掛けるシュリを子供達は心配そうに見つめる。 そんな2人の頭を撫で、シュリは続けて言った。 「それに今の世界は危険がいっぱい。浄化師の仲間が増えてくれると、とても心強いの」 「……こころ、つよいの?」 なにかを知ろうとするように尋ねるミィに、ショーンが返した。 「ああ、心強いな。強い仲間は歓迎だ」 「……おいら達、強くなれるかな……」 不安と期待を滲ませ問い掛けるガウにショーンは続けて返す。 「なれるさ。別に魔力回路だの生きていく手段だの難しいことは考えなくていい。ただ、あんな怖い化け物をぶっ飛ばす手段が知りたいとは思わんか?」 「父ちゃんみたいに?」 無邪気とさえ言えるガウの言葉にショーンは返した。 「ああ。ただし強くなるには時間がかかる。今は飯食ってゆっくり休め。考えるのはそれからだ」 この言葉に子供達は父親の顔を見上げ、応えを待つようにじっと見つめる。 そんな子供達にボルフは、泣き笑いのような表情で見つめ返し言った。 「父ちゃんは、浄化師の人達と話をしなきゃいけない。その間、お前達はあっちを手伝って来てくれるか?」 ボルフが示したのは、ヨハネの使徒のパーツを集めている浄化師達。 子供達は頷くと手を繋いで、とことこ向かって行こうとする。 そんな2人を、レオノルは連れて行ってくれる。 子供達が十分に離れた所で、ボルフは深々と頭を下げ浄化師達に頼み込んだ。 「話は分かりました。どうか、あの2人のことをよろしくお願いします」 絞り出すようなその声に、浄化師達は頷くのだった。 そうしてボルフの言葉を受け止めている頃、ヨハネのパーツを回収している浄化師達の元に子供達が辿り着く。 「おーい、シリウス。こっちも頼むー」 麻袋と縄を使って使徒のパーツ集めをしていたクリストフは、黙々とパーツを適度な大きさに切り分けているシリウスに声を掛ける。 寡黙に、けれどテキパキとパーツ集めをするシリウスに、レオノルは研究者としての好奇心が出たのか少し頼んでみる。 「シリウス君、欠片でいいからちょうだい。何でこんなに頑丈なのか興味があるんだ。硬度どれぐらいで、石で引っ掻いたらどうなるか試してみたい」 教団に引き渡す前に可能な限りの実験を。 そんなレオノルに、シリウスは無言のままパーツの欠片を渡す。 その後も淡々と無言で作業を続けるシリウスを、じっと見つめるミィ。 一方、ガウは元気よく浄化師達に言った。 「おいらも。おいらもなんか手伝うー」 これにロスが応える。 「じゃ、こっち手伝ってくれるか?」 ロスがしているのは、村で借りて来た荷台にパーツを乗せる作業。 喜んで手伝うガウ。 「お、力持ちじゃんか」 自分の身体と同じぐらいの大きさのパーツを運んで持って来るガウを褒めてやるロス。 これに喜んで、はしゃぐように頑張るガウ。 そんなガウに、ロスの傍に寄ったシンティラが言った。 「下手すると私みたいに両親亡くすかもしれませんし引き取りたい所ですが」 「幼ねぇからなぁ……」 ロスはシンティラに返すと、浄化師達に頭を下げているボルフに視線を向け言った。 「でも話はついたみたいだし、あとは教団に任せるしかないだろうな」 「……そうみたいですね」 ボルフを見ながら、それでも子供達を心配するような響きを滲ませるシンティラにロスは言った。 「教団に行くにしても、してやれることはあるさ。とりあえずは、借りてきた荷車で子供達の引っ越し手伝いとかな」 「……ええ。そうですね」 シンティラは微笑むようにしてロスに応え、ガウと一緒にパーツ集めをしてやった。 そんな中、寡黙に作業を続けるシリウスをミィが見詰めているのに気付いたリチェルカーレが声を掛ける。 「どうかしましたか?」 これにミィは困ったような、そして泣きそうな表情を見せる。 「どこか痛いの? 怪我をしてたなら、治してあげますよ」 「おねぇちゃん、けがなおせるの?」 嬉しそうな表情をするミィにリチェルカーレは返す。 「ええ」 するとミィはリチェルカーレの手を引いてシリウスの前に。 「おにぃちゃん。おねぇちゃんが痛いのなおしてくれるよ」 どうやらミィは、寡黙に無表情で作業するシリウスを、怪我か何かで痛いのを我慢しているのだと思ったようだった。 それに気付いたシリウスは僅かに目を細めると、一瞬躊躇したあとミィの髪を軽く撫でる。 構って貰えてると思ったのか、にこりと笑顔を浮かべるミィだった。 かくして浄化師達の活躍によりヨハネの使徒は倒される。 それぞれ役割を巧くこなしたことが功を奏し、誰も犠牲者を出さず解決することができた。 見事な活躍を見せた浄化師達だった。
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*** 活躍者 *** |
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該当者なし |
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[47] シュリ・スチュアート 2018/05/02-23:59
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[46] リチェルカーレ・リモージュ 2018/05/02-22:59
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[45] アリシア・ムーンライト 2018/05/02-22:57
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[44] 杜郷・唯月 2018/05/02-22:46
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[43] アルティス・ディア 2018/05/02-21:53
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[42] リュネット・アベール 2018/05/02-21:42
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[41] リチェルカーレ・リモージュ 2018/05/02-20:17
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[40] シンティラ・ウェルシコロル 2018/05/02-20:12 | ||
[39] ロス・レッグ 2018/05/02-20:12
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[38] ショーン・ハイド 2018/05/02-00:52 | ||
[37] アリシア・ムーンライト 2018/05/02-00:48
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[36] クリストフ・フォンシラー 2018/05/02-00:35 | ||
[35] リュシアン・アベール 2018/05/01-23:57 | ||
[34] リチェルカーレ・リモージュ 2018/05/01-20:29 | ||
[33] リチェルカーレ・リモージュ 2018/05/01-20:29
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[32] 杜郷・唯月 2018/05/01-08:16 | ||
[31] シュリ・スチュアート 2018/05/01-03:37
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[30] シュリ・スチュアート 2018/05/01-03:37 | ||
[29] シンティラ・ウェルシコロル 2018/05/01-02:35 | ||
[28] アルティス・ディア 2018/05/01-01:17 | ||
[27] アルティス・ディア 2018/05/01-01:12
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[26] アリシア・ムーンライト 2018/05/01-00:50
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[25] クリストフ・フォンシラー 2018/05/01-00:50 | ||
[24] ショーン・ハイド 2018/05/01-00:30
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[23] アルティス・ディア 2018/05/01-00:29 | ||
[22] 杜郷・唯月 2018/05/01-00:06
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[21] クリストフ・フォンシラー 2018/04/30-20:40 | ||
[20] シンティラ・ウェルシコロル 2018/04/30-12:45
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[19] リチェルカーレ・リモージュ 2018/04/30-11:08
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[18] ロス・レッグ 2018/04/30-01:48
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[17] シンティラ・ウェルシコロル 2018/04/30-01:47
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[16] リュシアン・アベール 2018/04/30-00:53 | ||
[15] リュネット・アベール 2018/04/29-23:50 | ||
[14] アリシア・ムーンライト 2018/04/29-21:49 | ||
[13] シンティラ・ウェルシコロル 2018/04/29-13:35
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[12] リチェルカーレ・リモージュ 2018/04/29-11:32
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[11] リチェルカーレ・リモージュ 2018/04/29-11:25 | ||
[10] ロス・レッグ 2018/04/29-01:36
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[9] シンティラ・ウェルシコロル 2018/04/29-01:30
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[8] クリストフ・フォンシラー 2018/04/28-21:38 | ||
[7] クリストフ・フォンシラー 2018/04/28-21:37
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[6] ロス・レッグ 2018/04/28-19:32
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[5] シンティラ・ウェルシコロル 2018/04/28-19:28
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[4] リチェルカーレ・リモージュ 2018/04/28-19:25 | ||
[3] リュシアン・アベール 2018/04/28-14:40 | ||
[2] クリストフ・フォンシラー 2018/04/28-10:15 |