《悲嘆の先導者》フォー・トゥーナ Lv 41 女性 ヒューマン / 墓守


司令部は、国民から寄せられた依頼や、教団からの命令を、指令として発令してるよ。
基本的には、エクソシストの自由に指令を選んで問題無いから、好きな指令を受けると良いかな。
けど、選んだからには、戦闘はもちろん遊びでも真剣に。良い報告を待ってる。
時々、緊急指令が発令されることもあるから、教団の情報は見逃さないようにね。


主を待ち続ける人形
とても簡単|すべて

出発 2019-05-28

参加人数 0/8人 虚像一心 GM
 人がいなくなってから長い年月が経った屋敷にて、一つの人影が動いていた。  よく見るとそれは、メイド服を着ている。  なるほど、彼女は今仕事をしているのだろう。  仕える主のために、せっせと仕事をしているのか。  ……だが、今その屋敷には彼女が仕えるべき主はいないらしく、その屋敷にいるのは彼女一人のようだ。  屋敷の中をたった一人で掃除するのは大変だろうに……しかし彼女は疲れる素振りを見せずに、文句の一つも呟かずに働いている。  ――ふと、彼女がポツリと呟いた。 「主様……我ガ主様……『シェラ』ハ、イツマデモ待ッテオリマス」  ……彼女が話す言葉はカタコトだ。  言葉を発するのが不慣れなのだろうか……否、そうでない。  彼女が何かをするたびに、彼女の体からはギシギシと音が聴こえる。  テーブルの上を拭く時も、窓を拭く時も、廊下を掃除する時も……何か動くたびに、何かが軋むような音が。  それは一体、何の音なのだろうか。  太陽の光に照らされた彼女の顔を見ると、とても整った顔……だがどこか、無機質にも感じられる。  まるで――『生きていない』かのように。  カタコトの言葉、体から軋むような音、無機質な顔……ここから導き出される答えとは――。   ■■■  本日、新しい指令が入った。  その指令の目的は、古びた屋敷の調査らしい。  話を聞くと、その指令の主は屋敷を購入したお金持ちらしい。  ということは、その屋敷の中を綺麗にすればいいのだろう。  ……だが、そんな単純なものではないらしい。  曰く、その屋敷には長いこと誰も住んでいないのに、何故か中はとても綺麗になっているとのこと。  もしかしたら勝手に誰かが住み着いていて、そこで暮らしているのかもしれない。  万が一のことに備えて、浄化師に頼んだ――ということのようだ。  誰も住んでいないのに、何故綺麗な状態のままなのだろうか、興味が尽きない。  好奇心半分でその指令を受けた浄化師はすぐさま目的の場所に向かった。   ■■■  ――主様、主様。  朝日が昇り、夕日が沈み、また朝日が昇る――それを一体どれほど繰り返しただろうか。  時の概念は既に彼女の中には無く、また彼女も時間のことなど気にしない。  彼女の中にあるのは、ただ主を待つことと――あと一つ。 「……我ガマスター、我ガ主様。ワタクシハ、タダ貴方様ニ尽クスノミデゴザイマス。ソレコソガ、ワタクシの使命――『願イ』ナノデスカラ」  ダカラドウカ、マタアノ笑顔ヲオ見セクダサイ――と、彼女は願う。  ……彼女は知らないのだ、仕えるべき主は既にこの世にいないということを。  主がいなくなってから誰も彼女の『手入れ』をしていないのか、彼女の姿はボロボロだった。  服装が……ではない、身体的な意味でだ。  頬はところどころに穴が開いており、そこからは黒い空間が見えている。  指を見ると、小指と中指が欠けている。  そこからは血が流れず、あるのはただ内部の空洞のみ。  痛みという感覚を持たない『人形』は、たった一つの願いをその胸に抱きながら、ただひたすらに主の帰宅を待ちわびているのだ。  だが――今日。 「――ヨウヤク、オ戻リニナラレマシタカ」  彼女はようやく、一休みができるようだ。  久方ぶりに開かれた屋敷の扉――そこから入ってきた浄化師達に、彼女は頭を下げて迎える。 「オカエリナサイマセ、我が主様。サア、『シェラ』ニナンナリトオモウシツケクダサイマセ」  無機質なその顔には、心なしか嬉しそうな笑みが。  ああ、ようやくまたあの笑顔が見られるのだ。  しかしそれは、どうやら今回で最後かもしれない、と。  命を、意思を、心を持った人形は、けれども全力で、いつも通りに尽くすのみだ。
(黒々)舞踏会に参加しよう
普通|すべて

出発 2019-05-29

参加人数 1/8人 春夏秋冬 GM
 枢機卿。  それは教皇を補佐する大貴族達により構成される。  教皇国家アークソサエティの政治の中枢を牛耳る集まりだ。  そんな彼らが、いま集まっていた。 「いささか、軽率だったのでは?」  円卓に座する者達の内、初老の男が嗜めるように言った。  これに赤毛の男が返す。 「馬鹿なことを。奴の勢力は日に日に増している。今の内に抑えておくべきだ」 「大げさですよ。あのような小僧に、何も出来はしませんよ」  呆れたような声で初老の男が返した。  いま、この場で枢機卿たちが話しているのは、浄化師達がニホンへの航海中に、スケール4べリアルに襲われた件についてだ。 「ナハトの人員を使い潰してまで、することではありませんでしたね。べリアルに、浄化師達を襲わせるなど」  初老の男が口にしたナハトとは、国の暗部に属する者達のことだ。  教皇ならびに枢機卿の命令があれば、暗殺に誘拐、人体実験や情報操作など、平然と行う。  それが出来るよう「教育」された部隊である。  だからこそ殺されることが分かりきっていても、スケール4べリアルに浄化師達を殺させるべく情報提供を行ったのだ。 「ナハトの育成には、時間も金もかかる。軽々しく使い潰されては困ります」  初老の男の言葉に、赤毛の男が苛立たしげに返す。 「だから! それはヨセフの小僧を、これ以上つけあがらせないために――」 「良いではないですか。このまま好きにさせておけば」  激昂する赤毛の男に、初老の男は言った。 「いずれ、我々の物になるんですから。家畜は、肥え太らせてから潰すものです」  部下の手柄を横取りする上司よりも悪辣なことを、初老の男は続けて言った。 「ヨセフの小僧と浄化師達のお蔭で、来たるべき時に必要なものは揃いつつある。強力な魔法を使うことの出来るドラゴンや魔女だけでなく、八百万共すら接触しているのです。集められるだけ集めさせ、あとは収穫すれば良い」 「そこまで巧くいくと――」 「いきますよ。その時が来れば」  確信を持って、初老の男は続ける。 「ヨセフの小僧は殺し、浄化師達は新たな室長を置き管理すれば良い。逆らう者も居るかもしれませんが、なに、その時は罪人として処刑すれば良いだけです」 「……そんなことが可能だと――」 「出来ますとも。あの御方なら。疑うのは、不敬ですよ」  狂信者の眼差しを向けながら、初老の男は言った。 「あの御方なら、出来ますとも。全てを従え、傲慢なる神すら下し。あの御方自身が神として世界を支配することが」  迷いなどみじんもなく、初老の男は歌うような晴れやかさで続ける。 「そして我々は、その世界で、あの御方の元で永遠を手に入れる。何か間違っていますか?」 「……いや」  初老の男の言葉に、赤毛の男は否定の言葉を飲み込む。  なぜなら、それを口にすれば殺されることは分かっていたからだ。  今この場に居る枢機卿たちは、一枚岩ではない。  むしろ何かあれば積極的に、地位や権力を食い潰し取り込もうと狙っている。  枢機卿。いやそれどころか、教皇国家アークソサエティの支配者である『あの御方』を疑うような事を口にすれば、口実を与えることになりかねない。  事実、それを口にしたために事故死に見せかけて殺された者さえいるのだ。  そうして父親と、家督の継承権を持つ兄達を次々に殺された人物が、口を開いた。 「パーティをしましょう!」  能天気な声を上げたのは、1人の青年だった。 「……なにを言っている? ファウスト殿」  げんなりとした声を上げる赤毛の男に、ファウストと呼ばれた青年は返した。 「パーティですよ、パーティ。楽しいんですよ、パーティ。女の子一杯呼んで、みんなで大騒ぎです! 知りません? パーティ?」 「……知っている。そんなことを聞いているのではなく、何故そんなことをするのかを聞いているのだ」 「やだな、そんなの簡単ですよ。今の室長の勢力が伸びるのが拙いんですよね? だから、パーティをして、今の室長の手足になってる浄化師達をこっちに引き抜けば良いんです!」 「……」  無言になる赤毛の男。  もちろんこの無言は、こいつ馬鹿だ、と絶句しているからだ。  それは、この場に居る他の枢機卿たちも同じである。  皆に、かわいそうな者を見る目線を向けられながら、ファウストは続けて言った。 「だから、お金ください!」  清々しい勢いで言うファウストに赤毛の男は、めまいを抑えるような間を空けて返した。 「……なぜ、金が要る」 「だって、お金ないとパーティ開けないじゃないですか! ひどいんですよ! 私が当主になったってのに、好きに使えるお金ないんですから! 家令の爺が、使っちゃダメって言うんですから!」  子供が拗ねるように言うファウストに、枢機卿たちは呆れて言葉を無くす。  そして胸中で、こう思っていた。 (こいつの家を乗っ取るためとはいえ、まだ生かしておかねばならんのは頭が痛いな)  いずれ血縁の誰かを嫁がせて、家を乗っ取る。  そのために、この場に居る枢機卿の大半が画策して、ファウストの父や兄を殺したのだ。  だからこそ、ファウストの便宜を図ろうとする者も出て来る。 「金は出せませんが、浄化師共を取り込もうとしている輩の舞踏会に参加できるよう、取り計らいましょう」 「そんなことしようとしてる所があるんですか!?」  興味津々といった風に尋ねるファウストに、初老の男は返した。 「バレンタイン家が開くそうですよ。次期当主になる筈だった長男が魔女と相討ちし、その後継を長女の息子に継がせるためのお披露目の舞踏会に、浄化師達を招くそうです」 「そうなんですか? あ、でもバレンタイン家って、アレですよね? 現体制に批判的なとこですよね?」 「ええ。だからこそ、警告の意味で、誰かが行く必要がある。それを、お任せしますよ」  敵陣に宣戦布告代わりに突っ込んで来い。  初老の男の言葉の真意は、そんな容赦のない物だったが、能天気にファウストは返す。 「分かりました! ふふっ、バレンタイン家って、色んな種族の血が入ってるせいか、可愛い子とか美人が身内に多いから楽しみですよ!」  好色めいたことを言うファウストに、軽蔑しきった声で赤毛の男は言った。 「亜人や獣人どもを貴族の血に入れる汚れた輩です。戯れもほどほどに」 「ははっ、分かってます!」  明らかに分かってそうにない声でファウストは返し、件の舞踏会に参加することにした。  そんな、色々と背景が黒々した舞踏会に、アナタ達は参加するよう指令を受けました。  服装や装飾品は、アナタ達を招くバレンタイン家が全て用意するとの事ですので、好きなものを頼むことが出来ます。  アナタ達を舞踏会に招いた目的は、そうすることで敵対する貴族などがどういう反応をするのか見極めるためとの事です。  ですのでアナタ達は、普通に舞踏会に参加してくれれば良いとの事です。  この指令に、アナタ達は――?