《悲嘆の先導者》フォー・トゥーナ Lv 41 女性 ヒューマン / 墓守


司令部は、国民から寄せられた依頼や、教団からの命令を、指令として発令してるよ。
基本的には、エクソシストの自由に指令を選んで問題無いから、好きな指令を受けると良いかな。
けど、選んだからには、戦闘はもちろん遊びでも真剣に。良い報告を待ってる。
時々、緊急指令が発令されることもあるから、教団の情報は見逃さないようにね。


【夏祭】トウホク七夕祭りを楽しもう!
普通|すべて

出発 2019-07-23

参加人数 2/8人 春夏秋冬 GM
 東方島国ニホンは、東西に細長い国だ。  それだけに、地域ごとに気候の差が結構ある。  そうした気候の差は、同じ起源を持ったお祭りの時期が、地域ごとに違う、なんてことが起る一因になったりする。  なにしろお祭りは、するとなると一大事。  大抵は、農作業がひと段落してから取りかかるのが一般的だ。  だから、早くから気温が上がる地域と、そうでない地域では、お祭りの開催時期がずれることはよくあること。  七夕祭りも、そうした物のひとつだ。  田植えが終わり、一息ついて。  余裕が出た時期に、祭りを始める。  そんな事情があるので、七月七日以降にも、七夕祭りがある地域は多い。  トウホク地方も、そのひとつ。  七月の中旬から八月の初旬まで、七夕祭りをしている所は幾つもあった。  とある神社。  元々は稲荷神社だったのだが、ご神体の八百万の神が居なくなっているせいで、無神の神社も例外ではなかった。 「笹だ、笹。笹もっと持って来い」 「久しぶりの七夕祭りだ」 「盛大に祝うぞ!」  賑やかに楽しげに、祭りの準備を大勢の人々がしている。  トウホク地方は、幕府が切り捨てた地域だ。  そのせいで、ヨハネの使徒やべリアルに荒らされ、祭りなど出来る余裕がなかった地域でもある。  けれど今は違う。  トウホク地方が荒らされることに怒った妖怪たちにより、ヨハネの使徒は倒され、べリアルは引き裂かれた上で大岩で潰すなどして封じている。  お蔭で治安は良くなり、お祭りをする余裕も出来たのだ。  そうした妖怪たちをまとめている頭目が、七夕祭りの準備をしているこの場所に来ていた。 「これはこれは、悪路王の親分さん」 「おう。盛況じゃねぇか」  祭りの差配をしている神社の神主に声を掛けられ、悪路王を名乗っている『芦屋道満(あしや どうまん)』は応えを返した。  道満は、半鬼のデモンだ。  そうでありながら、トウホク地方の妖怪の顔役たちを次々に打ち負かし、配下に収めている。  この場に引き連れている2人の妖怪も、そうして従えていた。  1人は2mを超える巨大な鬼。  1本角の『豪鬼(ごうき)』。  もう1人は、煙管をくゆらせる、艶やかな色気漂う女妖怪。  煙妖怪『閻羅閻羅(えんら えんら)』。  2人の様な強力な妖怪を従え、今ではトウホク地方の妖怪たちの、実質的な取りまとめ役として周囲には認知されていた。  それとは別に、東ニホンの反政府軍の顔役として動いているのは、知る人ぞ知る事実であったが。  そうとは知らない神主は、にこやかに道満と話し、ひとしきり話したあと、道満は祭り会場から離れた。 「楽しみにしてるぜ!」  大きく笑顔を浮かべ、道満は別れの言葉を口にすると、豪鬼とえんらを引き連れていく。  しばし歩き。人気がなくなった頃、ニホンとは違う国の人間が接触した。 「見取り図は出来ましたか?」 「おう。これだ」  紳士風の男の言葉に、道満は懐から1枚の紙を取り出す。  それは先ほどまで居た、七夕祭り会場の詳細な見取り図だった。 「それがありゃ、爆破の魔方陣を仕掛けるのに手間が省けるだろ。グラバーよう」 「……ええ、確かに」  芦屋道満の言葉に、グラバーと呼ばれた紳士風の男は、見取り図を確認してから返す。 「これだけ詳細なら、あれらも動き易いでしょう。巧く爆破魔方陣を仕掛けることが出来る筈です」 「そりゃ良かった。爆破魔方陣、ヘルヘイム・ボマーだったか? すごい威力なんだよな?」  道満の言葉を、グラバーは几帳面に正す。 「正確には、サクリファイスの残党から手に入れたヘルヘイム・ボマーの術式を扱い易く作り直した物ですが、そうですね……大勢の人が死ぬでしょう」  笑顔でグラバーは続ける。 「そうなれば、こちらとしては好都合です。死者が出れば出るほど、憎悪の火はつけやすい」 「火をつけるのは、そっち。一度点いた火を大きくするのが、俺の役割って訳だ」  道満も笑みを浮かべ返す。 「そっちが事件の首謀者は反政府軍だって噂を流し、そこで俺が煽るような動きをすりゃ良いわけだ」  「ええ。噂を流すのは任せて下さい。魔女どもを追い詰める時に情報操作をした時のノウハウを披露しますよ」 「はは、おっかねぇ。こんなことの片棒担ぐのに手を貸してるのがバレたら、俺も洒落にならねぇ。だからよ――」  グラバーの肩に腕を回し、念を押すように道満は言った。 「いざとなったら、俺達をアンタの国に逃がす手筈は、抜かりなくしてくれよ」 「俺達、ですか……」  豪鬼とえんらに視線を向けたあと、グラバーは続ける。 「そちらの2匹、随分とお気に入りのようで」 「そりゃ、こいつらは使えるからな。豪鬼はめっぽう強えし、えんらは色っぽい。手放すには、惜しい」 「……そうですか。まぁ、その程度なら構いません」 「おおっ、さすが太っ腹じゃんか! だったらついでによ、前から言ってるのも叶えてくれよ」 「……こちらが捕獲している、狐の八百万に会わせろ、ですか……」  どこかげんなりとした響きを滲ませながら、グラバーは言った。 「アレは、ようやく捕獲した代物です。ただでさえ動物系の八百万どもは、アシッドに感染して強力なべリアル化することを恐れ、隠れている中で見つけたんです。早々おいそれとは」 「いいじゃんかよ~。前から言ってんじゃん。どうせ殺すんなら、その前に楽しませろって」  好色な笑みを浮かべ道満は続ける。 「俺よぉ、八百万とはヤったことねぇんだよ。殺す前に、なっ。ちょっとぐらい味見するのは良いだろ」 「……それは」  言いよどむ、グラバー。  そんなグラバーの背中を、道満はバンバン叩くと、さっさと離れていく。 「じゃ、頼んだぜ! 嫌だって言うなら、俺、やる気なくしちゃうかもな~」  言いたいことだけ言って去っていく道満に、グラバーは心の中で舌打ちしながら、同じくその場を後にした。  などということがありましたが、それはそれ。  今回の皆さんの指令には関わりがありません。  今回の指令は、トウホク地方で開かれている七夕祭りに参加することです。  そのお祭りは、とあるご神体のいない稲荷神社で行われます。  参道の入り口で、提灯を貰い。  そこからいくつかの鳥居を潜り抜け、境内に設置された笹に、短冊をつるすという物。  移動する参道は距離があり、途中途中に屋台や出店が幾つもあります。  種類は多く、長椅子の置かれたお茶屋さんでは、抹茶と美味しい和菓子が。  小物の出店も数多く、簪や、色鮮やかな組み紐に、根付けと呼ばれる日本特有のアクセサリーを売っている所も。  他にも、リンゴ飴や餡子たっぷりのたい焼きを売る屋台もあれば、シックな風呂敷を売っている所も。   なぜか、名前を彫り入れてくれる木刀、なんてものまで売られています。  そんな屋台や出店が立ち並ぶ参道の先、たくさんの笹が置かれた境内に短冊をつるせば、書かれたことが叶うと言われています。  そんな七夕祭りに参加するよう、指令が出されました。  目的は、ニホンでの友好と、各地域で浄化師が少しでも動きやすくなるよう、現地の人達に自分達のことを知って貰うことです。  その一環として参加して貰う七夕祭りは、現地にとけ込んで貰うために、浴衣を着て参加するように言われています。  必要な浴衣は、教団の方で用意するので、事前に好みの浴衣をリクエストしてくれとの事でした。  この指令に、アナタ達は――?