《悲嘆の先導者》フォー・トゥーナ Lv 41 女性 ヒューマン / 墓守


司令部は、国民から寄せられた依頼や、教団からの命令を、指令として発令してるよ。
基本的には、エクソシストの自由に指令を選んで問題無いから、好きな指令を受けると良いかな。
けど、選んだからには、戦闘はもちろん遊びでも真剣に。良い報告を待ってる。
時々、緊急指令が発令されることもあるから、教団の情報は見逃さないようにね。


【神捧】琥珀色の闇
普通|すべて

予定 2019-01-28

参加人数 4/8人 土斑猫 GM
「久々の来客だね。さて、お手なみ拝見といこうか」  淡く輝く琥珀の中で、彼女は楽しそうに。酷く楽しそうにそう言った。  場所は、教皇国家・アークソサエティはルネサンスの南。その一角に広がる、スラム街。奴隷も混じる貧困層が暮らす場所。事件は、そこで起こった。  それは、月のない夜の事。人気(ひとけ)が失せた街の外れに佇む一つの人影があった。見れば、それは黒いローブを羽織った痩身の男。彼は街を見回しながら、くぐもった声で言う。 「……哀れだな」  闇色のローブが、夜風に揺れる。 「同じ人でありながら、かくも虐げられ、辛酸を強いられるか……」  そんな言葉と共に、男の手がスルリとローブの中から滑り出る。その手に握られていたのは、一本の小瓶。 「だが、それも今宵まで。これで、全ての苦しみは終わる」  すると、男は小瓶の蓋を開けると逆さに返した。開け放たれた口からサラサラとこぼれ落ちるのは、青白く光る粉。それは夜風に乗り、スラム中に広がっていく。  それを見届けると、男は囁く様に言った。 「全ては我が主と、カタリナ様の御名の元に……」  男の名は、『アラン・アビー』。人の世の滅びを願う宗教組織、『サクリファイス』の幹部の一人だった。  次の日、いつもの朝はスラムに来なかった。  昨夜眠りに着いたスラムの住人達が、目覚める事はなかった。日が高く登っても、彼らは、昏々と眠り続けた。寝返りも打たず、寝息さえも立てず。その様はまるで、生き物として、大切な何かが抜け落ちている様にも見えた。  元より、治安の悪い地域。他所から訪れる者もおらず、事が発覚するのに丸一日を要した。  クリスマスが近づいた深夜、アランの姿はスラム街の一角にあった。 「あと、一つ」  彼はそう言うと、手にしていたナイフで自分の手首を切り裂く。飛び散った朱い雫が、彼の顔を濡らす。アランはそれを気にする様子もなく、その身を屈める。伸びる血染めの指。それが、地面の上に複雑な紋様を刻む。ブツブツと紡がれる、言の葉。すると、描かれた紋様が朱い光を放ち、地面に染み込む様に消え去った。  それを見届けると、アランはゆっくりと立ち上がり、背後へ向き直った。 「来たか。邪教の使徒よ」  いつの間に現れたのだろう。4人の人物が、彼を取り囲んでいた。身にまとう礼装。手にした魔喰器。浄化師だった。  無言で自分に刃を向ける浄化師達に向き直ると、アランは全てを受け入れる様に両手を広げる。 「来るがいい。私の役目は終わった」  次の瞬間、真っ赤な血飛沫が彼のローブを染めた。 「もう……遅いのだよ……」  言い遺す事はないかと訊かれ、アランは血溜りの中で薄笑みを浮かべた。 「術式の設置は、すでに終わった……。後は、時が来れば『サクリファイス・タナトス』は自動的に発動する……。贄は、このスラムの住人全てだ……。避難させる事は……かなうまい……。これだけの数……。さぞや多くのベリアルの、糧となろう……」  青ざめた浄化師が、止める方法を問い詰める。しかし、返るのは勝ち誇った嘲りの言葉。 「無駄だ……。術式は、止まらない……。スラム(ここ)の者達は、目覚めぬ……。為す術はない……。お前達は、ただその時を待てば良い……」  響く笑いが、溢れる鮮血で濡れる。 「主よ……。今、お側に……」  最期にそう呟いて、アランは息絶えた。  その後の調査で判明したのは、驚くべき事実だった。  昏睡するスラムの住人達全ての魂が、抜けていたのだ。  おそらくは、かのサクリファイスの男が何らかの魔術的手段を持って、住人達の魂を抜き出したのだろう。  教団の上層部は、頭を抱えた。  抜き出された魂は擬似的に幽霊と化しており、離れた肉体との関係を断ち切れないままスラム街を漂っている。もし、このままサクリファイス・タナトスが発動すれば、幽霊状態となっている住民全てが生贄となる。そうなれば、大量の高スケールベリアルが発生し、街の中心部に雪崩込む事が予想された。  彷徨っている幽霊達をサクリファイス・タナトスが発動する前に肉体に戻し、住民を避難させれば、件の魔術は不発に終わる。けれど、肝心の方法が見つからない。  スラム街の住人の数は数百人。それだけの数の魂を操作するのは、容易ではない。  浄化師の中には悪霊を浄化する術を持った者もいる。しかし、幽霊とは言え、擬似的なもの。肉体は生きている。浄化してしまえば、間接的に全ての住民達を殺害する事になってしまう。そんな事が、認められる筈もない。  サクリファイス・タナトス自体を解除する案も上がったが、時限設置された術式は発動するまでその所在地はおろか、数すらも看過する事が不可能だった。  想定されるタイムリミットは、クリスマスの夜。  教団内に、手詰まり感が漂い始めたその時――  『レヴェナント』の捜査員から、一つの報告が飛び込んできた。  彼曰く、アークソサエティの東南に位置するアールプリス山脈の奥に、『琥珀の墓』と呼ばれる化石木の森がある。そこに、『琥珀姫』と呼ばれる魔女が住んでいるらしい。かの者は世界最古の魔女の一人で、特に霊魂の扱いに精通しているという。  彼女ならば、乖離した大量の魂を元に戻す術を知っているかもしれないと言うのだ。  しかし、件の魔女の元に行くのは容易くはない。彼女は多くの悪霊を使役しており、それを利用して琥珀の墓全体に呪いをかけている。それは、『魂縛り』と言う呪い。目標とした者の魂を束縛し、術者の手駒としてしまうと言うもの。極めて強力な呪いで、あらゆる生物をその支配下に置いてしまう。そして、その存在が殺されると呪いは殺した者に乗り移り、新たな手駒にしてしまう。琥珀の墓にはそうやって琥珀姫の手駒にされた生物が、番犬代わりにうろついている。彼女は、そんな森の奥でひっそりと暮らしているのだ。  彼女に会うには、そんな番犬達を打ち倒した上、その後に襲い来る呪いに打ち勝たねばならない。  悩む時間はなかった。時が来れば、時限設置されたサクリファイス・タナトスが発動する。阻まねばならない。どうあっても。  数に任せれば、幾ばくかの犠牲の上でかの魔女の元にたどり着く事は出来るだろう。しかし、届いているテロの情報は一つだけではなかった。手勢を無駄に分ける事は出来ない。  選ばれたのは、数組の浄化師達。  得体の知れない魔女に対する恐怖はある。けれど、それを振り切って彼らは歩み出す。  その肩に数多の人々の、命を背負って。
【神捧】朱染の聖夜
普通|すべて

予定 2019-01-27

参加人数 3/8人 土斑猫 GM
 世界が、朱に染まろうとしていた。  現人類世界の始祖の誕生祭たる、クリスマス。祝福と歓喜が世界に満ちる日。そして、今宵は歴史に残る聖夜になる事を、この地の全ての人々が確信した。ただし、その歴史を象るのは清き星の光ではない。それは、禍しくぬめる血の香り。  人類の滅びを望みとする、『サクリファイス』。其が企てしは、死の祭典。アークソサエティ各地で起こる大規模テロ。  『口寄魔方陣』、『ヘルヘイム・ボマー』、そして、『サクリファイス・タナトス』。次々と開く、禁忌の華。響き渡るベリアルの咆哮。夜闇を震わす爆音。贄として喰われゆく人々の悲鳴。  それらが奏でる狂躁曲の中、浄化師達は戦いに身を投じていく。湧き上がる絶望と、心を蝕まれる恐怖に耐えながら。  その地獄の様な光景を眼前に、そびえる建物が一棟。  薔薇十字教団本部。いつもは、大勢で賑わっている場所。けれど今は、ひっそりと静まり返っている。本来、守りについている筈の浄化師の姿もない。ひょっとしたら、その殆どが外での戦いに駆り出されているのかもしれない。  そんな本部建物の前に、幾つかの人影があった。  黒衣を纏い、目深にフードを被ったその数、6人。彼らは無言で頷き合うと、洗練された動きで本部の敷地内に入っていく。それぞれが素早く庭木の間に身を潜め、様子を伺う。やはり、誰かが咎めに来る様子はない。そのまま、入口へと走り込もうとしたその時、  甲高い音を立てて、門が閉じた。6人の内5人が足を止め、振り返る。残る1人はその場で立ち止まり、正面の入口を見据える。時を置かず、その中から飛び出してくる数人の人影。  浄化師。  理解する前に、6人は完全に包囲されていた。  同胞の舌打ちを耳にしながら、中心に立つ人物が声を上げる。まだ若い、女性の声。 「これはこれは。浄化師の皆様方、御手も薄い時でしょうに。ご歓迎、感謝いたします」  言いながら、被っていたフードを脱ぐ。現れたのは、肩まで伸ばした銀髪を揺らす少女の顔。けれど、それを前にしても浄化師達に安堵の様子は浮かばない。それを見て、少女は困った様に笑う。 「そんなに、怖い顔をしないでくださいな。これでは、お話も出来ません」  小首を傾げる彼女に、浄化師の1人が誰かと問う。少女は「これは、失礼しました」と言うと、スカートの両端を摘んで優雅にお辞儀をした。 「わたしは、サクリファイスが幹部の1人、『アルマ・アクロイド』と申します。どうぞ、よしなに」  唱えられた名に、浄化師達は頷き合う。伝えられた情報の中にあった名だった。  その様を見たアルマが、可憐に笑う。 「そのご様子ですと、わたし達の計画は既に掌握済みだった様ですね。その上で、本部そのものを囮として誘うとは。『ヨセフ・アークライト』ですか? この様な愚策とスレスレの奇策を用意したのは?」  返事は、ない。肯定と受け取ったアルマはやれやれと溜息をつく。 「噂通り、食えない方の様ですね。この機に乗じて、邪教徒の巣を滅茶苦茶にしてやろうと思ったのですが」  そう言うアルマ達に向かって、浄化師達は無言で武器を向ける。その目に、命を屠る痛みの色はあっても、慈悲の色はない。けれど、それを見てもアルマの顔に焦燥や絶望の色が浮かぶ事はなかった。 「問答は無用ですか? 邪教徒らしい事です。ですが、わたし達がただ辱めを受けるとは思わない事です」  その言葉を合図に、他の5人が一斉に短剣を取り出した。  浄化師達は言う。抵抗は無駄だと。大人しく贖罪を受け入れれば、苦痛は与えないと。しかし、それを聞いたアルマは嘲る様に破顔する。 「贖罪? 何を償えと? 人の滅びは主の御意志! それを阻むあなた達こそ、裁かれるべき存在!」  途端、彼女の眼前に展開する蛍緑の魔方陣。 「!」  口寄魔方陣。物体や生物の遠距離移動を瞬時に行う、禁忌魔術。 「この事態、わたし達が予想していないとでも?」  叫びにも似た嬌声。  事態を察した浄化師達が身構える。答える様に、魔方陣からまろび出る大きなモノ。床に落ちたそれが、ゆっくりと身を起こす。サララと流れ落ちる、黒く長い髪。中から現れるのは、可愛らしい少女の顔と一糸纏わぬ肢体。細い手が床を掴み、華奢な身体が艶かしい曲を描く。けれど、晒された彼女の全貌を見て劣情を抱く者はそうはいないだろう。何故なら、美しい少女であるのは上半身だけ。その下で蠢くのは、無数の緑鱗に被われた長大な蛇の身体そのもの。  見た浄化師達は、瞬時にその正体を把握する。  『メデューサ』。  長き刻を経た蛇性が集まり、変化した生物。人を魅了し、思考力を奪い、餌食とする危険な存在。  しかし、場の浄化師達を警戒させしはそんな事ではない。  彼らの目の前で身を揺らす、メデューサ。その身体を覆うのは、血の色に明滅する無数のひび割れ。淡い胸のふくらみの間で鼓動するのは、地獄の様に朱い魔方陣。  意味する事は、ただ一つ。そう、このメデューサは『ベリアル』。外見から察するに、スケールは2。  紅く濁った双眼を揺らし、ベリアルが身を屈める。喉の奥から響く、威嚇音。攻撃態勢。囲む浄化師達が、迎撃態勢をとる。見つめる彼らの目に、警戒はあれど恐怖はない。スケール2は、確かに危険。けれど、経験を積んだ浄化師であれば倒せるレベル。まして、相手は一体。こちらは複数。後れを取る理由は、なかった。迎え撃つべく、武器を構えたその時―― 「お待ちを」  凛とした声が、夜闇を揺らす。  声の主は、アルマ。話しかける相手。仲間でもなければ、浄化師達でもない。見つめるのは、ただ一体。 「ベリアルよ。気高くも猛々しき、主の御子よ」  まるで、想い人に囁く様に声がけながら、アルマはベリアルに近づいていく。 「貴女は強い。けれど、世の汚れを祓うには。主の勅を果たすには。足りない。まだ、足りない。だから」  その声に応じる様に、ベリアルが振り向く。その目に宿る光は親愛のものではない。殺戮の衝動だけに輝く、邪悪な光。けれど、アルマは構わず近づく。恋する、少女の様に。ベリアルが、血臭のする呼気を吐く。事態を察した誰かが、叫んだ。それに応じて、躍りかかる一人の喰人。けれど、その身をアルマが放った不可視の力が弾く。迫るベリアル。彼女は、受け止める様に両手を広げる。広げて、歌う。 「貴女に、力を捧げます。世界の汚れを。歪みを。偽りを。全て消し去るための力を」  瞬間、真っ赤な飛沫が弾ける。呆然と見守る浄化師達の視線の先で、ベリアルがアルマの肩に喰らいついていた。長い蛇の身体がうねり、華奢な身体に巻きつく。その苦痛の全てを受け止めながら、アルマは例えなき恍惚の中でベリアルの身を抱きしめる。血に塗れた顔に凄絶な笑みを浮かべ、その言葉を紡ぐ。 「さあ、受け入れたまへ!」  瞬間、他の5人が持っていた短剣を一閃させる。朱く飛沫を上げるのは、各々自身の手首。  ボタボタと落ちる、血の雫。描く、真円。魔方陣。輝く。真っ赤に。夜空を、染めて。同時に倒れ伏す、5人。  ――禁忌魔術・『サクリファイス・タナトス』――  光の中、絡み合う影。その様は、睦み合う恋人同士の様に美しく、気高く見えた。  空へと昇る光。その中から、ゆっくりと現れる。  其を前にした浄化師の1人が、十字を切った。それは、これから起こる惨劇に身を投じる同胞の無事を祈るものか。はたまた、教示に殉じた彼女達に捧ぐものか。  そんな彼らを睥睨し、『ベリアル・スケール3』はおぞましい咆哮を上げた。
牧場主は心配性?
とても簡単|すべて

予定 2019-01-22

参加人数 3/8人 真朱 メグル GM
 ミズガルズ地方の北に位置し、一年を通して、国土全体に雪氷が覆う国、樹氷群ノルウェンディ。  海賊王ヴァイキングの血を引くという王の治めるこの国。  元を辿れば海賊に行きつくためか、一般市民に至るまで豪快な豪傑揃いだというが――。  この地には豊かな自然がありのままの姿で残されていることで有名な、トゥーネという地域がある。『竜の渓谷』の成立以前は、ドラゴンたちの住処でもあったという。 「ここトゥーネじゃ、林業やトナカイの放牧が行われてるってのは教団の人なら知ってんだろ?」 「ええ、もちろん。観光に次いで、大切な産業の一つでらっしゃると存じていますが」 「そうだ、それから星だな! この辺は強い灯りもないしな、綺麗だぞ!  空気が乾いてるからだか何だかで、そらあキラキラ光ってよお、どこの国、どこの土地にも負ける気がしねえな!」  主人は上機嫌に、歌うように続ける。 「オーロラもいいぞ、これぐらい寒いとこじゃねえと見られねえから、暇があったらいい場所教えてやるぜ」 「そうですね、機会があれば――それで、今回はどのようなご用件だったか、お聞きしても?」 依頼者である、とあるトナカイ牧場の主人は、教団員を見て口をまごつかせる。 「それがさあ、まあこの辺の産業であるとおり、うちもトナカイを飼ってるわけだが……」 「トナカイに何か、異変が?」  司令部教団員に緊張が走る。  ベリアルの魔の手がすぐそこに伸びているというのならば、早急に対処しなくてはならない。 「いや、そうでなくてな。立派だってのが認められて、今度王族の方々に献上することになっててよ」 「それはそれは、素晴らしいことではありませんか」  司令部教団員は安どのため息を漏らした。めでたい報告だというのに、何が問題なのか、主人はちらちらと様子を伺うように教団員を見ている。 「ああ、もちろん誇りに思ってらあ! でも最近、テロだのベリアルが出ただのって騒いでるだろう? 大事なトナカイに何かあったらと思うとそわそわしちまう」  なるほど、と司令部教団員は合点がいった。この男性は思いのほか心配性らしい。まあ敬愛する王に献上する品なのだから、気にかかってしまうのも仕方のないことなのだろう。 「我々に、トナカイの警備をしてほしいというご依頼なのですね」 「ああ、そういうこった! いやすまねえ! 自分でも小心者で情けねえってのは自覚してるんだが、俺も献上品になるなんて思ってもみなくて緊張しちまってな」  主人は苦笑を浮かべながらがしがしと頭を掻いた。 「いえ、忠誠心に厚いノルウェンディの方らしいかと」 「忠誠……ってのとは違うかもしれねえが、そうだなあ! 王族の皆さんには先祖から世話になってるからよ、いいものを差し上げたいし、がっかりさせたくねえわけだ」  安堵したような表情で言った主人に、司令部教団員は力強く頷いて見せた。  特に危険な任務というわけではないようだが、おそらく警備する範囲が広い。多くの教団員を配置した方がいいかもしれない。 「いてくれるだけで心強いんだ! よろしく頼んだ! まあ、近くに居てくれさえしたら、何してくれても構わねえしな。  近所の食堂の女将がトナカイ料理教室なんてのもやってるから、夕飯の時間に寄ってみるといいんじゃねえかな。  あとは運が良けりゃあ綺麗なオーロラが見えるし、星でも見て暇をつぶしてくれ。  どっかの小屋でゲーム大会があるかもしれねえしな。あいつら身内ばっかでやってるからよ、刺激が足りなくて調子乗ってやがる。  お灸を据えてやってくれ。……それから、悪ガキどもが遊べ遊べって騒ぐかもしれねえが、教団の方々が珍しいんだろうな、許してやってくれ」  ドアの隙間からじいっとこちらを見つめている子供たちの姿を見つけて、主人がため息をついた。司令部教団員は思わず頬を緩ませて「なるほど、色々とありがとうございます」と頷きを返す。  そして思案する。今回の任務は、任務というより――浄化師たちの息抜きと成り得る案件のようだ。  難しい顔をした司令部教団員に、主人が右手を差し出して「まああれだ」と豪快に笑う。 「トゥーネはいいとこだ、せっかくだしな、満喫していってくれよな! 今後ともよろしく頼むぜ!」