《悲嘆の先導者》フォー・トゥーナ Lv 41 女性 ヒューマン / 墓守


司令部は、国民から寄せられた依頼や、教団からの命令を、指令として発令してるよ。
基本的には、エクソシストの自由に指令を選んで問題無いから、好きな指令を受けると良いかな。
けど、選んだからには、戦闘はもちろん遊びでも真剣に。良い報告を待ってる。
時々、緊急指令が発令されることもあるから、教団の情報は見逃さないようにね。


自分の知らない一面
とても簡単|すべて

予定 2019-10-25

参加人数 3/8人 虚像一心 GM
「ちょっとすみませぇん、そこの浄化師さまぁ?」  教皇国家アークソサエティ「ソレイユ」を一人で歩いている浄化師に、後ろからある女性が呼び止めてきた。  その独特の話し方に多少心当たりがある浄化師は、それが誰かを予想し、一体何の用だと思い振り返る、と。 「新しい薬が出来上がったので、お試し、しませんかぁ?」  ……ああ、そうだった。この人が呼び止める理由はそれだった。  呼び止めた女性――カーリンは、ソレイユでは『薬屋』として働き、その店の宣伝のためにこうしてたまに外で薬を売っている。  この前は確か……感謝の言葉が言えない人のために自白剤を改良したものを渡してきた、と記憶している。  なら今回は一体どんな薬を試そうとしているのか、と浄化師は話を聞く。 「今回はですねぇ、ちょっと面白そうなものを作ってみましてぇ」  ……嫌な予感しかしない。 「これはぜひとも浄化師さまに使っていただくのがベストではないかとッ!?」  のんびりした口調から一変。  襲い掛かろうとする勢いでずずいっと近づいてきたカーリン。  その目は『逃がしませんよ?』と語っているように見えた。 「自分がいない間、パートナーの方が一体どういう風に過ごしているかどうか、気になりませんか気になりますよね!?」  まだ何も言っていないし答えていないのだが……そう言われれば気になる。  自分がいない間のパートナー、自分の知らないパートナーの一面……気にならない方がおかしい。 「そこでこの薬の出番です!」  そう言ってカーリンが懐から取り出したのは、透明な液体が入った小瓶。 「この薬、な、なんと――『透明になれる薬』なんです! あ、もちろん一時的なものですし、完全になれるわけじゃありませんけどねぇ」  にわかには信じがたいが……なるほど、この薬を飲めば透明になれるのか。  そう思い、その薬に手を伸ばす浄化師に、だがカーリンは手を引っ込めた。 「と、お思いでしょうけどぉ……そうじゃありませんよぉ」  思考が顔に出ていたのか、それを読んだカーリンはそう言った。 「透明になれる薬なんて、そもそも存在しませんよぉ。だって原理がわからないんですしぃ、そもそも存在していたら大問題になるじゃないですかぁ」  確かに、そう言われてみればその通りだ。  飲めば透明になれる――どうやって?  仮に透明になることができたとしよう。で、それで何をするのだ?  答えは決まっている――自分のやりたい放題。誰にも見えないし、悟られないのだから。  故にそのような薬は存在してはいけないのだと。 「ですので、それを疑似的に再現するためには、もう一つの薬が必要なんですぅ。それをパートナーの方に飲ませることで、特定の人物だけ見えないようにすることができるんですぅ」  そう言ってカーリンが取り出したのは、別の小瓶。その中には白い液体が入っていた。 「『盲点』ってご存じですよねぇ? 目の構造上視覚では見えない部分。  白の薬が目、透明の薬が盲点の代わり、と考えればわかりやすいですかねぇ」  なるほど、特定の人物にしか効果がないから透明の意味がない。  だがそれは、使い方次第では疑似的に透明になることができるのだと。  そう、例えば――白の液体をパートナーに飲ませて、透明の液体を飲んだ自分がその近くにいれば、パートナーは自分に気づかない。晴れて透明人間の完成だ。  そこにいるのに気づかない、まさに盲点。故に透明と変わらない。 「この薬、白色ですけど、無味無臭なんですよねぇ。使い方はお任せしますので、ぜひとも楽しんでくださいねぇ。あ、一応言っておきますけど、変なことには使わないでくださいねぇ。怒られるのは嫌ですからぁ」  終わったらちゃんと結果報告を――と、カーリンは浄化師に二つの小瓶を渡した。  それを受け取った浄化師は、どのようにしてパートナーに薬を飲ませようか、それを悩みながら再び街の中を歩く。  ――ふと。 「あ」  浄化師が見えなくなったところで、カーリンはあることを思い出した。 「そう言えばぁ、伝え忘れていましたねぇ。あの薬、効果は三十分しかないってことをぉ……」  でも、まぁ良いか――と、彼女は忘れてルンルン気分で店に戻る。  何かが起きたら、それは使用した本人が悪いのだと、そう思って。
【熱砂】生贄少年少女を救出せよ!
普通|すべて

予定 2019-10-28

参加人数 8/8人 春夏秋冬 GM
 サンディスタム。  この国では、数多くの国民が、人知れず消える事件が発生している。  それは終焉の夜明け団によるエリクサー生成が原因だ。  人間を材料にしたエリクサー生成。  それがサンディスタム各地で行われていることを、浄化師達が捕えた終焉の夜明け団への尋問で知ることが出来た。  これにより、サンディスタム各地に設置されている魔方陣の探索を本格的に開始。  ファラオの王弟であるメンカウラーの支持により、教団は積極的な活動を行うことが可能になっている。  それらは全て、浄化師達の活躍のお蔭だ。  彼ら、そして彼女達の活躍により、多くの情報が得られる切っ掛けとなり、各地で続々と魔方陣の発見に成功。  迅速に対処に当たっていた。  このまま進めば、サンディスタム内に設置された魔方陣は、全てが無力化されるだろう。  そうなる前に、終焉の夜明け団はエリクサー生成を急いでいた。 「同志マリエル。よくぞ来てくれました」 「相変わらず、薄ら寒い笑顔ね。人形遣い」  サンディスタムの廃墟となった街のひとつ。  そこに、マリエル・ヴェルザンディと人形遣いは居た。  街の入り口で出迎えた人形遣いに、上役からの指示で訪れたマリエルは冷たい声で返す。  これに人形遣いは、変わらぬ笑顔を浮かべ応えた。 「大事な同志をお迎えするのですから、笑顔ぐらい浮かべますとも」 「息をするように嘘をつくのね。貴方にとって私は、せいぜいが実験材料でしょうに」  冷ややかな声に、人形遣いは傷付いたというように大仰に返した。 「そんな! とんでもない! 信じて下さい!」 「……もういいわ。それより、魔方陣のある場所に案内して」  三文芝居に付き合っていられないと、マリエルは先を促す。  これに人形遣いは、変わらぬ笑顔を張り付けたまま、魔方陣のある場所に先導する。  道中、マリエルは人形遣いの左腕を見て言った。 「新しい腕を付けたのね」 「ええ。あの時、切り落とされましたから」  それは少し前、浄化師との戦闘で切り落とされた腕のことだ。  切り落とされた左腕は、右腕よりもほっそりとした物になっていた。 「偶には女の腕を付けてみました。どうです?」 「どうでもいいわ」  心底興味がないというように返すと、続けて警告するように言った。 「あの時のように、自爆に私を撒き込むのは止めなさい。警告は一度だけよ。2度目は殺すわ」 「そんなに怒らないで下さい。あの程度、カルタフィリスである貴女には大したことでは――」  人形遣いが言い終るより速く、マリエルは一瞬で口寄せ魔方陣を発動。  漆黒の刃をした鎌を召喚し、人形遣いの首を刎ねた。 「2度は無いと言ってるでしょう。私を、その名で呼ばないで」  刎ねられた首を拾いながら、人形遣いは返す。 「これはこれは、申し訳ない。物覚えが悪いもので」  軽い口調で返しながら、人形遣いは首を切り口に付け、魔力の糸で繋げ固定した。  それを見ていたマリエルは言った。 「貴方の絡繰りは、分かってるのよ。本体の場所も、アークソサエティの何処かに居ることまでは掴んでるわ。最後通告よ。2度と、私を怒らせないで」 「……ええ、肝に銘じておきますよ」  お互いを切りつけ合うような気配のまま、2人は魔方陣のある場所に。  そこは、元々は街の広場として、ファラオの言葉を聞くための場所だった。かなりの広さがある。  そこに、100人以上の少年少女たちが捕らわれていた。  皆一様に、恐怖に顔を強張らせ、息を潜めている。  見ればその多くは、まだ子供と言ってもいい年頃で、ライカンスロープや、半竜のデモンが多いように見えた。 「…………」 「おや? どうしました? 同志マリエル」 「……子供が多いのね」 「ええ。浚うのに楽でしたから。安心してください。魔力の強い者ばかりです。良い、エリクサーになりますよ」 「……そう」  どこか自分を納得させるような間を空けて、マリエルは言った。 「意識があるままでは、扱い辛いでしょう。仮死状態にするから、少し待って――」 「必要ありませんよ。そんなもの」  変わらぬ笑顔で人形遣いは返す。 「前回の時に、データは取りました。もう、仮死状態にする必要はありません。魔力の無駄遣いになりますから、このままにしましょう」  それは意識のあるまま、耐え難い苦痛を子供達に与え、エリクサーにするということ。 「否定はしませんよね? 今さらですし。それに――」  表情を硬くするマリエルに、一歩近づき、人形遣いは言った。 「余計な魔力は、貴女としても使いたくないでしょう? 前回の戦いで、私の自爆から余分な相手を守ったせいで、無駄に魔力を使っているんですから。予備のエリクサーは、あとどれぐらいあるんです? そろそろ補給しないと、自分の魔力を使うことになりますよ」 「……分かってる。好きにしなさい」  マリエルは表情を強張らせながら返すと、人形遣いから離れる。  誰も傍に居ない場所に辿り着くと、自分自身を抱きしめながら呟いた。 「ダメよ、マリー……私は、死にたくないの……貴女と、離れたくない」  自らの内にある、もうひとつの魂に語り掛けながら言った。 「そのためなら、私は何でもするわ……ええ、何でもよ……」  自分を騙し言い聞かせるように、マリエルは呟き続けた。  そんな、エリクサー生成がされようとする廃墟の街に、アナタ達は指令を受け向っています。  それは少し前の指令で捕えた、終焉の夜明け団から得た情報に基づいています。  エリクサー生成がされる場所を聞き出した教団は、それを防ぐべく、アナタ達を派遣したのです。  目的地で、指揮を執っていると思われる人物の情報も聞き出せました。  それがマリエル・ヴェルザンディ。  生身の人間に、この世ではない場所から呼び出した死者の魂を封入することで作られる、カルタフィリスであるとのこと。  通常カルタフィリスは、ふたつの魂が反発し合い、あるいは侵食することで死亡する筈ですが、マリエル・ヴェルザンディは奇跡的に共存しています。  それにより、カルタフィリスの成功例として、不死に近い再生力と膨大な魔力を有しています。  ですが、カルタフィリスは自分で魔力を回復させることが出来ず、しかも平時でも消費し続け、魔力が尽きれば土くれと化し死にます。  それを避けるために、マリエル・ヴェルザンディは終焉の夜明け団に協力しているようです。  彼女の攻撃手段は、口寄せ魔方陣からナイフを射出し、それで傷付けるか、あるいは対象の影にナイフを突き刺すことで、動きを固定するシャドウバインド。  これは体力の1割を消費することで、束縛から逃れることが出来るようです。  そして大鎌による近接戦闘と、守りの要となる魔力障壁を使いこなすとの事です。  こうしたマリエル・ヴェルザンディの情報は、捕えた終焉の夜明け団から、不自然なほど聞き出せました。  その一方で、彼女と一緒に居た、人形遣いと呼ばれている人物の情報は、ほとんど聞き出せませんでした。  これらリーダ格の情報以外には、100人近い生贄が捕らわれているとのこと。  そして30人近い終焉の夜明け団が居ることは聞き出せました。  状況は厳しいと言えるでしょう。  ですが、放置は出来ません。  この指令、アナタ達は、どう動きますか?

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