こんなに美しい海なのに…人がいないのは残念ですね…自分達の見回りで皆が安心してくれるならと思っていたのだけれど人の少なさに少し考え込んでた所に差し出されたジュースこれは…?差し入れ、ですか…?あ、はい、ちょうど喉が渇いてきてたので、嬉しいですでも、クリス…あの、これ、一つの器にストローが二本刺さってます、けど…あの?戸惑いうっすら赤くなって問うそ、そうです、ねあまり負担を掛けてはお店の方に悪いですし…で、でも、これ…私には…難易度が高い、です…笑い出したクリスに「!?」からかったんです、か……?謝ってもダメ、ですクリスはシロップ入れないで飲んで、くださいね?…冗談です、よ(ほんの少しだけ笑って
「サップ…って、え、海に入るんですか……?あ、あの……でも今日はベリアルの警戒の為のお仕事、と……」「もしかして泳げない?」「え、泳げないわけでは…あまり早く泳ぐことはできません、けど…少しなら……」「じゃあ、問題ないよね。ベリアルが会場にいるかもしれないし、そっちも見ないとね?」「え、それはそうですけど…あの……」クリスに押し切られ、水着を選ぶなるべく胸の目立たないワンピースタイプにパーカーを羽織って「その…あまり見ないで下さい……昔から、水着になるとあまりいいことが無くて……」「どうして?凄く似合ってて可愛いのに」本気で褒めてるらしいことが分かって真っ赤になるアリシアそのまま二人でボードに
時間】夜・アリシア服装は短パンとタンクトップにパーカー水着は頑なに拒むだって、夜ですし…泳ぐのは危ない、ですし…それに、ちゃんと【宝物】を見つけてあげないと…水着姿をクリスに見られるのが恥ずかしいのは内緒どうしてこんなに恥ずかしいんでしょう、私…一生懸命宝を探して手元ばかり見ていたらいきなり口に押し込まれた甘い何か思わず見上げたら、クリス…?上ですか…?あ…綺麗なお月様ですね…私の姓がムーンライトだから、ですか?私が教団に保護された時もこんな月の綺麗な夜だったそうなんですだから、ムーンライト…お月様は、私のお母さんなのかも、しれませんね…クリスが…お兄さん…どうしてでしょう…それは、何だか……
・カクテルを飲むのはクリスアリシアに差し出されたのをニッコリ笑って横から取る「まさかアルコールじゃないよね?大人っぽいけど彼女はまだ17だからね」確かめる為に口にするクリスがふらついたのを見て支えるアリシア「クリス…?だ、大丈夫、ですか…?もしかして…強いお酒でした……?」「アリシア」(ん?酒じゃなかったって言おうとしたんだけど……おや?)・説明を受けた後荷物に入っていたメモ帳とペンをクリスに渡す「この間の依頼で使ったの、そのまま、バッグに入れてあったんです…ちょうど、良かった…」一時間で終わるなら、その間、私が頑張らないと、ですね…いつも、クリスが話してくれるのに、甘えてばかり、でしたし……
一緒に海辺を散歩しながら星空を眺めてなんだか夜空と星に包まれてるようで、いつもよりすんなり言葉が出てきます…七夕の風習は聞いたことがあります…亡くなっても会いたい程の思い、って…素敵、ですよね…夫婦じゃなくても、それ程思う相手がいると言うのは、幸せだなって…クリスには言ってませんでした…?私、10歳以前の記憶がないんです…気がついたらもう教団にいて…だから、私、大事な人がいたのかどうかも…分からないんです…私に感情がないから…捨てられてしまったのかも、しれません、ね…えそれは…パートナーだから、ですよね…?ありがとう…元気づけてくれてるんですねそうですね今は大切な友人が何人かできましたしふふっ