食べれる草… ふと 自分の親がこういうものに詳しく 色々教えてもらったことを思い出しアンタは鍋とか食器とか調達してくれでかい木の皮剥いで加工して枝で固定しろ 鍋も食器ももうそれで俺らの手元には米と塩とセリしかないサバイバルで合ってるシキ ひとまず俺の言うようにやってくれこんなもんか水は…太陽に晒せば川のでも飲めるけどもう沈みかけだし煮沸させるか、その前に火だな夜七草粥って…こんな和風なもんなのか…?(実物を知らないので不安)…訊いても良いかなんでアンタは契約直後から俺にくっつくんだはあ? それが理由か…?一目惚れ…アンタなは? 好きにってまあ アンタにそういう所あんの分かってるし今更驚かな、抱きつくなって…!
…アンタは元気だな どっから来るんだかアンタは 裏とかないから厄介いた 痛いって…! いきなり叩くな…特には何も思いつかなかった…いつまでおみくじで落ち込んでんだ小吉だろ そこまでの結果、か?…その年の運勢とか気にするのかアンタ…似合わないな(細かいことは気にしないタイプ…じゃなかったか)(機嫌悪くしたっぽいな…新年早々喧嘩すんのは…) バツが悪くなり目についた綿飴の屋台へ一人向かうシキ、何って甘いの好きだろ だからってニホンの味が好きか知らないけどさっきは その…言いすぎた(甘やかすとこうなるか…) 小さく溜息をつきつつ 屋台を見て…見て回るか? せっかくだし分かった分かった 引っ張るなよ 楽しげなシキを見て薄く笑む
ラ:貴方がアルトナ君ね? シキ母ライラに名を呼ばれ眉を顰め俺を知って…?ラ:貴方の養父の『ツェーザル・ディール』君。うちの魔術師だったの。エレメンツでブロンドの髪、翠の瞳。忘れもしないわ村がベリアルに滅ぼされたと聞いたから貴方達親子が気がかりだったのそれが私達の末子のパートナーだなんて 世間は狭いわ。と、ふんわり笑むライラその話はまたの時でいい。仕事の話を始めてくれ(シキ父ヒューベルトに目を向け)ヒ:話の分かる祓魔人で安心した。では、始めるか 二人に案内され、ベリアルが出現するという森にヒ:低スケールだ。お前達浄化師ならこれくらい簡単だろう? 眼前には二体のベリアル…赦しはしないベリアルはこの手で潰す
…シキ… 違う。あれは『ただのベリアル』だ 故郷を滅ぼし、育ての親の行方を眩ませた元凶にすぎない 剣を左手に持ち替え、シキに近寄る 自分の存在に気づいたシキが、黒く染まった双眸をこちらに向ける その黒い目が、なんとも痛々しい もうパートナーのことも忘れてしまったようだシキ、… 名を呼べば「なになにっ? アル!」と煌めいた瞳で駆け寄ってきた日々が、嘘のよう …また『大切な者』を失って、『一人』に戻る 何かが、頬を伝った気がした シキの寮部屋にて…シキ、アンタがベリアルになったら、容赦はしないベリアルは…この手で潰す(けど、実際、目の当たりにしたら俺は、深く絶望してしまうんだろうな)っ…(頬に触れられ、動揺)…うるさい
…貸衣装?気乗りしないなはあ…分かった分かった、だから騒ぐな…アンタ、女装でもしてみるか?(冗談)…ま、冗談だ。だから後ずさんな アルトナ衣装『全体的に白系のスーツ』やばいはもう聞いた(目にかかる長さの前髪を払いのけ)2シャドウ・ガルテンは慣れないとこだけど、町全体を見ると…悪くない…そうかもなシキ、もう良いから行くぞ…愛しいパートナー? 誰のこと言ってんだアンタ? シキのブーイングを背で聞き流し 偶然、目に入った星のランタンにぽう、と見惚れ…ああ…(見惚れてるのでから返事)…アンタ、何やってんだ? 状況を理解して、振りほどこうと考えたがまあ良いかとされるがまま…ん? …いや、待った誰が『お姫様』だ、誰が