「教皇国家アークソサエティ」と並び称されるほどの魔術国家で、タビ砂漠が主要都市の周りを囲む灼熱の地域である。
絶対王政によってファラオが国家を統治しており、薔薇十字教団サンディスタム支部と王政によって国力を維持している。
神として崇められるファラオの発言は、国家の総意として扱われ反抗は赦されない。
教皇国家アークソサエティ同様に階級や権力を持つ人間は国の中心部に集まり、一般層は中心部よりもやや外側に住んでいるようだ。
最もベリアルやヨハネの使徒の危機に晒され易い外側へ向かうにつれて、貧困層が住まう地域になっていたり、スラム街となっている地域が見受けられる。
貧困層のほとんどは奴隷であり、各国の中でも最も奴隷が存在している国だといわれている。
【モデル】
現代の世界地図における『エジプト』、『リビア』、『スーダン』、『チャド』を複合させた国家です。
ファラオによる絶対王政で統治が行われており、8名の神官が補佐役として身辺警護と雑務をこなしている。
商業は比較的自由に行わせているものの、権力者に歯向かうなどの行為を行う店は即刻退去、場合によっては店員全員の処刑などが行われるようだ。
ファラオは神として崇める存在であると共に、絶対に逆らえない存在である。
水や食料が基調であることから、農奴による農耕を中心に、商売や飲食業などを行う商人が経済をまわしている。
遺跡などの観光地も存在するが、基本的にファラオの墓であった場所などが多く、警備が厳重で楽しめるような雰囲気ではない。
ただし、魔術的な意味を持つ場所などが多いことから、魔術師などの観光客は比較的多い。
◆首都ヘリオポリス
国家の中心部であり、首都。
「薔薇十字教団サンディスタム支部」と、世界最大の川「ナール川」を中心に栄えている。
ナール川は、魔術的な思想の根本にもなっていることから、不思議な力があると神格視されており、
酪農を営む際に必ずこのナール川の川水を利用するため、国の生命線といっても過言ではない。
◆タビ砂漠
街を取り囲む、広大な砂漠。
国土の半分以上が砂漠で、一風変わった生物などが生息しているようだ。
また、ピラミッドなどは、基本的にこの砂漠に配備されている。
作物はおろか、植物すらまともに生えることの無い地域であったにも関わらず、
ナール川の大洪水から一転して、肥沃な土壌が確保できる地域となり、農耕が次第に根付いたことで国家として形成された。
ナール川の氾濫を起こしたとされる魔術師がファラオとなり、以降絶対的な力を持つ存在として君臨し続けることとなった。