
「エクソシスト(浄化師)」とは、「祓魔人」と「喰人」によるペアで構成された、
「ベリアル」や「ヨハネの使徒」といった世界の脅威を討伐し、世界の救済を遂行する存在である。
「アライブ」と呼ばれる魔術技術を身につけており、戦闘などを通して経験を積むことで、
それぞれのアライブに応じた「アライブスキル」を修得していく。
エクソシストは、「薔薇十字教団」に所属し、指令に従うことで活動を行うことが許されており、
私的な戦闘などは基本的に許可されていない。
教団の司令部より発令される指令を受け、問題の解決に向かうことになる。
「祓魔人(ふつまびと)」は、出生時から常人よりも多くの魔力を生成し、蓄積することができる特異体質の存在である。
生産能力が「魔力回路」のスペックを大きく上回るため、魔力の消費が追いつかずにパンクし、その結果喰人以上に短命であることが多い。
そのため、魔力の生産を安定させコントロールさせるために、「エクソシスト」として契約することが一般的となっている。
魔力を多く持つことで「ヨハネの使徒」に追われやすく、大切な人を失ったり、自分の命を落とす者も少なくない。
祓魔人は、喰人と異なり、「アシッド」の抗体を出生時からは持っていない。
パートナーとなる喰人と、「エクソシスト」となるための「契約」を行うことで、抗体を獲得することになる。
抗体によって、喰人よりは抵抗力が弱いものの、「アシッド」による影響を回避している。
教団は目撃情報を元に、祓魔人を教団に引き入れることで保護を行っている。
喰人同様に教団から交渉を持ちかけられ、自身を狙う「ヨハネの使徒」から周囲の人間を護るため、自身の保身のためなどから、教団へ向かう。
「喰人(くいびと)」は、出生時から「アシッド」に抗体を持ち、空気感染・血液感染に高い抵抗力を持っている存在である。
魔術の才能に恵まれており、複雑な魔術の魔術式を「何となく感覚で理解」したり、「魔術式を理論的に理解」しやすい脳の構造になっている。
また、常人よりも多くの魔力を保有し、魔力回路での生産能力が非常に高い性質を持つ。
しかし、その生産能力が「魔力回路」のスペック以上であるため、魔力の消費が追いつかずにパンクし、若くして命を落とす事が多い。
そのため、魔力の生産を安定させコントロールさせるために、「エクソシスト」として契約することが一般的となっている。
喰人として才を持つ者の多くは、6歳程度で常人が数年かかって習得する魔術を習得してしまったりと、その才能を開花させはじめる。
反面、魔力を多く持つことで、「ヨハネの使徒」に追われやすく、大切な人を失ったり、自分の命を落とす者も少なくない。
教団は魔術の才能を持つ者の目撃情報を元に、喰人を教団に引き入れることで保護を行っている。
「エクソシスト」が常に不足している教団は、基本的には金銭的な交渉などによって、教団に引き入れている。
多くの喰人は、自身を狙う「ヨハネの使徒」から周囲の人間を護るため、自身の保身のためなどから、教団へ向かう。
「エクソシスト」として活動するにあたって、「契約」の適性を判断する必要がある。
適性判断の基準は大きくわけて2つとなっており、契約を行えるかどうかを診断する。
1つ目は「祓魔人はアシッドの抗体を喰人の血液から作成する必要があるため、抗体を作成するにあたって適合するかどうか」
2つ目は「魔力量と、魔力の性質が互いに悪影響を及ぼさないか」
この適性判断「適合診断(シンクロテスト)」から診断された、適合の度合いを「同調率(シンクロ率)」という。
また、「同調率(シンクロ率)」が規定以上で、適合が行えるパートナーのことを、「適合者」と呼ぶ。
逆に「同調率(シンクロ率)」が規定以下の場合は、「非適合者」と呼ばれる。
(Illust:HUKI)
1.喰人と祓魔人で向かい合って立つ。
2.手押し相撲のように両手を前に出し、手の平に魔力が発現するように念じる。
3.そのまま、お互いに相手の手の平に、手の平をくっつける。
4.弾かれることなく、手の平をくっつけることができれば、「適合者」。
エクソシストとして、契約を結ぶことができる。
弾かれた場合は、「非適合者」。契約を結ぶことはできない。
・0%~30%
双方の手の平が、大きく後ろに押し飛ばされ、互いに後方へ倒れこんでしまう。
この現象が起きた場合には、「非適合者」であり、契約を行えない。
・40%~60%
双方の手の平が、後ろに少しだけ押し飛ばされる。しかし、体勢を崩すほどの形にはならない。
この場合は、「適合者」であり、契約を行うことができる。
・70%~95%
お互いに、ぴったりと手の平を合わせられる。
この場合は、文句なしの「適合者」であり、契約を行うことができる。
・96%~100%
ぴったりと手の平を合わせることのみならず、指を絡ませてカップル繋ぎが可能。
この場合は、まさに運命の出会いと言って差し支えない「適合者」であり、契約を行うことができる。
(Illust:HUKI)
1.喰人が刃物などでどちらかの手の甲を切り、血を流す。
2.血が出ている喰人の手を取り、祓魔人が片膝をついて、口付けを落とす。
3.喰人、祓魔人が、双方で決めておいた「アブソリュートスペル(魔術真名)」を同時に言う。
4.エクソシストとして、契約が完了する。
エクソシストが契約の際に決めた『絶対の信念を込めた言葉』のこと。
「魔術真名(まじゅつまな)」とも呼ばれ、発することで、安定させている魔力の生産量を解放し、互いの能力を最大限に解放する。
この言葉を唱えることは、「絶対」に何に変えてもそれをやり通すという信念を表すことになり、
アブソリュートスペルを唱えた相手とは、全力で対峙しなければ失礼にあたる。
力持つ「魔術師」なども、アブソリュートスペルを決めていることがある。
エクソシストは、アブソリュートスペルを唱える際に、「契約の際に安定させた魔力の生産力」をお互いに解放するため、
身体の一部をパートナーに触れさせる必要がある。
触れさせる箇所は自由だが、基本的には「頬に口付け」、「手を握る」、「キスをする」、「抱き合う」などとなる。