アシッド            

人間が世界の禁忌に触れた時、神が地上に降らせた雨「アシッドレイン」の影響で発生した瘴気。
紫色の霧や靄として視認することが可能で、見るからに体に悪そうなビジュアルをしている。
この瘴気を吸い込んでしまうと、個体差はあるが、約1分~24時間で魂は拘束され、肉体はベリアルそのものへと変化してしまう。
そして、ベリアル化した肉体が他の魂を喰らうことで、次々と魂が拘束されていく

アシッドの完全な浄化方法は未だ発見されていないが、魔力を込めて抑え込むことで、エクソシストであれば活動をストップさせることができる
活動を止めたアシッドはそのまま小さく押し込められて小さな塊になり、エクソシストか教団員が小瓶に保管し、「サルガッソー海」などに沈めることで被害を抑えている。

  拘束された魂            

拘束された魂は「神方術」によって作り出された鎖に繋がれ、黒い外套に身を包む。
魂や鎖には触れることができず、魂と会話をすることはできない。

ベリアルが弱ると空中に浮遊する形で出現し、誰にでも見ることができるが、
ベリアルによっては夥しい人数が繋がれており、耐性がない者が見ればトラウマになる光景である。

神方術
Illust:成世セイチ
  アシッドレイン            

アシッドが多量に含まれた雨を指し、別名「死の雨」とも呼ばれる。
かつて、人間が世界の禁忌に触れた時に世界の広域で降り注ぎ、多くの魂を奪った。

また、このアシッドレインの影響で、アシッドを多量に含んだ「海」には、地上に出現するベリアルとは比べ物にならないほど強力な化け物が跋扈している
渡航は命がけであり、異国との貿易などを行う際には必ずエクソシストが多人数同行しなければならないほどだ。
それでも、船が沈没させられてしまい、乗組員が全員死亡するというケースも珍しくない。
その為、海を私的に渡ることは固く禁じられており、沖に出ることは即ち死を意味する。

  アシッドの正体            

ウイルスと神方術が融合されているものであると考えられており、教団は「Ragnarok virus」通称「ラグナロク・ウイルス」と呼称している。
このウイルスに感染しないためには、喰人の血から作成したワクチンを接種する必要があるが、大変高価なため一部の富裕層以外では普及していない。
また、ワクチンを接種しているからといって、感染が完全に阻止できるわけではないため、人々は常にアシッドによる感染の恐怖に晒されている。