魔術について            

魔術行使時     魔術行使時2
           Illust:ルカ二

魔術」とは、自身の魔力や命を等価交換として使用することで、奇跡を発現する技術である。
魔術の開祖「アレイスター・エリファス」が世界に広めた技術で、人種を問わずこの魔術を使用して生活を営んでいる。
ただし、一般人が使用できるものは簡易的な魔術式で構築されたものが多数で、複雑なものは扱えない。
魔力を魔術式に落とし込むことで奇跡を発現するという数学的な要素が存在するため、知識が無いと扱えないためだ。
魔術の知識を有し、魔術式を組み立てることができるエキスパートは「魔術師」と呼ばれる。

  その他の奇跡            

魔術と似た奇跡を起こしつつも、原理が異なる奇跡が存在する。

◆魔法
「魔法」とは、大気の魔力を消費して発現できる奇跡である。
魔術とは異なり複雑な魔術式を必要とせず、体外の魔力を使用したり、他の生物などから力を借りることで発現する特質を持つ。
魔力回路から生成した魔力を使用するわけではないので、魔力が枯渇する心配はほとんどない。
しかし、大気中に魔力が存在しなかったり、他の生物などから力を借りることができなければ、結局は魔力回路に頼らざるを得ない。
そういった場合は、魔術とは比較にならない膨大な量の魔力を消費するため、ほとんど何もすることができない状態に陥ってしまう。

魔法は、魔術よりも強力な効果を発揮することができるが、基本的には人間が行使することはできない。
自然により近い生物が行う魔法的な攻撃はすべて「魔法」に分類される。

◆神方術
魔術や魔法では説明不可能の奇跡である。
古文書によれば、天界に存在する神が使用したと記載されており、名を「神方術」と定義されていたことから呼称が定着した。
大気中の魔力などを行使する魔法とも、体内の魔力を行使する魔術とも異なっており、全く何もないところから奇跡を発現できるという。
神のみが行使できる力であると考えられており、その威力や効力も、魔法と魔術では到達できない領域のものである。

世界に放たれた「アシッド」、その影響で生まれた「ベリアル」、「ヨハネの使徒」も、魔術と魔法では説明できないことから、
神方術によって出現しているものなのではないかと考えられている。
特に、ベリアルが魂を拘束する鎖は、魔術では説明不能であることから、神方術と結論付けされているようだ。



  魔力について            

煉界のディスメソロジアの世界では、大気中に「酸素」や「窒素」などのように「魔力」が常に存在している。
神格視された場所、神聖な古い森や、魔術的な条件が揃う場所においては、「魔力」濃度が高くなったり、逆に低くなる。

魔力が圧力などによって圧縮されることで、「魔結晶」という宝石が生まれることがある。
この宝石は、高い魔力が放出・蓄積されている場所や、魔力を多量に有している生物が絶命した際に出現することがあるという。
基本的には、滑らかな肌触りの美しい結晶だが『木、火、土、水、陽、陰』の6つの属性の1つを宿しており、色彩や触った際の感触などに違いがあるようだ。

また、すべての生き物には、「魔力回路」と呼ばれる魔力を生成し管理する器官が備わっている。
この器官が存在することによって、魔力を使った奇跡を発現することができる。

  魔力回路            

すべての生き物には、魔力回路と呼ばれる魔力を生成し管理する器官が備わっている。
この器官が存在することによって、魔力を使った奇跡を発現することができる。

魔力回路から魔力がすべて失われると、途轍もない倦怠感に襲われて、場合によっては昏倒してしまう。
また、魔力回路に魔力が無い状態で魔術を行使しようとした場合、身体の内側から破裂するように血が噴出し、
さらに無理矢理、魔術の発動を行った場合、全身の魔力回路が破裂して死亡してしまう事例が存在する。

◆魄魔(はくま)
魔力は、心臓の丁度反対の位置にある「魄魔」から生成される。
睡眠や食事などを行うことで回復し、疲弊すると回復が遅くなる。
この器官が破壊されると、魔力の生成を行うことができなくなってしまう。

◆結魔(けつま)
魄魔より生成された魔力は、肺よりもやや下に位置する「結魔」によって練られ、すぐに使用できる魔力へと変換される。
エクソシストは、無意識に結魔によって練られた魔力をすぐに行使できるようコントロールができてしまう。
この器官が破壊されると、魔力の変換が非常に難しくなり、まともに魔術を使用できなくなる。

◆噴出孔(ふんしゅつこう)
両手首の掌側の付け根を中心とした、全11箇所に存在する「毛穴程度の大きさの孔」。
魔力を体外に放出し、魔力量をコントロールしたり、魔方陣を展開する際に魔力を生み出す場所として機能する。
「両手首の掌側の付け根」の他に、「両足首」、「両太腿の付け根」、「両肩」、「臍のやや上」、「両耳の裏側」に存在している。
噴出孔が塞がれると、魔方陣の展開などを行うことができなくなり、塞がれたまま無理矢理魔力の放出を行うと、
魔力が逆流して魔力回路に重篤な症状を引き起こす。

魔力回路
Illust:ルカ二IL




  属性について            

すべての生物は、基本的に『木、火、土、水、陽、陰』の6つの属性を持ち、
魔術もまた、『木、火、土、水、陽、陰』の6つの属性で構成されている。
これを「魔術六方陣思想」と呼び、魔術の基本中の基本である。
簡易的に「属性」とも呼ばれ、一般的にはこちらの呼び方が定着しているようだ。

「木(もく)気」 … 樹木を操る力。魔方陣は緑色基調となる。
「火(か)気」  … 火を操る力。魔方陣は赤色基調となる。
「土(ど)気」  … 土や岩を操る力。魔方陣は茶色基調となる。
「水(すい)気」 … 水を操る力。魔方陣は青色基調となる。
「陽(よう)気」 … 光を操る力。魔方陣は黄色基調となる。
「陰(いん)気」 … 闇を操る力。魔方陣は紫色基調となる。

  属性の相性            

属性によって相性が存在し、主に戦闘において重要な役割を持つ。

◆方陣相生(ほうじんそうしょう)
「方陣相生」とは、ある属性に対して、有利に働く属性相性のこと。

例.
木気の属性相手に、火気の魔術を使用すると火気の魔術の威力が向上する。
水気の属性相手に、木気の魔術を使用すると木気の魔術の威力が向上する。

※陽気、陰気について。
 陽気の属性相手に、陰気の魔術を使用すると威力が向上する。
 陰気の属性相手に、陽気の魔術を使用すると威力が向上する。

◆方陣相剋(ほうじんそうこく)
「方陣相剋」とは、ある属性に対して、不利に働く属性相性のこと。

例.
火気の属性相手に、木気の魔術を使用すると威力が減退する。
木気の属性相手に、水気の魔術を使用すると威力が減退する。

※例外として、陽と陰は方陣相剋を持たず、方陣相生のみを持つ性質がある。

◆相性早見表
赤矢印 … 方陣相生。
青矢印 … 方陣相剋。
魔力属性

Illust:雪ノ いろ

  魔術式            

魔術式」とは、魔術を発現する際に構築する、魔術的な数式のことを指す。
術式と簡易的に呼称されることもある。
魔術は、この魔術式を理解することで使用することができる特殊な技術であることから、
魔術式を組み立てる知識や、実戦で魔術を扱える者は、魔術のエキスパートとして国家資格を与えられ「魔術師」と呼ばれる。

魔術の発動には、魔術式によって構築された「魔方陣」が必要となります。

  魔方陣            

魔方陣」とは、魔術を発現するために生成する、魔術式を描いた陣を指す。
魔方陣には種類があり、「定式陣」と「簡易陣」の二種類に分けられる。

◆定式陣(ていしきじん)
「鉛筆で紙に描く」「木を削ってコンクリートに描く」「血で地面に描く」など、どこかに陣を描くことで魔術を発現させる手法。
陣を描くことさえできれば、どんな手法でも魔方陣を生成することが可能。
魔術発動の際には、両手を合掌し、片手もしくは両手で魔方陣に手を打ち付けなければならない。

◆簡易陣(かんいじん)
空中に魔方陣を展開する手法。
この方法を使用する際には、両手どちらかを空中にゆっくりとスライドさせることで、魔方陣を展開させる必要がある。
魔術発動の際には、片手もしくは両手で、展開された魔方陣に触れなければならない。

◆連環魔方陣(れんかんまほうじん)
「連環魔方陣」とは、定式陣、もしくは簡易陣による魔術の重ねがけのことを指す。魔方陣が連なっている様子から、呼称が定着した。
簡易的に「連環魔術(れんかんまじゅつ)」とも呼称する。

魔術を重ねがけすることで、瞬時に「方陣相生」、「方陣相剋」の効果を発揮した魔術を発現させることができるメリットを持つ。
『重ねがけは2つまで』、『同じ魔術では効果が発揮しない』という制限があり、一番下の魔方陣を元に「方陣相生」、「方陣相剋」が適用される特質を持つことから、熟練者向けの技術とされている。



  禁忌魔術            

禁忌魔術」とは、強力な性質、世界を崩壊させかねない性質、人道に反した性質などを持った魔術の中で、教団が使用を禁止している魔術のこと。
非常に強力な効果を発揮する反面、大きな代償があったり、人為災害を引き起こすことができるものがある。
禁忌魔術を使用した魔術師は、教団によって捕縛されて重罪を負うか、その場で処刑される

  エリクサー            

エリクサー」とは、膨大な量の魔力を生み出すことができる特殊な魔石。
魔術師として鍛錬を積んでいない者でも、何十年と修行を重ねた魔術師を超える魔力を手にすることができる

使いやすさとは裏腹に製造を可能とする魔術は禁忌魔術として指定されている。
その理由は、作成の際に高位の魔術師、もしくは数百人の人間を魔方陣内に閉じ込め、人々の魔力回路へ魔術を送り込み続けることで完成することにある。
人々はこの世のものとは思えない苦痛と共に、その魂を魔石内に封印され、肉体は融解し石と化す。
この魔石の魔力がすべて失われる、もしくは物理的に破壊された時、内に閉じ込められていた魂が溢れ出し、天へと還っていく。

  魔導書            

魔導書」とは、アレイスター・エリファスが遺した「法の書」から派生した魔術について記された書物のこと。
法の書そのままを複写したものや、抜粋したものは法の書の写本として扱われるため、魔導書としては扱われない。
高名な魔術師が自身の生み出した魔術について記していたり、魔術による罠が仕掛けられていたりと、執筆した者によって様々な特色を持つ。

見た目はかなり年季の入った古本であったり、文庫本程度の大きさのものからハードカバー程度の大きさであったりと、各種様々なものがある。
また、記載されている言語もその国によって異なるため、場合によっては読めないこともあるようだ。

終焉の夜明け団」や「教団」は、魔術の研究をするためにこの本を世界中から集めており、有効なものは「アライブスキル」などへ改良することもある。

  法の書            

法の書」とは、アレイスター・エリファスが遺した魔術のすべてが記されているという本のこと。
強力な禁忌魔術が記載されているため、この本自体を所持することが教団による処刑対象となることがある
また、魔術知識がなかったり、魔力が少ない者が中身の文字を読んでしまうと、瞬間的に魔力回路が暴走し発狂する。最悪の場合には昏倒した後死に至った事例も報告されている。
高名な魔術師であっても、法の書に取り憑かれてしまうこともあるほどで、扱いが非常に難しい。

世界に数十冊しか存在していないとされている貴重なもので、教皇国家アークソサエティには7冊保管されている。
厳重に保管されており、持ち出すことも検閲することもできない。もしも強行した場合、教団によって問答無用で処断・処刑されるだろう。